ネコぶんこ


2015年03月24日 [長年日記]

§ [DnD][5e] 『呪文発動のルール(The Rules of Spellcasting)』

Sage Advice

ジェレミー・クロフォード――2015年03月23日

ダンジョンズ&ドラゴンズの世界は魔法で満たされており、多くのキャラクターとモンスターはその魔法を呪文という形で扱う。今月のSage Adviceはそれら呪文の発動に関係するルールに注目している。

これらの質問はPlayer's Handbookの、特に第9章と第10章のルールについてのものだ。君は本を便利にしたいから読むのかもしれない!

攻撃ロールを持つ呪文は攻撃アクション(Attack action)の攻撃として、あるいは追加攻撃(Extra Attack)の特徴の一部として使用できるか?

短く答えるならできない。

Player's Handbookで説明されているように、戦闘で君のターン、君は移動に加えて1回のアクションを行なうことができる。君は使用可能な選択肢――攻撃、呪文発動、そして疾走のような選択肢――すべてのうちからアクションを選ぶか、君がクラス、特技、その他のものから得た特別なアクションを選ぶことになる。

君が自分のターンに呪文を発動させたいなら、君は呪文発動アクションを取る。そうすることは、君が攻撃アクションや他のどのアクションも行なっていないことを意味する。いくつかの呪文、たとえばファイア・ボルトレイ・オヴ・フロストが攻撃をともなうことは真実だが、しかし、君はまずそれを行なわせる呪文を発動させずにそうした攻撃を行なうことはできない。いいかえるなら、何らかの攻撃が行なわれていてもそれは攻撃アクションが使われていることを意味しないのだ。

これを延長して、追加攻撃の特徴(ファイターやパラディンを含むいくつかのクラスで得られる)によっても君は追加の攻撃呪文を発動できない。との特徴は攻撃アクションに特化したもので、呪文発動アクションや他のいずれのアクションでもない。

要約するなら、呪文攻撃をするために、君はまず呪文発動か呪文の効果を発揮する特徴を使わないといけない。たとえば追加攻撃のようなゲームの特徴も君は攻撃をすることはできても、それに可能であると特記されていない限り君は呪文を発動することはできない。

君は近接呪文攻撃によって機会攻撃できるだろうか?

その呪文攻撃が呪文発動によってなされるなら君はできない。クリーチャーが君からの機会攻撃を誘発したとき、君は対応アクション(reaction)として近接攻撃をそれに行なうことができる。機会攻撃は君にたとえばショッキング・グラスプのような呪文を発動させる能力を突然与えることはない。

それぞれの呪文には詠唱時間(casting time)がある。たとえば機会攻撃のようなゲームの特徴によって、君はこの詠唱時間を踏み倒すことはできない、その特徴にそうできると記述がないかぎり。《War Caster》の特技は君に1アクションの詠唱時間を踏み倒させて機会攻撃の代わりに呪文発動をさせられる特徴の例だ。

数種類のモンスターも近接呪文攻撃を機会攻撃として使える。それらはなぜか、特定のモンスター――バンシー、リッチ、そしてスペクターを含む――は近接呪文攻撃を呪文によって行なっていないからだ。たとえば、バンシーの腐敗の接触(Crrupting Touch)アクションは近接魔法攻撃だが呪文ではなくそのまま発動する。したがって、バンシーは機会攻撃として腐敗の接触を行なうことができる。

君が呪文スロットなしで呪文を発動したらそれは何レベルになる?

そのような呪文は考えられるうえでもっとも低いレベルで発動し、そのレベルは解説の一番上に出ているものになる。君にそれのできる特殊能力がないかぎり、呪文のレベルを上昇させる唯一の方法は君がそれを発動させるときにより高レベルのスロットを使用することだ。

ここにいくつかの例を挙げる:

  • ウォーロックのカルケリの鎖(Chains of Carceri)の特徴はウォーロックに呪文スロットなしでホールド・モンスターを発動させる。したがって、こうして発動するホールド・モンスターはその呪文の考えうるもっとも低いレベル、5レベルである。
  • ウォーロックの五つの宿命泥棒(Thief of Five Fates)の特徴はウォーロックに呪文スロットを使ってベインを発動させるもので、ウォーロックがそれを発動するスロットに従い、それは呪文が1レベル以上になる。
  • モンクの元素の修行者(Disciple of the Elements)の特徴は呪文スロットではなく、モンクに氣ポイント(ki point)を消費させることで、呪文のレベルを上昇させられる。

このルールはプレイヤー・キャラクターとモンスター両方に適用され、それはMonster Manualに収録された生来の術者がその考えうるもっとも低いレベルで発動しなければならない理由だ。

呪文はその物質構成要素を消費する?

その解説にそうするという記述がないかぎり呪文が物質構成要素を消費することはない。たとえば、真珠を必要とするアイデンティファイの呪文はそれを消費しないが、ダイアモンドを必要とするレイズ・デッドは君がその呪文を発動すると消費されてしまう。

呪文の物質構成要素が消費される場合、呪文発動の焦点具を消費される構成要素の代用として使うことはできるか?

できない。呪文発動の焦点具を物質構成要素の代用として使用できるのは呪文の解説にその構成要素が価格なしでなおかつ構成要素が消費されない場合に限られる。

呪文発動の焦点具を扱うために必要な動きはどの程度?それは動作構成要素に含まれなければならない?

もし呪文に物質構成要素があるなら、君は呪文を発動するときにその構成要素を扱えなければいけない(Player's Handbook203ページ参照)。君が物質構成要素として呪文発動の焦点具を使っているなら、同じルールが適用される。

呪文に動作構成要素があるなら、君はそれを動作構成要素として手を使いつつ物質構成要素を扱うことができる。たとえば、オーブを呪文発動の焦点具として使うウィザードは片手でクォータースタッフを持ちもう片手にオーブを持って、彼はオーブを呪文の物質構成要素かつオーブを持った手で呪文の動作構成要素を満たしてライトニング・ボルトを発動させることができる。

もうひとつの例は、彼女の盾に聖印を刻んだクレリックだ。彼女はメイスを片手にシールドをもう片方に持ち、近接戦闘に飛び込むのを好んでいる。彼女は呪文発動の焦点具として聖印を使うので、物質構成要素を持つクレリック呪文を発動させるとき彼女は手元にシールドを持っている必要がある。また、たとえばエイドのように呪文が動作構成要素を持っていたら、彼女はその構成要素をシールドを持った手で実行することができ、もう片方の手でメイスを持ち続けられる。

同じクレリックがキュア・ウーンズを発動する場合、その呪文は物質構成要素を持たないが動作構成要素を持っているため、彼女はメイスかシールドをしまう必要がある。彼女は呪文の印を結ぶために空いた手が必要になる。彼女が《War Caster》特技を修得すれば、彼女はこの制限を無視することができる。

君が呪文に精神集中(concentrating)しているとき、君は呪文の対照への視線を維持する必要がある?

呪文の解説か他のゲームの要素が要求しないかぎり、君が呪文の精神集中を維持するための射程内にいるのなら視線は必要としない。

術者は呪文を発動させた後にそれを解除できる?

君は以下のような例外をのぞき通常は呪文を解除できない(a)その解説に君はできると書いている。あるいは(b)それが精神集中(concentration)を必要としていて君がその精神集中を終えることにする。そうでなければ、呪文の魔力はその場所に放たれ、君がそれを終わらせたくなったなら、君はそれにディスペル・マジックを発動する必要がある。

著者について

ジェレミー・クロフォードはダンジョンズ&ドラゴンズ第5版の共同リード・デザイナでありゲームの編集長だ。彼は第5版Player's Handbookのリード・デザイナでありDungeon Master's Guideにも関わっている。彼は2007年にウィザーズ・オブ・ザ・コーストに入社して以来、多くのD&D関連書籍に携わってきた。君は彼にメールでルールの質問を送るかsageadvice@wizards.com、彼にツイッターで連絡することができる(@JeremyECrawford)。