ネコぶんこ


2015年04月15日 [長年日記]

§ [DnD][4e] 2013年03月10日(無題)

アゼリ・アダナ(ロングトゥース・シフターのガーディアン/ウォーデン/ホーンド・チャンピオン/エグゾールテッド・エンジェル26):。嵐や吹雪などいろいろな現象を起こして周囲の味方を護る自然の戦士。ケモ要員。プレイヤはアシタカ氏。

エスペランザ(エラドリンのスカラー/メイジ/スペルストーム・メイジ/エルフ・ハイ・メイジ26):冷気も好きだけど手広く属性を使えるようになった秘術使い。トリガーハッピー。プレイヤは荒原の賢者氏。

グスタフ・トラップ(ヒューマンのグルームロート・エミッサリー/シーフ/パラゴン・シーフ/レジェンダリィ・シーフ26):速くて痛い弓使いから転向した二刀流剣士。装甲は心許ない。バックスタブ人生。プレイヤは森聖氏。

セヴン(ドワーフのマーセナリー/ウォーロード/キャプテン・オヴ・フォーチュン/ウォーマスター26):斧を偏愛するドワーフ。飛び込んできた敵はひどい目にあう。キャプテンにしてジェネラルにしてマスター。流しの将軍をやっている。プレイヤは隠者氏。

軌道上での戦いから一年と二ヶ月が過ぎた頃、カーレリアの南に広がる緑の海では大嵐によって船の航海が非常に危険な状態になっていた。その原因はそのあたりの海を支配する神格、グレグルスが突然財宝に憑かれ、それらを運ぶ船を彼が住まう海底の城へ引きずり込みだしたのが原因らしい。そういう事情を神格たちから聞かされ、港町スリカトゥの人々からの嘆願もあり、冒険者たちは海中戦の準備を面倒がりながらも命知らずの船乗りを集めて船を出した。

エスペランザのコントロール・ウェザーによって危なげなく進んだ三日の航海の後、グレグルスの領界へと達したパーティはそれぞれが準備した手段を使って彼の城へ向かった。海底へ降りてみると、そこではストーム・ジャイアントやマーリド、グレグルスの神力で産み出されたヒトガタが水の渦巻く入り組んだ通路を警備している。

海の汚染も気にせずエスペランザがアシッド・ストームを放って敵を牽制しつつ、入り組んだ通路ならばシーフの独壇場ということで三人が見守る中グスタフが各個撃破し、一行は城の中を目指すのだった。

城の中ではグレグルスの司祭でもあるストーム・タイタンの王が、ストーム・ゴルゴンとサンダーストーム・サイクロンを従えて侵入者を迎え撃ってきた。今度はアゼリに守られながらグスタフが進行し、それを少し後ろからセヴンが支え、遠距離からエスペランザが戦場を支配する構図で戦い、王を倒したところで彼から事情を訊くことにした。

王の話によれば、海上に住むグレグルスの信者は海へ貢物を投げ込み、グレグルスはそれを受け取るのが長年のしきたりだったのだが、数ヶ月前から徐々に神格の様子がおかしくなり、財貨を狙った嵐を起こすようになるまで豹変したのだと王は語った。貢物はすべて神格の高御座に置かれているし、どのみち狂った彼を修正しなければならない。冒険者たちはグレグルスの座所へ続く階段を進むと、凪いだ日なら海面まで見渡せるであろう屋上へとやってきた。

屋上は、ここが神格の座する高御座かというほどに荒れ、穢れていた。明らかに禍々しい気配を放つ金貨の山に、ウェンディゴ・プライマル・スピリットやボーンゴウジ・アサシンといったデーモンたち。グレグルスがこれらに狂わされたのは明白であったため、エスペランザのメイズでグレグルスを放逐してから、残ったストーム・ゴルゴンをいなしつつデーモン二体と怪しげな金貨を排除することになった。

戦いが終わり、迷宮次元から戻ってくるとグレグルスはやや正気を取り戻していたようで、これまでの事情をパーティに話した。海上から投げ入れられる供物に混じっていた金貨を眺めていると、財宝がほしくてほしくて仕方がなくなってしまい、嵐を起こしていたと。

穢れた金貨を投げ込ませたのは恐らくデーモンだろうが、それ以上のことはわからないまま今回の事件は終わった。しかし緑の海を覆っていた嵐は晴れ、海辺の民は元の生活を取り戻し、英雄たちは世界にまたひとつの伝説を刻むのだった。