ネコぶんこ


2012年11月28日 いかに弱々しいものであろうと、単に投票しないことによって、現状の政治システムに異議を提示しようとする試み。 [長年日記]

§ [DnD][4e] 『スポットライト・インタビュー:Temple of the Sky God(Spotlight Interview: Temple of the Sky God)』

デザイナへのインタビュー

グレッグ・ブリスランド

新たなD&D Lair Assault: Temple of the Sky Godが12月1日から始まる。伝説にうたわれる風早の神馬にまたがり、君たちの勇敢な英雄は雲海に漂う堕落した神殿に挑む。パーティはそこに巣食う暗黒の軍勢との戦いを生き残ることができるのか、はたまた彼らは神殿の新たな主人の前に敗れ去るのだろうか?

君が戦いを始めるにあたり、最初に読み上げられる最初の文章はこうだ。

君たちはコアミアの都市、アラベル郊外の山すそにある丘にあるシャウンダクルの神殿へ向かうためにカデロス・エレソンドと合流した。老いたシャウンダクルの高司祭は彼の神、風に乗るもののために旅をするため英雄を求めていた。カデロスとその侍祭は君が他の冒険者と腕力や技術を比べるのを確認した。彼らが求めているのは一番腕利きの冒険者だけだからだ。君はすべての競争相手を打ち負かし、いまや報酬を受け取るために老司祭の前に立っている……。

君の眼前には風早の神馬たちが立っている。危険をおして天空へと向かいその脅威と直面するなら、君には彼らの助けが必要になる。シャウンダクルの勇者たちよ、君の探求に最高の幸いを与えてくれる乗騎を選びたまえ。

私たちはデザイナのグレッグ・ブリスランドにもこの最新Lair Assaultについていくつかのほのめかしと小技を共有するよう頼みに行った!

ウィザーズ:まずはこのD&D Lair Assaultの導入から――Temple of the Sky Godでプレイヤーはどんな挑戦をすることになる? 以前のLair Assaultと異なるしかけはどんなものになった?

グレッグ:Temple of the Sky Godは一般的なLair Assaultの飾りつけ――とても難しく、キャラクターにはいかなる休憩も与えられない――をした上で、私たちは今回限定で高度5000フィートの空中戦を準備してより劇的なものにしている。私たちはまたカードも使っている――Kill the Wizardで使われたコンポーネントのアイデアを流用し、キャラクターに特殊能力を与える乗騎一式を導入した。

ウィザーズ:あなたは自分のキャンペーンででも印象に残る空中での遭遇を行なったことがある? あるいは単にLair Assaultを2次元のテーブルから飛び立たせたかった?

グレッグ:私はクリス・パーキンスの助けを借りてシナリオの初期稿を書き上げた。まず、私たちは部屋に集まって想像できる中でもっとも興奮し、劇的な戦いについて考えた。そこで出てきたのは少なくとも1体のドラゴン、空中戦、雷光、そして常に君へつきまとう墜落死の可能性だった。私たちは驚くべきマップが大好きで、他のどのポスター・マップとも違った何かが欲しかった――そしてマイク・スライはその要望を確かにかなえてくれた。

一番色濃く記憶に残っている空中戦は浮力を失って落下していく地片につながれた飛空船が出てくるものだった。キャラクターは何万フィートも下の海へ落下していく飛空船の甲板で戦うことになった。その戦闘も含むいくつかの空中戦は、ひらめきにしたがって行なわれた。プレイヤーやダンジョン・マスターとして空中戦を行なうのは挑戦的だが、それはゲームに素晴らしい盛り上がりをもたらす。

ウィザーズ:Temple of the Sky Godを行なおうとしているDMに、普段はやらない空中戦での機動、心構えなどについての助言は? 飛行中の近接戦闘を表現するのに使える裏技や小技はある?

グレッグ:ルールズ・コンペンディウムの騎乗戦闘ルール、落下ルール、そして飛行ルールに慣れてほしい。私たちは関連ルールの抜粋をLair Assaultの冊子に収録した上で、さらにそこを多く使うようになっている。

私は10面体ダイスの目で高度1マスの表現をしている。キャラクターは雲海の上と下へ行けるので、正負両方の高度を表現するために異なる2色のダイスを使うとよいだろう。私はAlea Toolsのトークンで高度表現をするのも好みだ。これらはクリーチャー同士がお互い間合いに入っているかをぱっと見ただけで比べる助けになる。

ウィザーズ:逆に、このLair Assaultのためにプレイヤーはどうキャラクターを準備すればいいと提案できるだろうか――彼らが空へ行くことを知った上で、ある装備を考慮に入れるよう提案する装備(あるいはパワー)が存在するだろうか?

グレッグ:飛行できるようになるパワーは助けになるが、それは安全を保証するものではない。多くのLair Assaultsと同じように、プレイヤーたちはどのように効率よくそこからの利益を引き出せばいいのか理解するためにいくつかの要素で悩む必要がある。エボニー・フライのようなしたり顔をしたアイテムが役立たないレベルに、私は目的を持って挑戦した。他の飛行用アイテムは使えるが、それは君へのダメージを軽減してより多くの安全をもたらす可能性のあるアイテムとの取引と板ばさみになっている。君が選んだ乗騎はまたさまざまなクラスと役割を強化することにも役立つ。

訓練されたLair Assaultの挑戦者なら提示されるマップから予想できるだろうが――この提示されたマップこそもっとも劇的なもののひとつだ。そしてもちろん、挑戦に使われている表紙の絵は君が出会う危険の可能性についていくつかの出掛かりを与える。

私ができるほかの助言はたったひとつ。君の乗騎を守れ。

ウィザーズ:Temple of the Sky Godはどう飛行するかプレイヤーが選択できる。あなたならこの乗騎のどれを選ぶ?

グレッグ:すでに話したように、この乗騎はキャラクターやプレイ・スタイルごとに満足できるよう取り揃えている。私は高い防御値が好きなのでおそらく不屈のトゥラーニ(Tulanni the Indomitable)を選ぶだろう。とはいっても、ヒポグリフはグリフォンほどかっこよくないので現実で乗るのなら鋭きくちばしのシリキ(Shiriki Sharpbeak)になるだろう。

十二月から始まる新しいLair Assaultのインタビュウから、3.5e時代にマップでは広すぎて表現できなくなり旋回角度やピッチングを謂いあっては暗算や略図書いて処理していた空中戦の思い出がよみがえったのでなんとはなしに訳したですぅ。