ネコぶんこ


2023年07月01日 [長年日記] 編集

§ [DnD][5e] アドベンチャー:自動発掘者(1レベル)

今週の小冒険は1レベルのキャラクター2人用ですぅ。そのうち1人はGMが操作するキャラクターでプレイすることを想定していますぅ。

データ関係はOGLのものを使ってるので、そちらの参考にもどうぞですぅ。

冒険の概要

この冒険は2人用の短時間で終わるアドベンチャーである。

GMのキャラクターが街外れの遺跡に財宝が埋まっていると儲け話を持ってくるところからアドベンチャーは始まる。

街外れの遺跡に行って探索を行なう。最深部では2体のスケルトンが穴掘りをしている。誰かが彼らを使役し、財宝を掘らせているのだ。

スケルトンを倒すか財宝を掘り出させた後横取りすれば、冒険は成功となる。

冒険への導入

このアドベンチャーはGMのキャラクターがプレイヤーのキャラクターに、街外れの遺跡に財宝が埋まっていると儲け話を持ってくるところから始まる。

遺跡は街道からそんなに離れていない場所で、冒険者が何度も探索している。だが、また新しい情報が入ってきたと、酒場にいるドワーフの飲んだくれ、グリワルドが教えてくれたのだ。

1.遺跡の入口から商家の跡へ

遺跡は石造りの建物が並び、その間に石畳の通路が走っている。グリワルドが教えてくれた場所は、その西端にある小さな建物だ。

ここはかつて商家だったらしく、先達の冒険者が探索し尽くした壺や陶器が放置されたり割られたりして散乱している。

ここをよく探せば、3gpと84sp、101cpが見つかる。

建物の奥には地下に続く階段がある。グリワルドの話だと、以前遺跡の中で見つけた地図に、この場所に目印をつけたものがあったという。

2.地下室

この商家の跡は地下も天井、床、壁、すべてが石造りである。天井までの高さは3m(10フィート)ほどだ。明かりはないので“暗闇”である。

地下室は西側と東側に扉がある。扉は木でできており、高さは1.5m(5フィート)ほど。ほとんど朽ちているが目隠し程度にはなっている。

難易度10の【判断力】〈知覚〉判定に成功すれば、東の扉の向こうからザク、ザクと土を掘るような音が聞こえる。

西の扉を開けるなら「3.西の部屋」、東の扉を開けるなら「4.東の部屋」に進むこと。

3.西の部屋

この部屋は貯蔵庫だったようで、ボロボロになった木の棚や壊れた樽が転がっている。

難易度10の【知力】〈捜査〉判定に成功すれば、木の棚の後ろに冒険者が隠したものらしいポーション・オヴ・ヒーリングが2本ある。どうせ隠してそのまま忘れているものだろうし、持って帰っても誰も何も言わないはずだ。

4.東の部屋

この部屋にはツルハシを持ったスケルトンが2体おり、はがされた床板の下にある土を掘り進んでいる。

キャラクターたちが近づいてもスケルトンたちは作業を進めている。この下に財宝があるのだろうか。

キャラクターが穴掘りを邪魔するなら、スケルトンたちはショートソードを抜いて襲いかかってくる。スケルトンたちを倒すと、穴の底に瑠璃色の壺の蓋が見える。キャラクターたちがもう少し頑張れば掘り出せそうだ。

スケルトンたちの様子を見るなら、3時間ほど穴掘りを行なうと瑠璃色の壺を掘り出し、それを穴の脇に置いてショートソードを抜き、その前に立つ。キャラクターたちが壺に触れようとするとスケルトンたちは襲いかかってくる。

スケルトン

中型・アンデッド、秩序にして悪


AC:13(ぼろぼろの鎧)

hp:13(2d8+4)

移動速度:30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
10(+0) 14(+2) 15(+2) 6(-2) 8(-1) 5(-3)

ダメージ脆弱性:[殴打]

ダメージ完全耐性:[毒]

状態完全耐性:消耗状態、毒状態

感覚:暗視30フィート、受動〈知覚〉9

言語:生前知っていた言語すべてを理解するが話せない

脅威度:1/4(50XP)


アクション

ショートソード:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[刺突]ダメージ。

ショートボウ:遠隔武器攻撃:攻撃+4、射程80/320フィート、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[刺突]ダメージ。

結末

瑠璃色の壺の中には55gpと214sp、321cpが入っている。この壺自体も50gpで売れる値打ち物だ。

スケルトンたちを使役していたのが何者かはこのアドベンチャーでは語られない。GMが新たなアドベンチャーの題材にしてもいいだろう。

この記事はOpen Game Licenseに基づいて作成されている。Open Game Licenseに該当するのは、クリーチャーやアイテムの名前やステータスなどである。この記事の他の箇所は個人的な使用を除き、いかなる形式でも許可なく複製することはできない。


2023年07月08日 [長年日記] 編集

§ [DnD][5e] アドベンチャー:サーカスからの逃亡者(1レベル)

今週の小冒険は1レベルのキャラクター2人用ですぅ。そのうち1人はGMが操作するキャラクターでプレイすることを想定していますぅ。

データ関係はOGLのものを使ってるので、そちらの参考にもどうぞですぅ。

冒険の概要

この冒険は2人用の短時間で終わるアドベンチャーである。

キャラクターたちが青空市場を散策していると、道化の帽子を被ったゴブリンが駆けてくる。彼はサーカスで猛獣使いをしているピッケという名前で、サーカスで飼っていたエイプが逃げてしまったので、手近にいたキャラクターたちに捕獲を依頼する。

ピッケの依頼を聞いてエイプを追いかけ、とりおさえるか気絶させて捕獲すれば冒険は成功となる。

冒険への導入

このアドベンチャーはGMのキャラクターとプレイヤーのキャラクターが、2人で青空市場を散策している場面から始まる。

市場ではオーガが新鮮な果物を搾ったジュースが売っており、1杯1spで飲める。また、隣の店では毒々しいまでの鮮やかな色をした大きな飴をハグが1粒5cpで売っている。

そういうものを見ながらぶらぶらしていると、道の向こうから色鮮やかな道化の衣装を着たゴブリンが駆けてくる。彼は以下のようなことを言い、懐からピカピカに磨かれた水晶を取り出す。これは50gpの値打ちものだ。

「ハアハア。俺はピッケっていうんだが、サーカスで飼ってる猿が逃げちまったんだ。あんたら冒険者だろ? ちょっと手伝ってくれないか? お礼はするからよ」

1.猿を追え

ピッケの依頼を受けたら、彼は「あっちに行ったんだ」と脇道を指さす。そちらに行くと、木箱が建物の屋上までうずたかく積み重ねられており、その上で猿がお手玉をしている。キャラクターたちのことを完全に舐めているようだ。

猿のいる場所に行くために木箱をよじ登るなら、難易度10の【筋力】〈運動〉判定が必要だが、5以上の差で失敗したら落下して1d6[殴打]ダメージを受ける。

問題の家の中に入って屋根の上に登らせてほしいと頼むなら、難易度10の【魅力】〈説得〉判定である。成功すれば、家の中を屋上まで通り抜けることができる。

梯子などを探すなら、難易度10の【知力】〈捜査〉判定である。成功すれば、物陰に梯子が置かれているのを発見できる。

2.追いかけっこ

キャラクターたちが屋根の上に来たら、猿は逃げようとする。猿(エイプ)の【筋力】〈運動〉(+5)と、キャラクターたちの【筋力】〈運動〉あるいは【敏捷力】〈軽業〉判定で対決すること。

キャラクターたちのうちどちらか1人でも対決に成功すれば、猿は囲まれたことを認識し、観念して力尽くで逃げ出そうとする。猿が勝利すると猿は逃げだし、屋上の別の場所に腰掛けてお手玉を始める。

3.実力行使

囲まれた猿(エイプ)は観念してお手玉を放り出し、戦いを挑んでくる。この戦いで猿は遠隔武器攻撃の岩を投げることはない。

猿をつかみ、1回でもつかみからの脱出を成功させなかった場合、猿は観念して抵抗をやめる。

エイプ

中型・野獣、無属性


AC:12

hp:19(3d8+6)

移動速度:9m(30フィート)、登攀9m(30フィート)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
16(+3) 14(+2) 14(+2) 6(-2) 12(+1) 7(-2)

技能:〈運動〉+5、〈知覚〉+3

感覚:受動〈知覚〉13

言語:-

脅威度:1/2(100XP)


アクション

複数回攻撃:エイプは2回のこぶし攻撃を行なう。

こぶし:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:6(1d6+3)[殴打]ダメージ。

岩:遠隔武器攻撃:攻撃+5、射程37.5/75m(25/50フィート)、目標1体。ヒット:6(1d6+3)[殴打]ダメージ。

結末

猿を捕らえたなら、ピッケはお礼に磨いた水晶(50gp)をくれる。また、キャラクターたちをサーカスに招き、猿の一輪車やお手玉を披露する。

この記事はOpen Game Licenseに基づいて作成されている。Open Game Licenseに該当するのは、クリーチャーやアイテムの名前やステータスなどである。この記事の他の箇所は個人的な使用を除き、いかなる形式でも許可なく複製することはできない。


2023年07月15日 [長年日記] 編集

§ [DnD][5e] アドベンチャー:泥濘の中から(1レベル)

今週の小冒険は1レベルのキャラクター2人用ですぅ。そのうち1人はGMが操作するキャラクターでプレイすることを想定していますぅ。

データ関係はOGLのものを使ってるので、そちらの参考にもどうぞですぅ。

冒険の概要

この冒険は2人用の短時間で終わるアドベンチャーである。

キャラクターたちは、街の近くの森で何かが徘徊している異変の調査と解決を依頼される。

徘徊している存在は異界に繋がる黒い泥沼から出てきたドレッチである。これを倒し、泥沼を調査して核になっている宝玉を見つけ、衛兵たちに渡せば冒険は成功となる。

冒険への導入

このアドベンチャーはGMのキャラクターがプレイヤーのキャラクターに、街外れの森で徘徊している泥だらけのクリーチャーの調査と解決の仕事を持ってくることから始まる。

報酬はクリーチャーの正体を見極め、脅威なら排除で50gp、衛兵隊に通報なら10gp。原因を究明したら追加で50gpである。

1.泥のしたたる森

問題の森は木漏れ日が綺麗な森だが、ところどころにねばつく黒い泥が散っている。これは硫黄のような刺激臭がする。

泥の元を追跡するには、難易度10の【判断力】〈生存〉判定に成功すれば、跡をたどれる。「2.泡立つ泥沼」へ。

泥まみれのクリーチャーを見つけたいなら、難易度12の【判断力】〈知覚〉判定に成功すれば、森の中を移動している問題のクリーチャーを発見することができる。「3.徘徊する泥まみれ」へ。

難易度10の【知力】〈魔法学〉判定に成功すれば、この泥がデーモンたちの住む次元界特有の物で、そこと繋がるポータルが開いているからここにあるのだとわかる。

2.泡立つ泥沼

泥の跡をたどることに成功すれば、森の広場に泡立つ泥沼があるのを発見できる。

ここでは「3.徘徊する泥まみれ」で倒していなければ、手足のある不格好な泥人形のようなクリーチャーが1体いる。これはドレッチで、沼に近づこうとしたものを機械的に攻撃する。

沼地を調査するなら、難易度12の【知力】〈捜査〉判定に成功すれば、中に泥まみれの宝玉のようなものを見つけることができる。この宝玉はぬぐってもぬぐっても表面に泥がにじみ出てくる。

ドレッチ

小型・フィーンド(デーモン)、混沌にして悪


AC:11(外皮)

hp:18(4d6+4)

移動速度:20フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
11(+0) 11(+0) 12(+1) 5(-3) 8(-1) 3(-4)

ダメージ抵抗:[電撃]、[火]、[冷気]

ダメージ完全耐性:[毒]

状態完全耐性:

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉9

言語:深淵語、テレパシー60フィート(深淵語を理解できるクリーチャーのみ)

脅威度:1/4(50XP)


アクション

複数回攻撃:ドレッチは1回の噛みつきおよび1回の爪で、2回の攻撃を行なう。

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+2、間合い5フィート、目標1体。ヒット:3(1d6)[刺突]ダメージ。

爪:近接武器攻撃:攻撃+2、間合い5フィート、目標1体。ヒット:5(2d4)[斬撃]ダメージ。

悪臭の雲(1回/日):不快な緑色のガスがドレッチから半径10フィートに広がる。ガスは角の向こうまで広がり、その範囲は経度の隠蔽である。それは1分か強風で飛散するまで続く。範囲内でターンを開始するクリーチャーは、難易度11の【耐久力】セーヴィング・スローに成功しなければ、次のターン開始時まで毒状態になる。この毒状態の間、目標はそのターンにアクションあるいはボーナス・アクションのどちらかしか行なえず、リアクションを行なえない。

3.徘徊する泥まみれ

森の中を眺め回してみると、手足のある不格好な泥人形のようなクリーチャーが1体動き回っているのを発見できる。これはドレッチで、18m(60フィート)以内に近づいたらキャラクターたちを攻撃してくる。

後を追うなら、しばらく追跡するとドレッチは「2.泡立つ泥沼」に戻り、泥浴びを始める。

ドレッチ

小型・フィーンド(デーモン)、混沌にして悪


AC:11(外皮)

hp:18(4d6+4)

移動速度:20フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
11(+0) 11(+0) 12(+1) 5(-3) 8(-1) 3(-4)

ダメージ抵抗:[電撃]、[火]、[冷気]

ダメージ完全耐性:[毒]

状態完全耐性:

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉9

言語:深淵語、テレパシー60フィート(深淵語を理解できるクリーチャーのみ)

脅威度:1/4(50XP)


アクション

複数回攻撃:ドレッチは1回の噛みつきおよび1回の爪で、2回の攻撃を行なう。

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+2、間合い5フィート、目標1体。ヒット:3(1d6)[刺突]ダメージ。

爪:近接武器攻撃:攻撃+2、間合い5フィート、目標1体。ヒット:5(2d4)[斬撃]ダメージ。

悪臭の雲(1回/日):不快な緑色のガスがドレッチから半径10フィートに広がる。ガスは角の向こうまで広がり、その範囲は経度の隠蔽である。それは1分か強風で飛散するまで続く。範囲内でターンを開始するクリーチャーは、難易度11の【耐久力】セーヴィング・スローに成功しなければ、次のターン開始時まで毒状態になる。この毒状態の間、目標はそのターンにアクションあるいはボーナス・アクションのどちらかしか行なえず、リアクションを行なえない。

結末

キャラクターたちは衛兵隊にドレッチを倒した報告をするなら50gp、通報したなら20gpを得る。また、沼の中にあった宝玉を衛兵隊に持っていけば、原因の究明としてさらに50gpをもらえる。

この記事はOpen Game Licenseに基づいて作成されている。Open Game Licenseに該当するのは、クリーチャーやアイテムの名前やステータスなどである。この記事の他の箇所は個人的な使用を除き、いかなる形式でも許可なく複製することはできない。


2023年07月22日 [長年日記] 編集

§ [DnD][5e] アドベンチャー:ゴブリンライダー(1レベル)

今週の小冒険は1レベルのキャラクター2人用ですぅ。そのうち1人はGMが操作するキャラクターでプレイすることを想定していますぅ。

データ関係はOGLのものを使ってるので、そちらの参考にもどうぞですぅ。

冒険の概要

この冒険は2人用の短時間で終わるアドベンチャーである。

街の青空市場を訪れたキャラクターたちは、こそ泥のゴブリンと鉢合わせる。彼を取り押さえると、ボスに盗みを行なうよう命令されていたのだと語る。

ゴブリンに盗みをするよう指示を出しているウォーグを倒せば冒険は成功となる。

冒険への導入

このアドベンチャーはGMのキャラクターとプレイヤーのキャラクターが、連れ立って青空市場を訪れる場面から始まる。

青空市場にはミノタウロスが店番をする串焼きの屋台(辛いスパイスが振りかけてある。1本3cp)や、メドゥサが開いている鏡の店(金属を磨いた物。1つ1gp~)など、さまざまな店がある。

1.ゴブリンの盗賊

キャラクターたちが市場を回っていると、「泥棒だ! そいつを捕まえろ!」という叫び声があがる。声のした方を見ると、ぼろぼろの服を着た2人のゴブリンが肉屋の店先から干し肉を取って逃げ出しているところだ。

ゴブリンはキャラクターたちの方に向かって走り、キャラクターたちが接触を許すようなら、GMのキャラクターから財布をすり取り、そのまま逃げようとする。

財布をすり取る判定は、ゴブリンの【敏捷力】判定と、GMのキャラクターの【敏捷力】判定の対決で、ゴブリンが勝利すればGMのキャラクターの財布はすられてしまう。

財布をすられたかどうかに関わらず、ゴブリンを止めるには戦って黙らせるか、組み付くか。いずれにせよ戦闘だ。このゴブリンはシールドを持っていないため、ACは13とする。

ゴブリンたちは“器用な脱出”の能力を使ってとにかく逃げようとする。27m(90フィート)以上引き離されると、人混みに紛れられてしまう。

ゴブリンをとらえたら「2.尋問」、逃してしまったら「3.追跡」に進むこと。

ゴブリン

小型・人型生物(ゴブリン類)、中立にして悪


AC:15(レザー・アーマー、シールド)

hp:7(2d6)

移動速度:9m(30フィート)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
8(-1) 14(+2) 10(+0) 10(+0) 8(-1) 8(−1)

技能:〈隠密〉+6

感覚:暗視18m(60フィート)、受動〈知覚〉9

言語:共通語、ゴブリン語

脅威度:1/4(50XP)


器用な脱出:ゴブリンはそのターンにボーナス・アクションとして離脱あるいは隠れ身アクションを行なえる。

アクション

シミター:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[斬撃]ダメージ。

ショートボウ:遠隔武器攻撃:攻撃+4、射程24/96m(80/320フィート)、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[刺突]ダメージ。

2.尋問

痛い目を見せられたゴブリンたちは尋問すればすぐに口を割る。

彼らは都会で一旗揚げようと部族の村をウォーグのデンと共に抜け出したが、力に勝るデンから逆に手下にされ、彼の食事や何やらを盗ませられていたという。

ここで難易度9の【魅力】〈説得〉判定に成功すれば、ゴブリンたちにデンと決別するためにも彼との戦いに協力することを約束させられる。こうしたなら、ゴブリンたちはキャラクター側としてデンとの戦いに参加する。

ゴブリンたちとデンのねぐらは街外れの路地裏だ。「4.路地裏の死闘」へ進む。

3.追跡

ゴブリンたちを見失ってしまっても、彼らの足跡などの手がかりはある。ゆっくりと追跡しよう。

追跡をするには難易度12の【判断力】〈生存〉判定である。これは成功するまで時間はかかるが再挑戦できる。

足跡は街外れの路地裏に続いている。「4.路地裏の死闘」へ進むこと。

4.路地裏の死闘

路地裏には黒い毛皮の大きな狼のような、しかし目には邪悪な知性を宿した獣、ウォーグのデンがいる。ゴブリンたちを逃がしてしまった場合、彼らは走り疲れてへばっている。

彼はゴブリンたちのしくじりを咎めるようなうなり声を上げながら、キャラクターたちに向かって飛びかかってくる。

デンはhpが半分以下になると形勢不利と見て逃亡をはかる。

ウォーグ

大型・魔獣、中立にして悪


AC:13(外皮)

hp:26(4d10+4)

移動速度:50フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
16(+3) 13(+1) 13(+1) 7(-2) 11(+0) 8(-1)

技能:〈知覚〉+4

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉14

言語:ウォーグ語、ゴブリン語

脅威度:1/2(25XP)


鋭敏聴覚・嗅覚:ウォーグは聴覚あるいは嗅覚を使った【判断力】〈知覚〉判定に有利を得る。

アクション

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い5フィート、目標1体。ヒット:10(2d6+3)[刺突]ダメージ。目標がクリーチャーであるなら、目標は難易度13の【筋力】セーヴィング・スローを行なわなければならず、失敗したら伏せ状態になる。

結末

デンを追い払うか倒すかすれば、ゴブリンたちは更生の見込みありとされて労役刑を受けることになる。キャラクターたちは市場の人々に感謝され、警備隊から50gpの報償を受け取ることができる。

この記事はOpen Game Licenseに基づいて作成されている。Open Game Licenseに該当するのは、クリーチャーやアイテムの名前やステータスなどである。この記事の他の箇所は個人的な使用を除き、いかなる形式でも許可なく複製することはできない。


2023年07月29日 [長年日記] 編集

§ [DnD][5e] アドベンチャー:蛇使いの穴(1レベル)

今週の小冒険は1レベルのキャラクター2人用ですぅ。そのうち1人はGMが操作するキャラクターでプレイすることを想定していますぅ。

データ関係はOGLのものを使ってるので、そちらの参考にもどうぞですぅ。

冒険の概要

この冒険は2人用の短時間で終わるアドベンチャーである。

街外れの森に蛇が増えてきた。街の警備隊は異変であるかもしれないので、キャラクターたちを調査に派遣する。

事態の真相は鱗あるものを崇拝するコボルドたちが邪悪なドラゴンから啓示を受け、近くの街と戦うために蛇を養殖しているからだ。コボルドたちが蛇を育てている穴を見つけ、これを退治すれば冒険は成功となる。

冒険への導入

今回GMのキャラクターが持ってくる仕事は、街の警備隊から出ている「街外れの森に蛇が大量発生している。事態の真相を調べ、人為的なものなら対処してくれ」というものだ。報酬は50gp。

キャラクターたちは依頼を受け、街外れの森にやってきた。森の中には蛇の這い跡みたいなものがそこかしこに見られる。

1.森の探索

蛇が多くいる場所を探すには、難易度11の【判断力】〈生存〉判定が必要である。これは成功するまで特に危険なく繰り返せる。

2.蛇の群れ

「1.森の探索」に成功すれば、茂みの中に蛇が群れているのを発見できる。

蛇はポイゾナス・スネークが3体で、茂みにある縦穴から這い出てきている。スネークたちはキャラクターたちが踏み込んでくると襲いかかってくる。

ポイゾナス・スネーク

超小型・野獣、無属性


AC:13

hp:2(1d4)

移動速度:9m(30フィート)、水泳9m(30フィート)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
2(-4) 16(+3) 11(+0) 1(-5) 10(+0) 3(-4)

感覚:疑似感覚3m(10フィート)、受動〈知覚〉10

言語:-

脅威度:1/8(25XP)


鋭敏嗅覚:スネークは嗅覚による【判断力】〈知覚〉判定に有利を得る。

アクション

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:1[刺突]ダメージ、目標は難易度10の【耐久力】セーヴィンク・スローを行ない、セーヴに失敗したら5(2d4)[毒]ダメージを受け、成功したら半減ダメージを受ける。

3.穴の中へ

ポイゾナス・スネークがいた場所の縦穴にはハシゴがある。周囲を調べるなら、ヒューマンより少し小さな体格の足跡が3組ある。

穴の中の明るさは“暗闇”なので、ライトの呪文やランタンがあると探索がしやすいだろう。

4.穴の底

穴の底に降りると、ちょっとしたホールのような横穴が続いている。そこには蛇の卵らしい球体がたくさん転がっており、それを3人のコボルドが藁をかけたりじょうろで水をやったりして世話をしている。

キャラクターたちが踏み込んでくると、コボルドたちは「おのれ鱗なしども。偉大なる竜、イティガサル様の計画を邪魔立てするとは許さんぞ」「この毒蛇で森を満たすのだ」といきり立ち、蛇と共に攻撃してくる。

ここにいる戦える者はコボルド3人とポイゾナス・スネーク3匹である。

コボルド

小型・人型生物(コボルド)、秩序にして悪


AC:12(外皮)

hp:5(2d6-2)

移動速度:9m(30フィート)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
7(-2) 15(+2) 9(-1) 8(-1) 7(-2) 8(-1)

感覚:暗視18m(60フィート)、受動〈知覚〉8

言語:共通語、竜語

脅威度:1/8(25XP)


日光過敏:コボルドは陽光の中では攻撃ロール、そして視覚を利用した【判断力】〈知覚〉判定に不利を受ける。

群れ戦術:少なくとも1体のコボルドの味方がクリーチャーから1.5m(5フィート)以内にいて、その味方が無力状態でない限り、コボルドはそのクリーチャーに対する攻撃ロールに有利を得る。

アクション

ダガー:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:4(1d4+2)[刺突]ダメージ。

スリング:遠隔武器攻撃:攻撃+4、射程9/36m(30/120フィート)、目標1体。ヒット:4(1d4+2)[殴打]ダメージ。

ポイゾナス・スネーク

超小型・野獣、無属性


AC:13

hp:2(1d4)

移動速度:9m(30フィート)、水泳9m(30フィート)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
2(-4) 16(+3) 11(+0) 1(-5) 10(+0) 3(-4)

感覚:疑似感覚3m(10フィート)、受動〈知覚〉10

言語:-

脅威度:1/8(25XP)


鋭敏嗅覚:スネークは嗅覚による【判断力】〈知覚〉判定に有利を得る。

アクション

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:1[刺突]ダメージ、目標は難易度10の【耐久力】セーヴィンク・スローを行ない、セーヴに失敗したら5(2d4)[毒]ダメージを受け、成功したら半減ダメージを受ける。

結末

コボルドたちを倒し、蛇の養殖場を破壊すれば毒蛇騒ぎはおさまり、キャラクターたちは警備隊に感謝される。

イティガサルという名前を訊ねてみれば、かつてこの辺りを縄張りにしようとしていたドラゴンだと言われる。

この記事はOpen Game Licenseに基づいて作成されている。Open Game Licenseに該当するのは、クリーチャーやアイテムの名前やステータスなどである。この記事の他の箇所は個人的な使用を除き、いかなる形式でも許可なく複製することはできない。