ネコぶんこ


2024年01月13日 [長年日記]

§ [DnD][5e] アドベンチャー:引き潮の洞窟(3レベル)

今週の小冒険は3レベルのキャラクター4人用ですぅ。

データ関係はOGLのものを使ってるので、そちらの参考にもどうぞですぅ。

冒険の概要

この冒険は3人用の短時間で終わるアドベンチャーである。

町の海岸で、何人かの行方不明者が出た。キャラクターたちはこれの調査と解決を依頼される。

事件の原因は、海岸の近くにある引き潮の時にしか顔を出さない洞窟に住み始めたチュールだ。この捕食者は海岸を狩り場とさだめ、数名をその牙にかけている。

キャラクターたちが洞窟を発見し、チュールを倒したら冒険は終了である。

冒険への導入

町の海岸で、このところ何人かの失踪者が出ている。キャラクターたちはこれの調査と解決を依頼される。パーティ全員で500gpなので、悪い話ではない。

1.聞き込み調査

キャラクターたちが聞き込み調査をするなら、だいたい次のようなことがわかる。

失踪したのはヒューマンのペケット、ハーフリングのパット、ノームのダリック。彼らはいずれもこの町の住民で、特段貧しくも裕福でもない。共通点といえば釣りや散歩などを趣味とし、海岸周辺を散策する姿がよく見られた者たちである。

2.海岸周辺

海岸の探索をする時は1d6をロールし、偶数が出れば満潮、奇数が出れば干潮とする。

海岸の周辺を探索しても、潮の満ち引きが繰り返されているので足跡などは見つからない。

満潮の時に海岸を訪れているなら、難易度15の【判断力】〈知覚〉判定に成功すれば、水面ギリギリの波間に洞窟の天井があるのが見える。干潮の時に訪れているなら、難易度13の【判断力】〈知覚〉判定に成功すれば、岩の間に入れそうな洞窟があるのがわかる。

3.洞窟の中

満潮時の洞窟は海水で満たされており、干潮の時にしか入ることはできない。入っていられる時間はおよそ3時間である。

洞窟の中は“暗闇”で、濡れた泥にまみれた床は移動困難地形である。

洞窟は奥に向かう一本道だ。

4.犠牲者たちの遺体

洞窟の奥へ進むと、ほとんど骨だけになった3体の人型生物の遺体がある。それぞれ難易度10の【判断力】〈医術〉判定に成功すれば、ヒューマン、ハーフリング、ノームの骨だと判明する。

洞窟はさらに奥へと続いている。

5.洞窟の主

さらに洞窟を進むと、魚介類の腐ったような臭いが漂ってくる。これの主はチュールで、洞窟の外で“狩り”をしていた事件の犯人だ。

チュールはhpが半分を切ったらよろよろと洞窟の外に逃れようとする。

チュール

大型・異形、混沌にして悪


AC:16(外皮)

hp:93(11d10+33)

移動速度:9m(30フィート)、水泳9m(30フィート)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
19(+4) 10(+0) 16(+3) 5(-3) 11(+0) 5(-3)

技能:〈知覚〉+4

ダメージ完全耐性:[毒]

状態完全耐性:毒状態

感覚:暗視18m(60フィート)、受動〈知覚〉14

言語:深淵語を理解できるが話せない

脅威度:4(1100XP)


水陸両用:チュールは空気中でも水中でも呼吸できる。

魔法知覚:チュールは36m(120フィート)以内の魔法を常に知覚できる。この特徴はそれ以外の部分はディテクト・マジックの呪文のように機能するが、それ自体は魔法ではない。

アクション

複数回攻撃:チュールははさみで2回攻撃する。チュールがクリーチャーをつかんでいるなら、チュールはさらに触手で1回攻撃できる。

はさみ:近接武器攻撃:攻撃+6、間合い3m(10フィート)、目標1体。ヒット:11(2d6+4)[斬撃]ダメージ。目標が大型以下のクリーチャーで、チュールが他に2体以上のクリーチャーをつかんでいないなら、目標はつかみ状態(脱出難易度14)になる

触手:チュールにつかまれたクリーチャー1体は、難易度13の【耐久力】セーヴィング・スローに成功しなければ、1分間毒状態となる。この毒状態が終了するまで、目標は麻痺状態になる。目標はセーヴィング・スローをそれのターンの終了時に再び行なうことができ、成功すればこの効果は終了する。

結末

チュールを倒せば探索は成功である。死者には残念なことになってしまったが、遺体を返せば遺族から感謝され、報酬が100gp上乗せされる。

この記事はOpen Game Licenseに基づいて作成されている。Open Game Licenseに該当するのは、クリーチャーやアイテムの名前やステータスなどである。この記事の他の箇所は個人的な使用を除き、いかなる形式でも許可なく複製することはできない。