ネコぶんこ


2015年01月01日 [長年日記] 編集

§ [Promiscuus] 時に、西暦2015年

ついにあのときの未来が追いついてきてしまい、どうしてくれようかという焦りのような気持ちに包まれているですぅ。


2015年01月05日 [長年日記] 編集

§ [NOVA] 天津家の胡散臭さ

ニューロエイジの日本側勢力として度々出てくる天津家は古神道の作法によって迎えられるところといい、配下の飯母呂衆(平将門に与して忍者の始祖になったとされる勢力、ソースは奥瀬平七郎という現代に“忍者”を紹介した三重県上野市の市長)といい、古来よりの伝統勢力というよりむしろ記紀の謎解釈や古史古伝を無理矢理切り貼りしてでっちあげた雑多な伝統めいたもので神秘性を演出したがってるスメルが強く、そういう胡散臭さが実にいいですぅ。

このあたりやさらにアストラルと交わった者を貴種とする美門家を邪推していくと、平田篤胤の系譜を引く国学者や神道家が持ってきた日本人としてのアイデンティティを精神的支柱に形成された資産家によるグループが天津家や美門家で、それが“災厄”後にブイブイいわしてると解釈するのも面白そうですぅ。


2015年01月06日 [長年日記] 編集

§ [Promiscuus] 過去に刻まれしもの

1996年あたりに更新されたウェブ日記で“ついに三十路突入です。ミサトさんの歳追い越しちゃいましたよ。”みたいな文章があると、四次元時空連続体の構造から開放され、自分の人生で一番楽しかった時期を延々と繰り返し続けるような生き方が提示されるような方向に人類の文明を進めたくなるですぅ。


2015年01月10日 [長年日記] 編集

§ [Ludus] 『ガサラキ』の西田さんとその周辺

私が考えるに自分の理想が現実と乖離してるし実現不可能なことも自覚したうえで、思想家として自説を曲げることはできないけど、現実の政治経済を動かす者がその原理主義に陥るのも駄目だという極めてまっとうなバランス感覚を持っている人に見えるゆえに、『ガサラキ』の西田さんが自衛隊や官僚の若手シンパと対峙する姿は老人の極論についてきちゃってるかわいそうな子を見る哀愁を感じてしまうですぅ。

だから対米経済戦争で社会の枢機にいる暴発しそうな若人を操縦しつつ冷や水を浴びせて現実を見せ、そうして軌道修正された国を自分は見たくないから死ぬ一挙両得プランに見えるですぅ。

このあたり、富野監督のアニメしか見ない子を生んでしまった後悔のように、若い子には自分を踏み台に色々見て考えてほしかったのに、極端な自説の上で止まってしまったから自作自演でカウンタをぶつけて君たちもっと自分で考えろとやってるもどかしさが、西田さんのかわいさだと感じられるですぅ。

そして、対米経済戦争の計画に協力はしていたけど一歩引いていた一清兄さんはその辺を見抜いて最後に西田さんのやったことは狂言と総括したのだろうし、西田さん最期の切腹は戦争のふりするだけでも収めるにはこれだけ手間がかかるんだと若い者を恫喝してる感じがするですぅ。


2015年01月11日 [長年日記] 編集

§ [Ludus] 『Gのレコンギスタ』「飛べ! トワサンガへ」

冒頭の宇宙用シャワーや、「宇宙では北極星の方向が上」みたいな雰囲気を感じさせる描写が多くていい空想科学まんがだったですぅ。

今回の戦闘はビームなどの光表現に粒子っぽさや独特のエフェクトがあり、そのきらめきがとても美しかったですぅ。そんな中、アサルトパックは順調にV2アサルトバスターから地獄に手招きされてましたぁ。

そして天才の言動はいちいち天才で、しっかり罠にかかるところも天才だったので安心したですぅ。


2015年01月13日 [長年日記] 編集

§ [Ludus] 『サガ・フロンティア2』のエッグが使う技のネーミング

サガ・フロンティア2』のエッグはいろいろとアレなところも多いボスだったけど、使ってくるスタークエイク世界の合言葉は森ゼノサイドといった技の名前が持つ元ネタによって、エッグの目的が異種族を皆殺しにすることだとほのめかしているのは、わかる奴にだけわかりゃいいんだよの極みなんだろうけど、私はこういうのが本当に大好きですぅ。


2015年01月14日 [長年日記] 編集

§ [Promiscuus] 古き友人との再会

ふとしたことから古い友人と連絡が取れたけど、どうも最初に出逢った組織を離れてからも両者同じ場所のちょっと違う部門に到達し、向こうは声かけるタイミング失ってお互いすれ違いっぱなしで、結局再会までに何年もかかってしまったですぅ。

すれ違いまくってた徒労感もあれど、昔からの友人が生きていて連絡が取れたというのは少なくともあの時期の記憶を持つ者がひとりではないみたいな安心感を覚えてしまい、これが老いかなどと感じてしまったですぅ。


2015年01月18日 [長年日記] 編集

§ [Ludus] 『Gのレコンギスタ』「ベルリの戦争」

今日はついにベルリとアイーダの出生が明らかにされ、これまでは一目惚れした姫様の後を追いかけていただけだったベルリが当事者になってしまう展開だったですぅ。

レイハントン家の屋敷で説明を受けているシーンでは、戸惑うだけのベルリの一方で大人たちの身勝手を糾弾し、未来は自分たちで作るといい放つアイーダが、ただの吶喊娘ではなく、ものごとの真意を直感的に見切れる帝王学を身につけていることがよく表現されていたですぅ。

ガランデンのシーンではトイレットペーパーひとつが貴重品だとか、月にある赤道ベルト地帯が太陽電池パネルで採掘施設もあることや、シラノ5の由来がシラノ・ド・ベルジュラックの鼻に似ているなどの小ネタが楽しめたですぅ。

そして後半、ついにベルリは浴びせかけられた情報を消化しきれずに暴走し、無意味にガンダムの力を見せつけるけれど、これはまさに君は物語の中心にいるのだと理不尽に突きつけられたベルリの戦争が始まったことを示しているように感じたですぅ。

その一方でリンゴとケルベスが鞘当てしてる微笑ましいシーンが入るのは、いいバランス感覚だったですぅ。

§ [NOVA] 2014年01月18日『You Ain't Heard Nothin' Yet!』

セフィロス(17・♂・カブキ◎、ミストレス、ニューロ●):ペルソナはハイスクールの生徒、キーはアイドルへの楽曲やAR演出を提供するニューロ。今回はアサクサ六区の年越しを彩るニューイヤー六区フェスにメモリを出演させるため思わぬ奔走をすることになる。プレイヤは荒原の賢者氏。

ニコライ・葛木(?・♂・カゲ、レッガー●、イヌ◎):北米産まれの警察企業、Lone Star N◎VA所属の警官。改造したクラッシュストームを使った悪人狩りと私服を肥やすのが趣味で、今回はアサクサ六区の後ろ暗い連中から、大手プロモータ逮捕の再捜査を依頼される。プレイヤは森聖氏。

クルス・和人(?・♂・バサラ、フェイト◎、クグツ●):N.I.K.本部づきのフェイトで、表沙汰にできない事態を異能力で処理するサムライ。今回は河渡連合の会長から直々に指名され、組織の内部で起こった不可解な事件を洗っていくことになる。プレイヤは隠者氏。

年明け最初のアクトは、セフィロスがこれまで無理矢理アイドルとしてプロデュースし続けてきたメモリを、アサクサ六区の年越しを彩るニューイヤー六区フェスでメジャーデビューさせることが趣旨、これまで私たちの環境が積み重ねてきたものを爆発させるものだったですぅ。

しかし、フェスを仕切っている河渡連合の企業舎弟でもあるプロモータの久能三政が何者かに金を握らされた長谷部万力に逮捕されたので、セフィロスがメモリの説得をする一方で久能の逮捕がでっち上げだということを証明すべく、ニコライがレッドエリアでショットガンを〈変異抜刀〉してジャック・ニコルソンやゲイリー・オールドマンもかくやという突然の暴力を発揮して長谷部万力が久能のシノギを掠め取ろうとしている河渡連合の武見義雄から命令されていたことが判明したですぅ。

ニコライが久能の保釈に動く一方で、クルスとセフィロスが武見の行動を洗うとバーグラーレコード、さらにはN◎VA進出を狙う天津組とまで手を組み、久能がアサクサ六区に持っている利権を奪おうとしていることが判明したですぅ。しかしそんなことをしている間にもバーグラーレコードは金と強引な勧誘で自社のイベントをゴリ押しで通そうとしているので、久能を保釈して凍結されている権利関係を復活させることになり、三人はSSSアサクサ署へ向かうことになったですぅ。

しかし、敵も久能の保釈を警戒していたためヒットマンに狙われるも、それはセフィロスが周囲のセキュリティを掌握して潰し、もはや後がなくなり《買収》でアサクサ六区を警察組織から手が出せないようにした上、実力行使でフェスの会場を乗っ取ろうとするバーグラーレコードの工作員、ジョナサン・ボルサリーノとの戦いになったですぅ。

ジョナサンとの戦いではGコードしか弾けないので聴き続けると発狂するギタリスト、リトル・フォレストも出てきたけど、セフィロスの支援コンボが決まった【CS】34からのキャストによる圧倒的暴力によってカタがつき、クルスの《天変地異》で工作員たちは奈落へ埋められていったですぅ。

こうしてニューイヤー六区フェスは無事開催が決定され、セフィロスはその目玉でもあるメロディのステージにサプライズデュオの相手として口説き落としたメモリを上げることに成功し、年をまたいだ後に“伝説の五分間”と呼ばれるステージをプロデュースしたですぅ。

その一方でニコライは武見義雄のセーフハウスを急襲し、河渡連合の鼻つまみ者を社会的に抹殺していましたぁ。

そして年が明けた瞬間、司政官がN◎VAスカイツリーにARを投影して新年の挨拶をしようとしたものの、N◎VA中から《電脳神》が飛んできて名所を私物化した挨拶は阻止され、静かな新年が始まっていったですぅ。

その数日後、クルスは河渡連合の新年会に正体されてその筋の人々から覚えめでたくなったけれど、それはまた別の話ですぅ。


2015年01月23日 [長年日記] 編集

§ [Promiscuus] 生身で再会

今日は外出して古い友人と生身で再会して長いこと話し込んだけど、なんかこう根っこの部分はあまり変わってない感じがあって、なんとなく安心しましたぁ。


2015年01月25日 [長年日記] 編集

§ [Ludus] 『Gのレコンギスタ』「アイーダの決断」

今回は終始コミカルに瓦礫掃除を描いていたけど、暴走したネオドゥがビフロンにぶつかって誤解から戦端が開かれかけるような危うさもしっかり描いているのがいいですぅ。

始まった戦いはカシーバ・ミコシに傷をつけたらバッテリーの供給が止まって争いどころではなくなることによってお掃除大会になるのはちょっと『キングゲイナー』ぽさがあったですぅ。

そんな中で自分が何をすればいいか模索するアイーダとノレドの、特に姫様の「お馬鹿な馬鹿姫にしかなれない」というのはパイロットに固執することからの脱却で、さらにそこからすべてを見るためにビーナス・グロゥブを目指すと宣言したのは、前回のカリスマを発揮したところも含めて大きな成長に感じられたですぅ。

クンパ大佐とロルッカの会話では大佐がピアニ・カルータだと判明してお互いのタブー破りについて罵りあっていたけど、人類全体のためと考えてタブーを破る大佐と、レイハントン家のために破るロルッカというのは、方向性の違う迷惑さが出てたですぅ。

§ [TRR] 小太刀右京『縦横無尽』

ゲームマスター大感謝キャンペーンの賞品で公式同人サプリメントが届いたので、その内容をざっと紹介するですぅ。

収録されているクラスは公式サイトダウンロードページから入手できる異能者の30レベルまでのデータと、完全新規で種族クラスの蛇神のふたつですぅ。

異能者はワールドセクションで世界内での立ち位置が詳細に設定され、陰陽師や神職などの技術として使う魔術とは異なる、神通力という扱いになりましたぁ。神通力は本人の納得が第一で、それを発現させるプロセスはばらばらだというのが特徴ですぅ。また、苦行を行なう者には梵天が神通力を授けることもあるとも囁かれているですぅ。

異能者の特技は高レベルのものだけではなく1レベルで巨神に搭乗しているときに判定振り直しと達成値+2の《刻の涙》などが追加されていますぅ。異能者は支援能力に長けている一方、自分が攻撃するときは【HP】をごりごり削ってダメージを増幅させるクラスですぅ。基本的に、1レベルの特技を高レベルの特技で強化していくような構成だから、ビルドの迷走は少なそうですぅ。

これが初お目見えの蛇神は、自由意志があるゆえに道を誤ることもある英傑への処罰者として太陽に創造された種族であり、数多くの粛清を行なったがゆえに人狼や天狗、土蜘蛛などとは特に敵対して争い、滅びたと認識されている種族ですぅ。

しかし、彼ら蛇神は社会を持たず自ずから覚醒して夢の中で意識を共有するという特徴によって今もまだ活動を続けていて、人間社会の中では仕事人たちと共闘することも多いとされているですぅ。また、堕ちた蛇神の中には西欧の閻羅王、サタンがいることもほのめかされているですぅ。

蛇神のデータ面は、《無影無踪》を奥義として持ち、15個もある1レベル特技からふたつを選択、以降はレベルごとにひとつという形式なので、PCの方向性を決めたらそれを特技でアップグレードする知恵を絞る楽しさがあるクラスですぅ。1レベル時点から割と豪快に防御修正が得られるので、白虎をやるのも面白そうですぅ。

以上、簡単に『縦横無尽』の解説を行なったけれど、できるだけ早く商業ベースでのサポートがまた大きくなることを希望し、結びとさせていただくですぅ。


2015年01月26日 [長年日記] 編集

§ [Ludus] 『プリパラ』とネットワークの二十年

もう少し前の話になるけど『プリパラ』の校長先生のエピソードは、ネットの中ではハンドルを名乗ってオフでは知らない誰かと出会うことが楽しみで、オフの待ち合わせはアンワイヤードだった校長先生世代の描写をきちんとしたことで、ネットは学校の友達との遊び場でプリパスがあるからオンラインとオフラインがシームレスな現役世代のギャップを描き、この二十年の変遷を叩きつけられたのが思わぬところからのいい一撃だったですぅ。

校長先生エピソードのどこがすごいかといえば、作品が現実と同期して時代も同じなので、trfのBGMなども使ってまさに二十年前、1995年頃の草の根BBSや商用ISPが乗り出してきた頃のインターネットで遊んでいた当時の少年少女たちに、あの頃の友達と仲良くできてますかとメッセージを放った、現代と同期しているからこそできる現代人へのメッセージになっているところですぅ。

そして1995年に時代のエッジを走っていたふたりが軋轢を解消し、ふたたびプリパラの世界を楽しませるようにしたことで、あの頃も今もネットはそこにあるけどそこでやりとりされるものはあまり変わってないとしているのが、『プリパラ』の優しさであると感じた次第ですぅ。

そしてこれは『プリティーリズム・レインボーライブ』の話になるけど、バブル景気が二十年続いたという設定とtrfの音楽というのも、なかなかどうしてイイ趣味の設定じゃないかと感じてしまっていたですぅ。