ネコぶんこ


2021年05月01日 [長年日記] 編集

§ [DnD][5e] アドベンチャー:死体蘇生者(1~3レベル)

今週の小冒険はクトゥルフ神話要素を混じらせているですぅ。

データ系はOGLを使ってるので、そちらの参考にもどうぞですぅ。ただし、一部のデータは私が自作したものなので、そちらの引用はないようにしてもらいたいですぅ。

また、現在イエローサブマリンさんに第5版用のアドベンチャー集『駆け出し勇者の小冒険』を1650円(税込)にて依託中ですぅ。さくっと遊べるシナリオをお探しの方は是非ですぅ。

冒険の概要

この冒険は1~3レベル程度のキャラクター3~5人向けの短時間で終わるアドベンチャーである。

ギザル村を治める領主のオルバットは、しばらく前に奥方を亡くして悲嘆に暮れていた。常ならばそのような嘆きは時が解決するものだが、彼は村を訪れた商人から買った“使い魔”と魔道書の導きにすがってしまった。

まず彼は行きずりの冒険者が退治したオーガを利用し、死者蘇生の実験を行なった。死体から生命の本質たる塩を抽出し、ふたたび命を与えたのだ。そして、その試みは成功してしまう。

オルバットは気をよくして、次は村の墓地に埋葬されていたヒューマンを利用して実験を行ない、これも成功させた。

しかしこの蘇生の儀式を村人に見とがめられ、オルバットは脅迫をされてしまう。彼はその村人を一度殺し、儀式で蘇生させて家に戻した。蘇生された死者は意識が混濁し、まともな状態ではなくなるからだ。

だが、オルバットが脅迫者を殺して蘇生させる様子を見ていた者がいる。彼女、リリディアンはなんとかその場で息を潜めてやりすごして町へと逃げ、頼りになりそうな冒険者を探すことにした。

キャラクターたちがリリディアンの話を聞き、ギザル村へ行ってオルバットを処断すればアドベンチャーは終了となる。

冒険への導入

キャラクターたちが冒険をしてひと旗あげようと町へ向かう乗合馬車に乗っていると、それをおいかけてくるハーフエルフの少女がいる。彼女が必死に何度も声をかけるので御者は馬を止める。

少女は荒い息を整えながら馬車に乗ろうとするが、キャラクターたちが冒険者の格好をしているのを見ると、そちらの方を向いてリリディアンと名乗り、ギザル村に化け物が出たので退治してほしいと頼み込む。

彼女は着の身着のままで村を飛び出しため、ポケットの中に8sp、5cpしか持っていない。そのため、報酬や財宝は約束できないと正直に打ち明ける。

御者は彼女に同情的で、キャラクターたちにひとつ頼まれるのはどうかと後押しし、同乗している者たちに、ここにいる者たちで手付け金を出そうじゃないかと声を上げ、70spをかき集め、冒険者たちに押しつける。

御者やリリディアンのデータは一般人のものを使うこと。

一般人

中型・人型生物(任意の種族)、任意の属性


AC:10

hp:4(1d8)

移動速度:30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
10(+0) 10(+0) 10(+0) 10(+0) 10(+0) 10(+0)

感覚:受動〈知覚〉10

言語:任意の言語1つ(大抵は共通語)

脅威度:0(10XP)


アクション

クラブ:近接武器攻撃:攻撃+2、間合い5フィート、目標1体。ヒット:2(1d4)[殴打]ダメージ。

1.ギザル村へ

キャラクターたちがリリディアンの頼みを受けると、彼女は安堵して道案内をする。

ギザル村は馬車が通っていた街道から3マイルほど外れた丘陵地帯にあり、150人ほどが住んでいる。農業が主な産業だ。

リリディアンは道すがら、事情の詳しい説明をする。彼女は領主のオルバット様が村の与太者タックを殺し、それにまじないか何かをして灰にし、その中からタックを再び起き上がらせたと話し、領主様は気がふれたか悪魔になってしまっているのだと言う。

キャラクターたちが最近何かおかしなことがなかったか訊ねると、領主様は半年ほど前に奥方を亡くしてとても悲しみ、まともに村の仕事をするのも困難なありさまで、村から街道へ行く道にオーガが住みついて通行料を要求した時も何もせず、村人たちが通りがかった冒険者に頼んで倒されるまでほったらかしだったと言う。

2.村の探索

ギザル村では村人たちから聞き込みを行なうことができる。街道から大きく離れておらず旅人が休憩に訪れることも珍しくはないので、そこまで怪しまれることはない。

村には酒造りをするシゲックの家が酒場をやっており、頼まれれば1日2spで広間の片隅に寝かせてくれる。その他はほとんどが農家である。

村人から得られる情報は、領主のオルバットは半年ほど前に奥方を亡くしてふさぎ込んでおり、オーガが村を脅かした時も何もせずに村人たちが冒険者に依頼するまで何もしなかったことなど、リリディアンとそう変わりはないが、以下の情報も得られる。

奥方が亡くなりオーガ騒動も片付いた頃、オルバットは村に逗留していた旅の商人を館に呼び、長いこと話をしていた。

オルバットがオーガが住んでいた古い小屋の方へ歩いていた。

なお、旅の商人はとっくにどこかへと旅立っている。

3.オーガの小屋

ギザル村で聞いた情報を元にオーガの住んでいた小屋へ向かうなら、村から半マイルほどの場所にそれはある。

室内には壁や柱に斬撃や殴打の跡があり、冒険者とオーガが戦った様子が残っている。

この部屋は全体が何かほこりっぽく、粉末が漂っている。

難易度15の【知力】〈宗教〉あるいは【知力】〈魔法学〉判定に成功すれば、粉末はオーガから抽出された生命の本質たる塩の残滓だとわかる。

生命の本質たる塩とは、かつてある魔法の学派が提唱した生命体が死んでも体に残る魂の一部で、これを使いこなせば死者蘇生すら可能にするというしろものである。

4.墓地の外れ

リリディアンが見たタック殺害の現場である。ここでは難易度10の【知力】〈捜査〉判定に成功すれば、物陰に粉末が溜まっているのがわかる。難易度15の【知力】〈宗教〉あるいは【知力】〈魔法学〉判定に成功すれば、これも生命の本質たる塩の残滓だとわかる。

5.オルバットの館~使用人部屋

オルバットの館は年老いたハーフリングの夫婦が2人で使用人小屋に住み込んで働いている。彼らは先代から仕えているため、オルバットが怪しいことをしていると感づいているが、道義としてこれを告発できないである。

彼らにものの道理を説き伏せたり、脅して口を割らせた場合、オルバットはここ数ヶ月、食事以外の世話はいらないと使用人夫婦すら館を自由に歩かせてはいないと言っており、館の中でおかしな音がしているなどを話す。

使用人夫妻のデータは一般人のものを使う。

一般人

中型・人型生物(任意の種族)、任意の属性


AC:10

hp:4(1d8)

移動速度:30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
10(+0) 10(+0) 10(+0) 10(+0) 10(+0) 10(+0)

感覚:受動〈知覚〉10

言語:任意の言語1つ(大抵は共通語)

脅威度:0(10XP)


アクション

クラブ:近接武器攻撃:攻撃+2、間合い5フィート、目標1体。ヒット:2(1d4)[殴打]ダメージ。

6.オルバットの館~本館

館の本館には、入口の近くに食堂や広間があり、その奥に領主の私的空間がある。奥の部屋に行くと、色々な薬品や埃が混じった臭いが充満している。

領主の部屋には、瞳にらんらんとした光を宿した領主オルバット(貴族のデータを使用)と、彼の使い魔であるブラウン・ジェンキン(ヒューマンのような顔をしたラットの怪物)、彼らに従う蘇生されたオーガがおり、その周囲には蘇生実験で蘇った者たち(一般人のデータを使用)が4人、寄る辺なく立っている。

キャラクターたちが踏み込んでくると、オルバットは何が起こっているかわからずに動転する。ブラウン・ジェンキンはオルバットにキャラクターたちが敵だと耳打ちすると、彼はオーガをけしかけて皆殺しにしようとする。蘇った者たちは積極的に動こうとはせず、立ち尽くしているだけだ。

蘇った者たちとオーガは蘇生の影響で消耗状態の4段階目にあり、hpはオーガが29、一般人が2、すべての能力値判定と攻撃ロールとセーヴィング・スローに不利を受け、移動速度が半分になっている。

一般人

中型・人型生物(任意の種族)、任意の属性


AC:10

hp:4(1d8)

移動速度:30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
10(+0) 10(+0) 10(+0) 10(+0) 10(+0) 10(+0)

感覚:受動〈知覚〉10

言語:任意の言語1つ(大抵は共通語)

脅威度:0(10XP)


アクション

クラブ:近接武器攻撃:攻撃+2、間合い5フィート、目標1体。ヒット:2(1d4)[殴打]ダメージ。

オーガ

大型・巨人、混沌にして悪


AC:11(ハイド・アーマー)

hp:59(7d10+21)

移動速度:40フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
19(+4) 8(-1) 16(+3) 5(-3) 7(-2) 7(-2)

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉8

言語:共通語、巨人語

脅威度:2(450XP)


アクション

グレートクラブ:近接武器攻撃:攻撃+6、間合い5フィート、目標1体。ヒット:13(2d8+4)[殴打]ダメージ。

ジャヴェリン:近接/遠隔武器攻撃:攻撃+6、間合い5フィートまたは射程30/120フィート、目標1体。ヒット:11(2d6+4)[刺突]ダメージ。

貴族

中型・人型生物(任意の種族)、任意の属性


AC:15(ブレストプレート)

hp:9(2d8)

移動速度:30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
11(+0) 12(+1) 11(+0) 12(+1) 14(+2) 16(+3)

技能:〈看破〉+4、〈芸能〉+5、〈ペテン〉+5

感覚:受動〈知覚〉12

言語:任意の言語2つ

脅威度:1/8(25XP)


アクション

レイピア:近接武器攻撃:攻撃+3、間合い5フィート、目標1体。ヒット:5(1d8+1)[刺突]ダメージ。

リアクション

受け流し:貴族はそれにヒットした1回の近接攻撃に2のACを加算する。そのためには貴族が攻撃者を視認可能で近接武器を使用している必要がある。

ブラウン・ジェンキン

超小型・魔獣、混沌にして悪


AC:13

hp:5(2d4)

移動速度:20フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
2(-4) 17(+3) 10(+0) 12(+1) 13(+1) 5(-3)

技能:〈隠密〉+5、〈知覚〉+3

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉13

言語:任意の言語1つ

脅威度:1/4(50XP)


鋭敏嗅覚:ブラウン・ジェンキンは嗅覚を使った【判断力】〈知覚〉判定に有利を得る。

アクション

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い5フィート、目標1体。ヒット:5(1d4+3)[刺突]ダメージ、および目標が小型サイズ以上の場合、ブラウン・ジェンキンは目標にかじりつくことができる。かじりつかれている目標はターン開始時に2(1d4)[刺突]ダメージを受ける。かじりついているブラウン・ジェンキンは拘束状態で噛みつきによる攻撃を行なえず、目標が移動するとそれに隣接するように移動する。このかじりつきはブラウン・ジェンキンのターンにアクションを使わず解除できる。目標がこのかじりつきを振り払うには、難易度15の【筋力】〈運動〉、あるいは【敏捷力】〈軽業〉判定を行なうこと。

結末

オルバットを倒せば、ギザル村をこれ以上怪異が襲うことはない。

オルバットを生け捕りにしたなら、奥方を喪った悲しみに負けた彼は、ユゴスなる地より訪れた商人に魔道書と秘薬のたぐい、そして助言者たるブラウン・ジェンキンを譲り受け、死者蘇生の儀式を行なってきたと告白する。

オルバットの部屋には彼が旅の商人から譲り受けた魔道書の写本や、魔法で使われる秘薬、薬品類、50gpがある。秘薬や薬品を町で売るなら500gpになる。

魔道書のデータは以下の通り。

フラグメント・オヴ・ネクロノミコン・タイプI

Fragment of Necronomicon Type-I/死霊秘法の断章・其の壱

その他の魔法のアイテム、レジェンダリー(要同調)

これに同調している間、君は宇宙の真理の断片を感得し、死者蘇生の儀式を行なえる。

死者蘇生の儀式には目標の完全な遺体が必要で、遺体を使って8時間を費やし難易度15の【知力】〈魔法学〉を行なうこと。成功すれば本質たる塩を分離できる。こうして抽出した本質たる塩に500gpの秘薬を費やして8時間の儀式を行なうことで、目標は5段階の消耗状態を受け、1ヒット・ポイントで蘇生する。目標は1週間ごとに難易度15の【耐久力】セーヴィング・スローを行なえ、これに成功することで消耗状態を1段階取り除ける。

この記事はOpen Game Licenseに基づいて作成されている。Open Game Licenseに該当するのは、クリーチャーやアイテムの名前やステータスなどである。この記事の他の箇所は個人的な使用を除き、いかなる形式でも許可なく複製することはできない。


2021年05月02日 [長年日記] 編集

§ [Ludus] エアコミケ3参加

今年の春にある夏コミも流れてしまったので、せめてもの賑やかしというわけではないけど新刊の第5版用アドベンチャー集『冒険者夜話』を、非電源をやってたはずの3日からイエローサブマリンさん、駒の時間さんに依託するですぅ。

こちらはクラス特徴も出揃った3レベルのPCに対応した5時間もあれば余裕を持って終われそうな短めのアドベンチャーを4本収録してるですぅ。


2021年05月05日 [長年日記] 編集

§ [DnD][5e][Ludus] 『冒険者夜話

イエローサブマリンさんの通販ページができていたので、改めてエアコミケ3の新刊『冒険者夜話』についてご紹介しますぅ。

こちらは毎度恒例第5版(お察しくださいですぅ)用のアドベンチャー集で、ここで連載していた小冒険を改稿、加筆して収録してますぅ。それぞれ3~5時間もあれば遊べるものなので、単発のセッションを遊びたい人向けですぅ。

推奨レベルはクラス特徴が出揃う3で、墓荒らしの正体を探る「死者が死者を呼ぶ」、小規模なダンジョン探検「ともしび塔の探索」、魔女が出した謎かけに挑む「魔女の荘園」、浜辺の略奪隊と戦う「潟の竜」と、それぞれ趣向をずらしてお届けしているですぅ。

価格は即売会価格1000円、依託価格1650円(税込)ですぅ。よろしくお願いしますぅ。

依託はイエローサブマリンさん(上述の通り通販もあり)と駒の時間さんにお願いしていますぅ。


2021年05月08日 [長年日記] 編集

§ [DnD][5e] アドベンチャー:ユゴスよりの使者(2~4レベル)

Cの字混じりの小冒険ふたつめですぅ。

データ系はOGLを使ってるので、そちらの参考にもどうぞですぅ。ただし、一部のデータは私が自作したものなので、そちらの引用はないようにしてもらいたいですぅ。

また、現在イエローサブマリンさんに第5版用のアドベンチャー集『駆け出し勇者の小冒険』、『冒険者夜話』を1650円(税込)にて依託中ですぅ。さくっと遊べるシナリオをお探しの方は是非ですぅ。

冒険の概要

この冒険は2~4レベル程度のキャラクター3~5人向けの短時間で終わるアドベンチャーである。

ギザル村の一件を解決したキャラクターたちが当初の目的地であるキヌチェンドンの町に到着すると、鉱山の奥で頭をくり抜かれた死体が発見され、大騒ぎになっている。

住民たちは鉱山の奥から地下世界からの侵略者がやってきたのかと恐れている。

そんな中、キャラクターたちに金属製の円筒が話しかけてくる。彼はハワードと名乗り、この町を脅かしている事件の犯人から逃れてきたと語り、解決に協力してほしいと申し出る。

鉱山の奥にはハワードを連れてきたミ=ゴのユンググラフトゥがおり、彼はキヌチェンドンで知り合った魔法使いのチェーシャと取引を行ない、彼女の頭をくり抜き、脳を円筒に詰め込んで擬似的な不死を与えていた。

キャラクターたちが鉱山の奥にあるミ=ゴの採掘基地を探検し、ユンググラフトゥを倒すか、彼と話をつけて騒ぎに収拾をつければアドベンチャーは終了となる。

冒険への導入

ギザル村の事件を解決して近くを通っていた駅馬車に乗ると、キャラクターたちは当初の目的地だったキヌチェンドンの町に到着する。ここには古いミスラルの鉱山があり、鉱山で働いたり、いい鉱脈を見つけて一儲けしようとする流れ者も集まる町だ。

キャラクターたちが駅馬車を降りると、その近くにある広場に人だかりができている。その中心では町の衛兵隊が毛布で包み担架に乗せた“何か”を詰め所に運び込んでいる。

野次馬は口々に「昔の坑道で見つかったらしいぜ」や「頭の中身がくり抜かれてるってよ」などと、毛布の中身が惨殺された死体であることを示唆する言葉を発する。

キャラクターたちが何らかの反応をするか、あるいは通り過ぎようとするなら、その時、彼らの背後から呼び止める声がある。そちらには金属でできた高さ1フィート、直径6インチほどの円筒があり、それに付いている計器から声が出ている。

円筒はハワードと名乗り、よんどころない事情であの死体が出た事件を解決したいのだが、この通り手も足も出ないゆえ、冒険者諸君に力を借りたいと申し出る。

ハワードは黒幕のねぐらには貴重な財宝があるし、掘れるものがそこそこ残っている鉱脈も知っていると報酬を提示する。

ハワードの申し出を受けるなら「1.ハワードの話」へ、無視したり断るなら「2.衛兵隊の話」へ行くこと。

ハワードは魔法のアイテムブレイン・シリンダーのものを使用する。彼は“真なる中立”であり、【知力】18、【判断力】19、【魅力】15を持ち、共通語を話し、読み、解する。

ブレイン・シリンダー

Brain Cylinder/脳収納機

その他の魔法のアイテム、ヴェリー・レア

この装置は高さ1フィート、直径6インチ、重さ50ポンドの金属製で、クリーチャーの脳を生きたままこの中に入れれば、その脳はブレイン・シリンダーが破壊されない限り生き続けることができる。

ブレイン・シリンダーにはレンズと音を取り込むための板、発生させるための板が取り付けられており、中の脳はこれを介して肉体にいた頃と同じ感覚を得ることができる。

中身のあるブレイン・シリンダーは、中に入っている脳の持ち主が持っていた属性、【知力】、【判断力】、【魅力】を持った知性あるアイテムとして扱われる。

1.ハワードの話

キャラクターたちがハワードの申し出を受けるなら、彼はあの死体を生み出してしまったのは、わたしをここへ連れてきた者の仕業だと悔恨混じりの口調で話す。

彼らはユゴスという地よりこの地にある鉱物を発掘するために訪れている種族、ミ=ゴという存在で、彼らは高度な技術で魔法のようなことを可能にしているとハワードは話す。

この地を任されているのはユンググラフトゥという個体で、彼はこの土地に住んでいたチェーシャという者に発見され、彼女と取引をして脳をブレイン・シリンダーに取り込んだが、2人とも残された体の処理に無頓着でそのまま鉱山に捨ててしまい、惨殺死体として住民に発見されてしまったというのが、ハワードの話す真相だ。

ミ=ゴたちに連れられて様々な世界を探索するのを楽しんでいたハワードは、これ以上話が大きくなる前にユンググラフトゥと話をつけ、キャラクターたちが事件を解決したていにしたいのだと手の内を明かす。

これをどう取るかはキャラクターたちに任されている。キャラクターたちの良心とミ=ゴの精神性が相容れないのならこれを倒すことも許容するが、その時は君たちの旅に連れて行ってほしいと申し出る。

2.衛兵隊の話

ハワードの申し出を断ったり無視した場合、次は衛兵たちが声をかけてくる。惨殺死体が見つかった場所はもう枯れていると考えられている古い坑道なので、そこの調査を頼みたいというものだ。

報酬は20gpで、怪物なりなんなりの原因まで解決したならさらに100gpが約束される。

話を受けるなら、被害者はヒューマンの女性でチェーシャ。星を読む妖しげなまじないに没頭していたウォーロックで、近所づきあいもよくなかったと死体の経歴を教えられる。

ハワードの話を聞いた場合でも、衛兵の詰め所に行けば同じような話を持ちかけられる。

衛兵

中型・人型生物(任意の種族)、任意の属性


AC:16(チェイン・シャツ、シールド)

hp:11(2d8+2)

移動速度:30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
13(+1) 12(+1) 12(+1) 10(+0) 11(+0) 10(+0)

技能:〈知覚〉+2

感覚:受動〈知覚〉12

言語:任意の言語1つ(ほとんど共通語)

脅威度:1/8(25XP)


アクション

スピア:近接/遠隔武器攻撃:攻撃+3、間合い5フィートまたは射程30/120フィート、目標1体。ヒット:4(1d6+1)[刺突]ダメージ、あるいは両手持ちでの近接攻撃の場合5(1d8+1)[刺突]ダメージ。

3.チェーシャの家

遺体の身元を調べたなら、チェーシャの家も教えてもらえる。住宅地の一軒家で、手入れのされてない庭は荒れ放題だ。

家の中は台所もベッドも同じ空間にある1間きりの建物で、テーブルの上には本や書き付けが乱雑に置かれている。難易度10の【知力】〈捜査〉判定に成功したなら、埃の積もり具合などから、めぼしい本やノートは既にどこかへ持ち去られていることがわかる。

テーブルの上にある一番新しいメモには『暗黒星ユゴス』と書かれている。

4.古い坑道(遺体発見現場)

チェーシャの遺体が発見されたのは、かつてミスラルの掘られていた坑道の突き当たりだ。もう数十年前に枯れているため、あまり人はよりつかない。

難易度15の【判断力】〈知覚〉判定に成功すれば、ここからさらに坑道の奥へ風が流れていることがわかり、その周辺で難易度15の【知力】〈捜査〉判定に成功すれば、精巧に隠された隠し扉があることに気づける。

ハワードがいるなら、キャラクターたちを基地の入口まで案内する。

5.ミ=ゴの基地入口

隠し扉の先はミ=ゴの基地になっている。入口には金属製の円筒(いわゆるドラム缶)がいくつかあり、中にはこの鉱山で採取された土砂が詰め込まれている。ミ=ゴにとっては有益な資源なのかもしれない。

奥へ続く通路の前には、間接からキチキチと音を立てて2体のジャイアント・クラブ、1体のジャイアント・ワスプがうごめいている。これらはミ=ゴがこの地で飼い慣らしたペットで、彼らが与えている菌類が体表に付着して羽毛のようになっている。

ジャイアント・クラブ

中型・野獣、無属性


AC:15(外皮)

hp:13(3d8)

移動速度:30フィート、水泳30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
13(+1) 15(+2) 11(+0) 1(-5) 9(-1) 3(-4)

技能:〈水泳〉+4

感覚:疑似視覚30フィート、受動〈知覚〉9

言語:-

脅威度:1/8(25XP)


水陸両用:クラブは空気中でも水中でも呼吸できる。

アクション

爪:近接武器攻撃:攻撃+3、間合い5フィート、目標1体。ヒット:4(1d6+1)[殴打]ダメージ、および目標はつかまれた状態(脱出難易度11)になる。クラブは2つの爪を持ち、それぞれが1体の目標のみをつかむことができる。

ジャイアント・ワスプ

中型・野獣、無属性


AC:12

hp:13(3d8)

移動速度:30フィート、飛行50フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
10(+1) 14(+2) 10(+0) 1(-5) 10(+0) 3(-4)

感覚:受動〈知覚〉10

言語:-

脅威度:1/2(100XP)


アクション

針:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、クリーチャー1体。ヒット:5(1d6+2)[刺突]ダメージ、および目標は難易度11の【耐久力】セーヴィング・スローを行ない、失敗した場合は10(3d6)[毒]ダメージを受け、成功したら半分のダメージを受ける。[毒]ダメージで目標のヒット・ポイントが0になった場合、目標は容態安定化するが、ヒット・ポイントを得ても1時間毒状態になり、この毒状態の間は麻痺状態になる。

5.ミ=ゴの研究室

通路の先は研究室になっており、空のブレイン・シリンダーが2本置かれている。正面にある作業机の上は血の跡がうっすらと残り、ここでチェーシャへの施術が行なわれたことを物語っている。部屋の奥には黒い石でできた祭壇のようなものがあり、そこにはブレイン・シリンダーが置かれ、それを触っているヒューマンほど大きなカビの生えた羽虫のような怪物がいる。これがミ=ゴのユンググラフトゥだ。

ハワードがいるなら、彼が外で騒ぎになっていることの証人になってくれる。いない場合でも、キャラクターたちが外で騒ぎが起こっていることを話せば、ここで静かに採掘仕事を続けたいユンググラフトゥは聞く耳を持ち、基地にいる怪物の死骸を下手人として持って帰るのはどうかと提案する。

黒い祭壇にあるのはチェーシャのブレイン・シリンダーで、彼女はこの取引で暗黒星ユゴスへ行けると喜んでいる。

この部屋には地図があり、ヌファーラッツの谷という場所に印がつけられている。また、祭壇の裏は物入れになっており、200gpと電気銃が2挺隠されている。

ミ=ゴ

中型・植物、中立にして悪


AC:16(外皮)

hp:27(5d8+5)

移動速度:15フィート、飛行30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
10(+0) 15(+2) 12(+1) 17(+3) 15(+2) 8(-1)

技能:〈医術〉+5、〈ペテン〉+2

ダメージ完全耐性:[冷気]

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉12

言語:共通語、ミ=ゴ語

脅威度:2(450XP)


アクション

複数回攻撃:ミ=ゴは爪で2回攻撃する。

爪:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い5フィート、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[斬撃]ダメージ、および目標はつかまれた状態(脱出難易度10)になる。ミ=ゴは2つの爪を持ち、それぞれが1体の目標のみをつかむことができる。

電気銃:遠隔武器攻撃:攻撃+5、間合い20フィート、目標1体。ヒット:7(1d10+2)[電撃]ダメージ、および目標は難易度15の【耐久力】セーヴィング・スローを行ない、失敗したら麻痺状態になる。目標は自分のターンの終了時にふたたびセーヴィング・スローを行ない、成功すれば麻痺状態は終了する。

エレクトリック・ガン

Electric Gun/電気銃

武器(ハンド・クロスボウ)、レア

この奇妙なハンド・クロスボウ大の卵形をした金属の道具は、1ポンドの重さで、電撃を発射して敵を撃ち、けいれんさせて動きを封じる。

エレクトリック・ガンは6チャージを持ち、夜明け毎に消費済みのチャージを1d6チャージを回復する。

エレクトリック・ガンに必要な習熟はハンド・クロスボウで、チャージ分発射できる。射程は20フィートで、命中した目標に1d10[電撃]ダメージを与え、目標は難易度15の【耐久力】セーヴィング・スローを行ない、失敗したら麻痺状態になる。目標は自分のターンの終了時にふたたびセーヴィング・スローを行ない、成功すれば麻痺状態は終了する。

結末

ユンググラフトゥを倒すか、代わりの犯人をでっち上げれば、事件はそのうち人々に忘れ去られる。

ハワードが話していた鉱脈にはあと2000gp分ほど掘り出せるミスラルがある。この情報を売れば1500gpにはなる。

ハワードはキャラクターたちに興味を持ち、同行を申し出る。彼は異なる宇宙の者たちが集うというヌファーラッツの谷へ行けば、さまざまな冒険に出会えるだろうと話す。

ユンググラフトゥと話をつけた場合、彼らの補給基地であるヌファーラッツの谷に出入りするための印形を譲られる。この石があれば、谷の者に警戒されることはないと彼は言う。

この記事はOpen Game Licenseに基づいて作成されている。Open Game Licenseに該当するのは、クリーチャーやアイテムの名前やステータスなどである。この記事の他の箇所は個人的な使用を除き、いかなる形式でも許可なく複製することはできない。


2021年05月15日 [長年日記] 編集

§ [DnD][5e] アドベンチャー:谷に降りたる炎(2~4レベル)

Cの字混じりの小冒険三つ目ですぅ。

データ系はOGLを使ってるので、そちらの参考にもどうぞですぅ。ただし、一部のデータは私が自作したものなので、そちらの引用はないようにしてもらいたいですぅ。

また、現在イエローサブマリンさんに第5版用のアドベンチャー集『駆け出し勇者の小冒険』、そして新作の『冒険者夜話』を1650円(税込)にて依託中ですぅ。さくっと遊べるシナリオをお探しの方は是非ですぅ。

冒険の概要

この冒険は2~4レベル程度のキャラクター3~5人向けの短時間で終わるアドベンチャーである。

キヌチェンドンの町でミ=ゴの拠点、ヌファーラッツの谷を知ったキャラクターたちがそこへ向かうと、そこでは火の神クトゥグァの信奉者が御使いを喚び出し、殺戮を始めようとしていた。

キャラクターたちがこれに対処し、クトゥグァの司祭を撃退すれば冒険は終了である。

冒険への導入

ヌファーラッツの谷はキヌチェンドンの町から北西に300マイル先にある。60マイル手前までは駅馬車があり、8日で到着する。料金は24spである(宿代は別)。

谷の近くはシダ植物が増え、森のように鬱蒼と茂っておいそれと入ろうとする者を阻んでいる。その地帯を越えると、黒っぽい山肌の間に集落のようなものが見える。これがヌファーラッツの谷だ。

1.門番

谷の入口には普通の町と同じように市壁があり、その前には衛兵が2人いる。彼らは顔を隠した兜をつけ、体の線を隠すようなマントを羽織っており、かすれ囁くような声で共通語を話す。

衛兵たちはキャラクターたちを見ると、明らかに警戒した態度を取る。ハワードがいる場合は顔の利く彼が事情を話し、あるいはユンググラフトゥから貰った印形を見せれば、彼らは警戒を解いて谷へ入れてくれる。

ハワードもおらず、印形もない場合、入城税として1人1spを要求される。これは相場の10倍ほどだ。

衛兵の正体はミ=ゴである。

ミ=ゴ

中型・植物、中立にして悪


AC:16(外皮)

hp:27(5d8+5)

移動速度:15フィート、飛行30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
10(+0) 15(+2) 12(+1) 17(+3) 15(+2) 8(-1)

技能:〈医術〉+5、〈ペテン〉+2

ダメージ完全耐性:[冷気]

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉12

言語:共通語、ミ=ゴ語

脅威度:2(450XP)


アクション

複数回攻撃:ミ=ゴは爪で2回攻撃する。

爪:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い5フィート、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[斬撃]ダメージ、および目標はつかまれた状態(脱出難易度10)になる。ミ=ゴは2つの爪を持ち、それぞれが1体の目標のみをつかむことができる。

電気銃:遠隔武器攻撃:攻撃+5、間合い20フィート、目標1体。ヒット:7(1d10+2)[電撃]ダメージ、および目標は難易度15の【耐久力】セーヴィング・スローを行ない、失敗したら麻痺状態になる。目標は自分のターンの終了時にふたたびセーヴィング・スローを行ない、成功すれば麻痺状態は終了する。

2.谷の中

ヌファーラッツの谷はこの世界におけるミ=ゴの居住区の1つで、500人ほどのミ=ゴが生活している。彼らはフードのついたローブを目深に被って人型生物に見えるよう生活しているが、ぎこちない動きやキチキチと硬い物をこすりあわせるような独特の話し声は、何かがヒューマンの生活を真似ているような違和感がある。

この谷には普通の町で買えるようなものはだいたい購入できる。ミ=ゴ造りのアイテムもあるが、彼らは自分たちの技術が流出することを嫌っているため、信頼を得なければ手に入れることは難しいだろう。

ここにはシェブ・ン・カイ(共通語に直せば黒森亭ほどの意味)という酒場のような施設があり、食事を取りたかったり宿を求めているならそこを紹介される。この店で供される食事は発酵させた肉を煮込んだものなど、少々独特な物が多い。だが、ミ=ゴによるこの地の調査はかなり進んでいるため、食べても毒になるようなものは出されない。宿のベッドはどこかカビ臭い。

3.出火

キャラクターたちが谷を見て回っていると、中央にある広場の脇にある建物から爆発のような音と共に火の手が上がる。植物の性質も持つミ=ゴたちは大騒ぎになり、我先にと非難するが、炎は徐々に強くなっていく。

そちらへ向かうなら、「4.炎の中心」へ。キャラクターが躊躇してるようなら、勇敢なミ=ゴがファイアー・ヴァンパイア(後述)と戦っており、援軍を求めてもよいだろう。

4.炎の中心

火事の火元には異界の火の神格クトゥグァを崇拝する司祭ファルネがおり、彼女が儀式でクトゥグァの御使いたるファイアー・ヴァンパイアを呼び出している。彼女はクトゥグァと神話的敵対関係にあるミ=ゴの集落を焼くことで、すべてを焼き尽くす神の目をこの世界へ向けようとしているのだ。

ファルネはこの行ないを止めようとする者すべてにファイアー・ヴァンパイアを差し向ける。

司祭

中型・人型生物(任意の種族)、任意の属性


AC:13(チェイン・シャツ)

hp:27(5d8+5)

移動速度:25フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
10(+0) 10(+0) 12(+1) 13(+1) 16(+3) 13(+1)

技能:〈医術〉+7、〈宗教〉+4、〈説得〉+3

感覚:受動〈知覚〉13

言語:任意の言語2つ

脅威度:2(450XP)


呪文発動:司祭は5レベルの術者である。呪文発動能力値は【判断力】である(呪文セーヴ難易度13、呪文攻撃+5)。司祭は以下のクレリック呪文を準備している。

初級呪文(無限回):セイクリッド・フレイムソーマタージーライト

1レベル(4スロット):ガイディング・ボルトキュア・ウーンズサンクチュアリ

2レベル(3スロット):スピリチュアル・ウェポンレッサー・レストレーション

3レベル(2スロット):スピリット・ガーディアンズディスペル・マジック

篤信:司祭はボーナス・アクションとして呪文スロットを1つ消費することで、近接武器攻撃を魔法的なものとし、ヒットした目標に追加で10(3d6)[光輝]ダメージを与える。この効果はターン終了時まで続く。司祭が2レベル以上の呪文スロットを消費した場合、1レベル上がる毎に1d6ダメージが上昇する。

アクション

メイス:近接武器攻撃:攻撃+2、間合い5フィート、目標1体。ヒット:3(1d6)[殴打]ダメージ。

ファイアー・ヴァンパイア

超小型・異形、混沌にして中立


AC:15

hp:22(9d4)

移動速度:飛行10フィート(ホバリング)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
1(-5) 20(+5) 10(+0) 10(+0) 16(+3) 11(+0)

ダメージ完全耐性:[毒]、[火]

ダメージ耐性:[酸]、[電撃]、[雷鳴];非魔法的攻撃による[殴打]、[斬撃]および[刺突]

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉13

言語:-

脅威度:2(450XP)


陽炎:ファイアー・ヴァンパイアは何かを着たり運んだりすることができない。

照明:ファイアー・ヴァンパイアは半径30フィートに“明るい”光を放ち、さらに30フィート先まで“薄暗い”光を放つ。

異次元の火:ファイアー・ヴァンパイアはクリーチャーや物体の占める空間を移動困難地形として通り抜けることができる。物体の中でターンを終えたなら、5(1d10)[力場]ダメージを受ける。ファイアー・ヴァンパイアに触れたり、5フィート以内で近接攻撃をヒットさせたクリーチャーは5(1d10)[火]ダメージを受ける。また、ファイアー・ヴァンパイアは敵対的なクリーチャーの占有する空間に入り、その空間で止まることもできる。そのターンの最初にクリーチャーの占有する空間に入る時、そのクリーチャーは5(1d10)[火]ダメージを受け、発火し、誰かがアクションとして火を消さない限り、そのクリーチャーはそのターン開始時に5(1d10)[火]ダメージを受ける。

アクション

精髄燃やし:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い5フィート、目標1体。ヒット:9(2d8)[火]ダメージ、および目標の【耐久力】値は1d4減少する。これによって【耐久力】が0になった目標は死亡する。そうでない場合、この減少は目標が小休憩あるいは大休憩を取るまで回復しない。

結末

ファルネを倒せばファイアー・ヴァンパイアは消散する。キャラクターたちはこの場合でも倒したものとして経験値を得てよい。

クトゥグァ信者を撃退したなら、キャラクターたちはミ=ゴの信頼を得ることができる。

この記事はOpen Game Licenseに基づいて作成されている。Open Game Licenseに該当するのは、クリーチャーやアイテムの名前やステータスなどである。この記事の他の箇所は個人的な使用を除き、いかなる形式でも許可なく複製することはできない。


2021年05月22日 [長年日記] 編集

§ [DnD][5e] アドベンチャー:テケリ・リと鳴く声(2~4レベル)

Cの字混じりの小冒険四つ目ですぅ。

データ系はOGLを使ってるので、そちらの参考にもどうぞですぅ。ただし、一部のデータは私が自作したものなので、そちらの引用はないようにしてもらいたいですぅ。

また、現在イエローサブマリンさんに第5版用のアドベンチャー集『駆け出し勇者の小冒険』、そして新作の『冒険者夜話』を1650円(税込)にて依託中ですぅ。さくっと遊べるシナリオをお探しの方は是非ですぅ。

冒険の概要

この冒険は2~4レベル程度のキャラクター3~5人向けの短時間で終わるアドベンチャーである。

ヌファーラッツの谷に住むミ=ゴたちは故郷ユゴスへと通じるポータルへの道を異界のモンスター、ショゴスに封鎖され、困り果てている。

キャラクターたちがショゴスの封印を手伝うなら、ミ=ゴたちはふたたびユゴスからの物資でこの地に隠棲できるようになって外界への干渉は少なくなり、冒険は成功となる。

冒険への導入

クトゥグァの司祭を倒したキャラクターたちは、ミ=ゴの長と会見することになる。

長の家は谷の奥にある崖に作られた金属扉の先にあり、扉の前に立つとそれは自動的に開く。これはミ=ゴの技術によって作られた自動扉である。

1.長の家

自動扉の先は床から壁、天井まで金属で造られた空間である。ここにはミ=ゴの文化特有の金属製の家具や機器が他の家より多く揃っている。

ミ=ゴの長はユググゴトゥン(ミ=ゴのデータを使用)という名で、彼らの同胞が外界で他の種族に騒乱を起こしたことについて、数年前から彼らの故郷へ通じるポータルがショゴスというモンスターの襲来で使えなくなり、この地で自給自足する必要がでたからだと説明する。

ユググゴトゥンはキャラクターたちに、ポータルの再建を手伝ってほしいと言ってくる。報酬は1000gpである。さらに、ポータルを再建すればキャラクターたちもユゴスやさらに遠くまで旅をすることも可能になるとも言う。

ハワードやチェーシャが同行している場合、彼らはポータルの再建を手伝い、ユゴスへ行きたいと言う。

ミ=ゴ

中型・植物、中立にして悪


AC:16(外皮)

hp:27(5d8+5)

移動速度:15フィート、飛行30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
10(+0) 15(+2) 12(+1) 17(+3) 15(+2) 8(-1)

技能:〈医術〉+5、〈ペテン〉+2

ダメージ完全耐性:[冷気]

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉12

言語:共通語、ミ=ゴ語

脅威度:2(450XP)


アクション

複数回攻撃:ミ=ゴは爪で2回攻撃する。

爪:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い5フィート、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[斬撃]ダメージ、および目標はつかまれた状態(脱出難易度10)になる。ミ=ゴは2つの爪を持ち、それぞれが1体の目標のみをつかむことができる。

電気銃:遠隔武器攻撃:攻撃+5、間合い20フィート、目標1体。ヒット:7(1d10+2)[電撃]ダメージ、および目標は難易度15の【耐久力】セーヴィング・スローを行ない、失敗したら麻痺状態になる。目標は自分のターンの終了時にふたたびセーヴィング・スローを行ない、成功すれば麻痺状態は終了する。

2.作戦会議

ユググゴトゥンはショゴスがある世界では生命誕生の神話に出てくる生命の泉や生命の樹と記録されるほどに強大なモンスターであることをキャラクターたちに説明する。そして、この地に出現したそれはポータルで作業をしていたミ=ゴを吸収したため、彼らを食べ物と学習し、ミ=ゴを見つけ次第食べるようになってしまったとも。

しかし、幸いキャラクターたちこの世界に現住の種族は食料だと学習されていない。この隙を利用し、ショゴスが弱点としている封印の印形をねぐらに刻みつけ、そこから出られないようにしてしまおうというのが、ユググゴトゥンの作戦である。

ユググゴトゥンは2挺までのエレクトリック・ガンをキャラクターたちに託す。この銃による電撃で印形を彫り込むのだ。

1ラウンドで素早く印形を彫り込むためには難易度15の【敏捷力】に成功する必要がある。これには、エレクトリック・ガンへの習熟ボーナスを足すことができる。

エレクトリック・ガン

Electric Gun/電気銃

武器(ハンド・クロスボウ)、レア

この奇妙なハンド・クロスボウ大の卵形をした金属の道具は、1ポンドの重さで、電撃を発射して敵を撃ち、けいれんさせて動きを封じる。

エレクトリック・ガンは6チャージを持ち、夜明け毎に消費済みのチャージを1d6チャージを回復する。

エレクトリック・ガンに必要な習熟はハンド・クロスボウで、チャージ分発射できる。射程は20フィートで、命中した目標に1d10[電撃]ダメージを与え、目標は難易度15の【耐久力】セーヴィング・スローを行ない、失敗したら麻痺状態になる。目標は自分のターンの終了時にふたたびセーヴィング・スローを行ない、成功すれば麻痺状態は終了する。

3.ポータルへの岩洞窟

ポータルへ向かう洞窟はやはり周囲の岩山に似た黒い岩でできている。途中、油でてかったような通路があるが、そこはショゴスから分離して誕生したグレイ・ウーズ3体が獲物を待ち構えている。

グレイ・ウーズ

中型・粘体、無属性


AC:8

hp:22(3d8+9)

移動速度:10フィート、登攀10フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
12(+1) 6(-2) 16(+3) 1(-5) 6(-2) 2(-4)

技能:〈隠密〉+2

ダメージ耐性:[酸]、[火]、[冷気]

状態完全耐性:恐怖状態、消耗状態、聴覚喪失状態、伏せ状態、魅了状態、盲目状態

感覚:暗視60フィート(この半径外は見えない)、受動〈知覚〉8

言語:-

脅威度:1/2(100XP)


外見偽装:ウーズは動かないでいる間、油ぎった水たまりや濡れた岩と見分けがつかない。

金属腐食:非魔法的な金属製の武器がウーズにヒットすると腐食する。ダメージを与えた後、武器はダメージ・ロールに永続かつ累積する-1ペナルティを受ける。ペナルティが-5になると、武器は破壊される。ウーズにヒットした非魔法的な矢弾はウーズにダメージを与えた後に破壊される。

不定形:ウーズは無理矢理入る必要なく、幅1インチ以上の狭い場所を通過できる。

アクション

足のようなもの:近接武器攻撃:攻撃+3、間合い5フィート、目標1体。ヒット:4(1d6+1)[殴打]および7(2d6)[酸]ダメージ、および目標が非魔法的な金属製の鎧を着ている場合、その鎧はACに永続かつ累積する-1ペナルティを受ける。ペナルティでACが10まで落ちた鎧は破壊される。

4.ショゴスの巣穴

ショゴスはポータルの近くにある小さな横穴をねぐらに定めている。近くを通る者がいれば体を揺らしてそちらへ向かう。キャラクターたちが通った場合、ショゴスは彼らを食べ物か否か嗅ぎ分けるため、1ラウンド様子を静観する。

エレクトリック・ガンを使って1ラウンドで素早く封印の印形を彫り込むためには難易度15の【敏捷力】に成功する必要がある。これには、エレクトリック・ガンへの習熟ボーナスを足すことができる。

ショゴス

超大型・粘体、混沌にして悪


AC:19(外皮)

hp:330(20d12+200)

移動速度:10フィート、水泳10フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
25(+7) 3(-5) 30(+10) 7(-3) 8(-2) 10(+0)

状態完全耐性:消耗状態、伏せ状態、麻痺状態、魅了状態

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉8

言語:-

脅威度:15(13000XP)


蜘蛛歩き:ショゴスは能力値判定の必要なく、天井での逆さ歩きを含む登攀が困難な表面を登攀することができる。

アクション

複数回攻撃:ショゴスは足のようなもので2回攻撃する。

足のようなもの:近接武器攻撃:攻撃+13、間合い10フィート、目標1体。ヒット:17(3d6+7)[殴打]ダメージ、および目標はつかまれた状態(脱出難易度17)になる。ショゴスは1体の超大型クリーチャー、あるいは4体までの大型以下のクリーチャーを1度につかまれた状態にできる。

結末

印形を彫り込むと、ショゴスはそこから弾かれたように押し込まれ、横穴の中で長い時を過ごすことになる。

ショゴスの巣穴からさらに奥へと進むと、黒曜石のように黒光りする円柱が8本、円を描くように建っている。これがユゴスへのポータルだ。

この記事はOpen Game Licenseに基づいて作成されている。Open Game Licenseに該当するのは、クリーチャーやアイテムの名前やステータスなどである。この記事の他の箇所は個人的な使用を除き、いかなる形式でも許可なく複製することはできない。


2021年05月29日 [長年日記] 編集

§ [DnD][5e] アドベンチャー:星の世界、そしてアーカムへ(2~4レベル)

Cの字混じりの小冒険これで完結、か? ですぅ。

データ系はOGLを使ってるので、そちらの参考にもどうぞですぅ。ただし、一部のデータは私が自作したものなので、そちらの引用はないようにしてもらいたいですぅ。

また、現在イエローサブマリンさんに第5版用のアドベンチャー集『駆け出し勇者の小冒険』、そして新作の『冒険者夜話』を1650円(税込)にて依託中ですぅ。さくっと遊べるシナリオをお探しの方は是非ですぅ。

冒険の概要

この冒険は2~4レベル程度のキャラクター3~5人向けの短時間で終わるアドベンチャーである。

ついにユゴスへのポータルがある部屋を解放したキャラクターたち。ミ=ゴは深く感謝し、ふたたびユゴスへの門を開くためポータルを操作する。しかし、長らく作動していなかったポータルからは時空の隙間に住むハウンド・オヴ・ティンダロスが這い出てくる。

ハウンド・オヴ・ティンダロスを撃退し、ポータルに入ってユゴスに行くか、この世界にとどまるかを決断すれば冒険は終了となる。

冒険への導入

ショゴスの封印に成功すると、後からミ=ゴたちがやってくる。彼らはポータルの環状列石を点検し、再起動に必要な装置を取り付けていく。

1.ポータル作動

ポータルが起動されると、黒い石の間を電撃が走り、独特の臭いが立ちこめる。

少しすると電撃は収まるが、しゅうしゅうと煙が出てくる。ミ=ゴたちは様子がおかしいと慌て、空間が歪んだポータルの中からハウンド・オヴ・ティンダロスが3体現われる。

ユググゴトゥンはこの事態を、長らく閉鎖されていたポータルがハウンド・オヴ・ティンダロスの巣穴になっていたのだろうと分析し、キャラクターたちに対処を頼む。

ハウンド・オヴ・ティンダロス

中型・魔獣、中立にして悪


AC:15(外皮)

hp:38(7d8+7)

移動速度:30フィート、飛行30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
15(+2) 13(+1) 12(+1) 17(+3) 21(+5) 17(-3)

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉15

言語:-

脅威度:1(200XP)


角の移動:ハウンド・オヴ・ティンダロスは120度以下の角度があるところから、同じく120度以下の角度がある場所まで瞬間移動できる。

アクション

複数回攻撃:ハウンド・オヴ・ティンダロスは爪で2回攻撃する。

爪:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:6(1d8+2)[斬撃]ダメージ。このターン同じクリーチャーに爪の攻撃がヒットしていたなら、それは2d4[酸]ダメージを受ける。

舌:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:目標の【筋力】値は1d4減少する。これによって【筋力】が0になった目標は死亡する。そうでない場合、この減少は目標が小休憩あるいは大休憩を取るまで回復しない。

2.ユゴスへ

ハウンド・オヴ・ティンダロスを倒すと、ポータルは正常に動き始める。歪んだ空間の向こう側には、暗く冷たい空に黒曜石のような石でできた巨大建造物が建ち並ぶユゴスの地が見える。

ハワードやチェーシャが同行しているなら、彼らはここでユゴスへ向かうと言い、ミ=ゴたちとポータルの中に入っていく。キャラクターたちはどうするだろうか。

結末

キャラクターたちがユゴスへ向かうなら、久しぶりに観測地点3487(彼らはヌファーラッツの谷がある世界をこう呼んでいる)からの頼りが来たことを喜ぶミ=ゴたちに歓待を受ける。

ハワードが同行しているなら、彼はここからまた里帰りをすると言い、その護衛をキャラクターたちに依頼する。行く先は、彼の故郷、アーカムの街だ。

この記事はOpen Game Licenseに基づいて作成されている。Open Game Licenseに該当するのは、クリーチャーやアイテムの名前やステータスなどである。この記事の他の箇所は個人的な使用を除き、いかなる形式でも許可なく複製することはできない。