ネコぶんこ


2011年05月04日 まっとうな商売人であるスティーブ・ジャクスンがたまげたことには、シークレットサービスの捜査員は『GURPSサイバーパンク』を「コンピュータ犯罪のマニュアル」だと主張するのだ。 [長年日記]

§ [DnD][4e][HoS] Wizards RPG TeamHeroes of Shadow』(影のオプション)

Heroes of Shadowの紹介も今日で(たぶん)最後ですぅが、今日は影のオプション(Shadow Option)で紹介されている伝説の道10個、神話の運命5つ、特技20個、新装備4つを紹介しますぅ。

伝説の道

伝説の道は10個収録されていて、アクの強いものが多い印象ですぅ。

バトルウィーバー(Battleweaver)

フェイダークのノームがフォモールから逃れる時に使った戦場を操作する幻術を使う伝説の道ですぅ。[幻術]([illusion])の無限回攻撃パワーを強化できるので、Heroes of the Fallen Landsで幻術系統(Illusion School)を選んだウィザード・メイジ(Mage)にも向いていると思うですぅ。

ダーク・ウォッチャー(Dark Watcher)

闇に対抗するために影の力を受け入れた善属性のキャラクター用ですぅ。機会攻撃でダメージの代わりに弱体化状態を与えたり、即応・対応で味方に回復力を使わせる防御的な能力が揃ってますぅ。

ディサイプル・オヴ・ラザウンドラ(Disciple of Razaundra)

ロルスの部下であるシャドウ・デーモンのラザウンドラと契約するウォーロック用伝説の道で、自身や敵が重傷状態だと有利になる特徴やパワーが多いですぅ。

ダスク・オラクル(Dusk Oracle)

死者たちから話を聞き、情報収集や敵の一番弱い防御値を狙うことに役立てる伝説の道ですぅ。

ノクターナル(Nocturnal)

原始クラス用の伝説の道で、シャドウフェルを通って位相移動で突撃を行ったり、影の群れで挟撃を行う夜の狩人ですぅ。

レイヴンキン(Ravenkin)

レイヴン・クイーンの計画に組み入れられ、影鴉(Shadow Raven)を授かったことを表わす伝説の道で、使い魔のシャドウ・レイヴンと連携する特徴やパワーを得られるですぅ。

シャドウ・ダンサー(Shadow Dancer)

瞬間移動を極め、生きた影のように戦場を駆けるのがシャドウ・ダンサーで、瞬間移動したターンに戦術的優位を得たり、隠れ身から不可視状態になるなど、攻撃の目標にされないよう立ち回るのに便利そうな伝説の道ですぅ。

シャドウ・シェイパー(Shadow Shaper)

心身を苛む恐怖を操る幻術師がシャドウ・シェイパーで、“意思”の代わりに“頑健”を攻撃するまで[幻術]が強化されたり、効果時間を延長させたりできるですぅ。

シャドウシーフ(Shadowthief)

倒した敵から影(shadow)を盗み、それを攻撃ロール、ダメージ・ロール、セーヴィング・スローのリソースとして使う伝説の道ですぅ。一度に4つまで使えて遭遇終了時まで持続するので、範囲攻撃ができるソーサラーのような撃破役にはよさそうですぅ。

ヴェイルド・マスター(Veiled Master)

影に潜んで戦うモンク、ローグ、レンジャーなど軽戦士の辿りつく伝説の道が、ヴェイルド・マスターですぅ。周囲の非魔法的な明かりを消し去ったり、[構え]で擬似視覚を得るという、闇討ちを行うにも不利な環境で戦うにも便利な特徴が揃っているですぅ。

神話の運命

HoSに収録された神話の運命は、すべて前提条件が無いものになっていますぅ。

どの神話の運命もシャドウフェルやレイヴン・クイーンと浅からぬ因縁があり、物語としても面白いものになってますぅ。

ガーディアン・オヴ・ザ・ヴォイド(Gurdian of the Void)

数百万の意思ある生物を捧げることで不死を得るエコーイング・ヴォイド(Echoing Void)の儀式を止めるために生み出される死と命の守護者がこの神話の運命ですぅ。

味方の死亡セーヴにボーナスを与えたり、回復力と引き換えに一時的hpを与えるパワーを得て、30レベルでは一日にいちどhpが0になっても最大値まで回復できるようになるですぅ。

キーパー・オヴ・ジ・エヴァーフロウ(Keeper of the Everflow)

ネルルやレイヴン・クイーンがかすめ取ってきた魂を再び輪廻へ戻すために死の神格やその配下と戦うのが、シャドウフェルの深奥にあり魂の輪廻を制御する魂の転輪(Spirit Wheel)の護り手、キーパー・オヴ・ジ・エヴァーフロウですぅ。

輪廻転生を知って啓発されることでさまざまな利益を得て、転輪を読み取り知識を得たり、倒したクリーチャーから過去の記憶を拭い去って自然の生物として転生させることができるようになるですぅ。

マーシャル・オヴ・レーテルナ(Martial of Letherna)

マーシャル・オヴ・レーテルナは、レイヴン・クイーンの要塞を守り、敵の多い彼女に対する脅威を除くために戦う元帥ですぅ。

身と心をレーテルナに捧げて[恐怖]と[魅了]への完全耐性を得て、その怒りはレーテルナの軍勢を周囲に実体化させて移動困難地形をつくり、hpが0になっても蒼ざめた鴉が魂を戻してくれるという、忠義の将っぽい特徴が揃ってますぅ。

トワイライト・トリビューン(Twilight Tribune)

宿命とレイヴン・クイーンに選ばれ、生命の法則を乱すアンデッドたちを倒すために戦う守護者がトワイライト・トリビューンですぅ。

闇を見通す暗視を得て、敵を裁くための権限を示す[構え]を行ない、d20で10以上が出てヒットすればダメージが1.5倍になる裁きを行えるようになるですぅ。

特技

HoSに収録された特技は20個で、すべて英雄級から修得できるようになってますぅ。

大まかな分類は、魂の世界を見通して非実体状態と戦うのに便利な霊を知る者(Ghostwise)、Heroes of the Fallen LandsHeroes of the Forgotten Kingdomsに存在しなかった聖印と気印に追加効果と攻撃ボーナスを得る装具訓練(Implement Training)、影魔法の技を表わすモイルの知識(Lore of Moil)、レヴナントの種族用特技であるレヴナント(Revenant)、魂にシャドウフェルの影響を受けている影なる生(Shadowborn)、[冷気]と親しんでいる冬の子(Winterkin)となっているですぅ。

装備

HoSの追加装備は埋葬を行なうさいにアンデッド化を防ぐ祝福された土(Blessed soil)、アンデッドには見えない光を出す屍鬼の蝋燭(Ghoul candle)、アサシンが毒を作るために使う毒使いキット(Poisoner's kit)、血を垂らした者の生死がわかる鴉の羽根(Raven's feather)の4つですぅ。

気印のデータは収録されておらず、Dragon #398Ki Focusesでフォローされてましたぁ。

ここまでHoSを駆け足で追ってきたですぅが、豊富な設定だけではなくEssentialsでより洗練された“ルールによる世界の記述”があらゆる面で徹底され、データから世界を読み解く楽しさも増したこれからのマイルストーンになる一冊だと思いましたぁ。