ネコぶんこ


2012年12月17日 これによって、大人としての責任を回避し、同時に/あるいは、自身の本来の職業で失敗する可能性を避ける。 [長年日記]

§ [DnD][4e][LnL] 『2012年のまとめ(Wrapping Up 2012)』

伝説と伝承

マイク・ミアルス

2012年最後の伝説と伝承を始めるとしよう。12月17日には年内最後のプレイテスト・パックを君たちへ贈る。パックはもう少しで準備でき、君がプレイテストの契約をしているなら電子メールを受け取るはずだ。このコラムは1月7日まで休暇に入るが、新世代のゲームはきみをそのときまでじゅうぶん釘付けにできているだろう。

さらに、私たちは君たちが意見を書ける簡単な調査も行なう。私が年の初めに話したように、D&D Nextでは上級クラスにあたるものを作成する用意がある。それらは第3版で楽しまれた特徴で、第4版では伝説の道というやり方でそれらの要点を模倣した。この調査は第3版でもっとも人気だった上級クラスを並べ、君たちにお気に入りを選んでもらうものだ。

上級クラスはいくつかの単純なデザインする上での目標がある。私たちはそれらが新しいシステム面でのオプションやパワー源を提示するよりはむしろ、世界の面白い要素を代表するものとなってほしい。上級クラスは特技や特殊能力を揃えて前提条件を満たすというよりは、キャンペーン世界で何らかの行動を通して仲間として認められるようなものでなければならない。それはキャラクターの努力に別の形で報いるものだ。上級クラスが提示する新たなシステムを、当然のことながら君はいつも通りに新しい能力の一覧として眺めることはできるが、私たちがデザインの作業をその方法論で始めなければならないわけではない。

キャラクターが持つ物語の一部として馴染んだと感じられるとき、上級クラスは最高の働きをしてくれるのだと私は考えている。ソラムニア騎士になりたいというスターム・ブライトブレイドの目標は、私の中でひとつのよい例となっている。騎士は世界の中で重要な位置を占め、スタームは自分自身がそれに値することを証明しようとした。なおよいことに、『ドラゴンランス』の物語で起こったことは順番を逆にせずスタームは騎士にふさわしくないことを明白にした。私はキャラクターがより設定の深いところへ導かれ、戦闘、略奪、そしてレベルの成長を越えた行動へ焦点を当てることによってキャンペーンに生まれる物語への可能性を好んでいる。

上級クラスのため1レベルからプレイヤーに特技と技能ランクの人生設計を要求する方法に多くのプレイヤーが反感を持ったことを私は知っている。その代わりに君のキャラクターが世界で行なったことと君の追及した目標がものをいう上級クラスになるなら、私はもっと幸せになれるだろう。飛竜騎士団に入るため、君はまどろみの塚でドリーム・レイスたちにまじって一夜を過ごす必要があるかもしれない。黒斧騎士団は創設のきっかけとなった侵略を起こしたオークの将軍、エルフ殺しのマザール女王の血族を殺した者だけを受け入れる。そうしたキャラクターの計画や目的の一部となる冒険やそれらの準備を入念に行なうことは数レベル分の冒険や数ヶ月から数年の作業に値するかもしれないし、DMが次に行なうセッションの準備で穴埋めに使うちょっとしたクエストとはまったく違ったものになる。正しく上級クラスを構築すれば、プレイヤーとDMに毎レベル選択する特技と技能の一覧でよりも、1レベルから使える多くの冒険へのきっかけとキャンペーンの目標を提供できる。上級クラスはDMがキャンペーンでもうひとつの報酬として使えるようになってほしい。それらは魔法のアイテムや宝石と金貨の宝箱と同じようにキャラクターにキャラクター・オプションを提供する。

この方法の面白みはDMがキャラクター作成時にキャンペーンの目標を与えて世界の息遣いを伝えるための道具として上級クラスを使えるところにある。私たちはそれらのデザインでよりモジュール化を推し進め、それらをシステム面でのオプション一覧表から解き放ち、新たにそれらを作り直すと期待してもらいたい。正しく進行すれば、私たちはDMに彼らのキャンペーンに肉付けするために彼らだけの上級クラスを構築させる強力な道具を提供することができる。

調査に参加して君たちがお気に入りの上級クラスを教えてほしい。

マイク・ミアルス

マイク・ミアルスはD&Dのリサーチ&デザイン・チームのシニア・マネージャだ。彼はレイヴンロフトのボードゲームやD&D RPGのサプリメント何冊かを手がけている。