2015年04月14日 [長年日記]
§ [DnD][5e] 『私の新たなd20モダン・キャンペーン(My New d20 Modern Campaign)』
Behind the Screens
私は長年のD&Dプレイヤーだが、都市ファンタジーが大好きでもある。『Dungeon Master's Guide』といくつかの改造で、私は第5版のルールが持つ現代ファンタジーの設定での銃撃戦の可能性について探り始めた。
ウィザーズ・オブ・ザ・コーストが2002年に『d20モダン』を発売したとき、私は天にも昇る気持ちだった。ノールがくしゃくしゃのビロウドを着ている! 着飾ったオーガが霧でけぶるロンドンにいる! リヴィング・ダンプスターズが人を食べている!
私は特にアーバン・アルカナのキャンペーン・セッティングに夢中になった。シナリオはおなじみの、私自身の無想からむしりとられたようにも見えるものだった。D&Dのモンスターと魔法(このセッティングでは“影”と呼ばれる)は私たちの世界に自分の居場所を見つけている。否定についてのすさまじい能力のおかげで、大多数の人類はこの事態を知らないままである。少数のヒューマンと友好的な影の存在の種族だけが知っているのだ――戦闘はいうまでもなく――この侵略がもたらす脅威を。
私は自分のアーバン・アルカナのキャンペーンを6年運営した。その点において、他のゲームも私に注目を求めたが、私はD&Dと都市ファンタジーの婚姻がどれくらい興味深かったかを決して忘れなかった。第5版の『Dungeon Master's Guide』が12月に発売されたとき、私は新しいルールを使った最初の自作セッティングがアップデートされたアーバン・アルカナになることを疑いなく知っていて、都市ファンタジーで使うための火器と現代の鎧をいじり回していた。
交戦のルール
『Dungeon Master's Guide』は火器――現代とさらに未来の武器も含んだ――のオプション・ルールを提供する。しかし、これはキャラクターの防御について困惑させられたので私のもとを去った。一般的なファンタジーのセッティングでは、冒険者、警備員、そして他の戦闘する可能性がある者は完全に鎧を着込むことになっている。完全に鎧で身を包んだ仕事中のキャラクターが見られても社会的な罰がない。現代のセッティングはこのことについては異なる動物だ。
古い『d20モダン』のコア・ルールブックを頼りに、そして第5版の数値論をつまみながら、私は自分の“5eモダン”用の鎧オプションを作成した。それは偽装することができるので多くのキャラクターが秘密で、匿名で、あるいは単純に少なくともその時間は目立たない方法で任務を行なえ、私はそれらのオプションが隠匿できる鎧を含むことを確認した。より明白な鎧――ライオット・アーマー、フラック・ジャケット、あるいはランド・ウォリアー・ミルスペック・アーマーなどに関わらず――はおそらく君のキャンペーンで自由に動くためにはキャラクターの社会的能力値判定と彼らの能力値への影響がおそらくあるだろう。それと同じことを象徴して、鎧は【魅力】〈威圧〉判定にボーナスを与えるかもしれない。
現代鎧 | ||||||
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鎧 | アーマー・クラス(AC) | 【筋力】 | 隠密 | 特性 | 重量 | |
軽装鎧 | ||||||
ヘヴィ・コート | 11+【敏捷力】修正値 | - | 不利 | - | 6lb. | |
レザー・ジャケット | 11+【敏捷力】修正値 | - | - | - | 4lb. | |
ライト・アンダカヴァ・シャツ | 11+【敏捷力】修正値 | - | - | ダメージ減少/2 弾丸 | 2lb. | |
ケヴラーラインド・コート | 12+【敏捷力】修正値 | - | - | ダメージ減少/2 弾丸 | 8lb. | |
アンダカヴァ・ヴェスト | 13+【敏捷力】修正値 | - | - | ダメージ減少/2 弾丸 | 3lb. | |
中装鎧 | ||||||
コンシーラブル・ヴェスト | 13+【敏捷力】修正値(最大2) | - | - | ダメージ減少/3 弾丸 | 4lb. | |
ライトデューティ・ヴェスト | 14+【敏捷力】修正値(最大3) | - | - | ダメージ減少/3 弾丸 | 8lb. | |
タクティカル・ヴェスト | 15+【敏捷力】修正値(最大2) | 【筋力】10 | 不利 | 抵抗:弾丸 | 10lb. | |
重装鎧 | ||||||
スペシャル・レスポンス・ヴェスト | 15 | 【筋力】10 | 不利 | 抵抗:弾丸 | 15lb. | |
ランド・ウォリアー・アーマー | 17 | - | - | ダメージ減少/5 弾丸/斬撃 | 8lb. | |
フォースド・エントリー・ユニット | 18 | 【筋力】13 | 不利 | 抵抗:弾丸/斬撃 | 20lb. |
君がこの表から理解できるように、より重い鎧のほうが新たなダメージ種別である弾丸ダメージも含めたいくつかのダメージ種別への、ダメージ減少(DR)や抵抗を持っている。ゲーム用語としての弾丸ダメージは、火器が与えるダメージ種別で、刺突ダメージに内包される。これはすべての弾丸ダメージが刺突ダメージとして扱われるが、すべての刺突ダメージが弾丸ダメージだというわけではない。魔法の効果やクリーチャーの特性が刺突ダメージへの抵抗を与えればそれは弾丸ダメージにもあてはまるが、弾丸ダメージを軽減する効果や特性が自動的に刺突ダメージへ適用されることはない。
(私のゲームの鎧は今のところ価格を持っていないが、それは私のモダンのルールセットでは、『d20モダン』で使われているそれと似た財力システムをキャラクターに使っているからだ。キャラクターは追跡による収入や経費よりもむしろ、彼らの財力を基準に装備を得る。私は今回完全なシステムについて立ち入らないが、これは Behind the Screensの後の回でいいネタになるかもしれない。)
誰が何を得る?
火器が与えるその潜在的な高いダメージのため、より伝統的な攻撃の方法とのバランスを取るためには複雑化や状態を導入することも必要になった。私のキャンペーンでは、火器に習熟したキャラクターはその攻撃ロールへ自動的に習熟ボーナスを加えることはできない。むしろ、火器への習熟はキャラクターがキャラクターの習熟ボーナスを攻撃ボーナスへ加えるための照準アクションを行なうためにボーナス・アクションを使えるようにする。照準アクションを行なわなければ(あるいはキャラクターが習熟なしに火器を使ったなら)、射手は攻撃ロールに【敏捷力】修正値の利益のみを得る。
武器習熟については、私はいくつかのクラスが火器への習熟を楽しむように決定し、他はマルチクラスをするか休息期間を使って訓練する(『Player's Handbook』参照)ことでそれらへの習熟を得なければならないようにした。私は火器を2つの基本クラスに分けた。(サブマシン・ガンまでが上限の)携帯火器と(ライト・マシン・ガンまでが上限の)重火器だ。より重いもの――たとえばヘヴィ・マシン・ガン、ロケットプロペリッド・グレネード・ランチャー、あるいはフレイムスロワー――はゲームの状況によって特別な許可を与えられる。私自身のキャンペーンで、私は《重火器専門家》という特技を作成して徒歩の個人によって自力運用されるミディアム・マシン・ガンより重いすべての現代武器についての習熟を与えるようにした。私はまたこの特技をファイターのクラスの戦闘スタイルとして使えるようにした。
クラス毎の火器への習熟 | |
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クラス | 火器習熟 |
バード | 携帯火器 |
バーバリアン | 重火器 |
クレリック | なし(たとえば都市あるいは戦争のような領域によっておそらくは与えられる) |
ドルイド | なし |
ファイター | 重火器および携帯火器 |
モンク | 携帯火器 |
パラディン | 重火器および携帯火器 |
レンジャー | 重火器および携帯火器 |
ローグ | 重火器あるいは携帯火器(キャラクター作成時に選択) |
ソーサラー | なし |
ウォーロック | なし(しかし剣の契約(Pact of the Blade)のクラス特徴を持つなら携帯火器と重火器を作成することができる) |
ウィザード | なし(しかし科学技術の系統(School of Technomancy)では携帯火器への習熟が与えられるかもしれない) |
動くな! 都市の領域? 科学技術の系統? 私は次の機会にそれらを説明しよう!
著者について
ダニエル・ヘルミックはダンジョンズ&ドラゴンズのR&D部の契約社員で、以前はウィザーズ・オブ・ザ・コーストのD&D Insider studioに所属していた。彼は多くの記事とアドベンチャーをDungeonおよびDragon Magazineに寄稿し、それだけではなく『暴虐の悪竜(Tyranny of Dragons)』や『元素邪霊(Elemental Evil)』のAdventurers Leagueプログラムにも貢献している。彼は猫を飼おうと考えているが、彼はその名前をトラップスプリンガーとドラゴンバイトのどちらにしようか迷っている。