ネコぶんこ


2012年04月10日 結局、このテストでは、プレイヤーが開発者の思惑をあっさり裏切ってしまうことがわかった。 [長年日記]

§ [DnD][4e][DSH] 5月:『Into the Unknown: The Dungeon Survival Handbook

君がダンジョンへ入る前に他のことを何も知らないなら、Dungeon Survival Handbookで示されるこの5ケ条を忘れるな。それらは純粋に生き残るためのものだ。君がモンスターをやっつけ、罠を切り抜け、そして財宝を外に持ち出すにはこれらの仕掛けより多くのものが必要になるが、これらのおきてを守れば少なくとも君が完全に愚かしく死ぬことはない。

  1. パーティを分断するな。ダンジョン最大のおきては他のどことも変わらない。もしハーフリングくらいしか通ることのできない狭い通路で向こう側からモンスターが現われ、彼を麻痺させてかじり始めれば、誰も彼を助けに行けなくなる。
  2. 地図を描け。地図を描くための標準的シンボルを学び、君が通ったすべての通路を記録しよう。君が休憩する時は常に、緊急脱出すべき時に備えて君の地図を検討して一番いい退路を記入する。もし君がアンダーダークを旅しているなら、忠告がある。その地はしばしばそれ自体が再構築されることがあるので、君の地図は信頼できないかもしれない。下に余白を取っておこう。
  3. 備えよ。装備や消耗品を買うときに良い判断をしよう。確かに多くの道具は特定の状況で助けになるが、あまり多くは買えなかったり、君が決して使わないがらくたを担ぐことになる。ロープ、ピトン、そして保存食は君が使わないかもしれない多くの道具より、何かと便利なことを知ろう。
  4. 時間を記録せよ。太陽の運行が無くなるので、君はダンジョンで簡単に時間感覚を失う。さらに君が危険に絶えず気を配っている時、規則的な睡眠時間を取ることは難しい。ロウソク時計(candleclock)(『Mordenkainen's Magnificent Emporium』参照)など、物理的、魔法的なもので時間を計ろう。
  5. 退き時をわきまえよ。多くの冒険者は分が悪い賭けでもダンジョンのより深いところへ進む。私たちはそれを死者と呼ぶ。君もそういう局面に立たされるだろうが、同じ間違いをするなら君自身がそうなる。

もし君が恐ろしく死に急いでいない限り、荷造りを済ましてダンジョンへ飛び込む前に本の残りに精通したほうがいいとそれは語っている。さらなるダンジョン生存術には、以下の要素が含まれている。

  • 専門的な探検の戦術:慎重かつ安全にダンジョンを旅する方法を学ぼう。君は古代の罠や見知らぬ危険な地形に飛び込むかもしれないが、この助言は君がすべての脅威を克服することに役立つ。
  • ダンジョンの種別:使われている牢獄から廃鉱、活火山まで、ダンジョンには多くの形式がある。ダンジョンのデザインにおける違いを理解することで、君はそこに住んでいたり潜んでいるクリーチャーや、そこの深奥に隠されている特別な報酬など、ダンジョン固有の危険や脅威へ備えることができる。
  • ダンジョンの住人:地獄めいた地下通路で歩き、這いずり、羽ばたくクリーチャーを研究しよう。君がスティージの巣へ転げ込む、文字通りゼラチナス・キューブに入り込む、あるいは宝箱と思っていたものに食べられる前に危険の兆候を確認できる。
  • 悪名高きダンジョン:君がこれらの助言を自分のものにしたことで完璧な準備ができたと思うだろうか? これらの非常に危険なダンジョンは君が常にほら話として聞かされたものだ。それらが貧弱で落胆するかもしれないが、作り話と事実を切り分けよう。
  • 地下探検の道具:利口なダンジョン探検家は冒険者キットの一般的な道具が必ずしも役立つものではないと知っている。鏡や研磨キットのような道具はあまり使われないが、それらが探検の成否を決定することはある。この項では冒険者がダンジョンに持ち込んだり、そこで発見した材料から作成できる錬金術アイテムを紹介する。

さらにこの本では君のダンジョン探検を応援するため、以下のキャラクター・テーマおよびプレイ可能種族も紹介する!

キャラクター・テーマ

  • ブラッドスウォーンは特定の敵を殺すためにダンジョンへ向かい、キャラクターの人生とクエストは復讐に彩られている。エラドリンのミリエラはドラウが彼女を裏切って以来、平和を求める弁舌家から憎しみで動く狩人になった。
  • ディープ・デルヴァーは地下環境を探検することの専門家で、陽光がそそぐ地上の丘よりもアンダーダークの暗い隧道を好む。深み歩きのカールは彼の相棒がグリムロックに殺されるのを見たため、現在この若いヒューマンは裏切り者を彼の周囲から捜し出そうとしている。
  • エスケープド・スロールは他のクリーチャーによる精神支配から自ら逃れた者だ。彼らはいまだに囚われていた頃に受けた肉体と精神の傷に耐えている。モードは彼の幼い頃の記憶を失ったが、しばしば奴隷時代の夢をみる。このハーフオークはアイウーンのしもべとして、ささやかな安らぎを得た。
  • トラップスミスは危険で致命的な装置を作成する。彼らは発明の才、脳内麻薬、そして寝食を忘れる体力に恵まれている。凶運のトリーはコボルドの罠に数本の指を持っていかれたスヴァーフネブリンだ。彼は仲間から安全な仕事に就くことを薦められたが、ダンジョン探検の生活に惹かれ続けている。
  • トレジャー・ハンターは栄光と富を求め、相当な値打ちがある特別なアイテムを探している。ハーフリングのエラは謎めいた木の精に彼女の兄弟とともに――高い代償で――助けられた。彼女は彼の冠、笏、そして鎧を見つけ出さない限り、彼女は兄弟や姉妹と再開できない。
  • アンダーダーク・エンヴォイはアンダーダーク社会の外交官だ。彼らは間諜、謎めいた主の代弁者、あるいは商人であるかもしれない。バードのカヒーラは生家の7女として生まれて磨かれた彼女の策を、彼女を狩ろうとする他のドラウと彼女を非常に恐れ憎む者たちから隠れるために使っている。
  • アンダーダーク・アウトキャストは彼らの社会で失脚した追放者で、無明の領域で必死に生き残ることを強いられている。コーラグはその傲慢によってグリムロックから一族を虐殺されたドワーフで、彼はその不名誉により追放された。

種族

彼らのほとんどは怪物的であったり敵対的だが、アンダーダークやダンジョンを故郷にする多くの種族がいる。彼らに独特の生活様式は厳しい地下で暮らす現実に適応したものだ。彼らは他の種族から疑われたり憎悪の目で見られるが、これらのダンジョンに住む者は地表を歩く者たちと対をなすものとして充分に英雄たりうる。

  • ゴブリン:ゴブリンは底なしの好奇心を持ち、小柄な悪童たちは世界中のダンジョンに群がっている。
  • コボルド:小さくて貧弱なコボルドは、アンダーダークで生き残るため彼らの罠に頼っている。
  • スヴァーフネブリン:多くの人々は謎めいたアンダーダークのノームをおとぎ話だと思っている。

先月の『March: In the Works』から、5月発売予定のDungeon Survival Handbookのプレビューを訳しましたぁ。

これは今までのHeroes of ShadowHeroes of the FeywildHeroes of the Elemental Chaosとは少し毛色がかわり、ダンジョンでの冒険にスポットを当てたプレイヤー、DM両用のサプリメントになっているですぅ。