ネコぶんこ


2025年04月12日 [長年日記]

§ [DnD][5e] アドベンチャー:ノームの村の遺跡(2レベル)

今週の小冒険はD&Dで2レベルのキャラクター4人用ですぅ。去年の年末に出したアドベンチャー集『うららかなる地での冒険』のクリア後や途中に挟める冒険なので活用していただければ幸いですぅ。

データまわりはCC4.0で公開されているSRD5から引用して独自に翻訳しているので、そちらのご参考にもしていただければ幸いですぅ。

冒険の概要

草原の町ウェルブレスの近くには、ノームたちが住むフリーシュウ村がある。ここの村人たちがトンネルを拡張していると、遺跡にぶつかった。彼らはこの謎の遺跡を調査して欲しいと、ウェルブレスに使いを送る。

キャラクターが最深部まで遺跡を調査し、脅威を排除していけば冒険は終了である。

冒険への導入

“風見竜”亭の店主タージェーンがキャラクターたちを訪れ、ノームの少年を紹介する。ノームの名前はキュウといい、ここから南に行った丘陵地帯にあるフリーシュウ村の者だと自己紹介する。彼は村のトンネルを拡張していたら遺跡を掘り当てたので、冒険者に調査して欲しいと依頼内容を話す。

報酬は後金で40GPと、遺跡で発見された財宝の半分だ。報酬についての細かい話は村で話して欲しいとキュウは言う。

1.フリーシュウ村

フリーシュウ村はウェルブレスから75km(50マイル)先にある。キュウは2つの共同体を行き来する行商人たちについてウェルブレスを訪れた。キャラクターたちも彼らと共に行けば、人数が多いので野盗の類には目をつけられずに行けるだろう。

GMはフリーシュウ村への旅路で、ランダムな遭遇を起こしても構わない。

フリーシュウ村に到着すると、村のある大きな空洞と、それより少し狭い作業場を繋ぐトンネルが二股になり、片方がより深い場所へと掘り進められている。この先に問題の遺跡がある。

村人たちと報酬についての交渉を行なうなら、後金に10GPを上乗せするか、遺跡の財宝の取り分をキャラクター側が70%にするまでは村人たちが譲歩する。

遺跡に行くなら、「2.遺跡の入口」へ進むこと。

2.遺跡の入口

遺跡は四角くした石を積み上げた建物のような造りである。難易度15の【知力】〈歴史〉判定に成功すれば、これがこの地方で度々遺跡が発見される先住文明のものだとわかる。

遺跡の扉も石造りだが、崩れ落ちて中には自由に出入りできる。中に入ると、通路が右と左に分かれている。難易度15の【判断力】〈知覚〉判定に成功すれば、左の通路から複数の足音が聞こえる。

右の通路に行くなら「3.倉庫」、左の通路に行くなら「4.侵入者」へ進むこと。

3.倉庫

右の通路の先には鍵のかかった石の扉がある。この鍵は盗賊道具を使った難易度15の【敏捷力】〈手先の早業〉判定で開けることができる。

扉の中は石の櫃が整然と並ぶ倉庫になっている。ここの櫃に入っているものを総合すると、40GP、1300SP、2000CPと、10GPの宝石が6個になる。

倉庫から先に続く通路はなく、行き止まりだ。

4.侵入者

左の通路をしばらく進むと少し広い部屋になっている。そこは石壁が崩れており、泥が流れ込んできている。

泥の近くには大型の節足動物アンケグがおり、キャラクターたちが入ってくると餌と見て襲いかかってくる。

アンケグはヒット・ポイントが20を切るとこれは勝てないと判断し、泥に穴を掘って逃げ出そうとする。

足跡はまだ続いている。「4.礼拝所」へ進むこと。

アンケグ

大型・怪物、無属性


AC:14(外皮)、伏せ状態時は11

hp:39(6d10+6)

移動速度:9m(30フィート)、穴掘り3m(10フィート)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
17(+3) 11(+0) 13(+1) 1(−5) 13(+1) 6(−2)

感覚:暗視18m(60フィート)、振動感知18m(60フィート)、受動〈知覚〉11

言語:-

脅威度:2(450XP)


アクション

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:10(2d6+3)[斬撃]ダメージおよび3(1d6)[酸]ダメージ。目標が大型以下のクリーチャーであるなら、それはつかまれた状態になる(脱出難易度13)。つかみが終了するまで、このアンケグはつかんでいるクリーチャーにしか噛みつきを使えず、その攻撃ロールに有利を得る。

酸の噴霧(再チャージ6):クリーチャーをつかんでいないアンケグは、酸の飛沫を幅1.5m(5フィート)、距離9m(30フィート)の直線上に噴射する。この直線上にいるクリーチャーすべては難易度13の【敏捷力】セーヴィング・スローを行なわなければならず、失敗したら10(3d6)[酸]ダメージを受け、成功した場合は半分のダメージを受ける。

5.礼拝所

この部屋は広く、横長の石を並べた腰掛けのようなものがいくつかあり、中央には石で作られた翼を持つ人型生物の像(ガーゴイル)が立ち、入口から正面には5枚のタペストリがかけられている。

タペストリに近づく者がいれば、像は動き出してガーゴイルの正体を現わし、キャラクターたちに襲いかかる。このガーゴイルは守護者としてこの地に縛られた存在で、死ぬまで戦う。

タペストリを仔細に調べ、難易度15の【知力】〈歴史〉判定に成功すれば、これらは先住文明の宗教施設でよく見られる信仰対象を織ったものだとわかる。これらは売ると1枚100GPになる。

ガーゴイル

中型・エレメンタル、混沌にして悪


AC:15(外皮)

hp:52(7d8+21)

移動速度:9m(30フィート)、飛行18m(60フィート)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
15(+2) 11(+0) 16(+3) 6(-2) 11(+0) 7(-2)

ダメージ抵抗:アダマンティン以外の非魔法的な攻撃による[殴打]、[斬撃]、[刺突]

ダメージ完全耐性:[毒]

状態完全耐性:消耗状態、石化状態、毒状態

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉10

言語:地界語

脅威度:2(450XP)


外見偽装:ガーゴイルは動かないかぎり、ただの像と見分けがつかない。

アクション

複数回攻撃:ガーゴイルは1回の噛みつきおよび1回の爪で、2回の攻撃を行なう。

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[刺突]ダメージ。

爪:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[斬撃]ダメージ。

結末

遺跡を調べ、モンスターを倒せばキャラクターたちの仕事は終わりだ。フリーシュウ村へ戻れば、食事と報酬が待っている。

This work includes material taken from the System Reference Document 5.1 (“SRD 5.1”) by Wizards of the Coast LLC and available at https://dnd.wizards.com/resources/systems-reference-document. The SRD 5.1 is licensed under the Creative Commons Attribution 4.0 International License available at https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/legalcode.