ネコぶんこ


2025年01月01日 [長年日記] 編集

§ [DnD][5e] 私は如何にして心配するのを止めてD&Dを表記するようになったか

うなぎむらが出しているゲーム同人誌は『ソード・ワールドR』から、対応ゲームを“第5版”とぼかさずに“D&D第5版”と書くようになりましたぁ。

なぜかといえば、それはD&D第5版の引用して使えるデータを公開しているSystem Reference Document(SRD)のライセンスが今までのOpen-Gaming License(OGL)だけではなく、クリエイティブ・コモンズ(CC)のバージョンもリリースされ、それのライセンスには言葉を制限するものがないからですぅ。

Please do not include any other attribution regarding Wizards other than that provided above. You may, however, include a statement on your work that it is “compatible with fifth edition” or “5E compatible.” Section 5 of CC-BY-4.0 includes a Disclaimer of Warranties and Limitation of Liability that limits our liability to you.この記述をどう取るかが微妙なところだけど、まあいいんじゃない……の……くらいの解釈でやってるですぅ。

ただ、この解釈は私が自分の判断でやっているものなので、これを引いて可能だと主張なさったりするのはやめてほしいし、痛い目を見ても泣いてはいけないですぅ。


2025年01月04日 [長年日記] 編集

§ [DnD][5e] アドベンチャー:蛇の財宝(3レベル)

今週の小冒険はD&Dで4レベルのキャラクター4人用ですぅ。

データまわりはCC4.0で公開されているSRD5から引用して独自に翻訳しているので、そちらのご参考にもですぅ。

冒険の概要

ジャングルの中につがいの蛇が財宝を守るという伝説がある。キャラクターたちはそれを手に入れるため、ジャングルに挑む。

キャラクターたちがジャングルの奥にある神殿を見つけ、探索を完了させたら冒険は終了である。

冒険への導入

ジャングルの中にはつがいの蛇がおり、新しく年が始まる日、そこに財宝が生まれるという伝説がある。キャラクターたちはそれを手に入れるため、ジャングルへと挑むのだ。

1.目的地はどこだ

ジャングルはもよりの共同体からすぐ近くにあるが、つがいの蛇が住むとされる場所はよくわかっていない。キャラクターたちは文書庫で、難易度18の【知力】〈歴史〉判定を行なうこと。判定に成功すれば、キャラクターたちは伝説の断片をつなぎ合わせ、目指すべき場所を見つけ出すことができる。失敗したなら、また同じ時間(8時間とするのが妥当だろう)かけて調査をする必要がある。

情報のつなぎ合わせに成功すれば、つがいの蛇がいるとされる場所はジャングルの中にある、このあたりから見て90km(60マイル)の古代のジッグラト(ピラミッド状の建造物)だとわかる。

2.ジャングルの中へ

ジャングルの中は道など整備されておらず、草木が生い茂った移動困難な地形である。キャラクターたちがジッグラトを目指すなら、1日ごとに難易度15の【判断力】〈生存〉判定を行なうこと。成功すれば、道に迷わずジッグラトへの方角へ進める。失敗した場合、1d6時間道に迷い、もう1度判定を行なうこと。

GMはこの道中にランダムな遭遇などを行なってもよい。

3.リザードフォークとの遭遇

75km(50マイル)旅したところで、キャラクターたちは狩りをしている10体のリザードフォークたちに出会う。会話をするなら、彼らはジッグラトを聖なる遺跡と考えているため、キャラクターたちがそこに向かっていることにはとやかく言わないが、そこを荒らして財宝をいただこうとしていることを知ると態度は険悪になり、最悪の場合は戦闘になる。GMはキャラクターたちの態度を見ながらリザードフォークのロールプレイをすること。

リザードフォーク

中型・人型生物(リザードフォーク)、真なる中立


AC:15(外皮、シールド)

hp:22(4d8+4)

移動速度:9m(30フィート)、水泳9m(30フィート)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
15(+2) 10(+0) 13(+1) 7(-2) 12(+1) 7(-2)

技能:〈隠密〉+4、〈生存〉+5、〈知覚〉+4

感覚:受動〈知覚〉13

言語:竜語

脅威度:1/2(100XP)


水陸両棲:リザードフォークは15分まで息を止めることができる。

アクション

複数回攻撃:リザードフォークはそれぞれ異なる武器で、2回の近接攻撃を行なう。

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[刺突]ダメージ。

ヘヴィ・クラブ:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[殴打]ダメージ。

ジャヴェリン:近接/遠隔武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)または射程9/36m(30/120フィート)、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[刺突]ダメージ。

スパイクト・シールド:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[殴打]ダメージ。

4.ジッグラト

90km(60マイル)の旅を終えると、頂上の崩れたジッグラトがキャラクターたちの前に姿を現わす。かつては石造りの道があったようだが、今はそれらも植物に埋もれている。

遠くからジッグラトを見てみるなら、難易度15の【判断力】〈生存〉判定に成功すれば、遠目にもわかるほど大きな蛇が2体、崩れたジッグラトの上で眠っているのを見ることが出来る。

5.眠る蛇たち

蛇たちはジャイアント・コンストリクター・スネークである。彼らはお互いを補い合うように丸くなっており、その中心には黄金色の球体がある。蛇たちはキャラクターたちが近づいても半ばまどろんでいる。難易度12の【敏捷力】〈隠密〉判定に成功すれば、近くを通っても目を覚まさせることはない。

黄金色の球体はこの蛇たちの卵である。これは直径1.5m(5フィート)ほどの大きさで、人里に持って帰れば2000GPにはなる値打ちものだ。

ジャイアント・コンストリクター・スネーク

超大型・野獣、無属性


AC:12

hp:60(8d12+8)

移動速度:9m(30フィート)、水泳9m(30フィート)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
19(+4) 14(+2) 12(+1) 1(-5) 10(+0) 3(-4)

技能:〈知覚〉+2

感覚:疑似感覚3m(10フィート)、受動〈知覚〉12

言語:-

脅威度:2(450XP)


アクション

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+6、間合い3m(10フィート)、目標1体。ヒット:11(2d6+4)[刺突]ダメージ。

しめつけ:近接武器攻撃:攻撃+6、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:13(2d8+4)[殴打]ダメージ、および目標はつかまれた状態になる(脱出難易度16)。このつかまれた状態が終了するまで、そのクリーチャーは動けない状態になり、スネークは別の目標をしめつけられない。

結末

キャラクターたちは見つけた“お宝”をどうしただろうか? 様々な終わり方があるはずだ。

This work includes material taken from the System Reference Document 5.1 (“SRD 5.1”) by Wizards of the Coast LLC and available at https://dnd.wizards.com/resources/systems-reference-document. The SRD 5.1 is licensed under the Creative Commons Attribution 4.0 International License available at https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/legalcode.