ネコぶんこ


2023年03月01日 [長年日記] 編集

§ [DnD] 『D&Dの背景世界について』公開

以前同人誌5e Zine vol.02に寄稿したD&Dのさまざまな背景世界を紹介する記事、『D&Dの背景世界について』にちょっと手を入れて公開しましたぁ。


2023年03月04日 [長年日記] 編集

§ [DnD][5e] アドベンチャー:いたずらな宮廷(3レベル)

今週の小冒険は1~2人の3レベル向けですぅ。

データ関係はOGLを使ってるので、そちらの参考にもどうぞですぅ。

冒険の概要

この冒険は3レベルのキャラクター1~2人用の短時間で終わる、冒険の合間に挿入するためのアドベンチャーである。

キャラクターたちが旅をしていると、街道沿いに毒々しい色の草花や干し首などの飾り付けがある。

これはこの辺りを支配する、まだら帽子のティルピット率いるゴブリンの宮廷が領地を主張する飾り付けである。

キャラクターたちはまだら帽子の宮廷が仕掛けてくるさまざまないたずらの相手をしながら、次の目的地へ向かわねばならない。

冒険への導入

キャラクターたちが旅をしていると、街道沿いに何かの染料で色をつけた毒々しい色の草花や、旗竿の先に吊るされた干し首などが見えてきた。面倒毎の予感がする。

1.こそ泥道化師

キャラクターたちが歩いていると、手押し車を押しながら3人のゴブリンが人懐っこそうな笑みを浮かべて近づいてくる。彼らはキャラクターたちに手押し車の上に載せた菓子や飲み物を勧めてくる。

この3人の歓待を受けるなら、好きなだけ菓子や飲み物を食べられる。歓待を無視するなら、そのまま先に進むことができる。

しかし、彼らは巾着切りのジリー、キリー、ラリーという三兄弟で、キャラクターが歓待を受けている隙に、何か金目の物をすり取ろうとする。難易度16の【判断力】〈知覚〉判定に成功すれば、この怪しい動きを察知できる。

盗みを見咎められたなら、三兄弟は、本性を現わして追い剥ぎの三兄弟となり、戦闘を挑んでくる。キャラクターたちがすりに気づかないなら、三兄弟はそのままキャラクターたちを送り出す。

ゴブリン

小型・人型生物(ゴブリン類)、中立にして悪


AC:15(レザー・アーマー、シールド)

hp:7(2d6)

移動速度:30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
8(-1) 14(+2) 10(+0) 10(+0) 8(-1) 8(−1)

技能:〈隠密〉+6

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉9

言語:共通語、ゴブリン語

脅威度:1/4(50XP)


器用な脱出:ゴブリンはそのターンにボーナス・アクションとして離脱あるいは隠れ身アクションを行なえる。

アクション

シミター:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[斬撃]ダメージ。

ショートボウ:遠隔武器攻撃:攻撃+4、射程80/320フィート、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[刺突]ダメージ。

2.道いっぱいの落とし穴

キャラクターたちがさらに道を進むと、道のいたるところが盛り上がっている場所に出る。ここは大量に落とし穴が掘られており、難易度10の【判断力】〈知覚〉判定に成功しなければ、深さ10フィートの落とし穴に落ち、1d6[殴打]ダメージを受けてしまう。

また、キャラクターたちがここで伏兵や潜んでいる者を探すなどと宣言したなら、難易度10の【判断力】〈知覚〉判定を行なわせること。成功すれば、落とし穴のひとつの中で眠りこけている派手な色の帽子を被ったゴブリンを見つけることができる。

このゴブリンはこの辺りのゴブリン宮廷を支配するまだら帽子のティルピットだ。彼は少しでも傷つけられたらキャラクターたちに降伏し、彼らがここを抜けるまでの人質になってもいいとへつらう。

ゴブリン

小型・人型生物(ゴブリン類)、中立にして悪


AC:15(レザー・アーマー、シールド)

hp:7(2d6)

移動速度:30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
8(-1) 14(+2) 10(+0) 10(+0) 8(-1) 8(−1)

技能:〈隠密〉+6

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉9

言語:共通語、ゴブリン語

脅威度:1/4(50XP)


器用な脱出:ゴブリンはそのターンにボーナス・アクションとして離脱あるいは隠れ身アクションを行なえる。

アクション

シミター:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[斬撃]ダメージ。

ショートボウ:遠隔武器攻撃:攻撃+4、射程80/320フィート、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[刺突]ダメージ。

3.お帰りの前に

街道の異様な飾り付けが終わるところには、全身に入れ墨を彫ったいかついバグベアがいる。彼はログンザといい、宮廷の門衛をしている。

彼はキャラクターたちにティルピット陛下の宮廷は楽しめたかと訊いてくる。はいと答えたなら、それでは最後の演し物ですとモーニングスターを振り回し、襲いかかってくる。いいえと答えたなら、それはいけないので最後の演し物で楽しんでいってほしいとモーニングスターを振り回し、襲いかかってくる。

ティルピットをとらえているなら、彼はログンザに“演し物”はなしで通すようにと話をつけ、ログンザは不承不承それを受け入れる。

バグベア

中型・人型生物(ゴブリン類)、混沌にして悪


AC:16(ハイド・アーマー、シールド)

hp:27(5d8+5)

移動速度:30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
15(+2) 14(+2) 13(+1) 8(-1) 11(+0) 9(-1)

技能:〈隠密〉+6、〈生存〉+2

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉10

言語:共通語、ゴブリン語

脅威度:1(200XP)


獰猛:バグベアが近接武器攻撃をヒットさせたら、そのダメージにダイスを1つ追加する(攻撃には計算済み)。

不意討ち攻撃:バグベアが戦闘の最初のラウンドにクリーチャーを不意討ちして攻撃したなら、目標は追加で7(2d6)ダメージを受ける。

アクション

モーニングスター:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:11(2d8+2)[刺突]ダメージ。

ジャヴェリン:近接/遠隔武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィートまたは射程30/120フィート、目標1体。ヒット:9(2d6+2)[刺突]ダメージ、遠隔の場合は5(1d6+2)[刺突]ダメージ。

結末

まだら帽子の宮廷を抜けると、世界の色が正常に戻る。次の目的地を目指そう。

この記事はOpen Game Licenseに基づいて作成されている。Open Game Licenseに該当するのは、クリーチャーやアイテムの名前やステータスなどである。この記事の他の箇所は個人的な使用を除き、いかなる形式でも許可なく複製することはできない。


2023年03月11日 [長年日記] 編集

§ [DnD][5e] アドベンチャー:獣の乗り手たち(3レベル)

今週の小冒険は1~2人の3レベル向けですぅ。

データ関係はOGLを使ってるので、そちらの参考にもどうぞですぅ。

冒険の概要

この冒険は3レベルのキャラクター1~2人用の短時間で終わる、冒険の合間に挿入するためのアドベンチャーである。

キャラクターたちが街道を旅していると、丘の向こうから鬨の声が聞こえる。声の主はこの辺りで野盗を働いているゴブリンとウォーグの同盟だ。

キャラクターたちはこの襲撃を生き延び、旅を続けなければならない。

冒険への導入

キャラクターたちが街道を歩いていると、丘の向こうから甲高い鬨の声と複数の足音が聞こえてきた。面倒ごとが向こうから飛び込んできたようだ。

1.襲われる一般人

ウォーグに乗ったゴブリンがキャラクターたちの近くにいた旅人(一般人)に襲いかかる。これを見逃したらゴブリンは旅人を殴りつけて荷物を略奪してしまう。止めるには割って入るしかない。

これに割り込むなら、ゴブリンはキャラクターたちを攻撃目標と定めて襲いかかる。

一般人

中型・人型生物(任意の種族)、任意の属性


AC:10

hp:4(1d8)

移動速度:30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
10(+0) 10(+0) 10(+0) 10(+0) 10(+0) 10(+0)

感覚:受動〈知覚〉10

言語:任意の言語1つ(大抵は共通語)

脅威度:0(10XP)


アクション

クラブ:近接武器攻撃:攻撃+2、間合い5フィート、目標1体。ヒット:2(1d4)[殴打]ダメージ。

ウォーグ

大型・魔獣、中立にして悪


AC:13(外皮)

hp:26(4d10+4)

移動速度:50フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
16(+3) 13(+1) 13(+1) 7(-2) 11(+0) 8(-1)

技能:〈知覚〉+4

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉14

言語:ウォーグ語、ゴブリン語

脅威度:1/2(25XP)


鋭敏聴覚・嗅覚:ウォーグは聴覚あるいは嗅覚を使った【判断力】〈知覚〉判定に有利を得る。

アクション

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い5フィート、目標1体。ヒット:10(2d6+3)[刺突]ダメージ。目標がクリーチャーであるなら、目標は難易度13の【筋力】セーヴィング・スローを行なわなければならず、失敗したら伏せ状態になる。

ゴブリン

小型・人型生物(ゴブリン類)、中立にして悪


AC:15(レザー・アーマー、シールド)

hp:7(2d6)

移動速度:30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
8(-1) 14(+2) 10(+0) 10(+0) 8(-1) 8(−1)

技能:〈隠密〉+6

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉9

言語:共通語、ゴブリン語

脅威度:1/4(50XP)


器用な脱出:ゴブリンはそのターンにボーナス・アクションとして離脱あるいは隠れ身アクションを行なえる。

アクション

シミター:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[斬撃]ダメージ。

ショートボウ:遠隔武器攻撃:攻撃+4、射程80/320フィート、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[刺突]ダメージ。

2.隠密部隊

「1.襲われる一般人」の遭遇を終えたなら、難易度16の【判断力】〈知覚〉判定を行なう。成功したなら、2体のゴブリンがキャラクターたちの隙を突いて後ろから奇襲しようとしているのがわかる。失敗した場合、このゴブリンたちから不意討ちを受けてしまう。

ゴブリン

小型・人型生物(ゴブリン類)、中立にして悪


AC:15(レザー・アーマー、シールド)

hp:7(2d6)

移動速度:30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
8(-1) 14(+2) 10(+0) 10(+0) 8(-1) 8(−1)

技能:〈隠密〉+6

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉9

言語:共通語、ゴブリン語

脅威度:1/4(50XP)


器用な脱出:ゴブリンはそのターンにボーナス・アクションとして離脱あるいは隠れ身アクションを行なえる。

アクション

シミター:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[斬撃]ダメージ。

ショートボウ:遠隔武器攻撃:攻撃+4、射程80/320フィート、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[刺突]ダメージ。

3.頭目

キャラクターたちが不意討ちしてきたゴブリンを倒した頃合いで、ゴブリンたちは撤退を始める。キャラクターたちがそちらを見たなら、2体のゴブリンを連れて襲撃を指揮している少し大柄なゴブリン種、ホブゴブリンらしい頭目を見ることができる。

彼目指して勝負を仕掛けるなら、以下のデータを参考にすること。

ゴブリン

小型・人型生物(ゴブリン類)、中立にして悪


AC:15(レザー・アーマー、シールド)

hp:7(2d6)

移動速度:30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
8(-1) 14(+2) 10(+0) 10(+0) 8(-1) 8(−1)

技能:〈隠密〉+6

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉9

言語:共通語、ゴブリン語

脅威度:1/4(50XP)


器用な脱出:ゴブリンはそのターンにボーナス・アクションとして離脱あるいは隠れ身アクションを行なえる。

アクション

シミター:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[斬撃]ダメージ。

ショートボウ:遠隔武器攻撃:攻撃+4、射程80/320フィート、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[刺突]ダメージ。

ホブゴブリン

中型・人型生物(ゴブリン類)、秩序にして悪


AC:18(チェイン・メイル、シールド)

hp:11(2d8+2)

移動速度:30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
13(+1) 12(+1) 12(+1) 10(+0) 10(+0) 9(-1)

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉10

言語:共通語、ゴブリン語

脅威度:1/2(100XP)


武の有利:ターンに1回、無力状態ではないこのホブゴブリンの味方がクリーチャーの5フィート以内にいるなら、そのクリーチャーを目標にした武器攻撃がヒットした場合、このホブゴブリンは追加で7(2d6)ダメージを与える。

アクション

ロングソード:近接武器攻撃:攻撃+3、間合い5フィート、目標1体。ヒット:5(1d8+1)[斬撃]ダメージ、あるいは両手で持っている場合、6(1d10+1)[斬撃]ダメージ。

ロングボウ:遠隔武器攻撃:攻撃+3、射程150/600フィート、目標1体。ヒット:5(1d8+1)[刺突]ダメージ。

結末

野盗の襲撃をやり過ごしたなら、街道はふたたび静かになる。旅はまだ続く。

この記事はOpen Game Licenseに基づいて作成されている。Open Game Licenseに該当するのは、クリーチャーやアイテムの名前やステータスなどである。この記事の他の箇所は個人的な使用を除き、いかなる形式でも許可なく複製することはできない。


2023年03月17日 [長年日記] 編集

§ [DnD][5e] 『ザクソンを守れ

FANBOXで支援者の方向けに5eでロードス島を遊ぶアドベンチャー『ザクソンを守れ』を公開しましたぁ。


2023年03月18日 [長年日記] 編集

§ [DnD][5e] アドベンチャー:船に伸びる手(3レベル)

今週の小冒険は1~2人の3レベル向けですぅ。

データ関係はOGLを使ってるので、そちらの参考にもどうぞですぅ。

冒険の概要

この冒険は3レベルのキャラクター1~2人用の短時間で終わる、冒険の合間に挿入するためのアドベンチャーである。

キャラクターたちが川で渡し船に乗っていると、水の底から手が伸びてくる。川底に眠っていたグールやゾンビが生者の臭いに反応して襲いに来たのだ。

キャラクターたちはこの襲撃を生き延び、旅を続けなければならない。

冒険への導入

キャラクターたちが川の渡し船に乗っていると、水底から青白い手が伸びてくる。それと同時に凄まじい腐臭が辺りに広がる。アンデッドだ!

1.船上の戦い

船は幅5フィート、全長20フィートほどだ。片方の端には船頭(一般人)がおり、その前の空間にゾンビが2体上がろうとしている。

ゾンビは船頭に攻撃しようとするが、キャラクターが攻撃を行なうならそちらを優先して戦う敵だと認識する。

一般人

中型・人型生物(任意の種族)、任意の属性


AC:10

hp:4(1d8)

移動速度:30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
10(+0) 10(+0) 10(+0) 10(+0) 10(+0) 10(+0)

感覚:受動〈知覚〉10

言語:任意の言語1つ(大抵は共通語)

脅威度:0(10XP)


アクション

クラブ:近接武器攻撃:攻撃+2、間合い5フィート、目標1体。ヒット:2(1d4)[殴打]ダメージ。

ゾンビ

中型・アンデッド、中立にして悪


AC:8

hp:22(3d8+9)

移動速度:20フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
13(+1) 6(-2) 16(+3) 3(-4) 6(-2) 5(-3)

セーヴィング・スロー:【判】+0

ダメージ完全耐性:[毒]

状態完全耐性:毒状態

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉9

言語:生前に知っていた言語を理解できるが話せない

脅威度:1/4(50XP)


アンデッドの頑健さ:[光輝]あるいはクリティカル・ヒット以外のダメージでゾンビのヒット・ポイントが0になった時、難易度5+受けたダメージの【耐久力】セーヴィング・スローを行なう。成功すれば、ゾンビはその代わりにヒット・ポイントを1まで減少させる。

アクション

叩きつけ:近接武器攻撃:攻撃+3、間合い5フィート、目標1体。ヒット:4(1d6+1)[殴打]ダメージ。

2.船上が戦場

「1.船上の戦い」の遭遇開始から2ラウンド終了後、船の船頭がいない側に白い手が伸び、そこからグールが1体現われる。

グール

中型・アンデッド、混沌にして悪


AC:12

hp:22(5d8)

移動速度:30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
13(+1) 15(+2) 10(+0) 7(-2) 10(+0) 6(-2)

ダメージ完全抵抗:[毒]

状態完全抵抗:消耗状態、毒状態、魅了状態

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉10

言語:共通語

脅威度:1(200XP)


アクション

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+2、間合い5フィート、目標1体。ヒット:9(2d6+2)[刺突]ダメージ。

爪:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:7(2d4+2)[斬撃]ダメージ。目標がエルフあるいはアンデッド以外のクリーチャーの場合、目標は難易度10の【耐久力】セーヴィング・スローに失敗すると、1分間麻痺状態になる。目標は各ターンの終了時に再びセーヴィング・スローを行なえ、成功すれば効果を終了させる。

3.向こう岸で待ち受ける者

ゾンビとグールの襲撃をやり過ごせば、船は向こう岸に近づくことができる。しかし、そこには乗っ取った船に乗っていた餌を待っていたのか、4体のゾンビがうごめいている。

ゾンビ

中型・アンデッド、中立にして悪


AC:8

hp:22(3d8+9)

移動速度:20フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
13(+1) 6(-2) 16(+3) 3(-4) 6(-2) 5(-3)

セーヴィング・スロー:【判】+0

ダメージ完全耐性:[毒]

状態完全耐性:毒状態

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉9

言語:生前に知っていた言語を理解できるが話せない

脅威度:1/4(50XP)


アンデッドの頑健さ:[光輝]あるいはクリティカル・ヒット以外のダメージでゾンビのヒット・ポイントが0になった時、難易度5+受けたダメージの【耐久力】セーヴィング・スローを行なう。成功すれば、ゾンビはその代わりにヒット・ポイントを1まで減少させる。

アクション

叩きつけ:近接武器攻撃:攻撃+3、間合い5フィート、目標1体。ヒット:4(1d6+1)[殴打]ダメージ。

結末

散々な川の旅になるが、襲撃をやり過ごして船頭が生き残っていれば、彼は礼として10gpをくれる。旅はまだ続く。

この記事はOpen Game Licenseに基づいて作成されている。Open Game Licenseに該当するのは、クリーチャーやアイテムの名前やステータスなどである。この記事の他の箇所は個人的な使用を除き、いかなる形式でも許可なく複製することはできない。


2023年03月21日 [長年日記] 編集

§ [DnD][5e] 『ロードス島戦記と“第5版”のクラス

FANBOXで支援者様向けに、5eでロードス島戦記の世界フォーセリアを遊ぶためにクラスと設定をすり合わせる参考文書をリリースしたですぅ。


2023年03月25日 [長年日記] 編集

§ [DnD][5e] アドベンチャー:蜘蛛の聖域(3レベル)

今週の小冒険は1~2人の3レベル向けですぅ。

データ関係はOGLを使ってるので、そちらの参考にもどうぞですぅ。

冒険の概要

この冒険は3レベルのキャラクター1~2人用の短時間で終わる、冒険の合間に挿入するためのアドベンチャーである。

キャラクターたちが森の中を突っ切る街道を通っていると、濃密な蜘蛛の糸に行く手を阻まれ、その周囲からスパイダーどもがキャラクターに襲いかかってくる。

キャラクターたちはこの襲撃を生き延び、旅を続けなければならない。

冒険への導入

キャラクターたちが森を突っ切る街道を歩いていると、蜘蛛の糸で木々が白く染まった場所に行き当たる。そして、獲物が縄張りに入ってきたと勘づいた蜘蛛が襲いかかってくる。

1.白い木の下で

キャラクターたちが白く染まった木々の近くに来ると、3匹のジャイアント・ウルフ・スパイダーが木の上や枯葉の下から這い出してきて襲いかかってくる。

ジャイアント・ウルフ・スパイダー

中型・野獣、無属性


AC:13(外皮)

hp:11(2d8+2)

移動速度:40フィート、登攀40フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
12(+1) 16(+3) 13(+1) 3(-4) 12(+1) 4(-3)

技能:〈隠密〉+7、〈知覚〉+3

感覚:疑似感覚10フィート、暗視60フィート、受動〈知覚〉13

言語:-

脅威度:1/4(50XP)


蜘蛛歩き:スパイダーは能力値判定の必要なく、天井での逆さ歩きを含む登攀が困難な表面を登攀することができる。

蜘蛛の巣知覚:スパイダーは蜘蛛の巣と接触している間、同じ蜘蛛の巣に接触している他のクリーチャーすべての正確な位置がわかる。

蜘蛛の巣歩き:スパイダーは蜘蛛糸での動きの制限を無視する。

アクション

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い5フィート、目標1体。ヒット:4(1d6+3)[刺突]ダメージ、および目標は難易度11の【耐久力】セーヴィング・スローに成功しなければ、7(2d6)[毒]ダメージを受け、成功したら半減ダメージを受ける。[毒]ダメージによって目標のhpが0になった場合、目標は容態安定化するが1時間の間毒状態になり、hpを回復した後もこれは持続し、この毒状態の間は麻痺状態でもある。

2.先へ進むには

蜘蛛の巣は道を塞ぐように張られており、これは無理にでも引き剥がさねば先へ進めない。難易度17の【筋力】判定に成功するか、蜘蛛の巣(AC10)に攻撃をして合計12ダメージを与えれば蜘蛛の巣は破れ、先へ進める道を作れる。

3.巣の主

「2.先へ進むには」に書かれている判定を1回行なったところで、巣の主であるジャイアント・スパイダーがこれを察知して襲いかかってくる。このスパイダーは縄張りを守るために死ぬまで戦う。

ジャイアント・スパイダー

大型・野獣、無属性


AC:14(外皮)

hp:26(4d10+4)

移動速度:30フィート、登攀30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
14(+2) 16(+3) 12(+1) 2(-4) 11(+0) 4(-3)

技能:〈隠密〉+7

感覚:疑似感覚10フィート、暗視60フィート、受動〈知覚〉10

言語:-

脅威度:1(200XP)


蜘蛛歩き:スパイダーは能力値判定の必要なく、天井での逆さ歩きを含む登攀が困難な表面を登攀することができる。

蜘蛛の巣知覚:スパイダーは蜘蛛の巣と接触している間、同じ蜘蛛の巣に接触している他のクリーチャーすべての正確な位置がわかる。

蜘蛛の巣歩き:スパイダーは蜘蛛糸での動きの制限を無視する。

アクション

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い5フィート、目標1体。ヒット:7(1d8+3)[刺突]ダメージ、および目標は難易度11の【耐久力】セーヴィング・スローに成功しなければ、9(2d8)[毒]ダメージを受け、成功したら半減ダメージを受ける。[毒]ダメージによって目標のhpが0になった場合、目標は容態安定化するが1時間の間毒状態になり、hpを回復した後もこれは持続し、この毒状態の間は麻痺状態でもある。

蜘蛛糸:遠隔武器攻撃:攻撃+5、射程30/60フィート、目標1体。ヒット:目標は蜘蛛糸で拘束状態になる。拘束状態の目標はアクションとして、難易度12の【筋力】判定を行ない、成功すれば蜘蛛糸を引きちぎることができる。蜘蛛糸を攻撃で破壊することもできる(AC10;hp5;[火]ダメージへの脆弱性;[殴打]、[精神]、[毒]ダメージへの完全耐性)。

結末

蜘蛛を倒して蜘蛛の巣を払えば、街道の邪魔者は消え、先へ進めるようになる。

この記事はOpen Game Licenseに基づいて作成されている。Open Game Licenseに該当するのは、クリーチャーやアイテムの名前やステータスなどである。この記事の他の箇所は個人的な使用を除き、いかなる形式でも許可なく複製することはできない。


2023年03月29日 [長年日記] 編集

§ [DnD][5e] 2023年D&D Directでの発表

今年のD&D Directは映画情報で持ちきりで、結果的にはRPGのロードマップ“も”発表する配信程度の重要度になっていたけど、情報は出たので要約するですぅ。

私の興味関心はRPGのD&Dなので、そちらに重点を置いてますぅ。

Minecraft × Dungeons & Dragons

今年のD&D Directのオープニングはマインクラフトを使ったムービーで、そのままD&DのDLCが出ます告知に繋がったですぅ。

また、これにあわせてD&Dの方では『Monstrous Compendium Volume Three: Minecraft Creatures』と題して、エンダー・ドラゴン、エンダーマン、オーバーワールドのウルフ、クリーパー、ブレイズがデータ化されてますぅ。

今年の新製品情報

その後は映画と小説とNeverwinter(MMORPG)の話がひとくさり流れ、最後の方でようやく今年のロードマップが来たですぅ。まずは既に発売された『Keys from the Golden Vault』は映画に出てくるReval's Endを舞台にしていますよという話がつかみですぅ。

春に出る『Bigby Presents: Glory of the Giants』は古強者にはおなじみのピグビーが巨人の伝説や文明を紹介する本ですぅ。

夏に出る『Phandelver and Below: The Shattered Obelisks』は、今までの色々なキャンペーンに出ていた謎のオベリスクにまつわる『ファンデルヴァーの失われた鉱山』を再構成したファンダリンが舞台のキャンペーンで、宇宙的恐怖じみた内容になるという話ですぅ。

秋にリリースされる『Planescape: Adventures in the Multiverse』は、外方次元界のあらゆるものが流れ着く扉の街、シギルを題材にしたもので、2024年に向けた地ならしでもあるみたいですぅ。ということは、2024年は次元界を旅するアドベンチャーを増やすのかしらんみたいな気持ちになるですぅ。

そして今年のしめくくりはデック・オヴ・メニー・シングスにフィーチャーした『Book of Many Things』で、多元宇宙の色々な相を見ていくという話ですぅ。

今後のメタプロットみたいな

配信の最後の方では、2024年にヴェクナが帰ってきて世界から世界を渡る恐怖と陰謀がアドベンチャーで明かされるみたいなことを言い出したり、この先五年間で更に仕掛けていくなど、メタプロット(アドベンチャーとアドベンチャーの間をまたぎ、その事件を体感させて年代が変わったりする仕掛け。共通体験の醸成に有効)路線になってきてるですぅ。

それによると、2025年にはレッド・ウィザードの物語で、それに合わせてアニメD&Dのヴェンジャーも復活するとか、『ウィッチライトの彼方へ』に出てきた“悪意の同盟”がまた別のアドベンチャーに出てくるなど、ユーザにアドベンチャーを“遊ばせる”ゲームに変化するための布石を着々と打ってる印象を受けましたぁ。

今回はRPG周りのネタが少なく、かなり食べ足りないので夏くらいの配信などをMATUことにするですぅ。


2023年03月31日 [長年日記] 編集

§ [Ludus][DnD][5e] 『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』合同誌企画書

なにやら『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』の評判がよいらしく、しかしパンフレットがないので、仕方ないから観た人たちの寄せ書き風同人誌を作ろうじゃないのと思いついたですぅ。

今回も企画書を公開し、参加したい人を募る方式にしますぅ。

ターゲット(優先度順)

  1. 『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』を観て、TRPG版にも興味があるような人。
  2. 『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』を観たTRPG版ユーザ。

内容

『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』への思いの丈を綴った寄せ書き。

フォーゴトン・レルムやモンスターなどについての解説。

ゲームの始め方、等。

5e Zineとしては多分出さない……はず(増刊とか副題でナンバリングするかも)。

形態

同人誌(B5、左綴じ横書き、2段組)。

ライセンスはOGL準拠を諦め、本文内には製品名を明記してもいいようにする。ただし、レビュー、紹介ととられる範囲にとどめるように。

非OGLなため、SRD5からの引用は不可。データを使うなら自作すること。

リリース時期

2023年夏。

頒布形態

コミックマーケット101(うなぎむらが受かっていれば)。

ショップへの依託。

費用や報酬

印刷費は主催持ち。

報酬は参加者1人あたり2部(保存用と布教用)の現物。

原稿の再利用

制限なし。

出典を書いて宣伝してくれると嬉しい。

〆切など

4月末日まで参加者募集(Twitterなどでコンタクトを取ると吉)(予定)。

5月末日原稿〆切(予定)。

7月半ば、入稿(予定)。

原稿作成と手順

各員内容を申請→出そろったところで頁数調整→編集→版下作成へ……。

文字はテキストファイル、絵はPSD。

紙面フォーマットはB5の2段組、1行22文字、48行×2段。

以上ですぅ。よろしくお願いしますぅ。