ネコぶんこ


2026年01月24日 [長年日記]

§ [DnD][5e] アドベンチャー:狼の砦(4レベル)

今週の小冒険はD&Dで4レベルのキャラクター4人用ですぅ。先週からの伏線を回収する作りで、これは『モノトーン・ミュージアム』の演目集(シナリオ集)『赤華は追憶に燃ゆ』の収録シナリオが連作としても遊べるようになってて、ええやんとまねしてみたわけですぅ。

データまわりはCC4.0で公開されているSRD5から引用して独自に翻訳しているので、そちらのご参考にもですぅ。

このアドベンチャーを使ったリプレイの公開やプレイ配信などは好きに行なっていただいて構わないですぅ。その時はご一報いただけると嬉しいですぅ。

冒険の概要

このアドベンチャーには、善属性のクレリックやパラディンなどの信仰に繋がりを持つクラスや、敬虔な信徒であるキャラクターがいるのが望ましい。

キャラクターたちは悪のナーガの魂と対になっている善のコアトルの鱗を託され、これらを対消滅させることでヨブト渓谷に巣食うナーガを滅ぼすことを願われる。

キャラクターたちが渓谷の古い街道を通り、廃村を支配するナーガを滅ぼせばアドベンチャーは終了である。

冒険への導入

北にあるヨブト渓谷を支配していた邪悪なナーガ、ヴェレーが倒され、古い街道の復旧を行なうため、キャラクターたちの街では魔物や賊徒の討伐をする依頼でてんやわんやである。

キャラクターたちのもとにも、ディルムという頭目が支配している古い街道に近い砦を制圧する依頼が回ってくる。報酬は1人100GPである。

1.街での情報収集と旅立ち

旅立つ前に情報収集をしておくなら、ディルムは山賊を働く時に部下の他にも多くのウルフをけしかけてくるという話を聞ける。

難易度13の【知力】〈自然〉判定に成功すれば、ウルフたちの群れを指揮するならディルムはワーウルフの可能性があると推測できる。

ヨブト渓谷に近い砦はキャラクターたちが今いる場所から90km(60マイル)北にある。GMはその間にランダム遭遇などを行なってもよい。

砦の近くまでやって来たなら「2.警戒網」へ進むこと。

2.警戒網

砦付近やその中庭には山賊や狼が徘徊し、警戒網を張っている。難易度13の【敏捷力】〈隠密〉判定を行ない、失敗すれば2d6体の山賊と1d4体のダイア・ウルフと遭遇してしまう。

砦の中に入るまで、これを3回繰り返すこと。

さらに道を進むなら「3.砦の中」へ進むこと。

山賊

中型・人型生物(任意の種族)、任意の秩序以外の属性


AC:12(レザー・アーマー)

hp:11(2d8+2)

移動速度:9m(30フィート)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
11(+0) 12(+1) 12(+1) 10(+0) 10(+0) 10(+0)

感覚:受動〈知覚〉10

言語:任意の言語1種類(普通は共通語)

脅威度:1/8(25XP)


アクション

シミター:近接武器攻撃:攻撃+3、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:4(1d6+1)[斬撃]ダメージ。

ライト・クロスボウ:遠隔武器攻撃:攻撃+3、射程24/96m(80/320フィート)、目標1体。ヒット:5(1d8+1)[刺突]ダメージ。

ダイア・ウルフ

大型・野獣、無属性


AC:14(外皮)

hp:37(5d10+10)

移動速度:15m(50フィート)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
17(+3) 15(+2) 15(+2) 3(-4) 12(+1) 7(-2)

技能:〈隠密〉+4、〈知覚〉+3

感覚:受動〈知覚〉13

言語:-

脅威度:1(200XP)


鋭敏聴覚&嗅覚:このウルフは聴覚および嗅覚に関する【判断力】〈知覚〉判定に有利を得る。

群れ戦術:少なくとも1体のウルフの味方がクリーチャーから1.5m(5フィート)以内にいて、その味方が無力状態でない限り、このウルフはそのクリーチャーに対する攻撃ロールに有利を得る。

アクション

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:10(2d6+3)[刺突]ダメージ。目標のクリーチャーは難易度13の【筋力】セーヴィング・スローに成功しなければ伏せ状態になる。

3.砦の広間

砦に入るとそこは広間で、巡回の賊徒たちより少しは腕の立つ連中がたむろしている。1体の古強者と5体のならず者だ。彼らはキャラクターたちの存在を認めると、武器を手に襲いかかってくる。

古強者が2体倒されるか、ならず者が2体倒されると、彼らは奥の部屋へ逃げていく。奥の部屋までの距離は15m(50フィート)とする。

この広間を制圧したなら、「4.山賊ディルム」へ進むこと。

古強者

中型・人型生物(任意の種族)、任意の属性


AC:17(スプリント)

hp:58(9d8+18)

移動速度:9m(30フィート)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
16(+3) 13(+1) 14(+2) 10(+0) 11(+0) 10(+0)

技能:〈運動〉+5、〈知覚〉+2

感覚:受動〈知覚〉12

言語:任意の言語1つ(ほとんど共通語)

脅威度:3(700XP)


アクション

複数回攻撃:古強者はロングソードで2回攻撃する。もしショートソードを準備しているなら、それはさらにショートソードで1回の攻撃も行える。

ロングソード:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:7(1d8+3)[斬撃]ダメージ、あるいは両手で持っている場合、8(1d10+3)[斬撃]ダメージ。

ショートソード:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:6(1d6+3)[刺突]ダメージ。

ロングボウ:遠隔武器攻撃:攻撃+3、射程45/180m(150/600フィート)、目標1体。ヒット:5(1d8+1)[刺突]ダメージ。

ならず者

中型・人型生物(任意の種族)、善ではない任意の属性


AC:11(レザー・アーマー)

hp:32(5d8+10)

移動速度:9m(30フィート)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
15(+2) 11(+0) 14(+2) 10(+0) 10(+0) 11(+0)

技能:〈威圧〉+2

感覚:受動〈知覚〉10

言語:任意の言語1つ(通常は共通語)

脅威度:1/2(100XP)


群れ戦術:少なくとも1体のならず者の味方がクリーチャーから5フィート以内にいて、その味方が無力状態でない限り、このならず者はそのクリーチャーに対する攻撃ロールに有利を得る。

アクション

複数回攻撃:ならず者は2回の近接攻撃を行なう。

メイス:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[殴打]ダメージ。

ヘヴィ・クロスボウ:遠隔武器攻撃:攻撃+2、射程30/120m(100/400フィート)、目標1体。ヒット:5(1d10)[刺突]ダメージ

4.山賊ディルム

広間の奥には少し豪華に装飾された部屋があり、そこには大きなダイア・ウルフを撫でながらくつろいでいる山賊のかしら、ディルムがいる。彼はワーウルフだ。

「3.砦の広間」にいる山賊を全滅させていたなら、不意討ちすることができる。そうでなかった場合、ディルムは手負いの部下たちと共に襲いかかってくる。彼は銀以外の武器が無力であるワーウルフの力に慢心しているが、少しでも自分が傷ついたら慌てて部屋のタペストリに隠された階段から地下室へ逃げ出す。

ここにはディルムたちの分捕り品である、1000CP、5000SP、2500GP、100PPと、100GPの宝石5個がある。タペストリは250GPの値打ち物だ。

ここでディルムを倒した場合でも、戦闘後にタペストリをめくれば地下室への階段があるとわかる。

地下室へ向かうなら「5.地下室」へ進むこと。

ダイア・ウルフ

大型・野獣、無属性


AC:14(外皮)

hp:37(5d10+10)

移動速度:15m(50フィート)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
17(+3) 15(+2) 15(+2) 3(-4) 12(+1) 7(-2)

技能:〈隠密〉+4、〈知覚〉+3

感覚:受動〈知覚〉13

言語:-

脅威度:1(200XP)


鋭敏聴覚&嗅覚:このウルフは聴覚および嗅覚に関する【判断力】〈知覚〉判定に有利を得る。

群れ戦術:少なくとも1体のウルフの味方がクリーチャーから1.5m(5フィート)以内にいて、その味方が無力状態でない限り、このウルフはそのクリーチャーに対する攻撃ロールに有利を得る。

アクション

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:10(2d6+3)[刺突]ダメージ。目標のクリーチャーは難易度13の【筋力】セーヴィング・スローに成功しなければ伏せ状態になる。

ワーウルフ

中型・人型種族(ヒューマン、変身生物)、混沌にして悪


AC:人型形態で11、ウルフあるいは中間形態で12(外皮)

hp:58(9d8+18)

移動速度:30フィート(ウルフ形態で40フィート)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
15(+2) 13(+1) 14(+2) 10(+0) 11(+0) 10(+0)

技能:〈隠密〉+3、〈知覚〉+4

ダメージ完全耐性:銀製ではない武器での非魔法的な攻撃による[殴打]、[斬撃]、[刺突]

感覚:受動〈知覚〉14

言語:共通語(ウルフ形態では話せない)

脅威度:3(700XP)


変身生物:ワーウルフは1回のアクションでウルフと人型生物の中間形態、あるいはウルフに変身するか、人型生物本来の形態に戻ることができる。どの形態でも、AC以外は変化しない。身に着けている、あるいは手に持っている装備は変身しない。死ぬと本来の形態に戻る。

鋭敏聴覚&嗅覚:ワーウルフは聴覚および嗅覚を使った【判断力】〈知覚〉判定に有利を得る。

アクション

複数回攻撃(人型形態あるいは中間形態のみ):ワーウルフは1回の噛みつき、1回は爪あるいはスピアで2回攻撃を行なう。

噛みつき(ウルフ形態あるいは中間形態のみ):近接武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:6(1d8+2)[刺突]ダメージ。目標が人型生物なら、難易度12の【耐久力】セーヴィング・スローに成功しなければ、ワーウルフのライカンスロピーの呪いを受ける。

爪(中間形態のみ):近接武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:7(2d4+2)[斬撃]ダメージ。

スピア(人型形態のみ):近接武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)あるいは間合い6/18m(20/60フィート)、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[刺突]ダメージ、あるいは両手持ちで近接攻撃をした場合6(1d8+2)[刺突]ダメージ。

5.地下室

地下室は縦横6mの部屋で、その中央にブラック・プディングが鎮座している。ディルムが生きている場合、彼は部屋の反対側にある落とし戸のレバーを引っ張って入口に鉄格子をお歳、「これが俺の奥の手だ! みんな溶けて無くなれ!」と叫び、自分はプディングの餌食にならないように逃げながらキャラクターたちと戦う。

ブラック・プディングはにわかに騒がしくなったため、近くにいる適当なクリーチャーを攻撃する。GMはランダムで目標を選んで攻撃すること。

ブラック・プディング

大型・粘体、無属性


AC:7

hp:85(10d10+30)

移動速度:6m(20フィート)、登攀6m(20フィート)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
16(+3) 5(-3) 16(+3) 1(-5) 6(-2) 1(-5)

ダメージ完全耐性:[酸]、[斬撃]、[電撃]、[冷気]

状態完全耐性:恐怖状態、消耗状態、聴覚喪失状態、伏せ状態、魅了状態、盲目状態

感覚:暗視18m(60フィート)(この半径外は見えない)、受動〈知覚〉8

言語:-

脅威度:4(1100XP)


蜘蛛歩き:プディングは能力値判定の必要なく、天井での逆さ歩きを含む登攀が困難な表面を登攀することができる。

腐食性の体:プディングに触れたり1.5m(5フィート)以内から近接攻撃をヒットさせたクリーチャーは4(1d8)[酸]ダメージを受ける。プディングに接触した金属製や木製の非魔法的な武器は腐食し、ダメージを与えた後、武器はダメージ・ロールに永続かつ累積する-1ペナルティを受ける。ペナルティが-5になると、武器は破壊される。プディングにヒットした非魔法的な矢弾はウーズにダメージを与えた後に破壊される。

プディングは1ラウンドに6cm(2インチ)の厚さの非魔法的金属を、浸蝕して食べることができる。

不定形:プディングは無理矢理入り込む必要なく、幅3cm(1インチ)以上の狭い場所を通過できる。

アクション

擬足:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:6(1d6+3)[殴打]ダメージおよび18(4d8)[酸]ダメージ。目標が非魔法的な金属製の鎧を着ている場合、その鎧はACに永続かつ累積する-1ペナルティを受ける。ペナルティでACが10まで落ちた鎧は破壊される。

リアクション

分裂:中型あるいは大型以上のプディングが[斬撃]あるいは[電撃]ダメージを受け、10以上のヒット・ポイントがあるなら、2つの新たなプディングに分裂する。新たなプディングはそれぞれ元のプディングの半分(端数切り捨て)と同じヒット・ポイントを持つ。新たなプディングは元のプディングよりも1段階小さなサイズである。

結末

ディルムとブラック・プディングを始末すれば、砦の制圧は完了である。街に戻って報告すれば、報酬が得られる。ディルムが分捕っていた宝物について街の衛兵たちに申告すれば、もはや元の持ち主を探すのも困難なため、キャラクターたちが持っていっても構わないと言われる。

続編へ続かせる場合

難易度12の【知力】〈捜査〉判定に成功すれば、ブラック・プディングが最初にいた部屋の中央付近にひび割れがあることがわかる。この部分の床はAC17と27HP、[精神]、[毒]ダメージへの完全耐性、[殴打]ダメージへの脆弱性を持つ。

この床を破壊すると、その下には空洞が広がっている。新たなダンジョンの発見だ。街に戻って報告すれば、もし手が空いているならついでに探索してくれないかと依頼される。

この続きのアドベンチャーは、来週語られることになるだろう。

This work includes material taken from the System Reference Document 5.1 (“SRD 5.1”) by Wizards of the Coast LLC and available at https://dnd.wizards.com/resources/systems-reference-document. The SRD 5.1 is licensed under the Creative Commons Attribution 4.0 International License available at https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/legalcode.