2016年07月01日 [長年日記] 編集
Sage AdviceはD&Dのルールの公式な解説を行なう月刊コラムだ。時に、それは君のD&Dゲームが円滑に進むのを助けるために参考文書を提供する。
今月、私たちはツイッターのアーカイヴを調べ上げ、たくさんの質疑応答をSage Advice Compendiumに追加した。クリス・デュピュイの手を借り、2015年の7、8月から得られた私はいくつかの回答を短くしたり伸ばしたりした。この回答はさまざまなルールについて触れている。
君がD&Dのルールについて質問があるなら、私のツイッター(@JeremyECrawford)に連絡してくれれば、私は毎週それに答えている(それがツイートできないくらい長いなら、sageadvice@wizards.comに質問を送ってほしい)。このコラムで私は、ツイートより多くの文字数が必要な回答を行なう。
こことツイッターで私が下したルール裁定は、ダンジョン・マスターの決定を無効化するものではない。私が提供する回答と情報はDMがゲームを審判するのを助けるものであってほしい。
クラス特徴
バーバリアンのDanger Senseはブレス攻撃や敵の特殊攻撃に対しても使える? バーバリアンのDanger Senseは、バーバリアンが視認できる効果に対するどんな【敏捷力】セーヴィング・スローにも適用できる。
Circle of the Moonのドルイドはエレメンタルの姿になっていても修得済みの言語を話せる? できる。Elemental Wild Shapeにリストされているエレメンタルは会話可能だから。
エレメンタルの姿のドルイドが会話可能なら、ドルイドは呪文を発動できる? ドルイドがWild Shape中に呪文を発動できるのは、18レベルでBeast Spellsの特徴を得てからだけだ。
ドルイドが《Magic Initiate》の特技を修得し、ディテクト・マジックを呪文の1つとして選んだ場合、ドルイドはその呪文を儀式として発動できる? ドルイドのRitual Castingは準備されていることが儀式の条件である。《Magic Initiate》による呪文は修得しているが準備はされていない。
エルドリッチ・ナイトのWar Magicの特徴は、ボーナス攻撃が初級呪文の発動後か、発動前か“どちら”? これの意図はボーナス攻撃が初級呪文の前なのか、後なのかだ。それをいつ行なわなければならないかの特記がないかぎり、君はターンの間いつでもボーナス・アクションを行なえる(『PH』189ページ)。
レンジャーの開始時装備に物質構成要素ポーチがない。このクラスは焦点具なしに呪文を使える? レンジャーは構成要素のルールも含め、『Player's Handbook』第10章の呪文発動ルールに従う。レンジャーは一般的に呪文の物質構成要素のために構成要素ポーチを使うが、1レベルのレンジャーは呪文を持っていないこともあり、開始時には持っていない。
ローグのEvasionは不意討ちされた時に使える? ルールの文面には「君が不意討ちされたなら、君は移動やアクションを行なえない……」とある。ローグにアクションや移動を要求するものではないから、不意討ちされたローグはEvasionを使える。
Metamagicのルールの文面には、君は1つの呪文に複数のMetamagicオプションを使用できないとある。1つのオプションを複数回使うことはできる? ソーサラーのそこに込められた意図は、同じオプションを何度も使えるのではなく、1回の呪文には1つのMetamagicオプションを1回だけ使えるということだ。
ウォーロックのOne with Shadowsの妖術によって得られるボーナス・アクションによって、不可視状態は解除される? ウォーロックのOne with Shawodsの妖術でボーナス・アクションを取ると不可視状態は解除される。ボーナス・アクションはアクションである。
14レベルIllusionistの能力は毎ラウンド何かを現実化するのか、1回だけなのか? Illusory Realityは1つの幻術呪文で作られた幻術の物体を現実化することがその意図である。
Abjurerは14レベルで呪文ダメージへの抵抗を得る。Abjuerに呪文がヒットしたとき、この抵抗はAbjuerのArcane Wardに適用できる? 14レベルで抵抗を得るのはAbjurerで、Arcane Wardではない。
マルチクラス
能力値上昇は合計レベルではなく、クラス・レベルについてくるもの? 能力値上昇は君のマルチクラスした合計レベルではなく、特定のクラスのレベルに基づく。君のクラス表はいつ上昇するかを示している。
ウィザードがWild Magicのソーサラーとマルチクラスする。彼らがソーサラーの呪文リストにある呪文を呪文書から発動した場合、Wild Magic Surgeは適用される? それとも、ソーサラーとして行なわないと適用されない? マルチクラスのルールには「君が知り、準備しているすべての呪文は君のクラス1つと関係している」(『PH』164ページ)とある。このルールにより、ソーサラーのレベルで得られた呪文のみがWild Magic Surgeを適用できるとなる。
マルチクラスをする場合、すべてのクラスから初級呪文を得られる? クラスが君に初級呪文を与えるのなら、君はそのすべてを得られる。
マルチクラスしたとき、セーヴィング・スローへの習熟を得られる? 君にとってそれが最初のクラスなら、君はクラスからそれぞれの開始時習熟を得られる。クラスが最初のものではない場合、君はそのクラスのマルチクラス習熟表(『PH』164ページ)にある習熟のみを得られる。その表にセーヴィング・スローへの習熟は含まれていない。
そのクラスが君にとって最初のものかどうかに関わらず、クラスの特徴によって得られる習熟はすべて得られる。たとえば、君がクレリックのレベルを得てWar Domainを選択すれば、それが最初のクラスではないとしても君はボーナス習熟の特徴による利益を得られる。
同じクラスを複数回マルチクラスして別のサブクラスを取ることはできる? マルチクラスは単純に異なるクラスを取るためだけにデザインされている。たとえば、君はローグ/ローグはできないが、ファイター/ローグにはなれる。
戦闘
飛行している間、ホバリングの特徴がない飛行中のクリーチャーは同じ場所に滞空できる? それともそれぞれのラウンドで移動する必要がある? ホバリングの特徴を持たない飛行者も毎ラウンド移動せず同じ場所に留まることはできる。
伏せ状態の敵を通り抜けることはできる? その敵が君より少なくとも2段階大きいか小さくないと、伏せ状態は君が敵の占有する空間を通ることを妨げるルールを上書きしない。他のクリーチャーが占有する空間――友好的あるいは敵対的――は、移動困難地形であり、君は自発的にそこで移動を終了できない。戦闘中の移動についてより詳しいことは、『Player's Handbook』の190~192ページを参照せよ。
移動のペースは戦闘での移動に適用される? それとも移動中だけ? 移動のペースのルール(『PH』181~182ページ)は先頭には適用されない。
盲目状態のクリーチャーは機会攻撃を行なえる? 機会攻撃の条件には「君が視認できる敵対的なクリーチャー」(『PH』195ページ)とある。君が敵を視認できないなら、君はそれに対する機会攻撃を行なえない。
機会攻撃を使って組みつきや押しやりを行なえる? 組みつき/押しやりは攻撃アクションの一部(『PH』195ページ)で、機会攻撃ではできない。君のターン外で組みつき/押しやりを行なうには、待機アクションを使うこと。
抵抗やその他のダメージ軽減により、ダメージを0にすることはてぎる? 最低ダメージのルールはないので、攻撃、呪文、その他の効果によるダメージが0になることはありえる。
近接戦闘をしている目標への遠隔攻撃は、目標は何らかの隠蔽を得たり、私が不利を得たりする? 君の目標は君と目標の間にいる他のクリーチャーによって1/2隠蔽を得る(『PH』196ページ)。
呪文発動
呪文やその他のアクションを待機するには、射程内に目標がいないとできない? 君が最初に待機するとき目標が射程内にいる必要はなく、君が待機していたアクションを行なうときに目標が射程内にいないとできない。
待機していた呪文はどう解決される? 条件が成立しなかったなら呪文スロットを失う? 君の次のターンが始まる前にリアクションとして呪文を使えなかったのなら、君の呪文スロットは失われる。
呪文攻撃
(エルドリッチ・ブラストのような)いくつかの呪文は目標がクリーチャー1体。(ファイアー・ボルトのような)いくつかの呪文は目標が物体になっている。これはエルドリッチ・ブラストでドアを攻撃できないということ? 呪文の目標の指定(クリーチャー、物体、あるいは他のもの)は意図的なものだ。
“近接呪文攻撃”はTouch of Deathの“近接攻撃”に含まれる? “近接呪文攻撃”は“近接攻撃”に含まれ、Deathのクレリックが持つTouch of Deathの特徴を適用できる。
発動時間
呪文の発動時間が長い場合、呪文の発動を成功させるにはその時間的要求を終わらせないといけない? そうした呪文発動時間については『Player's Handbook』202ページにある“Longer Casting Times”の項目を参照すること。
個別の呪文
コンテイジョンの効果は即座に始まる? それとも目標が3回のセーヴィング・スローに失敗したとき? コンテイジョンの呪文による病気は3回のセーヴィング・スローに失敗してから効果を発揮する。
ディスペル・マジックがブレスを発動させたクレリックを目標にし、その魔法効果を打ち消したなら、すべての目標への効果を取り除く? ディスペル・マジックは1つの目標への1つの呪文を終わらせる。それは他の目標にかかっている同じ呪文の効果は終了させられない。
ヘイストの追加アクションを使って魔法のアイテムは起動できる? できない。魔法のアイテムの起動は物体の使用アクションではない(『DMG』141ページ)。
ヘクスによる追加ダメージは攻撃ロールがあるものだけに適用される? ヘクスの呪文による追加ダメージは、攻撃ロールが必要だ。
マイナー・イリュージョンで作成した物体は移動させられる? たとえば、回廊に壁を落としたりできる? マイナー・イリュージョンによって作成された幻影の物体は移動させられない。似た呪文のミスリードと比較すると、それは移動させることができる。
ファイアーボールのような呪文は閉鎖空間に起点を設定すれば20フィートの半径から逃れることができる? ファイアーボールの呪文による火は曲がり角の向こうまで広がることができるが、それは呪文の20フィート半径により制限される。
ポリモルフの効果を受けている友好的なクリーチャーは新しい姿の精神的ステータスを得る? 得る。それは意図されたものだ。
モンスター
無限回の呪文発動能力を持つモンスターは、その呪文をアクションやボーナス・アクションとして発動できる? 無限回の呪文発動能力のあるモンスターは、その呪文を通常の発動時間で発動できる。
『Monster Manual』にノールはノール語を喋ると書いてあるが、『Player's Handbook』ではその言語に言及していない。何が正しい? 『Player's Handbook』の言語表はD&Dの多元宇宙にあるすべての言語をリストしたものではない。『Monster Manual』にはその他の言語としてサフアグン語とノール語がある。
ドラゴンの伝説的アクション、Wing Attackによって発生した移動は機会攻撃を誘発する? Wing Attackがドラゴンを機会攻撃から守る要素はどこにもない。
魔法的ではない殴打武器のダメージへの完全体制を持つモンスターがいる。これは落下によるダメージを受ける? 受ける。そのモンスターはまだ落下による苦痛を感じる。
モンスターがその【敏捷力】を使って近接攻撃を行なう場合、妙技の武器を使っているものと考えられる? 説明に書かれていないかぎり妙技特性は持っておらず、攻撃に【敏捷力】を使うことで妙技特性が与えられることもない。もし武器がその特性を持っている場合、君は【筋力】か【敏捷力】でそれを使える。
モンスターのLeadership能力はどう使われる? 1回だけなのか1分間の間すべての味方が1回/1ラウンドなのか? クリーチャーはアクションとしてLeadershipを使用する。利益が終了するまで、そのクリーチャーは範囲内の視認可能な味方が攻撃かセーヴを行なうときにダイスを与えられる。
ヴァンパイアはホールド・パーソンやカーム・エモーションの影響を受ける? ヴァンパイアはアンデッドのクリーチャー種別を持ち、人型生物の種別ではないため、それらの呪文どちらの影響も受けない。
魔法のアイテム
ポーションは気絶状態のキャラクターにアクションで与えることができる? できる。君はアクションとして他の誰かにポーションを与えることができる(『DMG』139ページ)。
(ジャヴェリンのような)投擲特性を持つ魔法の武器は、投擲した後にそれの持ち主まで戻ってくる? 君がそれを投げた後に魔法の武器が戻ってくるかどうかは、ドワーヴン・スロワー(『DMG』167ページ)のように、説明にそう書いてある。
エルフはフィルター・オヴ・ラヴの魅了に対してセーヴィング・スローができる? 説明はセーヴできないことを意味している。フィルター・オヴ・ラヴに対するセーヴはできない。愛はとても強いからだ。
ポーションが呪文を複製しないなら、それは精神集中を要求する? ポーションの効果が要求する、あるいはそれが精神集中を必要とする呪文を複製する場合のみ、精神集中は必要となる。
Sage Advice大辞典
Sage Advice CompendiumはSage Adviceの質問すべてを1つのPDFにまとめている。それは今月のコラムの内容も含んだものに更新された。
その他の資源
私たちがこのウェブサイトに投稿したその他D&Dについての参考文献がここにある。
Basic Rules for Dungeons & Dragons
D&D Spell List (version 1.01)
Monsters by Challenge Rating (version 1.0)
D&D Monsters by Type (version 1.0)
Magic Items by Rarity (version 1.0)
Conversions to 5th Edition D&D (version 1.0)
著者について
ジェレミー・クロフォードはダンジョンズ&ドラゴンズ第5版の共同リード・デザイナである。彼は第5版『Player's Handbook』のリード・デザイナであり『Dungeon Master's Guide』にも関わっている。彼は2007年にウィザーズ・オブ・ザ・コーストに入社して以来、多くのD&D関連書籍に携わってきた。君は彼にツイッターで連絡することができる(@JeremyECrawford)。
2016年07月19日 [長年日記] 編集
Sage AdviceはD&Dのルールの公式な解説を行なう月刊コラムだ。時に、それは君のD&Dゲームが円滑に進むのを助けるために参考文書を提供する。
今月、私たちはあらゆるD&Dの話題に関する質疑応答をもう1度行なうため、ツイッターのアーカイヴを調べてきた。
君がD&Dのルールについて質問があるなら、私のツイッター(@JeremyECrawford)に連絡してくれれば、私は毎週それに答えている(それがツイートできないくらい長いなら、sageadvice@wizards.comに質問を送ってほしい)。このコラムで私は、ツイートより多くの文字数が必要な回答を行なう。
こことツイッターで私が下したルール裁定は、ダンジョン・マスターの決定を無効化するものではない。私が提供する回答と情報はDMがゲームを審判するのを助けるものであってほしい。
クラス特徴
バーバリアンのReckless Attackは、すべての的に有利を与える? あるいは攻撃した目標にだけ? バーバリアンのReckless Attackを使った場合、君は次のターンの開始時まで、君に対するすべての攻撃ロールに有利を与える。
クレリックがDestructive Wrathの特徴を使ったとき、その一部が[電撃]あるいは[雷鳴]ある限り、すべてのダメージが最大化される? Destructive Wrathが最大化するのは[電撃]あるいは[雷鳴]ダメージだけだ。
ファイターは同時に2つの戦闘スタイルを使える? たとえば、片手武器戦闘と防御のように。片手武器戦闘と両手武器戦闘のようにそれらがお互いに矛盾していないかぎり、君は同時に複数の戦闘スタイルのオプションから利益を得ることができる。
Way of the Shadowのモンクによるサイレンスはディスペルされる? 呪文はその出所に関係なく呪文である。君が特徴を使って呪文を発動したとき、特徴に特記がないかぎり、その呪文は通常の呪文発動ルールの対象になる。
モンクのOpen Hand Techniqueで大型サイズ以上のクリーチャーを押しやったり、伏せ状態にできる? Open Hand Techniqueはクリーチャーのサイズを意図的に無視している。モンクのkiには多くの驚異的な効果があるのだ! もし特徴がクリーチャーのサイズによって制限されるなら、その特徴内で解説している。
パラディンのDivine Senseは地獄の末裔であるティーフリングを感知する? ティーフリングは人型生物でありフィーンドではなく、したがってDivine Senseでは見つけられない。この特徴はセレスチャル、フィーンド、あるいはアンデッドのクリーチャー種別を持つクリーチャーを感知する。
ローグのAssassinateの能力を発動させるとき、いつクリーチャーの不意討ち状態は終了する? そのラウンドの彼のターンが終了するまで? あるいはラウンドの終了時? 不意討ちされたクリーチャーの不意討ちされた状態が終了するのは、戦闘でそれの最初のターンが終了するときが意図されている。
ソーサラーがSubtle Spellを使って音声あるいは動作要素だけで呪文を発動させたとき、敵はそれに対してカウンタースペルができる? Subtle Spellは呪文から物質構成要素を欠けさせ、発動を見せなくすることでカウンタースペルから保護する。
装備
重装鎧は〈隠密〉以外の【敏捷力】セーヴィング・スロー、あるいは能力値判定を低減させる? 君がそれへの習熟を持っているなら、重装鎧は〈隠密〉以外の【敏捷力】セーヴィング・スロー、あるいは能力値判定には影響しない。
マルチクラス
一時的なステータスの上昇はマルチクラスの必要条件を満たす? あるいは基礎値が条件を満たしていないといけない? マルチクラスの必要条件は一時的な値ではなく、基礎値を意図している。
バーバリアン/クレリックはRageに入る前から発動しているなら、Rage中にスピリチュアル・ウェポンを使って攻撃できる? バーバリアンのRageは精神集中を不可能にするが、スピリチュアル・ウェポンのような精神集中を必要としない呪文の効果は消えない。
バーバリアン/ファイター(Battle Master)はRage中にManeuverを使える? バーバリアンのRageの特徴はManeuverの使用を制限しない。
特技
《Elemental Adept》は何度も修得できる唯一の特技? 《Elemental Adept》は君が何度も修得できる『Player's Handbook』唯一の特技である。
クラス特徴と特技はshapechangeしているドルイドに影響する? Shapeshift中に《Tough》特技は影響する? 意図としてしない。《Tough》特技はドルイドのヒット・ポイントに影響するが、Wild Shapeを使っている間、それは野獣のヒット・ポイントに差し替えられている。
能力値判定
能力値判定でクリティカルは発生する? たとえば、組みつきを行なうとき、クリティカルの成功になるのか? 最大値になるのか? 能力値判定でクリティカル・ヒットは発生しない。攻撃ロールではする。
能力値判定での出目1は自動的失敗? 能力値判定やセーヴィング・スローでの出目1は自動的失敗ではない。1が自動的失敗なのは攻撃だ。
冒険
たとえばintellect devourerから0にされるなどで 失った【知力】を取り戻す方法はある? グレーター・レストレーションの呪文は能力値の減少を取り除くことができる。
戦闘
組みつきや押しやりはTempestのクレリックのWrath of the StormやBattle MasterのRiposteを発動させられる? 両方の質問に対する答えは、できない。組みつきと押しやりのオプション(『PH』195ページ)は、ヒットやミスが発生しない。
私は待機アクションをしている。待機アクションを中断して機会攻撃をすることはできる? あるいは待機はすべてのターンに対する約束? 君が待機アクションをしていても、待機を中断するなら君は機会攻撃を行なうことができる。
ウィザードがファイアーボールのような呪文を不意討ちラウンドで発動した場合、敵はそのセーヴィング・スローに不利を受ける? 不意討ち状態はセーヴに影響を与えない。君が不意討ちされたなら、君は最初のターンに移動あるいはアクションを取ることができず、君のそのターンが終了するまでリアクションを取れない(『PH』189ページ)。
ネットによる攻撃は常に不利がつく? 君がそういう特殊能力を持たないかぎり、君の5フィート以内に目標がいる(『PH』149ページ)、あるいはネットの場合は5~15フィートと君の攻撃が長射程であるため、ネットによる攻撃には不利がつく。
呪文発動
呪文使いはシャターのような呪文を、パーティの仲間へのダメージを最小化するために的外れな場所に発動できる? 呪文使いはシャターのような呪文の起点をどこに置くかを選べるので、味方により優位な場所を選ぶことができる。
射程が接触の呪文は敵の殺害ではなく、鎮圧するための近接攻撃として考えることはできる? 射程が接触であることは、その呪文が近接攻撃であることを意味しない。呪文にはそれがどのような攻撃を行なうか説明がある。
通常では必要としない呪文でも儀式として呪文を発動させる場合、精神集中は必要になる? 儀式版を含む、1アクションより長い呪文を発動するあらゆる呪文で、精神集中は必要とされる(『PH』202ページ)。発動を完成させたら、呪文の持続時間の項目が必要としている場合のみ、精神集中が必要になる。
永続的な魔法の効果はディスペルできる? あるいはそれらが永続的な場合、もはや魔法の効果として考えられない? 呪文の効果が永続する場合でも、それが解説に特記されていないかぎり、ディスペルすることができる。
呪文使いは呪文の通常版と別にその儀式版を修得しなければいけない? あるいはそれらは同じもの? 君は修得している儀式版の呪文を発動するために、Ritual Castingのような儀式として呪文を発動する能力を必要とする。君が呪文の特別版を修得する必要はない。
個別の呪文
ディスインテグレイトのダメージでヒット・ポイントが0になったハーフオークは、Relentless Enduranceで灰になるのを防げる? ディスインテグレイトで君のヒット・ポイントが0になった場合、君は灰となりすみやかに死ぬ。もし君がハーフオークでも、Relentless Enduranceは君を助けることができない。
Wild Shapeを使用中のドルイドがディスインテグレイトでヒット・ポイントが0になったらどうなる? 単純にドルイドの獣形態が終わるだけ? ディスインテグレイトの呪文がヒット・ポイントを0にした瞬間、ドルイドは灰となる。
ヒーローズ・フィーストの呪文が与える毒への完全耐性はダメージのみ? あるいは毒の状態も? ヒーローズ・フィーストはどんな形――ダメージや状態――の毒に対する完全耐性を与える。
マイナー・イリュージョンで霧の雲を作成できる? もし可能なら、それを貫通するように矢を射ると幻影は終了する? マイナー・イリュージョンで作成できる幻影の物体は椅子や岩のようなもので、大気の効果はできない。
Sage Advice大辞典
Sage Advice CompendiumはSage Adviceの質問すべてを1つのPDFにまとめている。それは今月のコラムの内容も含んだものに更新された。
その他の資源
私たちがこのウェブサイトに投稿したその他D&Dについての参考文献がここにある。
Basic Rules for Dungeons & Dragons
D&D Spell List (version 1.01)
Monsters by Challenge Rating (version 1.0)
D&D Monsters by Type (version 1.0)
Magic Items by Rarity (version 1.0)
Conversions to 5th Edition D&D (version 1.0)
著者について
ジェレミー・クロフォードはダンジョンズ&ドラゴンズ第5版の共同リード・デザイナである。彼は第5版『Player's Handbook』のリード・デザイナであり『Dungeon Master's Guide』にも関わっている。彼は2007年にウィザーズ・オブ・ザ・コーストに入社して以来、多くのD&D関連書籍に携わってきた。君は彼にツイッターで連絡することができる(@JeremyECrawford)。
2016年07月26日 [長年日記] 編集
§ [DnD][5e] 『即席キャラクター(QUICK CHARACTERS)』
Unearthed Arcana
時に、君はD&Dのセッションに即席キャラクターを必要とする。
君かキャラクター作成のための時間が限られた即興のゲームを行なうかどうかに関わらず、君が新しいプレイヤーを進行中のゲームに速く招き入れたいとき、あるいは君が死んだ冒険者のかわりになる新たなPCを求めたとき、これらのオプション・ルールは君のためにある。
君たちはこのシリーズで発表される素材を第5版プレイテストの第一波と同じように考えることができる。これらのゲームの仕組みは草案の形式なので、君たちのキャンペーンで使用可能であるがプレイテストとデザインの繰り返しで完全に調節されたものではない。これらはとても気まぐれで、不安定なものかもしれない。もし君たちがこれらを使うなら、どんな問題が起こっても裁定を下せる準備をしてくれ。これらはインクではなく、鉛筆で書かれている。これらの理由もあり、このコラムで提示される素材はD&D組織化プレイのイベントで合法的なものではない。
Unearthed Arcanaで発表される素材は私たちがいつか出版されるサプリメントに収録したいものから、私たちの自宅でやっているキャンペーンのハウス・ルールのうち共有してみたいものまで多岐にわたり、コア・システムのオプションから特定のセッティングの素材まである。一度それを公開すれば、君たちはそれがどのようにうまくいき、それを改善するために私たちができることがあるかを知るために君たちは私たちに接触することができる。
ダイスロールだけでぱぱっと決まる即席PC作成ルールですぅ。