ネコぶんこ


2021年06月05日 [長年日記] 編集

§ [DnD][5e] アドベンチャー:モラスクの塔(5レベル)

今月の小冒険はソロ用のやつですぅ。

データ系はOGLを使ってるので、そちらの参考にもどうぞですぅ。

また、現在イエローサブマリンさんに第5版用のアドベンチャー集『駆け出し勇者の小冒険』、そして新作の『冒険者夜話』を1650円(税込)にて依託中ですぅ。さくっと遊べるシナリオをお探しの方は是非ですぅ。

冒険の概要

この冒険は5レベルのキャラクター1人向けの短時間で終わるアドベンチャーである。

君はかつて魔法使いモラスクが住んでいたと伝えられる塔へやってきた。モラクスというのは、この地方でかつて勇名悪名両方で知られた魔法使いで、ある日ふらりといなくなった。死んだとも、別の土地に移住したともいわれる。

この地方にはそんな彼が住んでいたと伝えられる塔がいくつかあり、財宝を求める者たちが挑んでいる。

君が挑むのもそういう言い伝えがある塔の1つだ。うまく財宝を手に入れても、何も見つからなくても、君がモラスクの塔の探検を終わらせれば冒険は終了となる。

冒険への導入

君はかつてこの地方で悪名と勇名の両方を轟かせた魔法使いモラスクが住んでいたとされる塔にやってきた。“される”というのは、この地方には軽く見積もっても10以上のモラスクの塔があるからだ。

もちろん、これらの塔に挑む冒険者たちの狙いはモラスクが置いていった財宝や古の知識だ。君もそうしたものを求める者の1人だ。

なお、君には心強い相棒、地獄の猟犬ヘル・ハウンドのビョルダがついている。ビョルダは君が意志する通りに動いてくれる(戦闘や探索では君がビョルダのアクションも行なってよい)。ビョルダは通常のヘル・ハウンドのステータスに加え、君が30フィート以内にいるならテレパシーで会話ができる。

ヘル・ハウンド

中型・フィーンド、秩序にして悪


AC:15(外皮)

hp:45(7d8+14)

移動速度:50フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
17(+3) 12(+1) 14(+2) 6(-2) 13(+1) 6(-2)

技能:〈知覚〉+5

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉15

言語:地獄語を理解できるが話せない

脅威度:3(700XP)


鋭敏聴覚・嗅覚:ヘル・ハウンドは聴覚と嗅覚による【判断力】〈知覚〉判定に有利を受ける。

群狼戦術:少なくとも1体のヘル・ハウンドの味方がクリーチャーから5フィート以内にいて、その味方が無力状態でない限り、このヘル・ハウンドはそのクリーチャーに対する攻撃ロールに有利を得る。

アクション

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い5フィート、目標1体。ヒット:7(1d8+3)[刺突]ダメージに加え7(2d6)[火]ダメージ。

火のブレス(再チャージ5~6):ハウンドは15フィートの円錐状に火を噴射する。この範囲内すべてのクリーチャーは難易度12の【敏捷力】セーヴィング・スローを行ない、失敗したら21 (6d6) [火]ダメージを、成功すれば半減ダメージを受ける。

1.入口

君がやってきたモラスクの塔の扉は既に朽ち、その瓦礫や外からの風に飛ばされてきた砂や泥が床に積もっている。1階はぶち抜きの大部屋で、奥の方にはまだ無事そうな古い樽や木箱がいくつか見える。手前の方には上の階への階段がある。

塔は石造りで天井までの高さは10フィートほどである。

難易度12の【判断力】〈知覚〉判定に成功すれば、樽や木箱の近くにジャイアント・ラットが4体潜んでいるのを発見できる。ここにあるのはかつての住民が貯蔵していた保存食で、それが彼らを丸々と肥らせている。

ラットを倒したり追い払うなどすれば、干しナツメヤシ1樽分がまだ手つかずだとわかる。

ジャイアント・ラット

小型・野獣、無属性


AC:12

hp:7(2d6)

移動速度:30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
7(-2) 15(+2) 11(+0) 2(-4) 10(+0) 4(-3)

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉10

言語:-

脅威度:1/8(25XP)


鋭敏嗅覚:ラットは嗅覚による【判断力】〈知覚〉判定に有利を得る。

群狼戦術:少なくとも1体のジャイアント・ラットの味方がクリーチャーから5フィート以内にいて、その味方が無力状態でない限り、このジャイアント・ラットはそのクリーチャーに対する攻撃ロールに有利を得る。

アクション

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:4(1d4+2)[刺突]ダメージ。

2.2階通路

2階は廊下が続き、3階への階段がある。廊下の途中には扉が2つある。それぞれ「2.手前の扉」、「3.奥の扉」を参照すること。

3階への階段直前には崩れそうな床板がある。難易度15の【判断力】〈知覚〉判定に成功すれば何かがおかしいと気づけ、迂回して通り抜けることができる。穴に踏み込んだ場合、1階まで落ちて1d6[殴打]ダメージを受け、安らぎを邪魔されたジャイアント・ラットどもと戦うことになる。

3.手前の扉

手前の扉には鍵がかかっている。盗賊道具を使った難易度15の判定で開けることができるほか、難易度20の【筋力】判定で無理矢理ひっぺがすこともできる。

部屋の中は書庫になっており、『ネクロノミコン』の断章や『象牙の書』といった、魔法使いなら高値で買い取る写本を見つけることができる。しかるべき場所へ持って行くなら、『ネクロノミコン』の断章は1000gp、『象牙の書』は500gpで売ることができる。

4.奥の扉

鍵や罠はなく、開けるとそこは質素だが綺麗に片付けられた寝室になっており、簡素な服を着た体のあちこちがつぎはぎになっている娘が控えている。

娘はフレッシュ・ゴーレムで、3ラウンドの間侵入者を観察し、彼らがモラスクであることの印を出すか、あるいは部屋から出ない場合、排除するために襲いかかってくる。

フレッシュ・ゴーレムはこの部屋から外には移動しない。

フレッシュ・ゴーレム

中型・人造、真なる中立


AC:9

hp:93(11d8+44)

移動速度:30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
19(+4) 9(-1) 18(+4) 6(-2) 10(+0) 5(-3)

ダメージ完全耐性:[電撃]、[毒];非魔法的でアダマンティンの武器ではない[殴打]、[斬撃]、あるいは[刺突]

状態完全耐性:恐怖状態、消耗状態、石化状態、毒状態、麻痺状態、魅了状態

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉10

言語:制作者の言語を理解できるが話せない

脅威度:5(1800XP)


電撃吸収:ゴーレムが[電撃]ダメージを受けるたび、それはダメージを受けずに与えられた[電撃]ダメージに等しい分のヒット・ポイントを回復する。

火への嫌悪:ゴーレムが[火]ダメージを受けると、それは次のターン終了時まで攻撃ロールと能力値判定に不利を受ける。

不変の体:ゴーレムはその形態を変化させる呪文や効果への完全耐性を持つ。

暴走:ゴーレムが40ヒット・ポイント以下でターンを開始する毎に、1d6をロールする。出目が6なら、ゴーレムは暴走する。暴走しているターン、ゴーレムは視認できるもっとも近いクリーチャーを攻撃する。移動して攻撃できる近さにクリーチャーがいない場合、ゴーレムは自分より小さな物体を優先して物体を攻撃する。ゴーレムは暴走すると、破壊されるかヒット・ポイントを全回復するまで暴走し続ける。

ゴーレムの制作者が暴走したゴーレムから60フィート以内にいるなら、しっかりと説得力のある言葉によってゴーレムを落ち着かせることができる。ゴーレムは制作者の声を聞くことができねばならず、制作者は難易度15の【魅力】〈説得〉判定を行なうためにアクションを使わなければならない。判定に成功すると、ゴーレムは暴走を終了する。ヒット・ポイントが40以下の状態でダメージを受けると、ゴーレムはふたたび暴走する可能性がある。

魔法抵抗:ゴーレムは呪文およびその他の魔法効果へのセーヴィング・スローに有利を得る。

魔法の武器:ゴーレムの武器攻撃は魔法的である。

アクション

複数回攻撃:ゴーレムは2回の叩きつけを行なう。

叩きつけ:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い5フィート、目標1体。ヒット:13(2d8+4)[殴打]ダメージ。

5.3階

3階は天体を観測し、その運行を計算するための天測儀が造り付けられているテーブルがある。その傍らでは、それを使って天体観測を続けているバーブド・デヴィルがいる。

彼はこの100年、報われぬ天測を続けてきたと悪態をつきながら、契約を履行するために戦いを挑んでくる。

バーブド・デヴィル

中型・フィーンド (デヴィル)、秩序にして悪


AC:15(外皮)

hp:110(13d8+52)

移動速度:30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
16(+3) 17(+3) 18(+4) 12(+1) 14(+2) 14(+2)

セーヴィング・スロー:【筋】+6、【耐】+7、【判】+5、【魅】+5

技能:〈看破〉+5、〈知覚〉+8、〈ペテン〉+5

ダメージ抵抗:[冷気];非魔法的な銀の武器ではない[殴打]、[斬撃]、および[刺突]

ダメージ完全耐性:[毒]、[火]

状態完全耐性:毒状態

感覚:暗視120フィート、受動〈知覚〉10

言語:地獄語、テレパシー120フィート

脅威度:5(1800XP)


悪魔の瞳:魔法の暗闇はデヴィルの暗視を阻害しない。

棘の皮:バーブド・デヴィルはターン開始時、それがつかんでいるクリーチャーに5 (1d10) [刺突]ダメージを与える。

魔法抵抗:デヴィルは呪文およびその他の魔法的効果へのセーヴィング・スローに有利を得る。

アクション

複数回攻撃:デヴィルは1回の尾および2回の爪で、3回の攻撃を行なう。あるいは、2回の火炎投げを行なう。

爪:近接武器攻撃:攻撃+6、間合い5フィート、目標1体。ヒット:6(1d6+3)[刺突]ダメージ。

尻尾:近接武器攻撃:攻撃+6、間合い5フィート、目標1体。ヒット:10(2d6+3)[刺突]ダメージ。

叩きつけ:遠隔呪文攻撃:攻撃+5、射程150フィート、目標1体。ヒット:10(3d6)[火]ダメージ。目標が可燃性の物体で身につけたり運搬されていない場合、それには火がつく。

結末

バーブド・デヴィルを倒すと、彼の懐だった場所から1冊の帳面が出てくる。それは100年に渡ってこの地方で観測された客星(ないはずの場所に出現した星)の観測記録である。これは持って行くべき場所に持って行けば、2000gpにはなるだろう。

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