ネコぶんこ


2024年09月07日 [長年日記] 編集

§ [DnD][5e] アドベンチャー:ゴブリンとそのペット(1レベル)

今週の小冒険は夏コミの新刊ソード・ワールドRの1レベル・キャラクター4人用ですぅ。

今回はD&Dの標準的なモンスターを混ぜて冒険を作ることのサンプルですぅ。

ソード・ワールドからゲスト出演しているデータ以外、データまわりはCC4.0のSRDを引用しているので、そちらの参考にもどうぞですぅ。

冒険の概要

キャラクターたちが“古代王国への扉”亭で仕事を探していると、店主のラウダからオランの郊外にある運河沿いの洞窟にゴブリンたちが住みついて悪さをしているので掃討してくれないかと声がかかる。

洞窟に住むゴブリンたちは古代王国の時代に作られた巨大生物の培養槽からジャイアント・トードを開放し、てなづけている。ゴブリンと一緒にジャイアント・トードも倒せばアドベンチャーは成功となる。

冒険への導入

キャラクターたちが“古代王国への扉”亭で仕事を探していると、店主のラウダからオランの郊外にある運河沿いの洞窟にゴブリンたちが住みついて悪さをしているので掃討してくれないかと声がかかる。報酬は1人300ガメルである。

洞窟までは歩いて2日ほどかかる。

1.洞窟の入口

洞窟の入口は運河に面した崖にある。出入口には何者かが残したねばねばした液体があり、それが奥の方にも続いている。洞窟に入るなら「2.見張りの部屋」へ進むこと。

2.見張りの部屋

洞窟に入って少し歩くと、獣の脂が燃える臭いがして薄明かりが見える。そこにはゴブリンが3体、暇そうな顔で床に座っている。

キャラクターたちが部屋に入ってきたらゴブリンたちは跳ね上がるように立ち、戦闘態勢に入る。彼らは戦闘を重んじる部族であるため、死ぬまで戦う。

先に進む通路は奥で丁字路になっている。右からは何の物音も聞こえず、難易度10の【判断力】〈知覚〉判定に成功すれば左側から「ゲロゲロ」と鳴き声のようなものが聞こえる。

右に進むなら「3.実験室」、左に進むなら「4.ゴブリンたちの部屋」へ進むこと。

ゴブリン

小型・人型生物(ゴブリン類)、中立にして悪


AC:13(パデッド)

hp:9(3d6)

移動速度:7.5m(25フィート)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
8(-1) 14(+2) 10(+0) 10(+0) 8(-1) 8(−1)

技能:〈隠密〉+6

感覚:暗視18m(60フィート)、受動〈知覚〉9

言語:ゴブリン語

脅威度:1/4(50XP)


アクション

ダガー:近接/遠隔武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)あるいは射程6/18m(20/60フィート)、目標1体。ヒット:4(1d4+2)[刺突]ダメージ。

3.実験室

ここは古代王国時代、生物を巨大化させる研究を行なっていた実験室だ。ガラスで作られた水槽のようなものがいくつかあり、割れていない物の中には波もないのに自ら渦巻いている水が満ちている。

この水を飲んだ者は、1d4時間の間エンラージ/リデュース呪文の“拡大”の効果を受ける。

この部屋の床には数匹のカエルがうろついている。ここでジャイアント・トードを発見したゴブリンたちが、また大きくならないかと持ち込んだものである。

3.実験室

ここは古代王国時代、生物を巨大化させる研究を行なっていた実験室だ。ガラスで作られた水槽のようなものがいくつかあり、割れていない物の中には波もないのに自ら渦巻いている水が満ちている。

この水を飲んだ者は、1d4時間の間エンラージ/リデュース呪文の“拡大”の効果を受ける。

難易度12の【知力】〈捜索〉判定に成功すれば、ここで生物の巨大化実験をしていた魔術師の手記を発見する。これは魔術師ギルドに持ち込めば5000ガメルで売ることができる。

この部屋の床には数匹のカエルがうろついている。ここでジャイアント・トードを発見したゴブリンたちが、また大きくならないかと持ち込んだものである。

4.ゴブリンたちの部屋

この部屋はゴブリンたちが住む部屋である。彼らはうまく手懐けることができたジャイアント・トードと共同生活をしており、生臭さと獣臭さの両方が混じったひどい臭いがする。

ここには5体のゴブリンがいる。戦闘になった場合、3ラウンド目には異変に気づいて「5.秘密兵器の厩舎」からゴブリンとジャイアント・トードが現われる。

ここにはゴブリンたちの略奪品である財宝が無造作に積み重なっており、オランに持って帰れば6000ガメルほどで処分できる。持ち主に返すなら、礼金として3000ガメルをもらえる。

この部屋の奥にはジャイアント・トードの寝床である「5.秘密兵器の厩舎」がある。

ゴブリン

小型・人型生物(ゴブリン類)、中立にして悪


AC:13(パデッド)

hp:9(3d6)

移動速度:7.5m(25フィート)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
8(-1) 14(+2) 10(+0) 10(+0) 8(-1) 8(−1)

技能:〈隠密〉+6

感覚:暗視18m(60フィート)、受動〈知覚〉9

言語:ゴブリン語

脅威度:1/4(50XP)


アクション

ダガー:近接/遠隔武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)あるいは射程6/18m(20/60フィート)、目標1体。ヒット:4(1d4+2)[刺突]ダメージ。

5.秘密兵器の厩舎

この部屋は奥の半分ほどが水没しており、そこにジャイアント・トードが寝ている。トードには世話係のゴブリンがついている。

ゴブリン

小型・人型生物(ゴブリン類)、中立にして悪


AC:13(パデッド)

hp:9(3d6)

移動速度:7.5m(25フィート)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
8(-1) 14(+2) 10(+0) 10(+0) 8(-1) 8(−1)

技能:〈隠密〉+6

感覚:暗視18m(60フィート)、受動〈知覚〉9

言語:ゴブリン語

脅威度:1/4(50XP)


アクション

ダガー:近接/遠隔武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)あるいは射程6/18m(20/60フィート)、目標1体。ヒット:4(1d4+2)[刺突]ダメージ。

ジャイアント・トード

大型・野獣、無属性


AC:11

hp:39(6d10+6)

移動速度:6m(20フィート)、水泳12m(40フィート)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
15(+2) 13(+1) 13(+1) 2(-4) 10(+0) 3(−4)

感覚:暗視9m(30フィート)、受動〈知覚〉10

言語:-

脅威度:1(200XP)


水陸両生:トードは空気中でも水中でも呼吸できる。

その場跳躍:トードは疾走することなく、6m(20フィート)の幅跳びと3m(10フィート)の高跳びを行なえる。

アクション

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)あるいは射程6/18m(20/60フィート)、目標1体。ヒット:7(1d10+2)[刺突]ダメージおよび5(1d10)[毒]ダメージ、目標はつかみ状態(脱出難易度13)になる。このつかみが終わるまで、目標は動けない状態となり、トードは他の目標に噛みつきを行なえない。

呑み込み:トードはつかんでいる中型以下の目標に1回の噛みつき攻撃を行なう。攻撃がヒットすると、目標は呑み込まれ、つかみは終了する。呑み込まれた目標は盲目状態かつ動けない状態になり、トードの外での攻撃やその他の効果から完全遮蔽を得て、フロッグのターン開始時に140(3d6)[酸]ダメージを受ける。トードは一度に1体の目標しか呑み込めない。

トードが死んだなら、呑み込まれたクリーチャーはもはや動けない状態ではなくなり、5フィートの移動を消費することで伏せ状態で死体から脱出できる。

結末

トードを倒さなくても、ゴブリンたちを倒せば依頼は完了である。

This work includes material taken from the System Reference Document 5.1 (“SRD 5.1”) by Wizards of the Coast LLC and available at https://dnd.wizards.com/resources/systems-reference-document. The SRD 5.1 is licensed under the Creative Commons Attribution 4.0 International License available at https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/legalcode.

本作は、「著:水野良/グループ SNE」が権利を有する『ソード・ワールド RPG』の二次創作作品です。

© 水野良/グループ SNE「ソード・ワールドRPG」


2024年09月14日 [長年日記] 編集

§ [DnD][5e] アドベンチャー:ウルフ飼いのゴブリン(1レベル)

今週の小冒険は夏コミの新刊ソード・ワールドRの1レベル・キャラクター4人用ですぅ。

今回はD&Dの標準的なモンスターを混ぜて冒険を作ることのサンプルも兼ねてますぅ。

ソード・ワールドからゲスト出演しているデータ以外、データまわりはCC4.0のSRDを引用しているので、そちらの参考にもどうぞですぅ。

冒険の概要

キャラクターたちが“古代王国への扉”亭で仕事を探していると、店主のラウダからオランの郊外にある運河沿いの洞窟にゴブリンたちが住みついて悪さをしているので掃討してくれないかと声がかかる。報酬は1人300ガメルである。

冒険への導入

キャラクターたちが“古代王国への扉”亭にいると、店主のラウダからオランからパダへの街道にゴブリンによる襲撃が頻発しているので、それの討伐をしてみないかと声をかけられる。報酬は200ガメルである。

オランからパダへは曙光と落日の街道を使って3日ほどである。

1.襲撃隊

曙光と落日の街道を旅して2日目、夕方にキャラクターたちをゴブリンが襲撃する。陣容はウルフ1体、ゴブリン3体である。ゴブリンたちは味方が1体でも倒されたら襲撃をあきらめ、逃げ出していく。

ウルフ

中型・野獣(動物)、無属性


AC:13(外皮)

hp:11(2d8+2)

移動速度:12m(40フィート)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
12(+1) 15(+2) 12(+1) 3(-4) 12(+1) 6(-2)

技能:〈隠密〉+4、〈知覚〉+3

感覚:受動〈知覚〉13

言語:-

脅威度:1/4(50XP)


鋭敏聴覚・嗅覚:ウルフは聴覚あるいは嗅覚による【判断力】〈知覚〉反対に有利を得る。

アクション

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)、目標1つ。ヒット:7(2d4+2)[刺突]ダメージ。

ゴブリン

小型・人型生物(ゴブリン類)、中立にして悪


AC:13(パデッド)

hp:9(3d6)

移動速度:7.5m(25フィート)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
8(-1) 14(+2) 10(+0) 10(+0) 8(-1) 8(−1)

技能:〈隠密〉+6

感覚:暗視18m(60フィート)、受動〈知覚〉9

言語:ゴブリン語

脅威度:1/4(50XP)


アクション

ダガー:近接/遠隔武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)あるいは射程6/18m(20/60フィート)、目標1つ。ヒット:4(1d4+2)[刺突]ダメージ。

2.追跡

ゴブリンたちが撤退した後、彼らの後を追うには難易度11の【判断力】〈生存〉判定に成功する必要がある。失敗すると街道のない荒野をさまよってしまい、1d4体のウルフと遭遇してしまう。このウルフはゴブリンたちが繁殖させているもので、彼らの拠点に近づく者を襲うように仕込まれている。

ウルフ

中型・野獣(動物)、無属性


AC:13(外皮)

hp:11(2d8+2)

移動速度:12m(40フィート)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
12(+1) 15(+2) 12(+1) 3(-4) 12(+1) 6(-2)

技能:〈隠密〉+4、〈知覚〉+3

感覚:受動〈知覚〉13

言語:-

脅威度:1/4(50XP)


鋭敏聴覚・嗅覚:ウルフは聴覚あるいは嗅覚による【判断力】〈知覚〉反対に有利を得る。

アクション

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)、目標1つ。ヒット:7(2d4+2)[刺突]ダメージ。

3.ゴブリンの拠点

ウルフやゴブリンの足跡を追跡すると、彼らが使っている拠点にたどり着ける。そこは古代王国時代の穀物庫だった石造りの建物で、その周囲にはウルフが2頭放し飼いにされている。

干し肉などを与えて手懐けたいならば、難易度10の【魅力】〈動物使い〉の判定が必要である。

ウルフ

中型・野獣(動物)、無属性


AC:13(外皮)

hp:11(2d8+2)

移動速度:12m(40フィート)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
12(+1) 15(+2) 12(+1) 3(-4) 12(+1) 6(-2)

技能:〈隠密〉+4、〈知覚〉+3

感覚:受動〈知覚〉13

言語:-

脅威度:1/4(50XP)


鋭敏聴覚・嗅覚:ウルフは聴覚あるいは嗅覚による【判断力】〈知覚〉反対に有利を得る。

アクション

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)、目標1つ。ヒット:7(2d4+2)[刺突]ダメージ。

4.最初の部屋

ここは建物に入ったら最初に入る部屋である。広い部屋の中はゴブリンとウルフの発するもので酷い臭いである。

この部屋の中にはウルフとゴブリンを仲介した知恵持つ狼、ウォーグが1体と彼女に従うウルフが2体いる。ウォーグはひと声吠えるとウルフたちを率いて戦いを始める。

ウォーグは2つのエメラルドがあしらわれた首輪をしており、この宝石は1つ1000ガメルで売ることができる。

この部屋の奥には「5.ロードの私室」に通じる扉がある。

ウォーグ

大型・魔獣、中立にして悪


AC:13(外皮)

hp:26(4d10+4)

移動速度:15m(50フィート)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
16(+3) 13(+1) 13(+1) 7(-2) 11(+0) 8(-1)

技能:〈知覚〉+4

感覚:暗視18m(60フィート)、受動〈知覚〉14

言語:ウォーグ語、ゴブリン語

脅威度:1/2(25XP)


鋭敏聴覚・嗅覚:ウォーグは聴覚あるいは嗅覚を使った【判断力】〈知覚〉判定に有利を得る。

アクション

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い5フィート、目標1体。ヒット:10(2d6+3)[刺突]ダメージ。目標がクリーチャーであるなら、目標は難易度13の【筋力】セーヴィング・スローを行なわなければならず、失敗したら伏せ状態になる。

ウルフ

中型・野獣(動物)、無属性


AC:13(外皮)

hp:11(2d8+2)

移動速度:12m(40フィート)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
12(+1) 15(+2) 12(+1) 3(-4) 12(+1) 6(-2)

技能:〈隠密〉+4、〈知覚〉+3

感覚:受動〈知覚〉13

言語:-

脅威度:1/4(50XP)


鋭敏聴覚・嗅覚:ウルフは聴覚あるいは嗅覚による【判断力】〈知覚〉反対に有利を得る。

アクション

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)、目標1つ。ヒット:7(2d4+2)[刺突]ダメージ。

5.ロードの私室

この部屋には獣の革が敷かれ、そこに他の者より一回り大きなゴブリンが2人のお供を連れてふんぞり返っている。彼がこの拠点を仕切っているゴブリン・ロードである。

キャラクターの侵入に気づいたゴブリン・ロードは、彼らを口汚くののしりながらシミターを構えて手下に攻撃を命じる。

この部屋にはゴブリンたちが街道の襲撃で手に入れていた5000ガメルと、2000ガメル分の宝石が入った革袋がある。

ゴブリン

小型・人型生物(ゴブリン類)、中立にして悪


AC:13(パデッド)

hp:9(3d6)

移動速度:7.5m(25フィート)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
8(-1) 14(+2) 10(+0) 10(+0) 8(-1) 8(−1)

技能:〈隠密〉+6

感覚:暗視18m(60フィート)、受動〈知覚〉9

言語:ゴブリン語

脅威度:1/4(50XP)


アクション

ダガー:近接/遠隔武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)あるいは射程6/18m(20/60フィート)、目標1体。ヒット:4(1d4+2)[刺突]ダメージ。

ゴブリン・ロード

中型・人型生物(ゴブリン類)、中立にして悪


AC:15(レザー、シールド)

hp:33(6d8+6)

移動速度:9m(30フィート)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
12(+1) 14(+2) 12(+1) 10(+0) 10(+0) 11(+0)

技能:〈隠密〉+6

感覚:暗視18m(60フィート)、受動〈知覚〉10

言語:ゴブリン語

脅威度:1/4(50XP)


アクション

複数回攻撃:2回のシミター攻撃を行なう

シミター:近接器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[刺突]ダメージ。

結末

ゴブリンから取り返した財宝をオランの警備隊などに渡すなら、礼として2000ガメルの報奨金が支払われる。

This work includes material taken from the System Reference Document 5.1 (“SRD 5.1”) by Wizards of the Coast LLC and available at https://dnd.wizards.com/resources/systems-reference-document. The SRD 5.1 is licensed under the Creative Commons Attribution 4.0 International License available at https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/legalcode.

本作は、「著:水野良/グループ SNE」が権利を有する『ソード・ワールド RPG』の二次創作作品です。

© 水野良/グループ SNE「ソード・ワールドRPG」