2014年12月07日 [長年日記] 編集
§ [Ludus] 『Gのレコンギスタ』「突入! 宇宙戦争」
今回は、サラマンドラでメガファウナの頃とは別の貌を見せて兵を煽動するクリム、宇宙艦隊を前に演説をする大統領、クラウンでマックナイフを受領してガランデンへ合流するマスク部隊やそれを見守るアーミィ幹部と、戦争という祭りが始まる前にみんなの気持ちが浮ついていく様子が流されていき、危うさを感じさせる導入だったですぅ。
そしてすべての陣営が宇宙へ上がってくると、クリムたちの活躍を経てガランデンから出てきたマスク部隊とメガファウナの戦闘が戦場の隅で始まり、ベルリとマスクの生身での戦いを交えて一旦はマスクを撃退することになったけど、この戦闘自体がスコード教にとってタブーだということで話は続いていくことになったですぅ。
「カットシー乱舞」のときもそうだったけど今回も、徐々に戦争が人々の心を変化させていく、戦時下になっていく様子を描く演出は、富野監督の強みであり持ち味だと感じたですぅ。
§ [NOVA] 2014年12月07日『God Save the Queen』
天照(28・♀・カリスマ、ハイランダー◎、アヤカシ●):N◎VAや軌道の社交界を渡り歩く謎の女性。その正体は電脳聖母事件で沈黙したアマテラスの制御中枢を介して物質界に受肉した高次アストラルの“何か”。プレイヤは荒原の賢者氏。
クルス・和人(?・♂・バサラ、フェイト◎、クグツ●):N.I.K.本部づきの探偵で、異能力で表沙汰にできない事態を処理するプロ。今回はスーパーモデルのカルディア・ホッパーからの依頼で彼女のスィートへ向かうが……? プレイヤは隠者氏。
“ノマ”ノグチ・マサヒコ(26・♂・マネキン=マネキン●、トーキー◎):空白の数年間でクロマクの座を追われ、戦場帰りのトーキーという設定でN◎VAに帰ってきた。しかしコネを利用するマネキンとしての本質は変わらない。プレイヤは森聖氏。
今回のアクトはニューロエイジのファッション界に君臨してきたスーパーモデル、“クイーン”カルディア・ホッパーの死から始まるミステリ仕立てのものだったですぅ。特にクルスのプレイヤである隠者氏からは、依頼人が死んでるところから始まる正統派な名探偵ができたと喜びの声をいただいたですぅ。また、シーンの八割ほどがひとつの空間(ホテルのスィート)で展開される密室劇っぽい構成だったのは、RLの私がやりたかったことでもあったのでそっちの方でも満足ですぅ。
カルディアが遺した聖書の一節“いと高き處には榮光、神にあれ。地には平和、主の悦び給ふ人にあれ”に導かれたキャストたちは、“ファンタスマ”セオリーボスも関わる常軌を逸した彼女の計画をやめさせるか、それともこの事件を利用してランウェイで輝こうとする新人を止めるかの選択を迫られ、彼らはサキ=ニチヤが行なう新製品発表会の直前に楽屋へカチ込み、つかめサクセスを狙っていた若者たちの野望を止め、女王の遺志は大衆という神へ委ねられることになりましたぁ。
今回クライマックスフェイズのカット進行では敵対ゲストが「さあ行こう、僕たちのステージへ」、「私は女王の演技だってものにしてみせる」、「僕たちは成功を掴むんだ!」、「私を護ってくれるって約束したじゃない。まだ諦めないでよ!」と熱い青春してて、RLとしてもこういうことをやる機会は少ないので満足だったですぅ。
キャストの演出だと、天照とカルディアが友情表現としてお互いのサイバーアイを交換して装着しているという設定にしていたのが、親密な者同士にしかわからないほのめかしとして非常にいいものだったですぅ。
2014年12月08日 [長年日記] 編集
§ [DnD][5e][LnL] 『始まりの終わり(The End of the Beginning)』
伝説と伝承
マイクは伝説と伝承の終わり――そして2015年から始まる新たなコラムを発表する!
私がこれを書いているのが、ダンジョンズ&ドラゴンズ第5版の開発を最初に世界に発表してからおよそ3年後だとは、にわかには信じがたい。それは長い道だった。
私の千日以上に渡る悪戦苦闘を総括するちょっとした記事を書くことにしよう。プレイテストのパケットをプレイしていた君たちは現在、ゲームをプレイしている。3冊のコア・ルールブックは私たちが達成したものの素晴らしい成果だ。君たちの第5版キャンペーンは最高のものになるだろうと私は想像できる。第5版は何ヶ月ものゲーム・デザインを反映させ、内容の内覧を行ない、そしてこのコラムを通じてアップデートを共有してきたものの到達点だ。しかし道行きは終わり、そしてさしあたって、これが伝説と伝承の最終回になる。
『Dungeon Master's Guide』の発売によって、第5版の立ち上げ作業は完了する。ここからが正念場だ。私たちにはいわばその形成期に寿命が尽きるまでのあいだのゲームを精力的で、興味深く、そして活発なものにする仕事がある。
D&Dは生き物だ。君たちがゲームをプレイし、キャンペーンとキャラクターを作成し、そしてそれについて話すことでそれらは生きて呼吸をする。その健康さはそれがどれだけ触れられて使われたかとそれが促進した創造性で測ることができる。D&Dチームの面々はゲームに役立つものを詰め込み、私たちの仕事はそれが力強く健康であることを確認することだ。多くの意味で、私たちがちょうど終わらせた仕事は簡単な部分だ。私たちはかつてもD&Dの版を作成してきたが、これまでそうしてきた方法でこれらを管理しようとはしていない。
来年、私たちはゲームがどう落ち着いてより詳しい調査を必要とするものを知るための調査をするだろう。その欲求の一部は、ゲームがどのように君たちの欲求を満たしているかと、君の人生をより楽にするためにどんなキャラクター・オプションと選択ルールを私たちが紹介できるかということの確認だ。
さらに、私たちは2015年に始まる新たな生地の完全な一覧を持っている。私たちはUnearthed Arcanaと呼ばれるシリーズを開始し、毎月私たちの哲学にのっとったTRPGのゲーム・デザイン術を紹介し、さらに君のテーブルで使える新しい、あるいは選択的な素材を提供する。
私たちはまた定期シリーズの“campaign notebooks”も発表する。これらの記事はD&Dへのひらめきとここ、ウィザーズのキャンペーンでダンジョン・マスターたちが使った君たちのゲームで使える小技を提供する。クリス・パーキンスのキャンペーンが始まったなら、安定した量が出てくると期待していてほしい。
ルールの質問のために、ジェレミー・クロフォードはSageの神聖な衣をまとってSage Adviceを始める。君たちのプレイヤーが縛られているゴルディアスの結び目をどう切るかという助言、そしてなぜ、どうしてルールがそう作用するのか、さまざまな裁定がくだされるだろう。
最後に、われらが人気シリーズのゲーム配信は2015年も続けられる。私たちは最新の物語、アイデア、そしてゲームをプレイすることの一部始終を助けになる例示とするためにD&Dをプレイする。私たちは扱う範囲をTRPGの他にもあるD&Dゲームへと拡大していく。
第5版の始まりは私たちのもっとも高い望みを上回るものになった。ゲームを決定的な成功にするのを助けてくれてどうもありがとう。さらに刺激的な2015年に乾杯。
2014年12月14日 [長年日記] 編集
§ [Ludus] 『Gのレコンギスタ』「キャピタル・タワー占拠」
今週は戦闘が盛りだくさんだったけど、そんな中でアサルトパックと一緒に渡されるV作戦のマニュアルやガビアルを遭難船に見せかけるとき『宇宙戦争』を彷彿とさせる「ラジオドラマをやるように頑張っていただきたい」、バララの「軍艦は飛行機には勝てないの」と小ネタが光っていたですぅ。
だけど結局戦闘はうやむやに終わり、遭難船に見せかけたガビアルが作戦勝ちしてザンクト・ポルトを占拠したというのは何か暗示めいたものがあるですぅ。
そして何者かがガビアルを狙撃し、月をバックにトワサンガ艦隊がやってくるくだりは、環境改造されていると思しきパネルが光る月面の様子もあいまって宇宙からの脅威の得体の知れなさを引き立たせていたですぅ。
それはそうと、アサルトパックは今後再登場したり活躍したらV2アサルトバスターが化けて出てきそうですぅ。
2014年12月16日 [長年日記] 編集
§ [Promiscuus] 水玉螢之丞さんの訃報に触れ
水玉螢之丞さんの体調が優れないという話は聞いていたけど、まさかこんな日が来るとはという気持ちがぬぐいきれないですぅ。
とんがり耳萌え他受けた影響は数知れないし、私が水玉螢之丞さんの作品に出逢ったのは家に閉じ込められて数冊のファミ通とゲームくらいが娯楽だった時期、そこから別の場所へ移されて軟禁生活を送っていた頃になんとか買えていた雑誌、そして開放されてたどり着いたPC書籍売り場での単行本と、まさに人生が迷走していた時期に、ものごとを楽しげなイラストにして背中で語りながら楽しいことに引き込んでくれた標のような方で、ただただ呆然としながら『こんなもんいかがっすかぁ』を眺めていたですぅ。
それはそうと、この方の描く氷雨閑丸ほど色気がある閑丸くんはいないと確信しているですぅ。
2014年12月18日 [長年日記] 編集
§ [Ludus] グリモア君をやする
グリモアはペーパがけが終わったので塗装へ着手せねばならず、買い忘れているうすめ液を買うクエストが重くのしかかってくるですぅ。
2014年12月21日 [長年日記] 編集
§ [Ludus] 『Gのレコンギスタ』「月から来た者」
前回とはうって変わって、宇宙からの脅威に対してサラマンドラとガランデンが共闘するための交渉を結構長くとっていて、現在何が起こってるかを丁寧にやってる印象を持ったですぅ。
マスクと天才の交渉シーンでは、所在なげに首を振るG-セルフや、大仰な拍手をするマックナイフといった人物とメカがシンクロした芝居がコミカルさを引き立たせてたですぅ。
白旗作戦が見破られていてからの戦闘は、ヘカテーのプラズマ・サイズが残した光の軌跡が弾幕を蒸発させるような描写が私好みだったですぅ。
トワサンガを確かめに行くと決意してメガファウナのクルーを引っ張る姫様は直感でやるべきことを見切って猛進する力を持っていて、物語をよく牽引していると感じるラストシーンでしたぁ。
それはそうとモランのデザインは「かつて活躍したガンダムは人型でツノがついて目がふたつあり、剣とライフルと盾を持っていて、白と青と赤に塗り分けられているそうじゃ」レベルの言い伝えを元に作ったガンダムっぽさを感じたですぅ。
§ [Ludus] 「ネルフ、誕生」を観ながら
今日はGレコを観た後も眠れず(いつも)にエヴァの「ネルフ、誕生」を観てしまったけど、冬月先生の声が若いことにしみじみしながら、セカンドインパクト調査隊の船でゲンドウから結婚しました葉書を渡された直後に入る船首で砕ける波を“コウゾウ殺意のメタファー”と表現した二次創作『ときめきエヴァリアル』の存在に思いを馳せたりとすっかりだめだめになっていたですぅ。
それにしてもショックなのは、この「ネルフ、誕生」で描写された時間はすべて今や過去になっているということですぅ。未来なんか来るはずがないとばかり思っていたら、もうすっかり追い越されているですぅ。
そして芋づる式に「最後のシ者」を観たのは山口県防府市某所で、そこへの道中宇部の駅で買ったカロリーメイトを食べたら余計お腹がすいて疲れたみたいな記憶がすらすら出てきて、この楽しい過去が人を苛むのだと脳内シャアがいってきたりしたですぅ。
だけど、どの頃と明言は避けるけどあの頃、もしネットや当時身を寄せていた場所で友人たちと出逢わなければどうなっていたかというifが考えられないくらいその頃は重要な時期で、エヴァもその楔のひとつであることだなあと詠嘆してしまうですぅ。
2014年12月22日 [長年日記] 編集
§ [Ludus] グリモア君の色分け
今回のグリモアはスチームパンクをコンセプトにカッパー、ブロンズ、アイアンの金属色で塗り分けることを考えているけど、ブロンズの面積が一番広くなってしまう現在のプランでは、ぱっと見たとき、見た人にアイアンも使える技術力があるのになぜ一番弱い金属を主装甲に使ってるのかと感じさせてしまうのではないかと危惧してるですぅ。
金属色そのまま使うのでやっぱりこういうところには凝りたいので、面積の広いブロンズは加工がしやすいから大物を作るのに使われ、カッパーは少々硬度があるけど脆いので関節系などの駆動部に使われ、アイアンは加工に手間がかかるけど高い精度と耐久性が求められる部分に使われていると頭の中で設定を作り、それにアジャストさせる形で色分けを決めていく作業をやっている今日この頃ですぅ。
2014年12月24日 [長年日記] 編集
§ [Promiscuus] 思い出の場所と飲み物
今日はふと思い立ち、家から歩いて行けなくもない思い出の場所で当時昼食どきの定番飲料だったアップルタイザーでも飲もうかと家を飛び出したですぅ。しかし飛び出した派いいけど道中で立ち寄る店立ち寄る店アップルタイザーを置いてなかったので、相当変わってしまったけど面影はとどめている程度に昔を感じさせる思い出の場所を前にただ立ち尽くす不審者になっていましたぁ。
2014年12月26日 [長年日記] 編集
§ [Promiscuus] スタンプと統制される言語
LINEなどで見られるスタンプを使った会話というやつは、企業が言葉を作りユーザは支払わなければ語彙を与えられず、語彙は金銭と等価で、どれだけ語彙を増やしても企業によってフィルタリングされた範囲内でしか表現する方法が存在しないよくありがちなディストピアっぽさがあるですぅ。
だけど、そんなことをいってみれば日本語や英語のような言語もまた、それが育まれた環境要因、そして人間という種や脳というアーキテクチャが持つ枷からは逃れえないのであって、これらの枷が十重二十重に巻きついた限定的環境の中でしか既存の言語は言語たりえないことを心すべきですぅ。また、一方で言語はそういう枷の中にいても、輪郭を描くことで語りえないものを示す程度のことはできるので、もっといいツールがあればそれを使うべきだろうけど、言語も使いよう次第ではそういう仕事をさせられるなどと考えた今日この頃ですぅ。
2014年12月28日 [長年日記] 編集
§ [Ludus] 『Gのレコンギスタ』「宇宙、モビルスーツ戦」
小競り合いをしながらドレット艦隊相手に腹芸をするアメリア軍とアーミィの一方、トワサンガのリンゴを捕虜にして月へ向かう決意を新たにするメガファウナと、それぞれの思惑が離れてきていよいよメガファウナが独立勢力になってきたですぅ。
今回はエレベータの中での天才とミックや、船に戻ってきてからのマッシュナーとロックパイのように色気のあるシーンが多めでしたぁ。
最後のベルリがなんだかんだ煽られてトワサンガへ行く決意をするところは、主人公の面目躍如というよりは、まだこの旅を自分のものとしてとらえられていない危うさを感じたですぅ。
§ [NOVA] 2014年12月28日『弾丸のサンタクロース』
クロード・シメイ(?・♂・カブキ、カゼ●、アラシ◎):ローンで買ったベリアルを駆り、法律や取り締まりお構いなしにN◎VAの街を疾走する運び屋。運びの邪魔になるものは派手に粉砕して依頼を遂行するプロだが、賠償金のことについて考えてはいけない。プレイヤは隠者氏。
セフィロス(16・♂・カブキ◎、ミストレス、ニューロ●):ペルソナはハイスクールの生徒、キーはアイドルへの楽曲やAR演出を提供するニューロ。今回はチャットで知り合った少女のために、クロードのクルマをARで演出して派手にクリスマスを粉砕した。プレイヤは荒原の賢者氏。
ニコライ・葛木(?・♂・カゲ、レッガー●、イヌ◎):北米産まれの警察企業、Lone Star N◎VA所属の警官。改造したクラッシュストームを使った悪人狩りと私服を肥やすのが大好きで、今回はN◎VAの警察組織が合同で行なうクリスマス特別警戒本部に配属されている。プレイヤは森聖氏。
今回のアクトで使ったシナリオ『弾丸のサンタクロース』は、投稿型シナリオ共有サイトのNewro/CrowDさまで提供されているものですぅ。
さて、メインアクトはといえば、イベントを廻して情報収集判定をすればそこから引き出された情報項目によって次のイベントがスムーズに出てくる構造になっているシナリオのおかげで、次々事件が起きて事態がかき回される疾走感がよく出ていましたぁ。
そんな中をクロードの駆るベリアルは、これから訪れるはずのホリディや正月休みのために必死に働く追っ手たちを主砲やショットガンで汚い花火にしたり振り切ったりしつつ、セフィロスの悪ノリで“クリスマス粉砕!”のテロップを掲げたサンタクロースのソリというARをまとって逃げる敵を追いかけていったですぅ。
そして逃げる敵へは大通りのシャレオツなカフェや宝石店が並ぶ通りをチェイスしながらアンカーを撃ち込んでクラッシュさせ、騒ぎで逃げ惑うアベックたちを煽ったり宝石を盗みながら、敵ゲストへ引導を渡して大団円となりましたぁ。
アクトにかかる時間も短いけど密度はしっかりしたクリスマスのB級アクション映画みたいにうかれポンチなシナリオで、とても満足できましたぁ。作者のSONEさんに感謝ですぅ。
2014年12月30日 [長年日記] 編集
§ [Promiscuus] 年末買い出し紀行
今日はお正月のものをいろいろ買って回ったけど、どこへ行っても田作り(加工前)が売ってないないないとなって大混乱に陥ってしまったものの、一番近いスーパーマーケットにあったので無事帰ることができたですぅ。