2014年05月03日 [長年日記] 編集
§ [NOVA] 『BLAKK BOX』キャンペーンのリメイクについて
ハイランダーSSSや過去ログ発掘などで私の中でにわかに『BLAKK BOX』キャンペーンをリメイクする機運が高まっている今日この頃だけど、その前に横たわる課題は重いものから列挙すると以下のようになってきたですぅ。
- キャストがキャンペーンに関わるモチベーションを根本から失いかねない事態が割とある。
- 1st付属シナリオ版「過去からの告発者」をスタートにすると二本目のシナリオまでに数年の時間が経過する。
- (『TNC』があるものの)1st時代の背景説明が若干面倒。
このうち2.は「過去からの告発者」でキャストの立ち位置が劇的に変わる可能性もあるので、1.と絡めて設定変動後の冷却期間として事前に周知しておくことで逆にクッションとして使えそうですぅ。
また、3.はどうせルール自体は『TNX』を使うのだし、フォーカスをキャストとゲスト周辺に絞ってあとは適当にする路線でよさそうですぅ。
してみると大きな問題はやはり1.で、こればかりはシナリオ内容を改変したり、キャストを引き継がないことも可能な群像劇にすることも考慮に入れたほうがよさそうだという考えになっているですぅ。
2014年05月04日 [長年日記] 編集
§ [DnD][4e] 4eキャンペーン(ひとまずの)完結
本日、三月にプレイし残していたシナリオの残りをプレイし、2010年10月11日から四年ほどプレイしてきた4eのキャンペーンがついにひとまずの大団円を迎えたですぅ。これからはNextに向けて胎動するとともに、エクストラステージやれるようならやるようなシフトに変化する予定ですぅ。
それはそうと事前連絡をすっぽり忘れていたせいで、お祭りの影響でやたら人が多くて人良いしながら会場にたどり着いたらまだ誰も来てなくてまた駅まで引き返して気を揉んだりもしたけど、ともかく終われてよかったですぅ。
2014年05月05日 [長年日記] 編集
§ [DnD][DnDNext][LnL] 『特徴、弱点、束縛、そして(Traits, Flaws, Bonds, and More)』
D&D Nextは背景のシステムにより、君にクラスと種族の選択を越えてキャラクターに命を吹き込むことの手助けをする。過去の版で、このゲームはキャラクター作成のより“文芸的な部分”をそっとなぞるだけだった。それはしばしば人々が既にロールプレイがどんなものか知っていて多くの助言を必要とせず、そしてプレイヤーが戦闘、技能、そして魔法のシステム的オプションを集めたものを彼らのキャラクターと認識するためにほとんど助けがいらないものだと仮定されてきた。
2014年に発表される版のD&Dで、これらは変わる。RPGと呼ばれる多くのゲーム(特にビデオ・ゲーム)はロールプレイを要求しない、あるいは特に促進することはない。さらにいえば、D&Dを他の種類のゲームと異なるものにする独自の特徴を際立たせるために、私たちはキャラクター作成のシステムが関わらない部分、その面がどうゲームを形成しうるのかに注目した。
今週はキャラクターの背景で使われ、君のキャラクターの特徴、理想、束縛、そして弱点を作成する表を見ていこう。ここから例にあげるのは侍祭の背景だ。(この文章は君が最終的にゲームで見るものとはたぶん異なるだろうが、君にいい予測を与えられるよい例示のはずだ。)
d8 | 性格的特徴 |
1 | 私はある英雄を神格化して信仰を捧げ、いつもその人物の偉業や行ないを引用する。 |
2 | 私はこれ以上なく敵対する者同士に共通の部分を見出し、彼らに共感しながら常に平和への道を模索する。 |
3 | 私はあらゆる事件や行動の裏に予兆を感じる。神々は私たちと対話を試みていて、私たちはそれに耳を傾けなければならない。 |
4 | 私は楽天的な態度に辛辣だ。 |
5 | 私はほぼあらゆる状況で聖句やことわざを引用(あるいは誤った引用)する。 |
6 | 私は神殿の選良であり、贅沢な食事、酒、そして上流階級の世界を謳歌してきた。苦しい生活はとても不愉快だ。 |
7 | 私は私の神こそ道理をわきまえたあらゆる人が信仰すべきただひとつの神であると信じており、周辺を改宗させるために慎重に働いている。 |
8 | 私は外界で人々と交流する実践の経験がほとんどなく、とても長い間神殿で過ごしていた。 |
まず、背景は性格的特長の例を表として提供する。(以前、私たちはよいものと悪いものの特徴のために別々の表があるとも話したが、悪い特徴は君のキャラクターの弱点で決められるロールプレイの領域とかぶってしまう。)特徴はキャラクターに――覚えるのが楽で使いやすい――単純な要素を提供するはずだ。それぞれの特徴は君がテーブルでロールプレイするのを助けることに向いた、かなりわかりやすい手がかりを提供する。特徴はわかり辛かったり底が浅いものではない。私たちは目立つ例示を強く求めていたのだ。
d6 | 理想 |
1 | 伝統。古式ゆかしい信仰と生贄の伝統は守られ、支持されるべきだ。(秩序) |
2 | 篤志。私はどのような代償だろうとも、常に困っている人々を助けようとする。(善) |
3 | 変革。私たちは神々が世界へと常にもたらしている変化の先ぶれとなってそれを助けなければならない。(混沌) |
4 | 力。私は一日でも早く私の教団の位階で最上位までのし上がりたい。(秩序) |
5 | 信仰。私は私の神が私の行動を導いてくれていると信じている。私は信仰のためなら苦しい勤めもいとわず、それを成功させる。(秩序) |
6 | 熱望。私は自身が私の神から恩寵を与えられるにふさわしいと証明するために、私の行動と他者の教えを競わせる。(なんでも) |
理想は特徴よりも少しわかり辛い。君が特徴を戦術的な助言――君のキャラクターを一瞬で描写する手短な解説――と解釈するなら、理想は長期戦略となる。これらはキャンペーンが進む上で君のキャラクターをどう動かせばいいか、長期目標の設定を助けるとともに、さまざまな与えられた状況下で君のキャラクターの信念としてその考えを君に示してくれる。
多くの理想はキャラクターの属性という要素に関連づけられ、君が属性を選ぶことをそっと後押ししたり、あるいは君が既に選んでいるならテーブルの中で君を特定の方向へと向けさせる。
d6 | 束縛 |
1 | 私ははるか昔に失われた私の信仰に関わる古代の遺物を探している。私はそれを奪還したくて仕方がない。 |
2 | 私はいつの日か私に異端者の烙印を押した堕落した神殿の上層部に復讐する。 |
3 | 私は両親が死んだときに私を引き取ってくれた司祭に人生を捧げている。 |
4 | 私が行なうことのすべては私の神殿が庇護する民のためである。 |
5 | 私は自らが仕えている神殿を守るためなら何でもする。 |
6 | 私は異端と考えられている敵の破壊の手から聖典を守らなければならない。 |
束縛はキャラクターの理想と似ているが、それは君をキャンペーンの中にある特定の団体、人物、品物、あるいは場所に関連づける。理想は抽象的だが、束縛はキャンペーンの中の具体的な要素であり、キャラクターのすぐにつかみやすい部分をDMに提供する。うまくいけば、束縛はDMにキャンペーン中いくつかのアドベンチャーの導入を与えられるかもしれない。
d6 | 弱点 |
1 | 私は自分自身をそれより厳しく律しているために、他者に要求するものも厳しいものになる。 |
2 | 私は神殿の位階における有力者たちに、あまりにも大きな信頼を置きすぎている。 |
3 | 私の信仰を広げたいという願望は、時に入信を希望する者をやみくもに信頼させる。 |
4 | 私は堅物だ。 |
5 | 私は彼らが最悪であることを前提に異邦人を疑う。 |
6 | 私は一度目標を決めたら、人生の他のすべてを損なうほどそれに取りつかれてしまう。 |
とてもよくできたキャラクターは暗黒面――彼らの破滅の原因を示すかもしれず、あるいは強さと意志の力を試される重要なもの――を持つ。君の特徴と同じように、弱点は君がゲームの中で君のキャラクターをどう描写するのかを助けるものだ。DMがアドベンチャーを構想するときには、役立つ手がかりとしても活用できる。君が異邦人を疑っているなら、君たちのグループが偶然孤独なドルイドの見知らぬ領地を見つけたときに何が起こるだろうか?君はグリーン・ドラゴンに対して彼らと同盟することを選ぶだろうか、あるいは君は彼らが自分たちの原生林に迷い込んだ文明圏の人々を騙して殺していると疑うだろうか?
君のキャラクターの背景にあるこれらのロールプレイ要素は、君が君のキャラクターであるかのように思考することで、ゲームプレイの観点から“正しい”選択肢の外側へ踏み出すことを奨励し、ゲームをより面白くする。しかし、性格的特徴、理想、束縛、そして弱点がガイドラインに過ぎないことは心にとめておいてほしい。それらは君が君のキャラクターをどうプレイするかについて、君が望むときにだけ効果を及ぼす。私たちはランダム表をキャラクター作成時の軽いオプションとすることにとどめ、君のキャラクターのために君の考えを固めていく道しるべにする。
今日の結論は、これらの背景要素がロールプレイをより本能的に行なうことを助け、君がゲームをより堪能できるようにするより単純な道具ということだ。
マイク・ミアルス
マイク・ミアルスはD&Dのリサーチ&デザイン・チームのシニア・マネージャだ。彼はレイヴンロフトのボードゲームやD&D RPGのサプリメント何冊かを手がけている。
2014年05月06日 [長年日記] 編集
§ [Promiscuus] ワンカップワイン
昨日セッション後の食事でワンカップワインの貧乏くささはわざわざワイングラスっぽいものを作るために支持棒ついてるところとか話したけど、ミニボトルにしたらまだましな気がしたですぅ。
2014年05月07日 [長年日記] 編集
§ [Promiscuus] 片付けというけれど
部屋の整理だ片付けだというけれど、そもそも床のほとんどが見えず何かを一時置いておく場所もないからなんともはやですぅ。
2014年05月09日 [長年日記] 編集
§ [Promiscuus] これはただの紅茶じゃ……
私が切手を舐める行為にアンモラルな何かを感じるのは『何処へでも行ける切手』のせいだとしみじみ感じる今日この頃ですぅ。
2014年05月10日 [長年日記] 編集
§ [Promiscuus] 霧
今日はテレビ欄を見ていたら先日のセッション後でちょっと話題になった『ミスト』が深夜に放送されるようだったけど、“衝撃のラスト15分”という煽りにいろいろなものが台無しだと感じたですぅ。
2014年05月12日 [長年日記] 編集
§ [DnD][DnDNext][LnL] 『魔法のアイテムと調律(Magic Items and Attunement)』
D&D Nextのプレイテストで、私たちは魔法のアイテムを調律していくという考えを導入した。キャラクターが仕える強力な魔法のアイテムを数を制限できるため、調律はDMとゲーム・バランスに大きな利益をもたらす。アイテムを調律するとき、君はその魔力に自身の生命の精髄を混じらせる。君は君自身に宿る力をアイテムに示し、そしてその見返りとして君は大いなる力を与えられる。調律することで消耗するので、キャラクターはいちどに3つ以上のアイテムを調律することができない。
ポーションやスクロールなど、単純な魔法のアイテムに調律は必要ない。魔法の物品ではあるが、これらのアイテムは機能させるためにキャラクターとの特別な繋がりを何ら必要としない単純な道具だ。調律が求められるアイテムはより注目に値するもので強力なものだ。それらは世界の中でキャラクターを定義することに役立つ固有のアイテムだ。レイストリンとスタッフ・オヴ・マギウス、ドリッズトが持つ彼の動物の相棒、グエンワイヴァーを召喚するためのフィギュア・オヴ・ワンダラス・パワーのことを考えてほしい。これらはアイテム以上に、それぞれのキャラクターの物語で重要な部分だ。
アイテムを調律するとき、君はその支配を受けてしまう危険を冒す。調律を必要とするすべてのアイテムが代償を持っているわけではないが、アイテムの目的や作成者の意図は誰にも知ることができない。魔法のドワーヴン・アックスはキャラクターに無理矢理失われた氏族の故郷を探させ、そこに巣食うドラゴンを倒すよう強要してくるかもしれない。生贄をアスモデウスへ差し出すのに使われたダガーは、九層地獄の主への忠誠と引き換えに大いなる力を約束するかもしれない。ドゥエルガル造りの鎧一式はすべての攻撃を弾くかもしれないが、戦いの中でグレイ・ドワーフと対峙すれば決まって、どうしようもないほどに着用者を凍えさせるかもしれない。
調律はキャラクターにちょっとした危険をもたらす。それは魔法のアイテムが目的を持って造られたことを示すが――時にその目的はアイテムによって提供されるボーナスや特殊能力よりも大きくキャラクターに重くのしかかる。私たちがD&Dのためにデザインしている多くのものと同様、調律の代償はDMがロールプレイを促進させ、キャンペーンに命を吹き込むために利用できる道具のひとつだ。
ハンド・オヴ・ヴェクナのように名前のついたアーティファクトは特別な調律の代償を持つが、一般的な魔法のアイテムにはそれがない。たとえば、スタッフ・オヴ・ディフェンスは調律を必要とするが、その記事には調律の代償が書かれていない。その代わり、DMにはそれを調律するキャラクターのためにスタッフが持つ物語を特別なものにし、オプションを加えるためのオプションがある。ドラゴンのねぐらで見つかったスタッフは、古代の魔女王の衛兵のために作成されたものかもしれない。それを調律したキャラクターは、女王がかつて統治していた失われた都市についての知識を得る。しかしキャラクターが女王の末裔と出会ったとき、彼は彼女についていき彼女を危害から守りたいという突然の衝動にかられる。こうして、スタッフは数千年後でさえもその役割を果たし続ける。
調律の物語要素はキャンペーンの歴史と文化に溶け込んだ、珍しく謎めいたものとしてアイテムに命を吹き込む。うまく利用すれば、調律は驚きの感覚をゲームに加えて魔法のアイテムを独特で刺激的に感じさせることができる。
アイテムの鑑定
D&Dにおける驚きの感覚は魔法のアイテムを覆う謎にもある。調律のシステムで、私たちは君のキャラクターが行きつ戻りつ冒険の間にアイテムを鑑定していく可能性を想定している。
単純に普通の魔法のアイテムを使いこなすのは、そこに神秘的な力が染み込んでいくとじゅうぶん判断できる。ディテクト・マジックは遠くから魔法のアイテムを特定、あるいはアイテムからのオーラを感知することで魔法的性質の本質的ではない手がかりを得るのに役立つ。君は魔法のアイテムの能力を学ぶために小休憩を費やし、その間にアイテムをいじり回したり魔法の起動を試みることができる。キャラクターは小休憩ごとにひとつのアイテムを調査できる。(ポーションはこのルールの例外だ。単純にポーションを少し口にすることでその特性は明らかになる。
アイテムが調律を必要とする場合、君は小休憩が終わっても調律による危険と利益を知らされない。君はそのアイテムが調律できるものだと知ることはできるが、それで何が起こるかはわからないのだ。アイテムを調律することで能力は明らかになる。しかし、アイテムの利益と代償のうちいくつかは明らかになるまで時間がかかるかもしれない。
君がアイテムを調律することに慎重であるなら、アイデンティファイの呪文でアイテムひとつの特性と代償がすべて明らかになる。この呪文はアイテムの秘密を学ぶのに必須のものではなくなったが、君がアイテムと最初の調律を行なってそれを学ぶ危険から助けてくれる。
これらの変化はプレイヤーが彼らのキャンペーンでアイテムを使いこなしていくのを私たちが見て、それがより最善のものだと感じたからだ。わずかなDMしかアイデンティファイの呪文を強調せず、多くのキャラクターは魔法の武器や鎧といった明らかに利益があるアイテムを使おうとしていた。私たちはこれらのルールがプレイヤーがテーブルの上で考えるのと同じくらいに明確て、単純で、そして最善のものだと考えている。
マイク・ミアルス
マイク・ミアルスはD&Dのリサーチ&デザイン・チームのシニア・マネージャだ。彼はレイヴンロフトのボードゲームやD&D RPGのサプリメント何冊かを手がけている。
2014年05月13日 [長年日記] 編集
§ [Promiscuus] コンビニATMの未来性
現金が存在する時点で盗まれる危険がある、引き出さないといけないなど、信用貨幣すら現代社会では重すぎることを如実に示しているのがコンビニに設置されたATMであり、iDやSuicaなど電子マネーだと考えると、なるほどやはりコンビニや現在は数十年前の未来であると感じることしきりですぅ。
2014年05月14日 [長年日記] 編集
§ [Promiscuus] 格闘ゲームの弊害
以前あった凍らせて殺す殺虫剤の氷殺ジェットは、現物を見たことがないせいで『モータルコンバット』のフェイタリティしか想像できないでいるですぅ。
2014年05月15日 [長年日記] 編集
§ [DnD][4e][BoVD][Liber] ロバート・J・シュワルブ『不浄なる暗黒の書』、概説
ついに日本語版が発売されることになった4eのサプリメント、『不浄なる暗黒の書』を紹介するですぅ。
これはテレビ映画『ダンジョン&ドラゴン3』と連動して進んでいた企画で、映画に出てきたナグルール(以前訳したエントリではンハグルールの訳語を使用)という人物もさまざまな形で登場していますぅ。
このサプリメントは悪PCをプレイするための「Player's Book」、DMがより悪のNPCや行為を際立たせるための「Dungeon Master's Book」に分かれていて、記事やデータを見やすくしているのも特徴ですぅ。
また、悪を扱うだけに一般的ではないプレイスタイルや、プレイヤが人として踏み込んでほしくない領域をどう扱うかというガイダンスとしても有用なものになっているですぅ。
以前翻訳したプレビュウは[BoVD]のタグで読めるけど、明日からのエントリでは「Player's Book」と「Dungeon Master's Book」をちょっと詳しく紹介するですぅ。
2014年05月16日 [長年日記] 編集
§ [DnD][4e][BoVD][Liber] ロバート・J・シュワルブ『不浄なる暗黒の書』、「Player's Book」
「Player's Book」には、悪のプレイを行なうときの注意、悪の冒険者の作成とパワー源ごとの例、テーマ、伝説の道、神話の運命、特技が収録されているですぅ。今回はプレイエイドとデータに分け、ざっと解説しますぅ。
プレイエイド
悪のプレイを行なうときの注意は、悪のプレイが挑戦的な行為であることに触れた上で、多くの人はクソったれた現実から離れて楽しむためにゲームをプレイするので、DMや他のプレイヤと何をされたら不快なのかよく話し合い、我慢の限界を試すような行為は行なわず尊重し合おうなど、通常のゲームにも通じるいいことが書いてあるですぅ。
DnDがチームプレイのゲームであることにも触れ、PC同士が対立しすぎて疑心暗鬼にならないようにパーティとしての目的を作っておくというのも重要なガイダンスだったですぅ。
悪の冒険者の作成とパワー源ごとの例は、悪のPCをどう魅力的にするかをその行動指針とパワー源ごとの例示で提案してますぅ。
データ
この本で追加されるテーマは以下の五種類で、いずれも説明文や挿絵からして真っ向から悪という感じに揃えられているですぅ。
- カルティスト(悪の教団に所属して暗躍する者)
- ディスグレイスド・ノーブル(悪徳に耽る貴族)
- インファーナル・スレイヴ(アークデヴィルの下僕である)
- リーヴァー(血に飢えた殺戮者)
- ヴァイル・スカラー(邪悪な知識を探求し実践する学者)
伝説の道も五種類が追加されていてこれもまたいずれ劣らぬ悪揃いですぅ(前提条件が悪だから)。
- ブラッドクレイジード・バーサーカー(悪のファイター用。攻撃力と継戦能力強化。血に飢えた狂戦士)
- コントラクト・キラー(〈隠密〉訓練済みの悪属性用。隠れ身や戦術的優位を活用する。職業的殺人者)
- デモノロジスト(秘術クラス用。デーモン由来のパワーを操り相棒にクアシトを得る。デーモン使い)
- アイドル・オヴ・ダークネス(悪のパラディンかクレリック用。自己強化と敵の妨害が得意。暗黒の聖者)
- ヴァーミン・ロード(悪のドルイド用。味方と精神を共有したり飛行移動速度を得たりする。蟲使い)
神話の運命はエグザンプラー・オヴ・イーヴルで、殺戮を行なえばその場は穢され、倒されたと思ったら変な汁が飛び散って復活し、味方ごと敵を殺すという、悪をなすための悪であり悪そのものの存在になってしまうですぅ。
特技は、『ヒーローズ・オヴ・ザ・フォールン・ランズ』でもおなじみの能力値13を満たせば修得できる《Disciple of ~》シリーズと悪の神格を信仰するPC用のチャネル・ディヴィニティ用パワー特技がメインになっているですぅ。味方に不利益をなすりつけて云々するものが多く、一定の行動で挙動がおかしくなるようなものもままあるけど、そこは悪のPCでもDMの裁定を尊重しないといけないですぅ。
2014年05月17日 [長年日記] 編集
§ [DnD][4e][BoVD][Liber] ロバート・J・シュワルブ『不浄なる暗黒の書』、「Dungeon Master's Book」
「Dungeon Master's Book」の内容は、悪とは何か、キャンペーン運営ガイド、地形や罠などの遭遇用データ、新モンスタ、魔法のアイテム、シナリオになっているですぅ。こちらの本は冒頭でも説明されるように、敵役の創造と悪のPCによるキャンペーンの両方をサポートするものになっているですぅ。
また、これは「Player's Book」でもそうだけど、ところどころにアスモデウス、ザギグ、アイウーズなど錚々たる面々の言葉が引用されているのもこのサプリメントのニヤリとさせてくれるところですぅ。
悪について
最初の二章ではゲームにおける悪とは何かが詳しく解説されていて、悪はその行動でさらなる悪を呼ぶこと、何かのために手段を選ばなくなる支配、小さなことから徐々に慣らして堕落させる腐敗、そして悪に訪れる末路であり不浄なる暗黒が最終的な目標にしているすべてを滅ぼす滅殺が悪が増殖する例として挙げられているですぅ。
設定面で目を引くのは、宇宙創生の戦いは混沌のプライモーディアルと秩序の神々のぶつかり合いに過ぎず、最初の悪はタリズダンが宇宙にもたらした虚無であり、善はそれに対抗して生まれたという不浄なる暗黒の書の信奉者が支持する説ですぅ。これは悪の存在を他よりも大きくしつつ、プライモーディアルと神々が共闘する敵にもできるいい設定ですぅ。
悪のPCを使ったキャンペーンについては「Player's Book」と似た内容で、主要クエストを共通にしたり、PC同士に友好的な関係を結ばせたりするようにDMからも働きかけることの重要さが結構な長尺で念押しされていますぅ。
具体的なシナリオやキャンペーンの作成については、隊商を襲う、英雄を殺す、神殿を破壊するなど簡単なシナリオのアイデア、征服や神殺しなどキャンペーンのテーマについての説明、英雄級から神話級までのあらすじが書かれたキャンペーン・アークといったフックが掲載されているですぅ。
遭遇
遭遇についての章では、敵に目的や遭遇内に条件を設定して敵の悪さをより際立たせる方法や、自分を召喚した人物を殺してから遭遇を始めるデーモン、瀕死状態のPCへ積極的にとどめの一撃をする、演出や行動で遭遇の中に物語を組み込んでいく方法が例示されているですぅ。
追加されているデータの地形、呪い、病気、罠と危険要因は、いずれもエッセンシャル後のPCにも充分な脅威となりうるいいデータが揃ってますぅ。
このサプリメントでの新たな要素である呪いは、病気と同じように段階的に悪い効果が進行していくものだけど、第0段階になっても休眠するだけで効果は終了しないので、呪いを解くために何らかのクエストを行なうなど、より物語を駆動させる材料として有用なものになっているですぅ。
敵役の作成と新モンスタ
敵役の作成については、まずその敵役がシナリオ中で情報を集めればそのまま戦って倒せるシナリオ限りのものなのか、シナリオ限りの悪役などから情報が小出しにされて姿を現わす級にまたがるものなのか、複数の級で徐々にその存在が理解されていくキャンペーン全体のものなのかを考慮すべきとあるけど、これはまったくその通りですぅ。この他にも敵役の類型がいくつか例示されているので、今作っているのはどういう存在なのかを見返すのにも役立ちますぅ。
データ面ではホードリング・デーモンなどレベル9~21までの新規モンスタ14体の他に、『DMG2』が初出のモンスター・テーマで既存のモンスタを強化することもできる充実仕様ですぅ。
魔法のアイテム
魔法のアイテムは利益もあるけど特定の条件で何らかの不利益を受ける呪われたアイテム、悪っぽいパワーや特性を持つ不吉なアイテムの二種類が、神の賜物も含めて22種類紹介されているですぅ。
また、シナリオとも連動したアーティファクトにしてこの本そのものの、ブック・オヴ・ヴァイル・ダークネスもちゃんと収録されているですぅ。
2014年05月18日 [長年日記] 編集
§ [Promiscuus] ナウなヤングとサイバーパンク
ナウなヤングは死語としての寿命が凄く長くて死語といえばこれという感じの死語な風情があるけど、考えてみればサイバーパンクもこれと同じように、なんとなく共有認識が取れている(陳腐化した)要素を使ってジャンルとして長生きしながらエッジに斬り込む、枯れているからこそ普遍的な未来像として説明できるんじゃないかと考えていた今日この頃ですぅ。
2014年05月19日 [長年日記] 編集
§ [DnD][5e] Next発売予定一覧
Amazon.co.jpにNextことDungeons & Dragonsの発売予定がぽちぽちと出てきたですぅ。
まず、七月に箱入りで5レベルまでのプレイに対応したダイスなども同梱の『Starter Set』が発売されるですぅ(Amazon.co.jpでの取り扱いは今のところなし)。
八月には『Player's Handbook』と、フォーゴトン・レルムが舞台の『Tyranny of Dragons』第一作、『Hoard of the Dragon Queen』が発売され、本格的な展開が始まっていくですぅ。
そして九月に『Monster Manual』、十月に『Tyranny of Dragons』第二作の『The Rise of Tiamat』、十一月に『Dungeon Master's Guide』が発売され、シナリオ発売も交えてコアが出揃う形になるみたいですぅ。
また、来年の一月には『Deluxe DM Screen』も出る予定ですぅ。
スケジュール、定価の一覧は下の通りですぅ。
- 『Starter Set』($19.99、7月15日)
- 『Player's Handbook』($49.95、8月19日)
- 『Hoard of the Dragon Queen』($29.95、8月19日)
- 『Monster Manual』($49.95、9月30日)
- 『The Rise of Tiamat』($29.95、10月21日)
- 『Dungeon Master's Guide』($49.95、11月18日)
- 『Deluxe DM Screen』($14.95、1月20日)
2014年05月20日 [長年日記] 編集
§ [DnD][5e] 『「暴虐の悪竜(Tyranny of Dragons)」発表(Tyranny of Dragons Announced)』
ダンジョンズ&ドラゴンズは躍進の年を『暴虐の悪竜』で開始する
新たな娯楽のすべてを提案し告知する
2014年5月19日――ワシントン州レントン:本日、ウィザーズ・オブ・ザ・コーストはダンジョンズ&ドラゴンズ躍進の一年を宣言し、新たな連続型娯楽として提案される来るべき『暴虐の悪竜(Tyranny of Dragons)』の始動と、会話型ロールプレイング・ゲームのD&D待望の新ルール『Player's Handbook』、『Monster Manual』そして『Dungeon Master's Guide』を告知する。また、これらの新たな提案はデジタルとテーブル上でのRPGプレイに等しく注意を払い、ブランドの未来とファンへの驚くべき活劇を凝縮したプレイ体験の原動力となる基盤を築くものである。
『暴虐の悪竜』の門が開かれて最初に出てくる最初のデジタルへの提案は、好評のCryptic Studiosと PerfectWorld Entertainmentによるダンジョンズ&ドラゴンズのMMO『Neverwinter』への、新たなモジュールだ。この新モジュールはまさに『Tyranny of Dragons』と題され、プレイヤーへの最初のデジタル用ダンジョンズ&ドラゴンズ体験として2014年8月14日に開放される。
「私たちはダンジョンズ&ドラゴンズの体験で重要なものになる素晴らしい時間をもたらせそうだ」Cryptic StudiosのCEOで創設者のひとり、ジャック・エマートは語る。「『Neverwinter』の開発は私たちの会社にとって実にいい旅路だった。新たなモジュールの『Tyranny of Dragons』により、『Neverwinter』とより広いダンジョンズ&ドラゴンズの製品展開いずれもが新規、古参プレイヤーの両方にとって圧倒的なファンタジーの冒険であり続けることになる」
ゲーム用テーブルを囲んで彼らの牙を『暴虐の悪竜』の物語に突き立てたがっているプレイヤーのために、今年中にふたつの会話型アドベンチャーが発売される。『Hoard of the Dragon Queen』(8月19日)と『The Rise of Tiamat』(10月21日)はプレイヤーをドラゴンのねぐらの深みへといざない、彼らをD&D史上もっとも恐るべきドラゴン、ティアマトへ挑ませる。
さらに、ウィザーズはWizKidsと提携し、ファンが彼らの『Tyranny of Dragons』アドベンチャーで使えるだけでなく、新たなルール群によってもたらされる会話型RPG体験を補完するD&Dミニチュアの新製品を開発する。これらの新たなミニチュアは、高品質かつ塗装済みのプラスチック製ミニチュアで、フォーゴトン・レルムを表現する象徴的な英雄や悪漢であるとプレイヤーには期待していただきたい。
「ダンジョンズ&ドラゴンズ最大最高の年は今ここにある」ダンジョンズ&ドラゴンズのブランド・ディレクター、ネイサン・スチュワートは語る。「私たちはこの2年間で信頼すべきパートナーと輝かしい共同作業を見て興奮してきたが、われらが信頼すべきパートナーと熱心なファンは最後に実現を見るだろう」
『Tyranny of Dragons』の物語の全体像と予定された製品は、PCとモバイル用のゲーム、会話型ロールプレイング・アドベンチャー、デジタル・ツール、コレクション用ミニチュア、コミック、衣類など『暴虐の悪竜』で提案されるものをDungeonsandDragons.comで確認し、今後数ヶ月で告知される発売日を楽しみにしてほしい。また、FacebookとTwitterでD&Dをフォローしていただきたい。
WotCの公式サイトでも、新版についての告知が出たですぅ。
ミニチュアはドワーフのクレリック、ヒューマンのレンジャー、ハーフリングのローグ、ノースランズ人のファイター、エルフのウィザード、そしてわれらがドリッズトの6体を封入した『Icons of the Realms: Starter Set』と、ランダムで4体のミニチュアが入った『Icons of the Realms: Booster』で7月15日に発売、全44種とのことですぅ。これの購入は心当たりの方面で人が集まったらまたやりたいかもしれないですぅ。
また、WotCの発表に合わせ、Open Design関係で活発に活動しているKobold Pressが90年代のDungeonで活躍していたウォルフガング・バウアー氏とスティーヴ・ウィンター氏が『Tyranny of Dragons』のアドベンチャーをデザインしていると発表し、ICv2ではDnDの出版と商標を統括するリズ・シュー氏へのインタビュウが公開され、CNNでも新版の発表についての記事が掲載されるなど、にわかに情報が噴出してきたですぅ。
マイク・ミアルス氏のTwitterアカウント(@mikemearls)などでも色々と話がされているので、これらもまたおいおい新しいエントリで訳したり書いたりしていくですぅ。
2014年05月21日 [長年日記] 編集
§ [DnD][5e] Next関係の追加情報(05月21日)
Twitterなど公式サイト以外で開示されたNext関係の情報で重要そうなものを列挙するですぅ。
- 『Monster Manual』、『Dungeon Master's Guide』は必須ではなく、『Player's Handbook』が発売される八月から完全なキャンペーンを行なえる。
- 『Starter Set』でPCの作成は不可能。ただし別に何かを準備している。。
- 『Starter Set』とコア三冊の間にまだ未発表のものがある。
- デジタル化についてはまだ何もいえないが、いくつか動いていることはある。
- 翻訳、ライセンスについてはまだ発表できる段階ではない。
2014年05月22日 [長年日記] 編集
§ [DnD][5e] 『近日公開:D&D Adventurers League!(Coming Soon: D&D Adventurers League!)』
ダンジョンズ&ドラゴンズの第5版が始まることに合わせ、8月からはD&Dの公開プレイも装いを新たにする。今日、私たちはこれらの変革に関するいくつかの情報を共有し、未来の公開プレイ・プログラムを君たちが予想できるようにしたい。
ひとつのシステムと、多くのプレイ方法
新たなD&D組織化プレイ体験の中心にあるのはD&D Adventurers Leagueだ。まず、私たちがこのシステムに名前を与えたのは、公開プレイ・プログラムに共通する性質を強調したかったからだ。これは私たちが公開プレイ全体で同じD&Dのキャンペーンを進めていく初めての試みだ。
プレイヤーの場合、君はD&D Adventurers League用にキャラクターを作成する。君たちはコンベンション、店舗、あるいは他のさまざまな公開イベントで同じルールを使ってプレイできる。君たちはそれらのすべてを知ることができる『D&D Adventurers League Player's Guide』が利用できるようになる。複数の異なるプログラムにより、D&D Adventurers Leagueは軽いD&Dのプレイヤーも経験豊かなD&Dプレイヤーも招き入れ、そしてプレイヤーは彼らのキャラクターがキャンペーン世界に衝撃を与える方法を見いだせる。私たちはプレイヤーが彼らにもっとも合ったプレイを見つけ、来たる数年に渡ってプレイを楽しんでほしい。
ダンジョン・マスターの場合、D&D Adventurers Leagueは最小限の準備だけで楽しいアドベンチャーを楽しむ素晴らしい手段になる。私たちはさまざまなプログラムによって君たちの時間と努力に報いる方法や、さらなる支援と君の技能を公開する機会を模索する。
オルガナイザー(店舗やコンベンションの両方)の場合、D&D Adventurers Leagueは君たちのプレイヤーを引きつける素晴らしい方法だと理解してもらえるだろう。新たなコンテンツは定期的(ほとんどは毎月)に追加され、角を曲がった先では常に新たな何かを発見することができる。
最初の物語
D&D Adventurers Leagueとそれがサポートするプログラムすべては、君とそのグループを主題に沿って絡み合う物語の素晴らしい冒険へと導くことへと特化している。最初の物語はカルト・オヴ・ザ・ドラゴン、サーイのレッド・ウィザード、そして“悪竜の女王”ティアマトが入り乱れる『暴虐の悪竜(Tyranny of Dragons)』だ。君はそれら異なるプログラムの間で直接的かより密やかなものであるかに関わらず、物語の本筋へとつながるものを見つけることができる。ひとつの物語が終われば、私たちは新たなものを始める。そこで君は既存のキャラクターでプレイを継続するか、次の物語のために新たに作成するかを選ぶことができる。君次第だ。
私たちのD&Dの物語はもっとも人気があり豊潤なD&Dの世界、フォーゴトン・レルムが舞台になる。君のキャラクターはフェイルーンのさまざまな場所を旅して冒険を見つけ、その物語の敵勢力と戦うことになる。
私たちが冒険者を物語に導入する主な方法のひとつに、派閥がある。これらの派閥はフォーゴトン・レルム全体に工作員がいる勢力陣営だ。彼らのすべては独自の動機、目標、そして事件と敵勢力に対する見解を持ってフェイルーン全土に介入する。プレイヤーの場合、君は作成するそれぞれのキャラクターごとに派閥を選び、それのために貢献することで名声が得られる。
成長と報酬
それぞれのセッションのプレイ後、君は経験点、財宝、そして名声などを記録する。君のログ・シートは君のキャラクターが時間によって成長して強化されたことの公式記録である。レベルを上昇させれば、君はより高いレベルのアドベンチャーを君のキャラクターに挑ませる権利を得られる。一般的に、アドベンチャーは数レベルをサポートし、キャラクターの楽しいプレイ体験を演出するために適切な難易度を設定する。もちろん、私たちが最初の物語を展開し始めたときに利用できるアドベンチャーは低レベルのものだが、時間が経つにつれ、より高レベルのアドベンチャーを投入していく。
すべてのD&D Adventurers Leagueプレイは証明書システムでサポートされる。いくつかのアイテムと報酬は証明書経由でのみ与えられるが、証明書の主な目的は君がこのアイテムを別のキャラクターで使うのを解禁できることだ。D&D Adventurers Leagueプレイの魔法のアイテムは貴重で特別な財宝であり、私たちは凝った証明書でそれを表現しているから実感してほしい。
コミュニティについて
D&D Adventurers Leagueの運営はウィザーズ・オブ・ザ・コーストだけではなく、私たちがプレイヤー、ダンジョン・マスター、オルガナイザーを助けるために選んだ集団の代表者によっても行なわれる。私たちには公開された討論やフィードバックを集めるコミュニティ・マネージャ、アドベンチャーの開発と編集を行なうコンテント・マネージャ、そして多くの団体の予定を把握して私たちのデザイナに助言を提供するリソース・マネージャを擁している。これらの役割は非常に重要な目的があり、それぞれの担当者は彼らの経験と公開プレイへの情熱によって選定された。近日、私たちはチームを紹介する!
これら3人の管理者はまた、D&D Adventurers Leagueの体験を君たちの地元コミュニティへ広めるのを助ける勇敢で熱心なゲーマを探している。私たちは管理チーム紹介のとき、君たちをどのように助けられるかのより詳しい情報も紹介しよう!
開幕イベント: D&D Epics
始まる物語のために、私たちは特別な開幕イベントを選ばれた大規模コンベンションで開催し、君に物語が輝く瞬間へ真に没入してもらう。その瞬間とはウィザードの塔への襲撃、大規模な戦い、ドラウの邸宅への侵入、あるいはクラウド・ジャイアントの要塞への空中包囲戦である。キャラクターひとりひとりはここで大きな衝撃を与えることができ、D&D Epicsのアドベンチャーだけで使える特別な報酬がある。
最初のD&D Epicsアドベンチャーは今年のGen Con Indyで行なわれる。それは『Corruption in Kryptgarden』と題された大規模マルチテーブル・イベントで、『暴虐の悪竜』の物語の一片でもあり、その体験は大きな名誉になるだろう。
中心の物語:D&Dエンカウンターズ
D&Dエンカウンターズは毎週水曜日のプレイ・プログラムとして存続するが、 D&D Adventurers Leagueの導入と『暴虐の悪竜』開始による再編が行なわれる。D&Dエンカウンターズが(1レベルのキャラクターで始める)軽いプレイヤー向けのプレイを強調していると気づいた君は、それが物語の本筋への導入になったとも知るだろう。
この物語への導入篇は一部(1~4レベル)をD&Dエンカウンターズのプレイ用に調整した最初のアドベンチャー『Hoard of the Dragon Queen』だ。このアドベンチャーの調整はD&Dエンカウンターズを予定した店舗経由で、そこのダンジョン・マスターが手に入れられる無料PDFになる。アドベンチャーの該当部分をプレイし終えたら、君は残りのアドベンチャーを店舗で手に入れることもできるし、D&D Expeditions(後述)をプレイすることもできる。
D&Dエンカウンターズのキットもまたアップグレードされる。君を物語と派閥へ没頭させるため再設計され、それぞれのキットにはプレイヤー(派閥)とDM用のパックが入っている。これらのパックは君の派閥の色としるしで彩られた美しいふたつ折りのデザインになっている。D&Dエンカウンターズ最初のセッションに参加するとき、君はさまざまなもの――空白のキャラクター・シート、ログ・シート、三角ポップ、特別な証明書など――が入った派閥パックを選択する。ダンジョン・マスターは物語の主題に沿い、彼らの使うものが入ったパックを受け取る。私たちは近日中にパックの中身すべてを公開する、お楽しみに!
上級プレイ:D&D Expeditions
君が“コンベンション型”プレイより深く没入したいなら、そのためにD&D Expeditionsがある。フォーゴトン・レルムの月海地方を舞台に、君はフェイルーンのその地域に住むものたちに影響を与えながら物語を探検する。ここで、君はそのキャラクターで地に足のついた旅立ちから高レベル・プレイの極みまでを味わえ、さらに君のキャラクターと所属する派閥の行動によって君が地域を影響を与える真の機会がある。
アドベンチャーはPDFによるデジタル形式で請求した店舗とコンベンションに提供され、北米の選ばれたコンベンションでは物語の初披露が行なわれる。アドベンチャーの初披露時にプレイできれば、君には進行中の物語にフィードバックを与え形作る機会が与えられる。さらに、これらのアドベンチャーはそのプレイを通じてキャラクターが得ることのできる魔法のアイテムとその他特別なものの証明書をキットの中に含んでいる。
私たちはD&D Expeditionsが事件が解決されると新たな脅威が出てくるように、成長しながら変化する公開D&Dキャンペーンになることを期待している。すべての物語では月海の異なる場所を使い、そこに若干の変化をもたらし、そしてすべての派閥が関係している。『暴虐の悪竜』のために、私たちは古参ファンが『プール・オブ・レイディアンス』で親しんでいたフランの町の内外で冒険を準備している。
次は
開始される8月に向かい、私たちはこれから数週間をかけてD&D Adventurers Leagueとそのプレイ・プログラムをさまざまな面から紹介していく。私たちは君がどうやって参加できるか、キャラクター作成ルール、派閥などについて話していく。DungeonsandDragons.comでこの後も楽しみ、Twitter(@Wizards_DnD)やD&Dの公式Facebookページなどを最新のものに更新し、来たるべきD&D Adventurers Leagueに備えてほしい!
2014年05月23日 [長年日記] 編集
§ [DnD][5e] 5e関係の追加情報(05月23日)
今日一番のニュースは『Starter Set』に未収と発表されていたPC作成ルールを含むコア・ルールとの間を橋渡しするルール(『Player's Handbook』の分量にして15%ほど)は無料ダウンロード可能になるというものですぅ。
そして、『Starter Set』が日本から購入するのに楽な紀伊國屋書店で予約可能になっていたですぅ。
その他の情報は以下の通りですぅ。
- フォーゴトン・レルムが舞台のプレビュウ版アドベンチャーを来月公開する。
- 雇い人、召喚呪文は『Player's Handbook』に収録。
- 伝統的な魔法システムは『Player's Handbook』に、ポイント制は『Dungeon Master's Guide』に収録。
- 精密な戦闘ルールは『Dungeon Master's Guide』に収録。
- 旧版風にゲームをカスタマイズする方法は『Dungeon Master's Guide』のサイドバーで解説。
- 『Monster Manual』では組織の解説にも力を入れている。
- 展開メディアの中に映画が?
なお、最後になるけど、発売日が発表されて以降の情報は[5e]としてあらためてタグ化することにしたですぅ。
2014年05月24日 [長年日記] 編集
§ [DnD][5e] 『独占インタビュウ:“D&Dの”リズ・シュー氏、新版の展望を語る(Exclusive Interview: 'D&D's' Liz Schuh on the New Edition Launch)』
On the eve of the announcement of Wizards of the Coast’s launch of the new edition of Dungeons & Dragons (see "New 'D&D' Dates, Info and Pics"), we asked Liz Schuh, Head of Publishing & Licensing for D&D, some key questions about the release schedule, the creative team, the name of the new edition, the first storyline, and the comics. We talked to Schuh about The Sundering, the transmedia gaming event that led the way into the launch, last summer (see "Exclusive Interview on 'D&D': The Sundering").
ICv2 - Exclusive Interview: 'D&D's' Liz Schuh on the New Edition Launch
予定、チーム、物語、そしてコミックなど
ウィザーズ・オブ・ザ・コーストによるダンジョンズ&ドラゴンズ新版の発表(『New 'D&D' Dates, Info and Pics』参照)を明日に控え、私たちはD&Dの出版・権利を統括するリズ・シュー氏に発売予定、クリエイティヴ・チームの陣容、新版の名称、最初の物語、そしてコミックなどいくつかの大きな疑問点について質問を投げかけた。私たちは去年の夏、シュー氏からメディア間ゲーム・イベント『破砕(The Sundering)』の開始についても話を聞いた(『Exclusive Interview on 'D&D': The Sundering』参照)。
最初の6冊の書籍が発売される予定について説明できますか?
私たちは今年の夏から秋にかけての5ヶ月連続で新しいものが何か出るように予定を立てました。『Starter Set』が7月に発売され、8月には『Player's Handbook』と『Hoard of the Dragon Queen』が続きます。『Monster Manual』の発売は9月、『The Rise of Tiamat』が10月に現われ、そして『Dungeon Master's Guide』が11月に商品棚へやって来ます。こうして小売店に毎月新たなものをもたらす一方、プレイヤには毎月発売されるものを楽しむ時間を与えています。小売店は第3版の段階的な発売と、毎月店に一定の集客効果があったことを覚えているでしょう。
『Hoard of the Dragon Queen』の発売は『Player's Handbook』と同じ日です。これはダンジョンズ&ドラゴンズ躍進の年を開始し、そして事件が盛りだくさんの『暴虐の悪竜(Tyranny of Dragons)』の物語を店舗とそのテーブルの周りで活動させる素晴らしい方法です。
本の製作者クレジットはどうなってますか?
素晴らしい製作者集団がコア・ルールブックの作業を進め、彼らの努力は公開プレイテストの驚くべき反応を引き出してくれました。コア・ルールは社内スタッフ、信頼すべきパートナ、そして熱心なファンによる熱意ある共同作業の結果生まれたものです。コア書籍のリード・デザイナはマイク・ミアルスとジェレミー・クロフォードで、それをゲーム・デザイナ、編集者、イラストレータ、アート・ディレクタ、そしてグラフィック・デザイナの複合チームが支えてきました。
『Hoard of the Dragon Queen』と『The Rise of Tiamat』はKobold Pressとの提携による産物です。ウォルフガング・バウアーとスティーヴ・ウィンターがデザインを主導し、彼らもまた欠くことのできない工業的パートナから助けられました。完全な製作者クレジットは、本の中にあります。
ウィザーズが“Next”を外して新版をただの“ダンジョンズ&ドラゴンズ”や“D&D”と呼称するという認識は正しいのでしょうか? ウィザーズが版について言及することはありますか?
ルールの第5版にあたるこのゲームの新たな段階では、あらゆるプレイスタイルのプレイヤがゲームのテーブルを囲んで再会できるようにしているから、私たちはそれをただダンジョンズ&ドラゴンズ(あるいはD&D)TRPGと呼ぶのです。より詳しい特定の内容が必要になるなら、私たちは第5版の製品でプレイヤに助言を行ないます。
ティアマトは『暴虐の悪竜』の製品両方で登場しますか?
『Hoard of the Dragon Queen』と『The Rise of Tiamat』はプレイヤをドラゴンのねぐら深くへと導き、彼らをD&D史上もっとも恐るべきドラゴンに挑ませます。プレイヤはカルト・オヴ・ザ・ドラゴン、さらにはそれに味方するドラゴンやサーイのレッド・ウィザードと戦いながら、“悪竜の女王”そのものと戦う準備もしなければなりません。このアドベンチャーは『Hoard of the Dragon Queen』で始まり、『The Rise of Tiamat』で最高潮に達します。
なぜレルムなんでしょう?
『暴虐の悪竜』の物語はフォーゴトン・レルムで起こります。プレイヤの冒険はウォーターディープからフェイルーン、そしてサーイへとフェイルーンをまたにかけ、悪と戦うことになります。
『暴虐の悪竜』の物語は『Neverwinter』やウィザーズが出版するアドベンチャーの間で関係があるのですか? そしてその物語はIDW Publishingのコミックとも関係がありますか?
私たちはCryptic Studios、IDWなど、パートナと密接に連携した作業をして、すべてのD&Dゲーム、すべての形式の娯楽で物語を描いていくようにしています。ファンの皆さんがそれぞれの製品で行なうひとつひとつの冒険は独立したものですが、すべてにまたがる物語とも密接に関係しています。『Neverwinter』の新モジュールは『Tyranny of Dragons』のタイトルで8月14日に開始され、この物語をPCやテーブルで体験するかどうかに関わらず、『暴虐の悪竜』は“五つの頭持つ悪竜の女王”ティアマト率いる悪のドラゴンの群れと英雄たちを戦わせます。ダンジョンズ&ドラゴンズのコミックも『暴虐の悪竜』と関係した新シリーズがIDWから出版されます。今年の後半にはより多くのニュースや最初の製品が供給されます、ご期待ください。
2014年05月25日 [長年日記] 編集
§ [Promiscuus] 短くなる活動期
ここのところタスクの量に反比例してまともに起きていられる時間が短くなっているのであわただしくてよろしくないですぅ。
2014年05月26日 [長年日記] 編集
§ [Promiscuus] 軍師という幻想
『太閤記』などの軍記ものを筆頭に、戦記ものや歴史もので武将の個人的な参謀としての軍師がなぜあそこまで大きな地位を占めているかは、その理由に主人公(この場合は武将を想定)との会話劇で話を進められるという講談師や小説家、作り手の都合を代入したら色々な部分がするりと収まりそうな気がしたですぅ。
この主人公の参謀、相棒としてのキャラ化された軍師による(主人公)-(軍師)-(その他大勢)の構図は、軍師がいない(主人公)-(その他大勢)の場合に必要なその他大勢それぞれの思惑を描写したり調整をしたり、他の武将と交渉して今後を決めたり、合議で合戦の下準備をする面倒なプロセスを大幅に省略できる上、それらを軍師の神算鬼謀にして活躍の機会も与えられる一挙両得のモデルになっているですぅ。
また、この構図は極論してしまうと主人公と軍師以外は話を進めるためにはほとんどいらなくなるので、その他大勢の武将は役割を与えられたときにだけ出てきて、そのキャラクタ性をアピールして舞台裏にさがればよくなり、より創作としてウケがいいデフォルメされた人物像をつけられるようになるですぅ。
かくのごとくバディものとして軍師の存在は非常に有効だけど、便利すぎるとそれはそれで作者の都合が透けて見えるとか鼻につくとか言われそうなので、ウケのいい人物像にしたり有能アピールを減らすなど、別のところで作者はがんばらないといけなくなりそうですぅ。
2014年05月27日 [長年日記] 編集
§ [DnD][5e][LnL] 『ベーシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ(Basic Dungeons & Dragons)』
君も気づいているかもしれないが、私たちは来たるべき物語『暴虐の悪竜(Tyranny of Dragons)』についてのわくわくする発表を行ない、その最後に二年以上の作業と数え切れないほどの時間のテスト、そして何十万ものプレイテスト・パックのダウンロードが行なわれたダンジョンズ&ドラゴンズ新版のコアを形成する書籍と『Starter Set』の発売日を告知した。
この場所への旅路は長かった。最初のプレイテスト・パックの締切を迎えたのが、まるで昨日のことのようだ。その日チームは重い最後のひと仕事に向き合っていた。私は『パブリック・エナミー』の何曲かが最初のリリースを仕上げるための士気を高揚させたとかなり強く確信している。あるいは私を黙らせるために必要だった彼らの音楽すべてが。
これまでの二年間、これは面白い旅だった。プレイテストへの猛烈な反応は、他のゲームをやる選択肢が多くあるにも関わらず、RPGへの需要が存在することを私たちに示してくれた。君のフィードバックと調査をするたび着実に増加していった承認は、私たちが正しいことを示してきた。より単純で、引き締まり、伸縮自在のゲームは新規プレイヤーだけにではなく、数十年をD&Dのプレイにつぎ込んだ人たちにとっての正解でもある。
新たなゲームについて話すことは沢山あるが、今週の私はこれまで私たちの話すことができなかったパズルのひとかけら、『ベーシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ』について話したい。
『ベーシックD&D』はゲームのコアにあたる部分のPDFだ。それはかつての『D&Dルールサイクロペディア』にあたるもので、完全ではないが非常に似た範囲のものだ(たとえば、それはセッティングについての詳細を紹介しない)。それは1から20レベルまで運用でき、ウィザード、クレリック、ファイター、そしてローグを使え、それぞれの基本的なサブクラスを提示している。もちろんエルフ、ドワーフ、ハーフリング、そしてヒューマンの種族オプションもある。
断然凄いところ? 『ベーシックD&D』はフリーPDFだ。誰もがそれを私たちのウェブサイトからダウンロードできる。D&Dを可能なかぎり多くの手に、無料で届けたい私たちにとって、デジタル・ファイルは最高の方法だ。
ベーシックD&Dがクラシックの『ルールサイクロペディア』相当だとすれば、3冊のコア・ルールブックはアドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズと似た構図になっている。より多くのキャラクター・オプションがほしい? 『Player's Handbook』を手に取りたまえ。君のキャンペーンのためにより多くの敵を探している? 『Monster Manual』が君の望みにかなう。独特なキャンペーンを作り上げたい? 『Dungeon Master's Guide』を手に取りたまえ。だが、『ベーシックD&D』はゲームの真の心臓部であり、簡単にゲーム生活を提供できる。
『D&D Starter Set』が発売されるとき、『ベーシックD&D』はキャラクター作成と20レベルまでの成長に必要なものをその中に含んでいる。8月に『Player's Handbook』が発売されれば、『ベーシックD&D』は基本的なモンスター、魔法のアイテム、そして荒野、ダンジョン、そして市街での冒険をするためのルールとともにゲームの運用に必要なDM用ルールを含むまでに拡大する。(これらのルールのうち封入されたキャンペーンを行なうのに必要なものは『Starter Set』に含まれている。)
『暴虐の悪竜』のように私たちが発表する新たな物語でも、アドベンチャーを進行させる上で『ベーシックD&D』では足りないルールとステータスすべてをフリーPDFとして利用可能にする。『暴虐の悪竜』の一部として発売されるアドベンチャーはコア・ルールブックや『Starter Set』のどれも必要とせずにプレイ可能になる。そう、君は『ベーシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ』のルールで長い間D&Dをプレイすることができる。
『ベーシックD&D』は新たなプレイヤーとDMが会話型RPGのプレイへ飛び込むことを今までより簡単にしている。私たちは古今最大の発明によって素晴らしいゲーム趣味に熱中できるのだ。この趣味に参加したい人すべてにそれがもたらされる時が来たのだ。
マイク・ミアルス
マイク・ミアルスはD&Dのリサーチ&デザイン・チームのシニア・マネージャだ。彼はレイヴンロフトのボードゲームやD&D RPGのサプリメント何冊かを手がけている。
2014年05月28日 [長年日記] 編集
§ [Promiscuus] 忍び寄る蒸し暑さ
今日はやたら陽射しが強かったり夕立が降ったりしてじんわりと蒸し暑くなってきて、エアコンも調子悪いので厭な季節になってきたですぅ。
2014年05月29日 [長年日記] 編集
§ [DX] 『Who Inside』公開
夏も近づいてきたので、夏をテーマにしたダブルクロスのシナリオ『Who Inside』を公開しましたぁ。『ルール1』のみでプレイできるオーソドックスなシナリオですぅ。
『エフェクトアーカイブ』には対応していないですぅ。
§ [DnD][5e][LnL] 『水晶球を眺めて(Gazing into the Crystal Ball)』
この一週間、私たちは多くのD&Dの未来に関わる多くの刺激的なニュースを君たちと共有した。私たちは一大叙事詩『暴虐の悪竜(Tyranny of Dragons)』の物語を発表し、コア・ルールブックと『D&D Starter Set』の発売日を公開し、そして『ベーシックD&D』についても口を滑らせた。
発売が近づくD&D製品のプレビュウに向けての準備をしながら、私はD&Dの未来とOpen Gaming Licenseについて受けてきた多くの質問に答える時間を取ろうと思う。2012年始めに第5版の作業を始めて以来、私たちは正しい方角へ向かうために時間を取ると約束してきた。私たちは無数のプレイテストを通して入念に調査のデータとフィードバックを検討し、何度もゲームを調整してきた。君たちが私たちに求める標準的なものに応えられるだけのゲームを届けられるはずだと確信し、適切な時が来るまで私たちは何も発表を行なわなかった。
私たちは『ベーシックD&D』への道のりでも同じようなことをした。私たちは訊ね、そして記録してきた。私たちはみんながD&Dに何を求めているか、彼らがどんなゲームをプレイしているのか、そして彼らは何をもっとも評価するかを観察してきた。ルールを正しい方角へ向けるために時間を取っているとき、私たちはゲームのコアができるかぎり最高の方法で君たちに届けられるのを確認するために時間を費やしてきた。
さまざまなものを作成したり多くのものに彼らのしるしを刻み、D&Dの世界を刺激的にするため、私たちはD&Dのファンの権利を拡大するためのシステムについて、同じ方法論を採用している。私たちはまだ何も発表する準備はできていないが、目標のいくつかを君たちと共有したい。
まず、私たちはD&Dのファンが作成するあらゆるのものを確実に高い品質にしたい。アドベンチャーからモンスターまで、『Dungeon Master's Guide』にはゲームの多くの要素を作成するためのガイドラインが収録されている。『ベーシックD&D』にはDMに作成が求められるものの基礎とキャンペーンの運営が収録されているが、ルールに隠された意図やそれらをいじりまわすことの重要性については詳しく書いていない。『ベーシックD&D』が狙っているのは新規プレイヤーやシステムの複雑さや深さを求めていない人たちだ。それは君のテーブルで使うアドベンチャーを作成するには充分だが、広く共有するためのものではない。こうした理由から、少なくとも『Dungeon Master's Guide』が11月に発売されるまで、私たちは何かを始めたくない。
さらに、『DMG』が店頭に並んだ当日にことを始めるのも時期尚早だ。ルールとそれらすべてがどう連携するかを読み込むためには時間がかかる。私たちがゲームについての作業で学んだことやデザインの中にある避けたほうがいい罠や挑戦について、R&Dチームと共有することもできる。
したがって、私たちは作業しながら予定を共有していきたい。詳細についてはいまだ不確かだが、私たちは計画の詳しいことについてこの秋に発表する予定があるとは言うことができる。その発表の後、私たちは2015年の上半期にプログラムを開始するつもりだ。
そのときまで、私たちは君が製品の発売されていく新版に慣れ親しみ、ゲームの過去の版とどう、なぜ異なっているのかを学び、そしてはじめてのキャンペーンに飛び込んでくれることを望んでいる。プレイを通してゲームが持つ複雑な関係性を掘り下げていく以上にいいことはない。コミュニティがゲームの体験を何度か行なうことは、私たちと君たちの両方に創造するために必要なものの波を作っていくことの準備運動になる。
おそらく、それは私たちの意図を明白にする充分な情報だ。第5版のプレイテストやこれまでの数年間行なってきた他のプロジェクトはいずれも、私たちが正しい方角へ向かっていると確かめるのに時間をかけてきた。
2014年05月31日 [長年日記] 編集
§ [DnD][4e] ダゴン
ダゴンはデーモン・ロードとして認識されることも多いが、その正体は謎に包まれている。さまざまな宇宙をまたにかけた冒険者なら、海の民が崇拝する神や水棲クリーチャーの古々しき王としてその名を耳にしたことがあるかもしれない。それらも含め、ダゴンは複数の宇宙にさまざまな在り方で存在している。これら複数のダゴンは、未知の宇宙に存在する真のダゴンから滲みだした影のようなものではないかとみるむきもあるが、その神秘を解き明かした者はいない。
肉体の破壊
ダゴンのヒット・ポイントが4分の1以下になったとき、彼の精神はその肉体を離れ、しばらくの間実体を取ることはできなくなる。この肉体の破壊された状態は少なくとも数ヶ月から数年の間続く。この間ダゴンの力は非常に弱くなるが、それは無視できないものだ。
PCがダゴンを滅ぼしたいなら、以下で例示するような条件のうち最低でもひとつを満たさねばならない。条件が満たされたなら、ダゴンはナイトメア・ディスコーポレイションを使用できず、ヒット・ポイントが0になるまで遭遇に残ることになる。
外宇宙の武器:ダゴンは多くの宇宙にとって異物であり、そのためにその宇宙の理から離れた存在になっている。そのため、同じように宇宙の理を外れた、別の宇宙からもたらされた武器ならばダゴンの魂に傷をつけることができる。
神格を得させる:ダゴンは宇宙にとっての異物であるが、宇宙の理と結びついた神格を与えることで宇宙の法則に取り込むことができる。ダゴンの力を増すことにはなるが、最後の手段としてこの方法を取る者もいるかもしれない。
ダゴン | 32レベル・単独・制御役 | |
巨大・元素・魔獣(水棲、デーモン) | XP- | |
HP:592;重傷値:296 | イニシアチブ:特殊 | |
AC44;頑健42、反応44、意志40 | 〈知覚〉+28 | |
移動速度:4、水泳8、瞬間移動8 | 暗視 | |
セーヴィング・スロー:+5;アクション・ポイント:2 | ||
特徴 | ||
[a]ラヴァナス・テンタクル/貪欲な触手・オーラ10 | ||
このオーラの中にいる味方は近接攻撃に10点の追加ダメージを得る。 | ||
[a]インカーネイト・ドゥーム/受肉せし破滅・オーラマップ全体 | ||
このオーラの中にいる敵はターンの開始時に15ダメージを受ける。幻惑状態の場合、このダメージは30ダメージになる。 | ||
トリートニング・リーチ/脅威の間合い | ||
ダゴンは5マス以内の敵に対して機会攻撃を行なえる。 | ||
ダゴンズ・アクション/ダゴンのアクション | ||
ダゴンはイニシアチブをロールしない。これのイニシアチブ・カウントは20、30、そして40に固定され、それぞれのカウントでターンを得る。これは遅延や待機を行なえない。 | ||
標準アクション | ||
[m]テンタクル・ストライク/触手打撃◆無限回 | ||
攻撃:間合い5;+39対AC ヒット:1d8+36ダメージ。ダゴンは目標を2マス横滑りさせる。 |
||
[r]マッドネス・オヴ・ザ・ディープ/深淵の狂気(精神)◆無限回 | ||
攻撃:遠隔20;+35対“意志” ヒット:3d12+21ダメージ。目標は10点の継続的[精神]ダメージを受ける。 |
||
[C]テンタクル・ブラスト/触手の衝撃波◆無限回 | ||
攻撃:近接範囲・噴射5(噴射内のクリーチャー);+37対AC ヒット:1d8+36ダメージ。ダゴンは目標を2マス横滑りさせる。 |
||
[A]ナイトメア・モー/悪夢のあぎと(精神、畏怖)◆無限回(1回/ラウンド) | ||
攻撃:遠隔範囲・爆発3・20マス以内(爆発内のクリーチャー);+17対“意志” ヒット:2d8+31[精神]ダメージ。目標は幻惑状態になる(セーヴ・終了)。 |
||
マイナー・アクション | ||
[C]ドゥーム・ドローン/破滅の奴隷◆再チャージ5、6 | ||
攻撃:近接範囲・爆発10(爆発内のクリーチャー1体);+35対“意志” ヒット:1d6+37[精神]ダメージ。ダゴンは目標を5マス引き寄せ、朦朧状態にする(セーヴ・終了)。 |
||
[C]フォーム・オヴ・マッドネス/狂気の形態◆再チャージ5、6 | ||
攻撃:近接範囲・爆発10(爆発内のクリーチャー1体);+35対“意志” ヒット:4d6+26[精神]ダメージ。ダゴンは目標を5マス横滑りさせ、幻惑状態にする(セーヴ・終了)。 |
||
トリガー時アクション | ||
ヴァリアブル・レジスタンス/選択式抵抗◆無限回 | ||
トリガー:ダゴンが[酸]、[電撃]、[火]、[雷鳴]、あるいは[冷気]のダメージを受けた。 効果(フリー・アクション):ダゴンはトリガーを発生させたダメージ種別に対し遭遇終了、あるいはふたたびヴァリアブル・レジスタンスを使用するまで30の抵抗を得る。 |
||
[M]ナイトメア・アヴァター/悪夢の化身(精神)◆無限回 | ||
トリガー:敵がダゴンに攻撃した。 攻撃(即応・対応):間合い5(トリガーを発生させた敵);+37対“意志” ヒット:1d10+35ダメージ。ダゴンは5マスまでテレポートする。 |
||
エピック・リジリアンス/神話級しぶとさ◆無限回 | ||
トリガー:ダゴンが(セーヴ・終了)の効果を受けた。 効果(アクション不要):ダゴンはその効果に対してセーヴィング・スローを行なう。 |
||
ディス・バトル・ハズ・ビガン/さあ戦いを始めよう◆遭遇毎 | ||
トリガー:ダゴンのヒット・ポイントが0以下になった。 効果(アクション不要):ダゴンはあらゆる状態を終了し、遭遇終了時まで父なるダゴンの姿になる。 |
||
技能:〈威圧〉+28、〈看破〉+34、〈交渉〉+30、〈宗教〉+34、〈魔法学〉+34、〈歴史〉+34 | ||
【筋】23(+14) | 【敏】25(+13) | 【判】25(+11) |
【耐】32(+12) | 【知】36(+7) | 【魅】28(+10) |
属性:混沌にして悪 | 言語:標準語、深淵語、奈落語 |
父なるダゴン | 32レベル・単独・制御役 | |
超大型・元素・魔獣(水棲、デーモン) | XP135,000 | |
HP:592;重傷値:296 | イニシアチブ:特殊 | |
AC46;頑健42、反応44、意志40 | 〈知覚〉+28 | |
移動速度:4、水泳8、瞬間移動8 | 暗視、擬似視覚20 | |
セーヴィング・スロー:+5;アクション・ポイント:2 | ||
特徴 | ||
[a]アイ・オヴ・ジ・アビス/アビスの眼・オーラ10 | ||
このオーラの中でターンを開始した敵は5マス引き寄せられる。 | ||
[a]インカーネイト・ドゥーム/受肉せし破滅・オーラマップ全体 | ||
このオーラの中にいる敵はターンの開始時に15ダメージを受ける。幻惑状態の場合、このダメージは30ダメージになる。 | ||
トリートニング・リーチ/脅威の間合い | ||
ダゴンは5マス以内の敵に対して機会攻撃を行なえる。 | ||
ダゴンズ・アクション/ダゴンのアクション | ||
ダゴンはイニシアチブをロールしない。これのイニシアチブ・カウントは20、30、そして40に固定され、それぞれのカウントでターンを得る。これは遅延や待機を行なえない。 | ||
標準アクション | ||
[m]テンタクル・ストライク/触手打撃◆無限回 | ||
攻撃:間合い5;+39対AC ヒット:3d8+25ダメージ。ダゴンは目標を2マス横滑りさせる。 |
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[r]クロウズ・オヴ・ザ・ディープ/深淵の爪◆無限回 | ||
攻撃:近接爆発1;+35対“反応” ヒット:2d12+15ダメージ。 |
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[C]テンタクル・ブラスト/触手の衝撃波◆無限回 | ||
攻撃:近接範囲・噴射5(噴射内のクリーチャー);+37対AC ヒット:3d8+25ダメージ。ダゴンは目標を2マス横滑りさせる。 |
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[A]アビサル・タイズ/アビスの潮流(瞬間移動、力場)◆無限回 | ||
攻撃:遠隔範囲・爆発3・20マス以内(爆発内のクリーチャー);+35対“反応” ヒット:2d8+21[力場]ダメージ。目標は動けない状態になる(セーヴ・終了)。 効果:ダゴンは5マス瞬間移動する。 |
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マイナー・アクション | ||
[C]ドゥーム・ドローン/破滅の傀儡◆再チャージ5、6 | ||
攻撃:近接範囲・爆発10(爆発内のクリーチャー1体);+35対“意志” ヒット:1d6+37[精神]ダメージ。ダゴンは目標を5マス引き寄せ、朦朧状態にする(セーヴ・終了)。 |
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[C]フォーム・オヴ・マッドネス/狂気の形態◆再チャージ5、6 | ||
攻撃:近接範囲・爆発10(爆発内のクリーチャー1体);+35対“意志” ヒット:4d6+26[精神]ダメージ。ダゴンは目標を5マス横滑りさせ、幻惑状態にする(セーヴ・終了)。 |
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トリガー時アクション | ||
ヴァリアブル・レジスタンス/選択式抵抗◆無限回 | ||
トリガー:ダゴンが[酸]、[電撃]、[火]、[雷鳴]、あるいは[冷気]のダメージを受けた。 効果(フリー・アクション):ダゴンはトリガーを発生させたダメージ種別に対し遭遇終了、あるいはふたたびヴァリアブル・レジスタンスを使用するまで30の抵抗を得る。 |
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[M]グラスピング・テンタクルス/触手のつかみ◆無限回 | ||
トリガー:敵がダゴンに攻撃した。 攻撃(即応・割込):間合い5(トリガーを発生させた敵);+39対AC ヒット:1d10+20ダメージ。目標はつかみ状態になる。 |
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エピック・リジリアンス/神話級しぶとさ◆無限回 | ||
トリガー:ダゴンが(セーヴ・終了)の効果を受けた。 効果(アクション不要):ダゴンはその効果に対してセーヴィング・スローを行なう。 |
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ナイトメア・ディスコーポレイション/霧散する悪夢◆遭遇毎 | ||
トリガー:ダゴンのヒット・ポイントが296以下になった。 効果(アクション不要):父なるダゴンの肉体は破壊される。 |
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技能:〈威圧〉+28、〈看破〉+34、〈交渉〉+30、〈宗教〉+34、〈魔法学〉+34、〈歴史〉+34 | ||
【筋】23(+14) | 【敏】25(+13) | 【判】25(+11) |
【耐】32(+12) | 【知】36(+7) | 【魅】28(+10) |
属性:混沌にして悪 | 言語:標準語、深淵語、奈落語 |
4eのキャンペーン最終話(30レベル用シナリオ)で採用した役割が変化する単独、ダゴンですぅ。遭遇ではこれをPCにダメージが行く地形に陣取らせてVrock Lackey(30レベル、遊撃役、雑魚)8体、Marid Wavecaller(30レベル、奇襲役)2体を配置し、四人パーティがひとり瀕死になるくらいだったですぅ。
役割変化でサイズが縮まるのは、ダゴンを守る無数の触手を切り飛ばして本体を引きずり出す、戦闘用のスリムな体に変身するなどのイメージからきたものですぅ。