ネコぶんこ


2010年10月13日 「君の知っている現実とは別の、君の全く知らない現実があるのだよ。そこでは全く同じ事件が全く別の動機で引き起こされているのだ」 [長年日記] 編集

§ [DnD][4e] 4e商品リスト更新

4e商品リストを更新したですぅ。

購入リンクの優先順位はAmazon.co.jp、紀伊国屋書店BookWebAmazon.comとなっているですぅ。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

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2010年10月17日 「そう、これこそが洗脳だ。最近まま耳にする洗脳には強制的な印象があるが、強制感や義務感が完全に滅却し、あくまで自発的に行動するようにならないと洗脳とは云えない。蜘蛛は体得している」 [長年日記] 編集

§ [DnD][4e][ChaosScar] Robert J. Schwalb『奴隷商の舞台(The Slaver's Stone)』Dungeon #181(5レベル)

数日前、ワーボアの奴隷商人マグラク・アイアンジョー(Magrak Ironjaw)はクレド(Cled)というへんぴな村を襲って奴隷狩りをした。マグラクと彼の手下は捕虜を引き立てて王の長城(King's Wall)を越えて“痕”(scar)へと入り、谷の入り口に近い奴隷商の舞台(Slaver's Stone)へとやってきた。そこで、彼は捕虜を上客のオークの族長に奴隷として売りさばく腹づもりである。しかし、クレドの村長と戦士長を兼ねるクラッフ・マクリール(Cluff Maclire)が、ワーボアの後を追っている。彼は君たちに助けを求め、時間もある。時間が経過するごとに、捕虜の救出は難しくなる。『奴隷商の舞台』は5レベル・キャラクター5人向けの混沌の痕用シナリオである。

それぞれ20フィートの高さを持った8枚の一枚岩が、“痕”に通じる道の周りにそそり立っている。石は垂直ではなく、まるでそれらが今にも倒れそうなくらい傾いている。それらの上空できいきいと鳴く鳥女たちの仕業か、岩は苔と汚物まみれだ。「通行料を払えば俺たちはお前らを無事に通してやる!」と、何者かが大声を上げる。まさにその時、君たちが8つめの石の上からすすり泣く声に気づくと、そこではおびえた若い女性が降りる方法を探しているではないか。


2010年10月21日 「それも勿論計算の内なんです。ただ真犯人は、種を撒き、畑を耕し、水を遣りはするものの、何が成るか、誰が刈り取るかまでは感知しない――それが敵の遣り方なのです。踊り子は興業主を知らずに舞い、役者は演目を知らないで演ずる。小説の登場人物の殆どはその小説の題名を知り得ない――僕等は踊り子であり役者であり、登場人物なのです」 [長年日記] 編集

§ [IS01] 大購入

日曜日に郊外を歩き回り、新規0円だったので衝動の赴くままIS01を買い、自宅のネットワークにつないで適当に遊んでましたぁ。

キーボードとトラックボールが実によくできていて、評判通り家のなかでごろごろしながら適当に文字を打ったりするのには最適のデバイスだと思ったですぅ。

§ [IS01] IS01のケース

IS01はDSi用のケースがちょうどいいという話を聞いてはいたものの、今月ピンチだし二百円廉いしどうせDS Liteとの違いなど無かろう(約6mm)なのだとDS Lite用セミハードポーチを買ったら見事に入りはしたもののかなり無理をしてぱっつんぱっつんになっておギャーと嘆く羽目になったので、私の失敗をもって同じ過ちが繰り返されぬ戒めにでもなればと思いここに記録しておくですぅ。


2010年10月28日 「情報が少な過ぎる。――否、流布している情報は凡て、元のところで蜘蛛に操作されている。だから第三者のどのような判断も、どのような行動も、凡て蜘蛛の引いた筋書き通りに運ぶんだ」 [長年日記] 編集

§ [DnD][4e][ChaosScar] Rob Wieland『先駆者の塔(Vanguard Tower)』Dungeon #182(4レベル)

混沌の痕(Chaos Scar)には多くの冒険者が失われた財宝、強力な魔法、そして汚らわしいモンスターを退治することを求めてやってくる。“痕”(The Scar)にはその3つのいずれもおびただしく、災い転じて――他の誰でもない自分の――福となそうとするものもいる。シュルートゥズというビホルダー・ガウスもそうやって暴利を貪っている。彼以外の誰がラスト・モンスターを捕らえようと考えるだろうか?

自然物と建造物の特徴が奇妙に組み合わさった角柱型の塔が、地面から突き出ている。その側面はなめらかに削られた石というよりはごつごつした岩肌のようだ。人の手が入った表面にある窓は自然の窪みのようにも見えるが、太陽はそれぞれの窪みにはめられたガラスに反射している。塔の1階にある2枚の大きな扉は暗闇に続き、石を削るつるはしとシャベルの音が建造物の中に響いている。

今回はMM2が出た時によく話されていたあるモンスターによるビジネスのシナリオですぅ。呪文サービスの価格が一律な裏には対ダンピングの濡れ仕事部隊がいるとか、4eでアイテムの売却価格が渋くなったのは文明の崩壊か商人の台頭かみたいな話をよくするので、こういう世界の仕組みをシステムで読み解く試みは凄く好みですぅ。

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

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2010年10月29日 「これが呪いだ。便所でしろと強制されてもいないのに、君は当然のように便所で用を足す。仮令誰も監視者が居なくてもそうするだろう。これは君の意思のようでいて、君の意思ではない」 [長年日記] 編集

§ [DnD][4e][ChaosScar] Aeryn "Blackdirge" Rudel『わがままな雛(The Wayward Wyrmling)』Dungeon #182(3レベル)

『わがままな雛』は3レベル・キャラクター5人向けの短編シナリオで混沌の痕(Chaos Scar)にあるアダマンティン・ドラゴンの住処を舞台としている。アダマンティン・ドラゴンのカロンザクスは最近強力な冒険者の一団に倒されたが、後に1匹のワームリングを残した。野心的な竜司祭に率いられた火爪族のコボルドは見放された住処へと移住して孤児になった竜の雛を一員とした。

ゆっくりと西から東へ流れる小川はこの大きな洞窟をふたつに分けている。一見、水は浅く横切るのも簡単そうに見える。南西にある部屋には、大きな竜の骨が鼻と尻尾を寄せ合い丸まっている。肉と鱗の残骸はまだその骨にくっついている。

§ [DnD][4e][ChaosScar] Daniel Marthaler『輝ける夜明け(The Radiant Morn)』Dungeon #183(6-8レベル)

数ヶ月前、この土地では見慣れない司祭が信者たちを引き連れてやってきた。彼らはもっとも近い人里まで数マイルの場所に洞窟を見つけ、それを掃除し、輝ける夜明け寺院(Temple of the Radiant Morn)を開いた。彼らは救済の言葉と世俗の苦悩からの開放を広めた。少し抵抗はあったが、地元の住民は寺院とそこの信奉者の存在に慣れてきている。その言葉に押しつけがましいところは無く、元気づけさえする。だというのになぜ少しの人々は怯えているのだろう? 『輝ける夜明け』は6〜8レベル・キャラクター用の短編シナリオで混沌の痕(Chaos Scar)かその近くを舞台としている。

君たちの前で洞窟はでこぼこの口を広く大きく開き、礼拝堂か寺院に見える内部を明らかにしている。中では、やつれ、汚れた、一様に惨めな様子の人々が人だかりを作って石畳の上でひざまずいたり静かにうろついている。ひと組の白い衣を着た人影が彼らの中を動き、安心させ共感を得るような物腰で穏やかに聞こえる言葉をかけている。強烈な麝香の香りが、そよ風に乗って漂ってきた。

§ [DnD][4e][Liber] Logan BonnerThe Slaying Stone

ネラス帝国が滅びてからも領主のキリス家が勢力を維持し、圧制を敷いていた人間の町、キリス・ダーン(Kiris Dahn)。しかし、ゴブリンの侵攻で人々は散り散りとなり、町の名はゴリズバッド(Gorizbdd)という名に改められ、ゴブリン類が我がもの顔で支配する荒廃した町となっている。そしてゴブリンの侵攻から8年後、ある嵐の日にトゥレオナ(Treona)というまじない師の塔を冒険者が訪れた。

……というような導入で始まる1レベルPC5人向けシナリオで、PCたちはトゥレオナと彼女の塔に居候している昔の領主、キリス・アルキリク(Kiris Alkirk)の頼みで、キリス・ダーンを護ってきた秘宝、“殺戮の石(The Slaying Stone)”の探索を行なうことになるですぅ。

とはいえただ敵の巣窟に乗り込んで戦闘戦闘また戦闘というものではなく、“殺戮の石”を奪還するため、ゴリズバッドに潜入してトゥレオナが目星をつけた場所を密かに調べる。というエスピオナージ風の流れが想定されており、それを盛り上げるために主な勢力の設定や行動指針、ライバルのパーティが用意されているですぅ。

この手のシナリオはPCの行動でかなり動かし方が変わるものですぅが、遭遇の発生する場所や条件の説明や、最低これだけこなせば体裁は保てるといったDM向けの説明は結構用意されていると感じたですぅ。遭遇数は13だけど、PCの動き方次第で結構削られる事になると思いますぅ。

そして、巻末にはシナリオ専用“背景”が掲載されているですぅ。ここで掲載される“背景”はシナリオに関わるPCのモチベーションを高めるものが多く、専用の福次クエストもついてくるのでプレイする際には導入するといろいろ楽になると思うですぅ。このルールはブレイド・オブ・アルカナの特殊因果律のようにPCが事件へ関わる理由にシステム的メリットを出せるから、同じHSシリーズのOrcs of Stonefang Passには掲載されなかったのが残念ですぅが、ぜひとも後に続いて欲しいものですぅ。