ネコぶんこ


2026年01月17日 [長年日記]

§ [DnD][5e] アドベンチャー:悪の渓谷へ(5レベル)

今週の小冒険はD&Dで5レベルのキャラクター4人用ですぅ。先週からの伏線を回収する作りで、これは『モノトーン・ミュージアム』の演目集(シナリオ集)『赤華は追憶に燃ゆ』の収録シナリオが連作としても遊べるようになってて、ええやんとまねしてみたわけですぅ。

データまわりはCC4.0で公開されているSRD5から引用して独自に翻訳しているので、そちらのご参考にもですぅ。

このアドベンチャーを使ったリプレイの公開やプレイ配信などは好きに行なっていただいて構わないですぅ。その時はご一報いただけると嬉しいですぅ。

冒険の概要

このアドベンチャーには、善属性のクレリックやパラディンなどの信仰に繋がりを持つクラスや、敬虔な信徒であるキャラクターがいるのが望ましい。

キャラクターたちは悪のナーガの魂と対になっている善のコアトルの鱗を託され、これらを対消滅させることでヨブト渓谷に巣食うナーガを滅ぼすことを願われる。

キャラクターたちが渓谷の古い街道を通り、廃村を支配するナーガを滅ぼせばアドベンチャーは終了である。

冒険への導入

キャラクターたちはある街にある善の勢力の司祭から、虹色に輝くコアトルの鱗を見せられ、「これは尊きコアトル、スーエールー様から託された鱗です。これを南のヨブト渓谷に巣食うナーガ、ヴェレーを倒し、かの者の鱗とぶつけることで、不死のナーガを消滅させることができるのです。冒険者の皆さん、どうかこの探索を行なってくれませんか」と頼まれる。

ヨブト渓谷はキャラクターたちが今いる場所から180km(120マイル)南にある。GMはその間にランダム遭遇などを行なってもよい。

前編からの続きの場合

キャラクターたちは前回の冒険を経て、5レベルにレベルアップする。レベルアップの処理をしてからこのアドベンチャーを始めること。

コイトス山から近くの街に行き、そこから180km(120マイル)南に進めばヨブト渓谷だ。GMはその間にランダム遭遇などを行なってもよい。

1.渓谷の中へ

ヨブト渓谷は大きな山が中心から真っ二つに割かれたかのような場所だ。その間にはここにヴェレーが巣食って以来だろう、もはや使う者もない荒れ果てた街道が通っている。

荒れ果てているとはいえ、街道のおかげで先へ進むことは容易である。ところどころに廃村がある。難易度18の【判断力】〈生存〉判定に成功すれば、大休憩を取ることができる安全そうな地下室を発見することができる。

古い街道を先に進むなら「2.逃げてきたアウルベア」へ進むこと。

2.逃げてきたアウルベア

古い街道を45km(30マイル)進むと、キャラクターたちとは反対側から2体のアウルベアが走ってくる。彼らは混乱しており、進路にいるキャラクターたちに襲いかかる。ここで難易度14の【判断力】〈知覚〉判定に成功すれば、地面の底からドドドドと穴を掘るような音がすることに気づける。

1ラウンド後、地面の底からブレイが飛び出し、戦場にいるクリーチャーをランダムに1体選び“死の跳躍”を仕掛ける。その後、ブレイはキャラクターたちもアウルベアもお構いなしに、その辺りのものすべてを無差別に攻撃し始める。

ブレイを倒したら、アウルベアたちは大人しくなり、キャラクターたちから逃げるように退散を試みる。

近くに何かないか探すようなら、難易度16の【判断力】〈生存〉判定に成功すれば、岩陰に隠れるようにアウルベアの巣があり、そこに卵が1個ある。この卵を持ち帰れば、街でモンスター調教師などに750GPで売ることができる。

さらに道を進むなら「3.崩落」へ進むこと。

アウルベア

大型・魔獣、無属性


AC:13(外皮)

hp:59(7d10+21)

移動速度:12m(40フィート)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
20(+5) 12(+1) 17(+3) 3(-4) 12(+1) 7(-2)

技能:〈知覚〉+3

感覚:暗視18m(60フィート)、受動〈知覚〉13

言語:-

脅威度:3(700XP)


鋭敏視覚・嗅覚:アウルベアは視覚および嗅覚に関わる【判断力】〈知覚〉判定に有利を得る。

アクション

複数回攻撃:アウルベアは1回のくちばし、1回の爪で2回の攻撃を行なう。

くちばし:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:10(1d10+5)[刺突]ダメージ。

爪:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:14(2d8+5)[斬撃]ダメージ。

ブレイ

大型・怪物、無属性


AC:17(外皮)

hp:94(9d10+45)

移動速度:12m(40フィート)、穴掘り12m(40フィート)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
19(+4) 11(+1) 21(+5) 2(-4) 10(+0) 5(-3)

技能:〈知覚〉+6

感覚:暗視18m(60フィート)、振動感知18m(60フィート)、受動〈知覚〉16

言語:-

脅威度:5(1800XP)


垂直跳び:ブレイは助走の有無に関わらず、30フィートまでの幅跳びおよび15フィートまでの高跳びができる。

アクション

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:30(4d12+4)[刺突]ダメージ。

爪:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:6(1d8+3)[斬撃]ダメージ。

死の跳躍:ブレイが移動の一部で少なくとも15フィート跳躍したなら、このアクションを使って1体以上のクリーチャーが占有している空間に着地できる。これらのクリーチャーは難易度16の【筋力】あるいは【敏捷力】セーヴィング・スロー(目標が選ぶ)に成功しなければ伏せ状態になり、14(3d6+4)[殴打]ダメージおよび14(3d6+4)[斬撃]ダメージを受ける。セーヴに成功したら、半減ダメージを受けて伏せ状態にはならず、ブレイの占有する空間から5フィート押しやられてクリーチャーが選択した何者にも占有されていない空間に移動する。開けた空間が範囲内にない場合、クリーチャーは代わりにブレイが占有している空間で伏せ状態になる。

3.崩落

アウルベアとブレイとの戦場から3km(2マイル)進むと、ここに差しかかる。

キャラクターたちは崖と崖の間が極端に狭くなる場所にさしかかる。難易度18の【判断力】〈知覚〉判定、あるいは石工道具を用いた【知力】判定に成功すれば、岩の一部が崩落しかかっており、歩いた震動ででも岩が落ちかねないことに気づき、迂回路を見出すことができる。

判定に失敗した場合、岩がぐらついている場所を通ってしまい、難易度15の【敏捷力】セーヴィング・スローに成功しなければ、24(8d6)[殴打]ダメージを受け、成功すれば半減ダメージを受ける。

この一番狭まった部分を通り抜けると、また崖と崖の間は広くなっていく。「4.神殿のある村」へ進むこと。

4.神殿のある村

崖の狭まっている場所から45km(30マイル)進むと廃村がある。この近くにやってくると、コアトルの鱗がほのかに熱を帯びてくる。

村の中央にはかつて何らかの神格を祀っていたであろう神殿がある。しかし、現在のそこは真っ黒に変色した血にまみれており、かつてあった惨劇の跡を察することができる。

村の中には10体のグールと1体のガストが徘徊している。これはかつてヴェレーの指示でこの村に潜り込み、村人を皆殺しにして神殿を穢したことによる功績によって不死の祝福を授かった邪教のともがらである。

彼らの警備網を抜けて神殿に近づくには、難易度15の【敏捷力】〈隠密〉判定に成功する必要がある。失敗する者がいたら、不死者たちは久しぶりの生き血をすすろうとキャラクターたちに殺到する。

神殿にたどり着き、中に入るなら「5.邪なる蛇」へ進むこと。

ガスト

中型・アンデッド、混沌にして悪


AC:13

hp:36(8d8)

移動速度:9m(30フィート)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
16(+3) 17(+3) 10(+0) 11(+0) 10(+0) 8(-1)

ダメージ抵抗:[死霊]

ダメージ完全抵抗:[毒]

状態完全抵抗:消耗状態、毒状態、魅了状態

感覚:暗視18m(60フィート)、受動〈知覚〉10

言語:共通語

脅威度:2(450XP)

悪臭:ガストから1.5m(5フィート)以内でターンを開始したクリーチャーは、難易度10の【耐久力】セーヴィング・スローに成功しなければ次のターンの開始時まで毒状態になる。セーヴィング・スローに成功した場合、そのクリーチャーは24時間ガストの悪臭への完全耐性を得る。

退散防御:ガストおよびその9m(30フィート)以内にいるグールは、アンデッド退散へのセーヴィング・スローに有利を得る。


アクション

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+3、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:12(2d8+2)[刺突]ダメージ。

爪:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:10(2d6+3)[斬撃]ダメージ。目標がエルフあるいはアンデッド以外のクリーチャーの場合、目標は難易度10の【耐久力】セーヴィング・スローに失敗すると、1分間麻痺状態になる。目標は各ターンの終了時に再びセーヴィング・スローを行なえ、成功すれば効果を終了させる。

グール

中型・アンデッド、混沌にして悪


AC:12

hp:22(5d8)

移動速度:9m(30フィート)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
13(+1) 15(+2) 10(+0) 7(-2) 10(+0) 6(-2)

ダメージ完全抵抗:[毒]

状態完全抵抗:消耗状態、毒状態、魅了状態

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉10

言語:共通語

脅威度:1(200XP)


アクション

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+2、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:9(2d6+2)[刺突]ダメージ。

爪:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:7(2d4+2)[斬撃]ダメージ。目標がエルフあるいはアンデッド以外のクリーチャーの場合、目標は難易度10の【耐久力】セーヴィング・スローに失敗すると、1分間麻痺状態になる。目標は各ターンの終了時に再びセーヴィング・スローを行なえ、成功すれば効果を終了させる。

5.邪なる蛇

ここにはスピリット・ナーガ、ヴェレーが4体のグールを従え、血で黒く染まり、引き倒された女神像の上にとぐろを巻いている。そしてその背後にはおびただしい財宝が輝いている。

ヴェレーは自らの不死性を理解しており、どうせ死んでもすぐ“黄泉がえり”でこの世に戻ることを確信しているため死をも厭わずに攻撃してくる。グールたちも、主人のために命をかけて戦う。

もしもキャラクターたちがコアトルの鱗をヴェレーに見せるようなことがあれば、彼は一目散にこの場から逃げ出そうとする。邪悪な彼の対となる存在が、自らの滅びも厭わずに彼を滅ぼそうとしていることを察したからだ。死なないためなら命乞いもするし、宝も渡す。キャラクターたちに言われれば村から手を引くとも誓う。しかし、彼はあくまでも混沌にして悪であるため、これはその場でのでまかせに過ぎないし、ヴェレーが生き残れば、この屈辱を覚え、それこそ身が滅びるまで復讐に燃えることだろう。

ヴェレーの背後にある財宝は5000GP、100PP、100GPの宝石15個である。

グール

中型・アンデッド、混沌にして悪


AC:12

hp:22(5d8)

移動速度:9m(30フィート)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
13(+1) 15(+2) 10(+0) 7(-2) 10(+0) 6(-2)

ダメージ完全抵抗:[毒]

状態完全抵抗:消耗状態、毒状態、魅了状態

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉10

言語:共通語

脅威度:1(200XP)


アクション

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+2、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:9(2d6+2)[刺突]ダメージ。

爪:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:7(2d4+2)[斬撃]ダメージ。目標がエルフあるいはアンデッド以外のクリーチャーの場合、目標は難易度10の【耐久力】セーヴィング・スローに失敗すると、1分間麻痺状態になる。目標は各ターンの終了時に再びセーヴィング・スローを行なえ、成功すれば効果を終了させる。

スピリット・ナーガ

大型・魔物、混沌にして悪


AC:15(外皮)

hp:75(10d10+20)

移動速度:12m(40フィート)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
18(+4) 17(+3) 14(+2) 16(+3) 15(+2) 16(+3)

セーヴィング・スロー:【敏】+6、【耐】+5、【判】+5、【魅】+6

ダメージ完全耐性:[毒]

状態完全耐性:毒状態、魅了状態

感覚:暗視18m(60フィート)、受動〈知覚〉12

言語:共通語、奈落語

脅威度:8(3900XP)


呪文発動:ナーガは10レベルの術者である。呪文発動能力値は【知力】で(呪文セーヴ難易度14、呪文攻撃+6)、呪文の発動は音声構成要素のみが必要である。これは以下のウィザード呪文を準備している。

初級呪文(無限回):マイナー・イリュージョンメイジ・ハンドレイ・オヴ・フロスト

1レベル(4スロット):スリープチャーム・パースンディテクト・マジック

2レベル(3スロット):ディテクト・ソウツホールド・パースン

3レベル(3スロット):ウォーター・ブリージングライトニング・ボルト

4レベル(3スロット):ディメンジョン・ドアーブライト

5レベル(2スロット):ドミネイト・パースン

黄泉がえり:もしこれが死んでも、ナーガは1d6日で復活し、すべてのヒット・ポイントを取り戻す。この特徴を防ぐのはウィッシュの呪文のみである。

アクション

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い3m(10フィート)、目標1体。ヒット:7(1d6+4)[刺突]ダメージ、目標は難易度13の【耐久力】セーヴィング・スローを行ない、セーヴに失敗したら31(7d8)[毒]ダメージを受け、成功しても半分のダメージを受ける。

結末

倒したヴェレーの鱗にコアトルの鱗を合わせると、それらは光の中に消え去り、ナーガの死体も塵と化していく。そしてその場に解放された凄まじい魔力は1回分のウィッシュの効果を引き起こす輝いた魔力の渦となる。

1体のクリーチャーが何かを願うために接触するまで渦はこの場に残る。この渦によってウィッシュを発動し、呪文の効果に例示されていないことがらを願っても、キャラクターたちが代償としてのダメージなどを受けることはない。魔法のアイテムを願うなら、ヴェリー・レアまでの物を1個だけ作り出せるとするのが妥当なところだろう。

ヴェレーを倒したことを街に報告すれば、冒涜された神殿を元に戻し、渓谷の街道を復興させるために多くの開拓者たちが南へ向かうことになる。

This work includes material taken from the System Reference Document 5.1 (“SRD 5.1”) by Wizards of the Coast LLC and available at https://dnd.wizards.com/resources/systems-reference-document. The SRD 5.1 is licensed under the Creative Commons Attribution 4.0 International License available at https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/legalcode.