ネコぶんこ


2026年02月14日 [長年日記]

§ [CoC] シナリオ:Second Impact

今回は新クトゥルフ神話TRPGの探索者とキーパー(以下KP)の探索者(以下KPC)の1on1シナリオですぅ。クラシック版でもプレイ可能ですぅ。

このシナリオを使ったリプレイの公開やプレイ配信などは好きに行なっていただいて構わないですぅ。その時はご一報いただけると嬉しいですぅ。

キーパー向け情報

デ・オムニブス・ドゥビタンドゥムと名付けられた宇宙船がある。この宇宙船は地球を遠く離れた惑星から物資を集め、地球へと戻る貨物船だ。地球へと旅する間、乗組員は冷凍睡眠装置に入り、必要な要員が適宜睡眠を解除され、船内のメンテナンスや貨物のチェックなどを行なう仕組みになっている。

探索者とKPCはこの宇宙船のクルーだ。深宇宙へと向かえる宇宙開発は進んでいるが、一般の文明レベルは21世紀初期と大きな変化はない。探索者を作成する際は、現代人に相当するものとして作成すること。

今回、探索者たちは冷凍睡眠装置によって目覚めさせられる。船内活動はオートメーション化が進んでいるため、基本的に一度に目覚めるのは1人だ。しかし、今回は様子が違う。冷凍睡眠装置には睡眠中を示す緑色のランプ、解除中を示す赤色のランプが2つ光っている。

一度に2人のクルーが睡眠解除されたのは、この船で運ばれている“スティグマ”という検体が脱走したので、それを拘束し直すためである。

“スティグマ”はある惑星で捕獲され、実験のために地球まで輸送中の飛行するポリプの変種である。キャラクターたちは船内でこれを探しだし、耐久力を0にしてふたたび怪物用の“死体袋ボディバッグ”に放り込まねばならない。

“スティグマ”は飛行するポリプの変種で、「突風」、「防風攻撃」、「物理的な武器からは最低値のダメージしか受けない」能力を持っていない。

『シナリオ:First Contact』の続きとしてプレイする場合

探索者と“アルパ”であるKPCが相互理解していた場合、このシナリオをその続きとしてプレイすることが可能である。

そうする場合、新たなクルーが冷凍睡眠から解除されることはない。

シナリオの導入

「シュッ」という空気が抜ける音が聞こえ、探索者は冷凍睡眠から覚醒する。ベッドのようになっているポッド内のマニピュレータが“死体袋ボディバッグ”と呼ばれる保護材のジッパーを開くと、ポッド表面の透明な樹脂には睡眠用のユニフォームを着た探索者の姿が反射している。

こうして覚醒させられたということは、探索者は何かの仕事をしなければならない。ポッドがゆっくりと開き、外界の少々生ぬるい空気が流れ込んでくる。

仕事の時間だ。

『シナリオ:First Contact』の続きとしてプレイする場合

探索者と“アルパ”のKPCが相互理解を果たせたなら、しばらくすると船内の照明が赤く変わり、何かが起こったことがわかる。

1.アラート

乗組員の部屋は個室だが、ドアの横には他の乗組員のポッドの状況を示すパネルがある。睡眠から起こされた探索者のポッドを示すものに赤のランプが、睡眠中の者のポッドには緑のランプがついている。今回は2人のランプが赤く光っている。通常の業務なら1人で充分なはずだが、2人が覚醒させられたということはそこそこの非常事態なようだ。

船内の照明は非常事態を示す赤い物になっており、パネルの下にある船内情報を表示するモニタには、『験体“スティグマ”の拘束が解除されました。再びの拘束をお願いします。“スティグマ”は透明であるため、十分ご注意ください。推奨されませんが、エリアごとの隔離も許可されます。武器庫のセキュリティ・レベル、ゼロ。無制限の武装が許可されます』と表示され、自動音声でもそれが繰り返される。

この段階で、探索者がKPCの部屋に向かうなり、KPCが探索者の部屋へ向かうなりして、合流しても構わない。

この場の端末で“スティグマ”についての情報を調べるなら、透明で大型車ほどの大きさをした生命体であることがわかる。〈図書館〉に成功すれば、かまいたちが生じるほどの強烈な風を起こし、獲物を切り裂く特殊能力があることを知れる。

探索者たちが武器庫や貨物室へ向かうなら「2.移動中」へ進むこと。

『シナリオ:First Contact』の続きとしてプレイする場合

船内の照明は非常事態を示す赤い物に変わってからはパネルの下にある船内情報を表示するモニタに、『験体“スティグマ”の拘束が解除されました。再びの拘束をお願いします。“スティグマ”は透明であるため、十分ご注意ください。推奨されませんが、エリアごとの隔離も許可されます。武器庫のセキュリティ・レベル、ゼロ。無制限の武装が許可されます』と表示され、自動音声でもそれが繰り返される。

この場の端末で“スティグマ”についての情報を調べるなら、透明で大型車ほどの大きさをした生命体であることがわかる。〈図書館〉に成功すれば、かまいたちが生じるほどの強烈な風を起こし、獲物を切り裂く特殊能力があることを知れる。

とりあえず目下の目的は“スティグマ”の耐久力を0にして、検体用の“死体袋”に詰め込むか、隔離しても問題ない区画まで“スティグマ”を誘導し、探索者がコントロール・パネルで隔壁を閉鎖してエリアごと封じ込めることだ。

幸い、この船には予備の貨物室が大量にあるため、隔離エリアの確保自体はたやすい。

探索者たちが武器庫や貨物室へ向かうなら「2.移動中」へ進むこと。

2.移動中

探索者とKPCのどちらかが〈幸運〉ロールに成功すれば、問題なく目的地に到着できる。だが、どちらも失敗したなら船内をうろついている“スティグマ”と遭遇してしまう。

あえて〈幸運〉ロールを行なわないことでわざと危険そうな場所へ行き、自ら“スティグマ”と遭遇することもできる。

“スティグマ”と遭遇したときに失う正気度ポイントは1D3/1D20である。

現在の“スティグマ”は拘束を振り切ったものの、状況がわからずさまよっているため、探索者たちから1点でもダメージを受ければ、その場を逃げ出そうとする。しかし、それ以上ダメージを受けると、生存本能からか反撃を行なってくる。

以上の判定が終わり、探索者たちが武器庫に向かっているなら「3.武器庫」、貨物室なら「4.貨物室」、ラウンジに向かっているなら「1.アラート」へ進むこと。

3.武器庫

古今東西の武器が詰め込まれた武器庫のロックは解除されており、武器が使用可能になっている。ここで探索者は『新クトゥルフ神話TRPG』の「第16章」の「表17:武器」にある「時代」が「現代」である武器すべてを入手可能だ。また、装甲も409ページの「装甲の例」にある「軍用ボディ・アーマー」までの装備を調達できる。

武器の調達、装備の時間の間も“スティグマ”は船内を徘徊している。探索者とKPCのどちらかが〈幸運〉ロールに成功しなければ、装備を選んでいる途中に遭遇してしまい、武器か装甲のどちらか1つだけを身につけたまま、これと対峙しなければならない。

現在の“スティグマ”は拘束を振り切ったものの、状況がわからずさまよっているため、探索者たちから1点でもダメージを受ければ、その場を逃げ出そうとする。しかし、それ以上ダメージを受けると、生存本能からか反撃を行なってくる。

探索者たちがラウンジや貨物室へ向かうなら「2.移動中」へ進むこと。

4.貨物室

この船にはがらんどうの貨物室が10部屋以上ある。どの部屋も“スティグマ”を封じるには十分な広さがある。

この区画に“スティグマ”を誘導するには、「2.移動中」の処理を行なってスティグマと遭遇し、そこからチェイスする必要がある。チェイスで“スティグマ”を6ドット進めれば、彼(?)を貨物室の中まで誘導できる。一度探索者たちを見つけて2回以上ダメージを受けた“スティグマ”は全力で追いかけてくる。

幸い、船内に隠れる場所は多いため、『新クトゥルフ神話TRPG』の「第7章」の137ページにある「隠れる」で〈隠密〉に成功すれば、“スティグマ”は探索者たちには目もくれず貨物室に入り込むので、後は隔壁を閉鎖すればいい。

5.たったひとつの冴えたやりかた

これは“プレイヤー”が思いついた時のための秘密のプレゼントだ。KPやKPCは絶対にこのことを口走らないこと。

SFやパニックホラーに馴れているプレイヤーなら、船の維持に最低限必要なブロック以外すべてを閉鎖し、残りのすべてをエアロックから宇宙空間へ排除することを提案するかもしれない。

“貨物を安全に地球まで送り届ける”ことを最優先目標としている船の制御AIはその判断に難色を示すが、〈説得〉か〈コンピューター〉をハードで成功すれば、一を捨てて九を取る“合理的”選択だと“納得”し、命令を実行する。

おめでとう。“スティグマ”は船外に排除された。……もっとも、その後その怪物がどうなるかは、神のみぞ知る。だが。

結末

さて、とんだ怪物退治は終わっただろうか。犠牲者が出たなら、彼か彼女に哀悼の意を。そうでなければ、祝杯だ。

本作は、「株式会社アークライト」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』シリーズの二次創作物です。

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