2011年08月02日 どこか異様なカルチャーショックの混淆によって力を得て、コンピュータとそしてアンフェタミンに耽溺した容疑者は、スナックとドラッグをデスクのはじの手の届くところに置き、椅子の下には便器を置いて、コンピュータの前に一日半もすわりっぱなしになっていた。 [長年日記] 編集
§ [Ludus] PaizoとWizKidsは塗装済みミニチュアのPathfinder Battlesシリーズを発表する
『Heroes & Monsters』セットが12月に登場し、次のセットも計画されている
Paizo Publishing and WizKids Games announce Pathfinder Battles, a new ongoing prepainted miniatures brand to debut in December with Heroes & Monsters, a blind-packed, randomized set of 40 miniatures based on the smash-hit Pathfinder Roleplaying Game. Additional sets will follow throughout 2012 and beyond, including a 60-figure Rise of the Runelords set scheduled for June 2012. These sets join the already announced Pathfinder Beginner Box Heroes pack of four high-quality nonrandom prepainted plastic miniatures, due in October 2011.
Paizo and WizKids Launch Ongoing Pathfinder Battles Prepainted Miniatures Line
Paizo PublishingとWizKids GamesはPathfinder Battlesを発表する。これは大ヒット中のPathfinder Roleplaying Gameを題材にした塗装済みミニチュアで、12月に40種類のミニチュアをランダム封入したブラインドパックの『Heroes & Monsters』が発売される。
追加セットは2012年とそれ以降も続き、2012年6月には『Rise of the Runelords』――60種類のフィギュアによるセット――が予定されている。これらのセットには既に発表された2011年10月に予定されている『Pathfinder Beginner Box Heroes』に封入された4体の高品質でランダムではない塗装済みプラスチック・ミニチュアも含まれている。
「『Pathfinder Beginner Box Heroes』発表への反響は凄いものでした」とWizKids Gameのラックス・チャンドラ社長は語る「私たちは賞を受けたPathfinder Roleplaying Gameのイメージを使った変化に富んだフィギュアを、Pathfinder Battlesのミニチュアとして完全な形でゲーマに届けることができます」。
「WizKidsは『Beginner Box Heroes』と『Heroes & Monsters』の仕事で常に私たちの心を打ってくる」とPaizoのCEO、リサ・スティーヴンスは語る「私たちは毎日WizKidsの原型師から届けられるイメージに驚かされいて、これらのフィギュアが世界中のゲームをする卓に現われるのが待ちきれません」
塗装済みのファンタジー・ミニチュア、Pathfinder Battlesはpaizo.comと世界中のWizKids代理店経由で2011年12月に発売される。
Pathfinder Battles Q&A:
Q:Pathfinder Battles fantasy miniaturesはどんなパック構成ですか? A:Pathfinder Battles fantasy miniaturesには様々な構成があります。最初に発売される『Heroes & Monsters』の“ブリック”には19パックの中が見えない標準的なブースター・パックで構成され、16パックに中型1体か小型2体、そして3つの大型パックには大型モンスターが1体、それぞれ封入されています。開封前のブリックではミニチュアのだぶりが極力少なくなっており、買い手がフィギュアをだぶらせないようにしています(ランダム商品ですから、保障された検証はありませんが)。工場から出荷されたケース(4ブリック)を購入した買い手はフィギュアのほぼ完全なセットを手に入れるはずです。
『Heroes & Monsters』は12月に発売予定です。将来、6月のRise of the Runelordsを含むPathfinder Battlesのセットは、複数体のフィギュアが入ったブラインド・ブースターになります。
さらに、WizKidsはセットから選んで色違いや原型に手を加えたフィギュアを使ったランダムではない詰め合わせ、Pathfinder Battles Encounter Packsも発売予定です。これら未来のセットについての詳細は近いうちに発表されます。
Q:なぜ塗装済みプラスチック・ミニチュアはパッケージをランダム化したのですか?
A:塗装済みプラスチック・ミニチュアは作成に費用がかかります。形を作り色を塗るのは高価で、プラスチック・フィギュアの鋳型もまた高価です。これらの経費すべてをまかなうためには、あなたが多くのミニチュアを買う必要があります。これらのフィギュアが別々に発売されるなら、いくつかは他よりも多く売れ、そして一部――あるいはより多く――が損を出してしまいます。ランダム化されたミニチュアならあなたはどのフィギュアでも確実にある程度売る事ができ、あなたは損をすることなく適切な値段で得る事ができます。多くのフィギュアを同じ価格にする事の利点はもうひとつあり、いくつかのミニチュアにより多く費用をかけられるということで――あなたはより大きかったり精密だったり、あるいはより複雑な塗装(そしてこれらはより高価です)を行なうことができます。ようするに、普通のミニチュアを多く売る事でより珍しいフィギュアにより多くの費用をかけられるのです。
ランダム化されたミニチュアはより多くの多様性を提供できます。あなたがより多くのフィギュアを手にすることができるだけではなく、一部がより入手困難ということは、ゴブリンやスケルトンなどのように多くのフィギュアが必要になるものはたくさん、そしてあまり使われる機会がない珍しいモンスタやキャラクタのフィギュアを珍しいフィギュアにできることを意味します。
もうひとつの要因は実店舗の小売店についてです。小売店がブースター・パック一種類を置くことは、個別にパッケージされたミニチュアよりも非常に簡単なことです。最初のセット、『Heroes & Monsters』には、40種類のミニチュアが含まれています。それらを個別に売る事はそれらすべてを在庫にしておく努力を小売店に強い――それらミニチュアを並べることに多くの空間を使うよう要求します。そして来年の『Rise of the Runelords』はフィギュア60種類からなっており、個別のミニチュアとして発売されるなら小売店は100種類の商品を検討して並べなければならないでしょう。線を引き続けるのが難しいように、個別のミニチュアはすぐに大部分の小売店はついていけなくなります。ランダム化されたミニチュアはケースで小売店に流通するので、通常彼らはそれぞれのセットについてひとつの商品を発注するだけで済むから在庫の管理が楽です。そして少ないブースター・パックを並べるなら大きな場所も必要なく、小売店は簡単にすべての商品を在庫して並べ続けることができます。
より複雑な在庫管理ができるより小売店、ミニチュアを並べるより大きな場所を持っている小売店は、ほぼ確実にランダムな箱を開けてシングル売りをしたり、彼らが顧客の要求にあわせたフィギュアのまとめ売りをしたり、コンプリート・セットを売るでしょう。
塗装済みのプラスチック・ミニチュアを売り出す最高の方法は会議で何度も検討され、ランダム封入形式とそれを補う非ランダムの小規模なボックス・セットはもっとも成功していると判りました。PaizoはWizKidsと共にお客様が適切な価格で欲しいミニチュアを確実に購入できるように働くことを約束します。
Q:Pathfinder Battlesのセットはどれくらい発売されますか?
A:最初のセットは『Heroes & Monsters』で、2011年12月に発売予定です。第2のセット『Rise of the Runelords』は、最初のPathfinder Adventure Pathの5回目になる記念日を祝うために2012年6月中に発売します。追加のPathfinder Battles Encounter Packsはこれら大規模なふたつが発売される間に行ないます。さらなるセットとEncounter Packsは2012年とそれ以降も続けます。
Q:それぞれのPathfinder Battlesは何種類のフィギュアで構成されていますか?
A:最初のセット『Heroes & Monsters』は40種類のミニチュアです。1ケース(4ブリック)を発注した小売店には、3インチのベースに座る他のフィギュアより抜きん出た特別な宣伝用ミニチュアのブラック・ドラゴンを購入する権利があります。2012年6月発売予定の『Rise of the Runelords』セットは、標準セットに60種類のフィギュア、そして来るべき時に発表する宣伝用フィギュアで構成されています。Pathfinder Battles Encounter Packsはそれぞれ6体が一般的な構成となります。
Q:Pathfinder Battles fantasy minituresはPaizo subscriptionの適用範囲ですか?
A:Pathfinder Battles fantasy minituresはPaizoがライセンスを出したWizKidsが作成したもので、今のところPaizo subscriptionの適用範囲ではありません。Paizoはお客様の多くがこれらのミニチュアを支持するなら、subscriptionや類似したサーヴィスを提供するための方法を探している、とも表現できます。
Q:これはReaper Minituresから出ているPathfinder Minituresのラインに影響しますか?
A:Reaper Minituresは2009年の秋から未塗装で金属製のPathfinder Minituresを生産していて、彼らはそれを続けます。Paizoは良い商品――塗装済みのプラスチック製でも未塗装の金属製でも、良質のミニチュアを多様な好みを持つすべてのゲーマに届けることを約束します。
Q:Pathfinder BattlesはReaperの原型ですか?
A:これらはすべてWizKidsが原型を新造しています。
Paizo Publishingについて
Paizo Publishing, LLCはファンタジー・ロールプレイング・ゲーム、アクセサリ、ボード・ゲーム、そして小説の主要な出版社である。PaizoのPathfinder Roleplaying Gameは、卓上ゲーム史上もっとも大規模な公開プレイテストの結果生まれ、今日のRPG市場におけるベストセラーのひとつである。Pathfinder Adventure PathはテーブルトップRPGでもっとも有名で一番売れている月刊商品である。Paizo.comは主要なオンラインのホビー小売店で、さまざまな出版社の商品数万点を世界中の顧客に提供している。創立以来9年で、Paizo Publishingは主要な賞40以上を授与され、ホビー・ゲーム業界でもっとも有力な企業のひとつになった。
WizKids Gamesについて
National Entertainment Collectibles Association Inc. (NECA)の全面子会社で、ニュージャージーに拠点を置くWizKids/NECAは想像力を働かせるゲームの開発と出版を専門的に行なっている。HeroClixブランドは今日の市場でもっとも成功しているコレクタブル・ミニチュア・ゲームで、2億5千万以上のミニチュア・ゲーム・フィギュアを世界中で販売している。より詳しい情報はwww.wizkidsgames.comで。
五月下旬の『PaizoとWizKidsによる新しいミニチュアについての発表!』から二ヶ月ほど経ち、Paizoの塗装済みミニチュアについて詳細が出てきましたぁ。
本文中の補足をすると、『Heroes & Monsters』はpaizo.com価格で中型1体か小型2体が入っているStandard Boosterが$3.99、大型が1体入っているLarge Boosterが$5.99、Standard Booster16箱とLarge Booster3箱のBrickが$74.99、Brick4つのCaseが$274.99で、Caseひとつでだいたいコンプリートできるようなアソートみたいですぅ。
封入数減らして単価を廉くすることで値頃感を出してるようだけど、成功してほしいものですぅ。
2011年08月10日 システムを壊すわけでもなく、実際に資材を使うわけでもなく、しかもやっていることをだれにも見つからないのだったら、いったいどんな具体的な損害を与えたことになるんだ? [長年日記] 編集
§ [DnD][4e] Gen Con 2011: D&D新製品セミナ(Gen Con 2011: D&D New Products Seminar)
As usual, speculation was rampant on what Wizards of the Coast would announce at Gen Con. Given the departure of some high-profile names and based on statements made via the D&D website, the default prediction seemed to be the announcement of D&D 5th edition, or some kind of Basic/Advanced split forked off the current edition of D&D. As it turned out, none of that happened. Sources told me that while that certainly can’t be ruled out for the future (of course), any kind of announcement of that scope will have plenty of advance warning and won’t be conducted in secret (i.e., avoiding the way that D&D 4e was announced.)
例年通り、ウィザーズ・オブ・ザ・コーストがGen Conで何を発表するかの憶測は盛り上がった。いくつかの注目されている有名なD&Dのウェブサイトが行なった予想を元に、ありがちな止そうはD&D第5版の発表、あるいはBasic/AdvancedというD&D現行版の分離だった。しかし、それらは起こらなかった。関係筋が筆者に語ったところによると、(もちろん)将来的に起こらないとは断言できないが、そういう事を発表するときは事前に多くの告知を行なって秘密にはしないそうだ(すなわち、D&D第4版を発表した時の方法を避ける)。
その時、彼はGen Conで開かれるD&D Nwe Products Seminarの最後で大きな発表があると言い、それはゲーマが長い間求めていたものだった。実際、それはD&Dを飛び越えていくつかのロールプレイング・ゲームに影響があるものだったが、それをこの記事のハイライトにする。
このパネルはマイク・ミアルス(D&DのR&D責任者、あるいはボスとして公式に発表された)、ジェームズ・ワイアット、そしてロドニー・トンプソンが司会を行なっていた。
D&D小説
ジェームズ・ワイアットはD&D小説の近刊について話した。ネヴァーウィンターで起こっている事件は、ドリッズトが登場する『Neverwinter』と関係し、『Charon's Claw』に続いていく。さらに関係する作品の『Brimstone Angels』も11月に発売される。
汎世界クロスオーバのAbyssal Plagueも、既にoriginの2作、the plague strikeの3作が既刊で、plague spreadingの3作も近々刊行される。
D&D小説は出版の面でも、電子書籍だけの“おまけ”をつけた小説のパックという挑戦を『Shadowbane』などで行なう。また、毎週3作の定番D&D小説を発売しているが、これはD&D小説の広大な世界が電子書籍時代に入ったことを意味する。
D&Dボードゲーム
『Conquest of Nerath』は、同じゲーム・システムを使った別のゲームを作れないか議論された(これはBitrhrightの復活だろうか? これは筆者の純粋な推測である)。
Adventure systemの3作(『キャッスル・レイヴンロフト』、『ラス・オブ・アシャーダロン』、そして『レジェンド・オブ・ドリッズト』)も同様で、『レジェンド・オブ・ドリッズト』はこれらのシステムを使ったゲームで一番見事に調整された版だった。このシステムのゲームについてそれ以上の言葉は得られなかった。
ウィザーズ・オブ・ザ・コーストのカタログに現われた『Dungeon of Dread』のボードゲームは、主に要求された品質基準に満たないため中止になった。これは今日のRule-of-Threeで詳しく語られたが、マイク・ミアルズは、彼らが品質基準を満たさないまま発売して、再び悲劇を繰り返さないようにしたと、第4版のエラッタを例に出して説明した。
しかし、フォーゴトン・レルムの有名な都市を舞台とした『Lords of Waterdeep』という、“ヨーロッパ風(訳註:いわゆるドイツのボードゲーム)”の新作ゲームもロドニー・トンプソンから発表された。冒険者を雇い、計画を立て、他の君主たちに後ろから一撃を加えて勝利する。彼らは第2版のフォーゴトン・レルムの資料を調べ、実際にウォーターディープの貨幣に似たものを作るなどの着想を得た。
『Neverwinter Campaign Setting』はこのショウで販売され(実際、筆者はそれを手に入れた)以前のキャンペーン・セッティングを超えるためにどんな挑戦をしているのかが話された。本はプレイヤ用とDM用の2部構成になっており、ふたつが連動するようになっている。キャラクタが選んだテーマ(やその他のキャラクタ作成オプション)は、DMに多くの物語についてのフックを与えてキャンペーンのプレイに影響を与える。
近日発売の『Madness of Gardmore Abbey』は、ポスターマップ、ダンジョン・タイル、すべてのモンスターのトークン、そしてデック・オヴ・メニー・シングスが入った“豪華な”シナリオである。また、新書式で書かれた『Madness』は4冊に分割され、シナリオの中にはこれまでの見開き形式だけではなく、物語のフック、土地、NPCの紹介だけの部分もある。シナリオの制約が少ないため、この本には主要な事件の間を生めるための素材も多く含まれている。多くの遭遇で戦闘以外の解決方法を取れるようにするか、戦闘が損だと思わせるようになっている。
以前にも述べたように『Mordenkainen's Magnificent Emporium』は、ホビーショップ専売品として予定表に復活した(しかし、それはオンラインのそうした店でも購入できる)。良い製品を発売する事に対する新しい試みとして、それは差し戻されてより多くのプレイテストを行ない、正しい形で出せるようになった。この本にはレアリティのルールに対応したより多くのアイテム、同様にキャラクター・オプション、部下(follower)と雇い人(henchmen)のルール、鎧の新種別、ようするに、君がD&Dで買いたい物はこの本に入っている。
D&D Lair Assaultは9月の『Forge of the Dawn Titan』から始まるオーガナイズド・プレイ・プログラムである。このプログラムでは戦闘、パズルを好むプレイヤに焦点を絞り、Encounters(特にこれ以降の)ではより物語に焦点を絞る。Lair AssaultではDMに勝ちたい“訓練された”パワーゲーマ向けである。いつも同じことにならず遭遇のデザインにDMの個性を出せるように、DMにはダンジョンに棲むものの一覧を受け取ることができる。
『Dragon's Collector's Set』は『Beholder Collector's Set』のようにクロマティック・ドラゴン5体がパックに入っている。
11月には『Heroes of the Feywild』で、フェイのキャラクタは多くのオプションを得る。新しいクラスの作成オプションはバードから放浪するスカルド(skald)、新しいドルイド、そして防衛役が激怒すると撃破役になるふたつの役割を持ったバーバリアン。新種族はハマドライアド(hamadryad)、サテュロス、そしてピクシー(彼らは最初から飛行能力を持つ)である。かつての『Beyond the Crystal Cave』モジュールを元にしたEncountersのseasonはこの発売にあわせられる。
12月、『Book of Vile Darkness』をクリスマスには間に合わせる。悪属性キャラクタへの新オプションもだが、もっとも重要なのは、多くのキャンペーンで使えるアンチヒーローのような善良ではないキャラクタがどう冒険のパーティとつきあうかという、悪を使う方法のアドバイスである。
新しいダンジョン・タイルは幽霊屋敷の『Shadowghast Manor』と、斜めや四角くないレイアウトが多い『Cathedrals of Chaos』が準備されている。
来年には『Player's Option: Power of the Plane Below』が出る(以前は『Heroes of the Elemental Chaos』という名前で予定表に出ていた)。それには元素使いのモンク作成オプション、“Essentials化”したソーサラー、ウィザードの作成オプションSha'ir、さらに元素の力を利用したいあらゆるキャラクタに対するオプションが含まれている。新種族はこの本で追加されない。Encountersのseasonもこれにちなんだ(Encountersの序盤で)旧き元素の目を調査することに焦点があてられている。マイク・ミアルズはそれがまだ『クトゥルフ神話TRPG』ほどではないと言っているが、それは今までのEncounters seasonとは異質なものになる。
また来年はポスターマップ、多くの遭遇エリア、シナリオ、そして設定を含む『Undermounten』が“製品化”(それが1冊の本になるか、ボックス・セットになるかは未定)される。アンダーマウンテンすべてをマップに描き起こすのは無駄な努力であり、無限に探検を続けられるようにするためにも、PCがマップのどこへ向かうかではランダム・ダンジョン・ジェネレータも活躍する。
大ニュース:帰ってきたミニチュア
話は前後するが、筆者がその前に得た大きな製品についての発表はこれだった。ウィザーズ・オブ・ザ・コーストによるミニチュアの復活……しかも、今度はランダム封入ではない。「私はゲームのためにオークを1箱買いたい」と言っていたゲーマにとって、これは福音だ。
ウィザーズはテーマが決められたランダムではない箱入りのミニチュア(オーク、ドラウ、ゴブリン、エルフなどのような)を発売し、それぞれの箱に色々なミニチュアを入れてくる。それだけではなく、そのミニチュアでは新しいミニチュアのために作られたスカーミッシュ・ゲームにも使うことができる。それぞれの箱には君が買った箱でプレイするのに必要なステータスと、試合ごとに繋げて面白い戦場を作るための地形(それはRPGでもきちんと使える)が入っている。さらに、数セットが発売されれば、君は自分の軍隊を作るためにそれらを混ぜて使うこともでき、君が買ったセットそれぞれに束縛されることはない。
新しいミニチュアのスカーミッシュ・ゲームはふたつの面が特徴的だ。ひとつめは、ダイスを使わない。それはより戦略的で運の要素を削り(少しはまだ存在する)、アクション・カードを使うところ。ふたつめは、スカーミッシュ・ゲームそのものを9月からD&Dのウェブサイトで始まる大規模な公開プレイテストで作るというものである。こうして、ゲームはより多くのテストを経て最高の状態で発売される。
Q&Aを少々
- 今年は予定表をこなすよりは良質な本だけを出すため、製品の数をあえてしぼった。
- 新たなキャンペーン・スタイル(それには色々な意味がある)の本は次の8月に発売されるが、彼らはそれについて話す準備ができていない。それはドラゴンランス(かれらはそれについてのアイデアもあるようだったが)や新しいセッティングではないという一方、既存のセッティングかあるいはまったく新しいセッティングであるという答えをしなかったため、これまでに無かった何かがD&Dに現われるのかもしれない。
- Virtual Tableはまだベータで、テストの段階である。もう一度言う、それらが完璧になるまでリリースしたくない。
- DDIはより速く、よりニッチな要求に対応するために使われる。10月のDDIはカラ=トゥア月間で、ルーンプリースト(このゲームでもっともプレイされていないクラス)はカラ=トゥアの雰囲気を持つ新しい作成オプションが追加される。Al Qadimは将来DDIのテーマとなりうる可能性のひとつである。
- クラスをサポートするさい、彼らはパワーばかり(それらは既にあまりにも多くがある)の追加ではなく、物語と組み合わせた新しいオプションを公開したがっている。
- マイクのLegends and Loreのコラムで、彼はD&Dの歴史を掘り下げ、話をすることで押しつけることなくD&Dのファンに原点を知らせようとしている。彼はすべての版をプレイする事ですべての角度からゲームを検証する彼はこの仕事を得た時、彼は1つ星から5つ星まで『PHB』の批評すべてを読んだ。
- 『Conquest of Nerath』のシステムでもうひとつのゲームが作られるかもしれないが、それはD&Dの大規模戦闘シミュレータではない。だが、彼らはそのためにいくつかのオプションを考えている。
- D&Dの電子書籍(新版と旧版)は、まだ何も発表する準備ができていないが、彼らはそれを動かすため本当に懸命な努力をしている。パネリストは年会費を払えばエベロンの資料すべてへアクセスできる購読権についての話を挟んだ。
- アタリは多くのD&Dテレビゲームに取り込んでいて、これはRPG関係にも多くの可能性が開かれている。『Neverwinter』はこの好例である。
これらはすべてが大きなものだった。第5版はないが、いくつかの大ニュースがあり、そして筆者はマイク・ミアルズがD&DのR&D部の責任者を引き継いだことが最近のD&Dにあった良い出来事のひとつであると主張したい。
Gen Conのセミナで発表された、DnDの今年下半期から来年の新製品情報を訳しましたぁ。
『Dragon』、『Dungeon』の動きを『Blog of Holding』さんの「live from gencon: ask design & development seminar」で補完すると、以下のようになるですぅ。
- 9〜10月のカラ=トゥア月間に“オリエンタルな”テーマ、Assassin(Ninja)、Kanji Runepriest、Honor ruleの公開。
- 11〜12月は『Heroes of the Feywild』のサポートでフェイのテーマ、ムーンシェイのケルト風なアイテム類やユニコーンなど、シナリオ『Baba Yaga's Dancing Hut』、呪文による決闘のルールを公開。
- 1〜2月はフォーゴトン・レルム月間でパープル・ドラゴン・ナイトなどコアミアについて、フェイルーンの神格に合わせたチャネル・ディヴィニティのオプション、元素のテーマ、1stの『Fiend Folio』からのモンスタ。
今年になってからの製品展開は、ウェブの記事は紙の出版より読者の声や現場の裁量で動き易いという特性を送り手と受け手の両方が理解しつつあり、両者で同じ物を出すのではなくうまい棲み分けの間合いを計っている雰囲気があるですぅ。
ともあれカラ=トゥアとオリエンタルのサポートは楽しみですぅ。
Thanks for Dave "The Game" Chalker.
This work is licensed under a Creative Commons Attribution-NonCommercial-ShareAlike 3.0 United States License.
2011年08月19日 きちんと制度化されるに充分なほど、状況が停滞することは決してない。 [長年日記] 編集
§ [DnD] ゲイリー・ガイギャックスの映画発表さる
Gail Gygax recently mentioned on her Facebook page that something "special" is in the works "for all of Gary's fans for the big screen! Who wants to see something for gamers...I am working for that and well it has been a long long journey one which I think is coming to an end for all of you, I think have found the match."
Gary Gygax movie on the horizon - National RPG | Examiner.com
近頃、ゲイル・ガイギャックスはFacebookで「ゲイリーのファン全員へ捧げる銀幕! ゲーマなら誰もが観たがる作品にと……私はそのために長らく働いてきましたが、ようやく納得いく答えを得たと思います」と“特報”を発表した。
ジョージ・ステイトンは、彼がゲイリー・ガイギャックスの人生に基づく1億5千ドルをかけた映画の脚本家になると明かした。ジョージは映画を「アクションと伝記が混じった映画」だと語る。映画ではゲイリーがダンジョンズ&ドラゴンズを創造するまでを、現実とダンジョンズ&ドラゴンズの幻想世界を交えた物語にする。
現実とロールプレイングの世界を対比させた映画はわずかながら存在しているが、そのどれもが伝記映画ではなかった。『ビデオゲームを探せ!』は主演のヘンリー・トーマスを、ロールプレイング・ゲームの空想世界から現れた諜報部員のジャック・フラックを創造して信じる少年とした。そしてもちろん、トム・ハンクスが現実を失っていくゲーマを演じる忌まわしい『トム・ハンクスの大迷宮』もある。ゲイリーが普通に描かれたのは、『トム・ハンクスの大迷宮』のパロディをやった『Futurama』の『Bender's Game』だった。きちんとした映画を公開するのはゲイリーの遺したものとダンジョンズ&ドラゴンズの創造をより広く認識させられるだろう。
ジョージは「大スターがゲイリーを演じるだろう」と口を滑らせたが、彼らは主演の俳優と監督がすべての事務処理を終わらせ、公式に発表できる時を待っている。筆者が俳優の人選をできるなら、ポール・ジアマッティが良いと考える。彼は幅広い役柄を情感たっぷりに演じられるので、ゲイリーにふさわしいと思う。あなたは誰がゲイリー・ガイギャックスを演じさせたいだろうか? それを聞きたい!
ジョージは映画の進捗を報告すると約束した。乞うご期待!
ゲイリー・ガイギャックスの伝記映画が発表されたというニュースがありましたぁ。脚本を担当するジョージ・ステイトンという人は、2008年にリリースされたアニメ版ドラゴンランスの脚本家でもあるですぅ。
2011年08月26日 もし「混乱」が充分に長く継続すれば、それが新しい種類の社会になるだけのことだ――あいかわらずの同じ歴史のゲームで、ただ新しい役者と新しい配役とがある。 [長年日記] 編集
§ [DnD][4e] D&Dエンカウンター・ポータル開設
もう既に『D16の日記』の「D&Dエンカウンター・ポータルwiki」で紹介されたですぅが、WotCが主催している毎週ショップに集まってDnDのセッションを行なおうというイベント、D&D Encountersを開催するための解説や開催場所をまとめたポータルサイト、D&Dエンカウンター・ポータルが開設されましたぁ。
私はスペースを提供しているだけだけど、既に開催している方々の実例を交えたショップへの説明方法など、これから始めようと思っている方には非常に役立つサイトになっていると思いますぅ。