ネコぶんこ


2021年03月06日 [長年日記] 編集

§ [DnD][5e] アドベンチャー:霜柱一家(8~10レベル)

今週の小冒険は高レベルに足を突っ込んだレベル帯でダンジョンですぅ。

データ系はOGLを使ってるので、そちらの参考にもどうぞですぅ。

また、現在イエローサブマリンさんに第5版用のアドベンチャー集『駆け出し勇者の小冒険』を1650円(税込)にて依託中ですぅ。さくっと遊べるシナリオをお探しの方は是非ですぅ。

冒険の概要

この冒険は8~10レベル程度のキャラクター向けの短時間で終わるアドベンチャーである。

フロスト・ジャイアントの霜柱一家は雪深い峡谷地帯を治める暴君である。彼らは自分たちの縄張りに住む者たちから税と称して気まぐれに略奪を行ない、満足できないようなら破壊と殺戮で埋め合わせをする。

キャラクターたちは霜柱一家と決別するために谷のものたちから雇われ、あるいは為されるべき正義を行なうために彼らの根城へ挑戦する。霜柱一家を統べるフロスト・ジャイアントの兄弟、シアルヴとレギンを倒せば冒険は成功となる。

冒険への導入

キャラクターたちは旅の途中、何か巨大なものに蹂躙された廃墟を見つける。そこでは地元の狩人が数名、瓦礫に埋もれた生き残りを救助している。彼らはここにあった村がフロスト・ジャイアントの霜柱一家に満足な貢ぎ物をできず、腹いせに破壊されたのだと涙ながらに語る。

キャラクターたちが見てわかるように武装しているなら、村人や狩人は彼らに霜柱一家の退治を依頼する。報酬は霜柱一家のねぐらにある財宝だ。さらに、この谷を治める新たな領主になってくれても構わないと言う。

1.雪原の巨獣

霜柱一家のねぐらは雪山のふもとにある洞窟だ。その手前には広場があり、荷役用のマンモスが飼われている。ここではオーガの小間使いがマンモスの世話をしている。

キャラクターたちが襲撃をするなら、オーガはマンモスをけしかけ、洞窟の中に逃げて主人に報告しようとする。

オーガ

大型・巨人、混沌にして悪


AC:11(ハイド・アーマー)

hp:59(7d10+21)

移動速度:40フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
19(+4) 8(-1) 16(+3) 5(-3) 7(-2) 7(-2)

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉8

言語:共通語、巨人語

脅威度:2(450XP)


アクション

グレートクラブ:近接武器攻撃:攻撃+6、間合い5フィート、目標1体。ヒット:13(2d8+4)[殴打]ダメージ。

ジャヴェリン:近接/遠隔武器攻撃:攻撃+6、間合い5フィートまたは射程30/120フィート、目標1体。ヒット:11(2d6+4)[刺突]ダメージ。

マンモス

超大型・野獣、無属性


AC:12(外皮)

hp:126(11d12+55)

移動速度:40フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
24(+7) 9(-1) 21(+5) 3(-4) 11(+0) 6(-2)

感覚:受動〈知覚〉10

言語:-

脅威度:6(2300XP)


踏み荒らし突撃:マンモスがクリーチャーに向かって最低20フィート直進し、同じターンに牙による攻撃でそれにヒットしたなら、その目標は難易度18の【筋力】セーヴィング・スローに成功しなければ、伏せ状態になる。目標が伏せ状態なら、マンモスはボーナス・アクションとしてそれに1回の踏みつけ攻撃を行なえる。

アクション

牙:近接武器攻撃:攻撃+10、間合い10フィート、目標1体。ヒット:25(4d8+7)[刺突]ダメージ。

踏みつけ:近接武器攻撃:攻撃+10、間合い5フィートまたは射程30/120フィート、伏せ状態のクリーチャー1体。ヒット:29(4d10+7)[殴打]ダメージ。

2.大部屋

霜柱一家のねぐらになっている洞窟は天井まで30フィート(9メートル)ほどある岩山の割れ目で、部屋の中は“明るい”かがり火が焚かれている。

洞窟を入ってしばらく進むと、酒臭い大部屋があり、そこでは霜柱一家のオーガやエティンが略奪してきたヒューマンやドワーフに料理や給仕をさせ、思い思いにくつろいでいる。

ここにいるのはオーガが5名、エティンが2名、囚われの一般人が10名である。

一般人

中型・人型生物(任意の種族)、任意の属性


AC:10

hp:4(1d8)

移動速度:30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
10(+0) 10(+0) 10(+0) 10(+0) 10(+0) 10(+0)

感覚:受動〈知覚〉10

言語:任意の言語1つ(大抵は共通語)

脅威度:0(10XP)


アクション

クラブ:近接武器攻撃:攻撃+2、間合い5フィート、目標1体。ヒット:2(1d4)[殴打]ダメージ。

エティン

大型・巨人、混沌にして悪


AC:12(外皮)

hp:85(10d10+30)

移動速度:40フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
21(+5) 8(-1) 17(+3) 6(-2) 10(+0) 8(-1)

技能:〈知覚〉+4

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉14

言語:オーク語、巨人語

脅威度:4(1100XP)


双頭:エティンは【判断力】〈知覚〉判定および気絶状態、恐怖状態、聴覚喪失状態、魅了状態、盲目状態、および朦朧状態へのセーヴィング・スローに有利を得る。

常時覚醒:エティンの頭が片方寝ているとき、もう片方は起きている。

アクション

複数回攻撃:エティンは2回攻撃を行なう。1回はバトルアックス、もう1回はモーニングスター。

バトルアックス:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い5フィート、目標1体。ヒット:14(2d8+5)[斬撃]ダメージ。

モーニングスター:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い5フィート、目標1体。ヒット:14(2d8+5)[殴打]ダメージ。

オーガ

大型・巨人、混沌にして悪


AC:11(ハイド・アーマー)

hp:59(7d10+21)

移動速度:40フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
19(+4) 8(-1) 16(+3) 5(-3) 7(-2) 7(-2)

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉8

言語:共通語、巨人語

脅威度:2(450XP)


アクション

グレートクラブ:近接武器攻撃:攻撃+6、間合い5フィート、目標1体。ヒット:13(2d8+4)[殴打]ダメージ。

ジャヴェリン:近接/遠隔武器攻撃:攻撃+6、間合い5フィートまたは射程30/120フィート、目標1体。ヒット:11(2d6+4)[刺突]ダメージ。

3.略奪品室

大部屋からさらに奥に続く道には脇道があり、そこには一家が略奪してきた財物や、狩りの獲物が乱雑に並べられている。ここでも囚われの一般人5名が品物の整理や、獣の皮をなめしたり肉を解体する作業をしている。

囚われた人々は奴隷として扱われ、この部屋の片隅に寝泊まりするようにさせられている。

ここには1200cp、10000sp、3000gp、100ppと100gpの金塊9つ、小屋の土台ごと根こそぎに持ってこられた穀物庫、蒸留酒の大樽8つ、マンモスの肉2頭分、牛の肉30頭分がある。

一般人

中型・人型生物(任意の種族)、任意の属性


AC:10

hp:4(1d8)

移動速度:30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
10(+0) 10(+0) 10(+0) 10(+0) 10(+0) 10(+0)

感覚:受動〈知覚〉10

言語:任意の言語1つ(大抵は共通語)

脅威度:0(10XP)


アクション

クラブ:近接武器攻撃:攻撃+2、間合い5フィート、目標1体。ヒット:2(1d4)[殴打]ダメージ。

4.霜柱兄弟の部屋

洞窟の最奥には霜柱一家を統べる兄弟のフロスト・ジャイアント、シアルヴとレギンがいる。彼らはマンモスの骨で作った杯に入れたまま凍らせた酒の凍っていない部分をすすりながら、次の襲撃計画を練り、いずれは谷の外にも足を伸ばそうかと笑っている。

シアルヴとレギンはそれぞれ100gp、15pp、そしてレアの魔法のアイテムを持っている。

フロスト・ジャイアント

超大型・巨人、中立にして悪


AC:15(つぎはぎの鎧)

hp:138(12d12+60)

移動速度:40フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
23(+6) 9(-1) 21(+5) 9(-1) 10(+0) 12(+1)

セーヴィング・スロー:【耐】+8、【判】+3、【魅】+4

技能:〈運動〉+9、〈知覚〉+3

ダメージ完全耐性:[冷気]

感覚:受動〈知覚〉13

言語:巨人語

脅威度:8(3900XP)


アクション

複数回攻撃:フロスト・ジャイアントはグレートアックスで2回の攻撃を行なう。

グレートアックス:近接武器攻撃:攻撃+9、間合い10フィート、目標1体。ヒット:25(3d12+6)[斬撃]ダメージ。

岩:遠隔武器攻撃:攻撃+9、射程60/240フィート、目標1体。ヒット:28(4d10+6)[殴打]ダメージ。

結末

霜柱兄弟を倒せば、この谷を騒がす悪党はたちはひとまずなりを潜める。キャラクターたちが新たな実力者として目を光らせるもよし、どこかへ立ち去るもよし。GMは後腐れないように演出するといい。

この記事はOpen Game Licenseに基づいて作成されている。Open Game Licenseに該当するのは、クリーチャーやアイテムの名前やステータスなどである。この記事の他の箇所は個人的な使用を除き、いかなる形式でも許可なく複製することはできない。


2021年03月08日 [長年日記] 編集

§ [Ludus] ゑばんげりよん

ある秋の日に「いいよ」と勧めてくれた人がいたけど今生きてるかもわからないのう、完全密閉ネット横浜でときめきエヴァリアル書いてたうにゃまさんとか今何処とか思い返す今日この頃、初日に行かないとずるずる行きそうにないから行ってきたですぅ。

放浪の果てに鎌倉で昔のメンツで暮らすんじゃないのとかそういう無駄な予想が当たってイェイで、本篇は冬月先生とゲンドウなど大人組へのスポット多めで私向けだったり、これは視聴者のトシもあるのかとか、肝心のところでヤマトかいとか、夫婦の共同作業夫婦入刀とか、水中映像のビジュアルウォーターアーティストとか、昔馴染みがぷっとくるネタがあったりで山盛りだったですぅ。

それにしても故郷の風景好きねえとかコンテかい実写かいでオチもついて、所信表明通りちょっとはいじりやすく……なったかどうかはこれから次第そうですぅ。

§ [Ludus] そういエヴァ

ガーゴイルもとい冬月先生は最初の試されてるとの言葉通り試してるだけで学生たちが答えを出したら物資は準備してあるので消えるねくらいのノリで退場したし、終始強かったですぅ。

大人組がほぼ冬月研メンバだったので、一番出来のいい弟子が入れあげた不肖の弟子の面倒を見てる師匠(そこそこの弟子からは頼まれればなんかやる)みたいなポジションだったですぅ。

§ [Ludus] そういエヴァ2

ミサトさんはセカンドインパクト時に14歳でADAMSと対峙したので、彼女もエヴァに呪縛されたひとりだったとも数えられるですぅ。


2021年03月13日 [長年日記] 編集

§ [DnD][5e] アドベンチャー:死者の門(8~10レベル)

今週の小冒険もちょっと高レベルなダンジョンですぅ。

データ系はOGLを使ってるので、そちらの参考にもどうぞですぅ。

また、現在イエローサブマリンさんに第5版用のアドベンチャー集『駆け出し勇者の小冒険』を1650円(税込)にて依託中ですぅ。さくっと遊べるシナリオをお探しの方は是非ですぅ。

冒険の概要

この冒険は8~10レベル程度のキャラクター向けの短時間で終わるアドベンチャーである。

キャラクターたちのいる地方では近頃、アンデッドが徒党を組んでうろつき、昼日中から人里が襲われるような事態になっている。

原因はラックル城という廃城の地下にある。そこにはかつて狂った王が不死者の軍勢を呼び出すために建造したポータルがあり、財宝を求める冒険者が誤って作動させてしまったのだ。

キャラクターたちはアンデッドが増えた原因を突き止め、ラックル城のポータルを封印せねばならない。ポータルを守護する悪の軍勢を打ち払い、機能を停止させれば冒険は成功となる。

冒険への導入

キャラクターたちは街の領主などからアンデッド徘徊の原因を探って排除するように請われ、5000gpの恩賞を約束される。キャラクターたちが既にある程度の地位にあるなら、部下や領民から事件の解決を願われることもあるだろう。

1.情報収集

難易度15の【知力】〈歴史〉判定に成功すれば、かつてラックル城の領主が無限の兵を求めてアンデッドが蠢く次元界、不死の荒れ野へ通じるポータルを建造したことがわかる。

難易度10の【魅力】判定に成功すれば、最近命からがら街に戻ってきた遺跡漁りのローグ、シザイルが気を病み伏せっているという情報が手に入る。彼に話を聞くと、ラックル城の地下にある門のようなものを開けようとしたら骨の怪物が現われ、仲間が殺されているうちに逃げてしまったことを告白する。

ラックル城は百年ほど前に住むものがいなくなり、今は廃墟になっている。キャラクターたちのいる街からは120マイルほどの距離がある。

2.ラックル城近傍

城までの旅程は省略する。GMが必要だと考える場合、適宜ランダム遭遇などを挿入すること。

ラックル城の近くまで来ると空には暗雲が垂れ込め、そこかしこでゾンビやグールが活動している。行き交う人が減り草が生い茂る道は、10体のゾンビと2体のデス・ドッグを連れたワイトが見回りをしている。

ゾンビ

中型・アンデッド、中立にして悪


AC:8

hp:22(3d8+9)

移動速度:20フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
13(+1) 6(-2) 16(+3) 3(-4) 6(-2) 5(-3)

セーヴィング・スロー:【判】+0

ダメージ完全耐性:[毒]

状態完全耐性:毒状態

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉9

言語:生前に知っていた言語を理解できるが話せない

脅威度:1/4(50XP)


アンデッドの頑健さ:[光輝]あるいはクリティカル・ヒット以外のダメージでゾンビのヒット・ポイントが0になった時、難易度5+受けたダメージの【耐久力】セーヴィング・スローを行なう。成功すれば、ゾンビはその代わりにヒット・ポイントを1まで減少させる。

アクション

叩きつけ:近接武器攻撃:攻撃+3、間合い5フィート、目標1体。ヒット:4(1d6+1)[殴打]ダメージ。

デス・ドッグ

中型・野獣、無属性


AC:12

hp:39(6d8+12)

移動速度:40フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
15(+2) 14(+2) 14(+2) 3(-4) 13(+1) 6(-2)

技能:〈隠密〉+4、〈知覚〉+5

感覚:暗視12フィート、受動〈知覚〉15

言語:-

脅威度:1(200XP)


双頭:ドッグは【判断力】〈知覚〉判定に有利を得て、気絶状態、恐怖状態、聴覚喪失状態、魅了状態、盲目状態、あるいは朦朧状態に対するセーヴィング・スローに有利を得る。

アクション

複数回攻撃:ドッグは2回の噛みつき攻撃を行なう。

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[刺突]ダメージ。目標がクリーチャーの場合、難易度12の病気に対する【耐久力】セーヴィング・スローに成功しなければ、毒状態となる。24時間毎にそのクリーチャーはセーヴィング・スローを再び行ない、失敗する度に最大ヒット・ポイントが5(1d10)減少する。この減少は病気が治癒されれば終了する。この病気でヒット・ポイントの最大値が0になったなら、そのクリーチャーは死亡する。

ワイト

中型・アンデッド、中立にして悪


AC:14(スタデッド・レザー)

hp:45(6d8+18)

移動速度:30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
15(+2) 14(+2) 16(+3) 10(+0) 13(+1) 15(+2)

技能:〈隠密〉+4、〈知覚〉+3

ダメージ耐性:[死霊];銀の武器ではない非魔法的攻撃による[殴打]、[斬撃]、および[刺突]

ダメージ完全耐性:[毒]

状態完全耐性:消耗状態、毒状態

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉13

言語:生前に知っていた言語すべて

脅威度:3(700XP)


陽光過敏:陽光の下で、ワイトは攻撃ロール、視覚による【判断力】〈知覚〉判定に不利を得る。

アクション

複数回攻撃:ワイトは2回のロングソードあるいは2回のロングボウで攻撃を行なう。1回のロングソードでの攻撃を生命力吸収にすることもできる。

生命力吸収:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体のクリーチャー。ヒット:5(1d6+2)[死霊]ダメージ。目標は難易度13の【耐久力】セーヴィング・スローに成功しなければ、ヒット・ポイント最大値を受けたダメージと同じだけ低下させる。この低下は目標が大休憩を終了するまで持続する。この効果によって最大ヒット・ポイントが0以下になった場合、目標は死亡する。

人型生物がこの攻撃によって死亡したら、その人型生物が復活するか肉体を破壊されない限り、24時間後にワイトの支配するゾンビとして蘇る。ワイトは一度に12体を超えるゾンビを支配できない。

ロングソード:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:6(1d8+2)[斬撃]ダメージ、両手持ちの場合は7(1d10+2)[斬撃]ダメージ。

ロングボウ:遠隔武器攻撃:攻撃+4、射程150/600フィート、目標1体。ヒット:6(1d8+2)[刺突]ダメージ。

3.城門

ラックル城の城門にはオーガのゾンビが5体配置されている。彼らは中に人を入れまいと奮戦する。

オーガのゾンビ

大型・アンデッド、中立にして悪


AC:8

hp:85(9d10+36)

移動速度:30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
19(+4) 6(-2) 18(+4) 3(-4) 6(-2) 5(-3)

セーヴィング・スロー:【判】+0

ダメージ完全耐性:[毒]

状態完全耐性:毒状態

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉8

言語:生前の言語を理解できるが話せない

脅威度:2(450XP)


アンデッドのしぶとさ:ゾンビは0ヒット・ポイント以下になるダメージを受けても、ダメージが[光輝]あるいはクリティカル・ヒットによるものでなければ、難易度5+受けたダメージの【耐久力】セーヴィング・スローを行なう。成功すればゾンビはその代わりに1ヒット・ポイントになる。

アクション

モーニングスター:近接武器攻撃:攻撃+6、間合い5フィート、目標1体。ヒット:13(2d8+4)[殴打]ダメージ。

4.中庭

中庭はポータルから出てきた多くのアンデッドによる足跡が残されている。それらは「6.館」へと続いている。また、城の片隅には小さな礼拝堂がある。そちらは「5.礼拝堂」を参照すること。

5.礼拝堂

礼拝堂は石造りのしっかりした建物で、扉もまだ残っている。奥にはテレポートのために使える印形が彫られており、その近くには赤い衣をまとった青白い肌の女性が佇んでいる。

キャラクターたちが女性と話をするなら、彼女はアラルメインと名乗り、かつて契約によりこの地の地下に地獄への門を建造したせいで望まない形の騒乱が起こっているが、自ら壊すことは契約に反するため、ここに来た君たちにポータルを壊してほしいと頼んでくる。報酬はヴェリー・レアの魔法のアイテムをひとつだ。

頼みを聞くにしろ断るにしろ、アラルメインはしばらくここに滞在している。攻撃する場合、彼女は逃走を優先する。

アラルメインの正体はリッチである。

リッチ

中型・アンデッド、任意の悪属性


AC:17(外皮)

hp:135(18d8+54)

移動速度:30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
11(+0) 16(+3) 16(+3) 20(+5) 14(+2) 16(+3)

セーヴィング・スロー:【耐】+10、【知】+12、【判】+9

技能:〈看破〉+9、〈知覚〉+9、〈魔法学〉+18、〈歴史〉+12

ダメージ抵抗:[死霊]、[電撃]、[冷気]

ダメージ完全耐性:[毒]、非魔法的な攻撃による[殴打]、[斬撃]、および[刺突]

状態完全耐性:恐怖状態、消耗状態、毒状態、麻痺状態、魅了状態

感覚:超視覚120フィート、受動〈知覚〉19

言語:共通語に加え5つの言語

脅威度:21(33000XP)


呪文発動:リッチは18レベルの術者である。この呪文発動能力値は【知力】である(呪文セーヴ難易度20、呪文攻撃+12)。リッチは以下のウィザード呪文を準備している。

初級呪文(無限回):プレスティディジテイションメイジ・ハンドレイ・オヴ・フロスト

1レベル(4スロット):サンダーウェイヴシールドディテクト・マジックマジック・ミサイル

2レベル(3スロット):アシッド・アローインヴィジビリティディテクト・ソウツミラー・イメージ

3レベル(3スロット):アニメイト・デッドカウンタースペルディスペル・マジックファイアーボール

4レベル(3スロット):ディメンジョン・ドアーブライト

5レベル(3スロット):クラウドキルスクライイング

6レベル(1スロット):グローブ・オヴ・インヴァルネラビリティディスインテグレイト

7レベル(1スロット):フィンガー・オヴ・デスプレイン・シフト

8レベル(1スロット):ドミネート・モンスターパワー・ワード・スタン

9レベル(1スロット):パワー・ワード・キル

退散抵抗:リッチはアンデッド退散の効果へのセーヴィング・スローに有利を得る。

伝説的抵抗(3回/日):リッチがセーヴィング・スローに失敗した場合、それはその代わりに成功したことを選べる。

復活:経箱を持っているなら、破壊されたリッチは1d10日で新たな体を得て、すべてのヒット・ポイントを取り戻し、再び動けるようになる。新たな体は経箱から5フィート以内に出現する。

アクション

麻痺の接触:近接武器攻撃:攻撃+12、間合い5フィート、クリーチャー1体。ヒット:10(3d6)[冷気]ダメージ。目標は難易度18の【耐久力】セーヴィング・スローに成功しなければ1分間麻痺状態になる。目標はそれのターン終了時にふたたびセーヴィング・スローを行なえ、成功すればその効果は終了する。

伝説的アクション

リッチは以下にある3回の伝説的アクションを行なえる。伝説的アクションは1度に1つだけ、他のクリーチャーのターン終了時にのみ使用できる。リッチはそのターン開始時に、使用された伝説的アクションを回復する。

初級呪文:リッチは初級呪文を発動する。

麻痺の接触(2アクション分):リッチは麻痺の接触を使用する。

恐怖のにらみ(2アクション分):リッチは10フィート以内の視認できるクリーチャー1体をにらむ。目標はこの魔法に対し難易度18の【判断力】セーヴィング・スローに成功しなければ、1分間恐怖状態になる。恐怖状態の目標はそれのターン終了時にふたたびセーヴィング・スローを行なえ、成功すればその効果は終了する。セーヴィング・スローに成功あるいはその効果が終了した目標は、次の24時間リッチのにらみに完全耐性を得る。

生命粉砕(2アクション分):リッチから20フィート以内のアンデッドではないクリーチャーは、この魔法に対し難易度18の【耐久力】セーヴィング・スローを行ない、セーヴに失敗した場合は21(6d6)[死霊]ダメージを受け、成功すれば半分のダメージを受ける。

6.館

館の中にはポータルから出てきたさまざまな国を治めていた王のなれの果てであるレイスが3体、臣下のスペクター5体と共に、地上をどう支配したものか会議を行なっている。

奥にはポータルの部屋へ続く階段がある。

スペクター

中型・アンデッド、混沌にして悪


AC:12

hp:22(5d8)

移動速度:0フィート、飛行50フィート(ホバリング)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
1(-5) 14(+2) 11(+0) 10(+0) 10(+0) 11(+0)

ダメージ耐性:[酸]、[電撃]、[火]、[雷鳴]、[冷気];非魔法的攻撃による[殴打]、[斬撃]、および[刺突]

ダメージ完全耐性:[死霊]、[毒]

状態完全耐性:気絶状態、拘束状態、消耗状態、石化状態、つかまれた状態、毒状態、伏せ状態、麻痺状態、魅了状態

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉10

言語:生前に知っていた言語すべてを理解できるが話せない

脅威度:1(200XP)


非実体移動:スペクターはクリーチャーや物体の占める空間を移動困難地形として通り抜けることができる。物体の中でターンを終えたなら、5(1d10)[力場]ダメージを受ける。

陽光過敏:陽光の下で、スペクターは攻撃ロール、視覚による【判断力】〈知覚〉判定に不利を得る。

アクション

生命力吸収:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:10(3d6)[死霊]ダメージ。目標は難易度10の【耐久力】セーヴィング・スローに成功しなければ、ヒット・ポイント最大値を受けたダメージと同じだけ低下させる。この低下は目標が大休憩を終了するまで持続する。この効果によって最大ヒット・ポイントが0以下になった場合、目標は死亡する。

レイス

中型・アンデッド、中立にして悪


AC:13

hp:67(9d8+27)

移動速度:0フィート、飛行60フィート(ホバリング)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
6(-2) 16(+3) 16(+3) 12(+1) 14(+2) 15(+2)

ダメージ耐性:[酸]、[電撃]、[火]、[雷鳴]、[冷気];銀の武器ではない非魔法的攻撃による[殴打]、[斬撃]、および[刺突]

ダメージ完全耐性:[死霊]、[毒]

状態完全耐性:拘束状態、消耗状態、石化状態、つかまれた状態、毒状態、伏せ状態、麻痺状態、魅了状態

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉12

言語:生前に知っていた言語すべて

脅威度:5(1800XP)


非実体移動:レイスはクリーチャーや物体の占める空間を移動困難地形として通り抜けることができる。物体の中でターンを終えたなら、5(1d10)[力場]ダメージを受ける。

陽光過敏:陽光の下で、レイスは攻撃ロール、視覚による【判断力】〈知覚〉判定に不利を得る。

アクション

生命力吸収:近接武器攻撃:攻撃+6、間合い5フィート、目標1体。ヒット:21(4d8+3)[死霊]ダメージ。目標は難易度14の【耐久力】セーヴィング・スローに成功しなければ、ヒット・ポイント最大値を受けたダメージと同じだけ低下させる。この低下は目標が大休憩を終了するまで持続する。この効果によって最大ヒット・ポイントが0以下になった場合、目標は死亡する。

スペクター作成:レイスは10フィート以内の1分以内に暴力で死んだ人型生物を目標にする。目標の魂は死体からもっとも近い何者にも占められていない空間でスペクターとなり復活する。このスペクターはレイスの支配下にある。レイスは一度に7体を超えるスペクターを支配できない。

7.地獄への門

ラックル城の地下には、不死の荒れ野へと続く石造りのポータルが開き、その前にはボーン・デヴィルの門衛と手下のグール4体が契約に従って番をしている。

戦闘になった場合、ラウンドの開始時に1d4体のグールがポータルの向こう側から現われる。

ポータルは組まれた石を破壊すれば停止する。

グール

中型・アンデッド、混沌にして悪


AC:12

hp:22(5d8)

移動速度:30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
13(+1) 15(+2) 10(+0) 7(-2) 10(+0) 6(-2)

ダメージ完全抵抗:[毒]

状態完全抵抗:消耗状態、毒状態、魅了状態

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉10

言語:共通語

脅威度:1(200XP)


アクション

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+2、間合い5フィート、目標1体。ヒット:9(2d6+2)[刺突]ダメージ。

爪:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:7(2d4+2)[斬撃]ダメージ。目標がエルフあるいはアンデッド以外のクリーチャーの場合、目標は難易度10の【耐】セーヴィング・スローに失敗すると、1分間麻痺状態になる。目標は各ターンの終了時に再びセーヴィング・スローを行なえ、成功すれば自身への効果を終了させる。

ボーン・デヴィル

大型・フィーンド(デヴィル)、秩序にして悪


AC:19(外皮)

hp:142(8d8+16)

移動速度:40フィート、飛行40フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
18(+4) 16(+3) 18(+4) 13(+1) 14(+2) 16(+3)

セーヴィング・スロー:【知】+5、【判】+6、【魅】+7

技能:〈看破〉+6、〈ペテン〉+7

ダメージ抵抗:[冷気];非魔法的な銀製のもの攻撃による[殴打]、[斬撃]、および[刺突]

ダメージ完全耐性:[毒]、[火]

状態完全耐性:毒状態

感覚:暗視120フィート、受動〈知覚〉12

言語:地獄語、テレパシー120フィート

脅威度:5(5000XP)


悪魔の瞳:魔法の暗闇はデヴィルの暗視を阻害しない。

魔法抵抗:デヴィルは呪文およびその他の魔法効果へのセーヴィング・スローに有利を得る。

アクション

複数回攻撃:デヴィルは2回の爪および1回の棘で、3回の攻撃を行なう。

爪:近接武器攻撃:攻撃+8、間合い10フィート、目標1体。ヒット:8(1d8+4)[斬撃]ダメージ。

棘:近接武器攻撃:攻撃+8、間合い10フィート、目標1体。ヒット:13(2d8+4)[刺突]ダメージおよび17(5d6)[毒]ダメージ、および目標は難易度14の【耐久力】セーヴィング・スローに成功しなければ1分間毒状態になる。目標はそのターン開始時にセーヴィング・スローを繰り返せ、成功すればこの効果を終わらせる。

結末

ボーン・デヴィルたちを倒し、ポータルを停止させれば、アンデッドが地上にあふれ出ることはなくなる。

アラルメインと友好的な関係を築いていれば、彼女からまた何か厄介ごとを頼まれるかもしれない。

この記事はOpen Game Licenseに基づいて作成されている。Open Game Licenseに該当するのは、クリーチャーやアイテムの名前やステータスなどである。この記事の他の箇所は個人的な使用を除き、いかなる形式でも許可なく複製することはできない。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

§ やまと@山口県 [ワイトの「陽光過敏:」の欄がレイスになってるよ。]

§ ぱらでぃん [修正しましたぁ。ありがとうございますぅ。]


2021年03月20日 [長年日記] 編集

§ [DnD][5e] アドベンチャー:炎の移動宮廷(8~10レベル)

今週の小冒険もちょっと高レベルなダンジョンですぅ。

データ系はOGLを使ってるので、そちらの参考にもどうぞですぅ。

また、現在イエローサブマリンさんに第5版用のアドベンチャー集『駆け出し勇者の小冒険』を1650円(税込)にて依託中ですぅ。さくっと遊べるシナリオをお探しの方は是非ですぅ。

冒険の概要

この冒険は8~10レベル程度のキャラクター向けの短時間で終わるアドベンチャーである。

方々の次元界を巡っては略奪を行なっているイフリートの貴族たちが、キャラクターたちの住む街の近くへとやってきた。彼らはパーレルという名のイフリートを主と仰ぎ、さまざまな文明に自分たちの旗を掲げてきた。

パーレルは街の近くにある砦を強奪し、そこに宮廷を構えて臣下の礼をするために訪れる者たちを待っている。

キャラクターたちは騙し討ちを仕掛けてもいいし、正面から戦いを挑んでもいいが、パーレルを追い払わなければならない。彼らを街の近くから追放すれば冒険は終了となる。

冒険への導入

エディアの街の近くにある出城、グナジ砦がパーレルというイフリートの貴族が率いる一党に襲われ、乗っ取られた急報を受け、有力者たちはキャラクターたちに相談をする。

グナジ砦の生き残りがパーレルからの臣従を求める書簡を持ち帰ってきているが、彼の提示する税を払うとこの地方は干上がってしまう。それゆえ、彼らを立ち退かせてほしいというのが有力者たちの願いだ。

1.情報収集

難易度15の【知力】〈魔法学〉判定に成功すれば、物見遊山と称してさまざまな次元界で侵略や略奪をしているイフリートの移動宮廷があることを知っていてもよい。彼らの首領はパーレルといい、その右腕はエムングラというファイアー・ジャイアントで、彼の代理戦士だ。

グナジ砦の生き残りに話を聞くなら、彼はひどい火傷をおして話をしてくれる。彼曰く、巨人と人型の炎があっという間に守備隊を全滅させたらしい。

2.グナジ砦城門

グナジ砦は街から30マイルほどの場所にある丘に建つ小城だ。守備隊はパーレルの移動宮廷に全員追い払われ、今は彼らが思い思いに設備を使っている。

城門の前にはそうそうに臣下の誓いをした近くのオーガの兄弟2体が、ファイアー・エレメンタルに見張られながら歩哨に立っている。

キャラクターたちがオーガにエディアからの使者と名乗るなら、彼らは中庭まで案内してくれる。

オーガ

大型・巨人、混沌にして悪


AC:11(ハイド・アーマー)

hp:59(7d10+21)

移動速度:40フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
19(+4) 8(-1) 16(+3) 5(-3) 7(-2) 7(-2)

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉8

言語:共通語、巨人語

脅威度:2(450XP)


アクション

グレートクラブ:近接武器攻撃:攻撃+6、間合い5フィート、目標1体。ヒット:13(2d8+4)[殴打]ダメージ。

ジャヴェリン:近接/遠隔武器攻撃:攻撃+6、間合い5フィートまたは射程30/120フィート、目標1体。ヒット:11(2d6+4)[刺突]ダメージ。

ファイアー・エレメンタル

大型・エレメンタル、真なる中立


AC:13

hp:102(12d10+36)

移動速度:50フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
10(+0) 17(+3) 16(+3) 6(-2) 10(+0) 7(-2)

ダメージ耐性:非魔法的攻撃による[殴打]、[刺突]、および[斬撃]

ダメージ完全耐性:[毒]、[火]

状態完全耐性:動けない状態、気絶状態、消耗状態、石化状態、つかまれた状態、毒状態、麻痺状態、伏せ状態、

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉10

言語:火界語

脅威度:5(1800XP)


照明:エレメンタルは半径30フィートに“明るい”光を放ち、さらに30フィート先まで“薄暗い”光を放つ。

火の姿:エレメンタルは幅1インチ以上の空間なら、無理矢理入り込むことなく通り抜けられる。エレメンタルに触れたり、5フィート以内で近接攻撃をヒットさせたクリーチャーは5(1d10)[火]ダメージを受ける。また、エレメンタルは敵対的なクリーチャーの占有する空間に入り、その空間で止まることもできる。そのターンの最初にクリーチャーの占有する空間に入る時、そのクリーチャーは5(1d10)[火]ダメージを受け、発火し、誰かがアクションとして火を消さない限り、そのクリーチャーはそのターン開始時に5(1d10)[火]ダメージを受ける。

水への過敏性:エレメンタルは水中を5フィート移動するごとに、または水1ガロンを浴びせられるごとに、1[冷気]ダメージを受ける。

アクション

複数回攻撃:エレメンタルは2回の接触による攻撃を行なう。

接触:近接武器攻撃:攻撃+6、間合い5フィート、目標1体。ヒット:10(2d6+3)[火]ダメージ。目標がクリーチャーあるいは可燃性の物体だった場合、発火する。クリーチャーが火を消すための1回のアクションを行なうまで、目標はそのターン終了時に5(1d10)[火]ダメージを受ける。

3.中庭

グナジ砦の中庭には、パーレル一の配下で代理戦士のエムングラ(ファイアー・ジャイアント)が城壁にもたれて眠っている。

キャラクターたちが城門で戦闘をしていなければ、オーガたちは寝ている巨人を起こさずに居館へと案内してくれる。

ファイアー・ジャイアント

超大型・巨人、秩序にして悪


AC:18(プレート)

hp:162(13d12+78)

移動速度:30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
25(+7) 9(-1) 23(+6) 10(+0) 14(+2) 13(+1)

セーヴィング・スロー:【敏】+3、【耐】+10、【魅】+5

技能:〈運動〉+11、〈知覚〉+6

ダメージ完全耐性:[火]

感覚:受動〈知覚〉16

言語:巨人語

脅威度:9(5000XP)


アクション

複数回攻撃:ファイアー・ジャイアントはグレートソードで2回の攻撃を行なう。

グレートアックス:近接武器攻撃:攻撃+11、間合い10フィート、目標1体。ヒット:28(6d6+7)[斬撃]ダメージ。

岩:遠隔武器攻撃:攻撃+11、射程60/240フィート、目標1体。ヒット:29(4d10+7)[殴打]ダメージ。

4.家令の部屋

グナジ砦の居館はそう大きくなく、城主の寝起きする区画とその他の区画が壁で区切られているくらいだ。部下たちの区画を今仕切っているのは、パーレルの宮廷で家令を務めるサラマンダーのアトゥルである。彼は3人のドゥエルガルと共に、パーレルやエムングラに出す食事や臣下の礼を行ないにやってきたオーク(3人)やコボルド(6人)の世話をしている。

オーガたちと話をつけてきているなら、彼らはキャラクターたちをここまで案内し、持ち場へ戻る。

来客の対応を引き継いだドゥエルガルやアトゥルはキャラクターたちを疑わしそうに一瞥し、オークやコボルドの次に呼ばれるまで待っているように言い渡す。1d4時間後、キャラクターたちは「5.主の部屋」へと呼びつけられる。

オーク

中型・人型生物(オーク)、混沌にして悪


AC:13(ハイド・アーマー)

hp:15(2d8+6)

移動速度:30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
16(+3) 12(+1) 16(+3) 7(-2) 11(+0) 10(+0)

技能:〈威圧〉+2

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉10

言語:共通語、オーク語

脅威度:1/2(100XP)


侵攻:ボーナス・アクションで、オークのツェルプはそれの見ることができる敵対しているクリーチャーに近づくように、自分の移動速度まで移動することができる。

アクション

グレートアックス:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い5フィート、目標1体。ヒット:9(1d12+3)[斬撃]ダメージ。

ジャヴェリン:近接/遠隔武器攻撃:攻撃+5、間合い5フィートまたは30/120フィート、目標1体。ヒット:6(1d6+3)[刺突]ダメージ。

コボルド

小型・人型生物(コボルド)、秩序にして悪


AC:12

hp:5(2d6-2)

移動速度:30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
7(-2) 15(+2) 9(-1) 8(-1) 7(-2) 8(-1)

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉8

言語:共通語、竜語

脅威度:1/8(25XP)


陽光過敏:コボルドは陽光の中では攻撃ロール、そして視覚を利用した【判断力】〈知覚〉判定に不利を受ける。

群狼戦術:少なくとも1体のコボルドの味方がクリーチャーから5フィート以内にいて、その味方が無力状態でない限り、コボルドはそのクリーチャーに対する攻撃ロールに有利を得る。

アクション

ダガー:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:4(1d4+2)[刺突]ダメージ。

スリング:遠隔武器攻撃:攻撃+4、射程30/120フィート、目標1体。ヒット:4(1d4+2)[殴打]ダメージ。

サラマンダー

大型・エレメンタル、中立にして悪


AC:15(外皮)

hp:90(12d10+24)

移動速度:30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
18(+4) 14(+2) 15(+2) 11(+0) 10(+0) 12(+1)

ダメージ脆弱性:[冷気]

ダメージ耐性:非魔法的攻撃による[殴打]、[刺突]、および[斬撃]

ダメージ完全耐性:[火]

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉10

言語:火界語

脅威度:5(1800XP)


熱された体:サラマンダーに触れたり、5フィート以内で近接攻撃をヒットさせたクリーチャーは7(2d6)[火]ダメージを受ける。

熱された武器:サラマンダーが使う金属製の近接武器はヒット時に追加で3(1d6)[火]ダメージを与える(計算済み)。

アクション

複数回攻撃:サラマンダーは1回のスピアおよび1回の尻尾で、2回の攻撃を行なう。

スピア:近接/遠隔武器攻撃:攻撃+7、間合い5フィートあるいは射程20/60フィート、目標1体。ヒット:11(2d6+4)[刺突]ダメージ、あるいは両手を使った近接攻撃の場合は13(2d8+4)[刺突]ダメージ、および3(1d6)[火]ダメージ。

尻尾:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い10フィート、目標1体。ヒット:11(2d6+4)[刺突]ダメージやよび7(2d6)[火]ダメージ、および目標はつかまれた状態(脱出難易度14)になる。つかみが終了するまで目標は動けない状態になり、サラマンダーの尻尾による攻撃は目標に自動的にヒットし、サラマンダーは他の目標に尻尾による攻撃を行なえなくなる。

ドゥエルガル

中型・人型生物(ドワーフ)、秩序にして悪


AC:16(スケイル・メイル、シールド)

hp:26(4d8+8)

移動速度:25フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
14(+2) 11(+0) 14(+2) 11(+0) 10(+0) 9(-1)

ダメージ抵抗:[毒]

感覚:暗視120フィート、受動〈知覚〉10

言語:地下共通語、ドワーフ語

脅威度:1(200XP)


ドゥエルガルのしぶとさ:ドゥエルガルは毒、呪文、および幻術、さらに魅了状態あるいは麻痺状態へのセーヴィング・スローに有利を得る。、

陽光過敏:ドゥエルガルは陽光の中では攻撃ロール、そして視覚を利用した【判断力】〈知覚〉判定に不利を受ける。

アクション

拡大(小休憩あるいは大休憩で再チャージ):ドゥエルガルは1分間、身につけている物や持っている物とともに、魔法的にサイズを大きくする。拡大されている間、ドゥエルガルは大型で、【筋力】を基準とする武器攻撃(攻撃に計算済み)でダメージ・ダイスを2倍にし、【筋力】判定と【筋力】セーヴィング・スローに有利を得る。ドゥエルガルが大型になるための空間がない場合、それは空間に余裕がある場所で最大の大きさに達する。

ウォー・ピック:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:6(1d8+2)[刺突]ダメージ、拡大中は11(2d8+2)[刺突]ダメージ。

ジャヴェリン:近接/遠隔武器攻撃:攻撃+3、間合い5フィートあるいは射程30/120フィート、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[刺突]ダメージ、拡大中は9(2d6+2)[刺突]ダメージ。

不可視化(小休憩あるいは大休憩で再チャージ):ドゥエルガルは攻撃するか、呪文を発動するか、拡大を使うか、精神集中が解除されるまで、最大1時間(呪文の精神集中のように)魔法的な不可視状態になる。ドゥエルガルが身につけていたり、運搬している装備はすべて透明になる。

5.主の部屋

イフリートのパーレルは常に神経質な様子で、笑っていてもそのまま怒り出すような気難しい性格をしている。彼は常にペットのヘル・ハウンドを傍に置いている。キャラクターたちがエディアの街から来た使者として面会するなら、彼は臣下の礼を行なうのが遅れたことを指摘し、だが我は寛大で寛容ゆえに許すと自らの器の大きさを誇示する。

キャラクターたちがパーレルの条件をそのまま受け入れられないことを告げると、彼は顔から火を噴き出さんばかりの怒りをにじませ、窓からエムングラを呼ぶと、キャラクターたちにはこの代理戦士と戦い、勝てば税を低くして臣従することを許すと告げる。

彼の支配下に入らないことを告げると、誇りを傷つけられたパーレルは激怒し、ヘル・ハウンドと共に攻撃してくる。パーレルのヒット・ポイントを100以下にしたら、彼は次のターンにプレイン・シフトで脱出を試み、その間際にアトゥルやエムングラにキャラクターたちを殺してしまうように命じる。

この部屋にはパーレルたちの財宝として12000gp、5000pp、750gpの装飾品が6つ、そしてレアの魔法のアイテムが3つある。

イフリート

大型・エレメンタル、秩序にして悪


AC:17(外皮)

hp:200(16d10+112)

移動速度:40フィート、飛行60フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
22(+6) 12(+1) 24(+7) 20(+5) 16(+3) 16(+3)

セーヴィング・スロー:【知】+7、【判】+6、【魅】+7

ダメージ完全耐性:[火]

感覚:暗視120フィート、受動〈知覚〉12

言語:火界語

脅威度:11(7200XP)


生得呪文発動:イフリートの生得呪文発動能力値は【魅力】である(呪文セーヴ難易度15、呪文攻撃+7)。イフリートは物質構成要素なしに以下の呪文を生得発動できる。

無限回:ディテクト・マジック

3回/日:エンラージ/リデュースタング

それぞれ1回/日:インヴィジビリティウォール・オヴ・ファイアーガセアス・フォームカンジャー・エレメンタル(ファイアー・エレメンタルのみ)メジャー・イメージプレイン・シフト

元素崩壊:イフリートが死ぬと、イフリートが身につけていたか持っていた装備だけを残し、体は一瞬の輝きと煙の中で崩壊する。

アクション

複数回攻撃:イフリートは2回のシミターによる攻撃か、2回の炎投げを行なう。

シミター:近接武器攻撃:攻撃+10、間合い5フィート、クリーチャー1体。ヒット:13(2d6+6)[斬撃]ダメージおよび7(2d6)[火]ダメージ。

炎投げ:遠隔武器攻撃:攻撃+7、射程120フィート、クリーチャー1体。ヒット:17(5d6)[火]ダメージ。

ヘル・ハウンド

中型・フィーンド、秩序にして悪


AC:15(外皮)

hp:45(7d8+14)

移動速度:50フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
17(+3) 12(+1) 14(+2) 6(-2) 13(+1) 6(-2)

技能:〈知覚〉+5

ダメージ完全耐性:[火]

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉15

言語:地獄語を理解できるが喋れない

脅威度:3(700XP)


鋭敏聴覚/嗅覚:ヘル・ハウンドは聴覚と嗅覚による【判断力】〈知覚〉判定に有利を受ける。

群狼戦術:少なくとも1体のヘル・ハウンドの味方がクリーチャーから5フィート以内にいて、その味方が無力状態でない限り、このヘル・ハウンドはそのクリーチャーに対する攻撃ロールに有利を得る。

アクション

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い5フィート、目標1体。ヒット:7(1d8+3)[刺突]ダメージに加え7(2d6)[火]ダメージ。。目標は難易度14の【耐久力】セーヴィング・スローに成功しなければ、ヒット・ポイント最大値を受けたダメージと同じだけ低下させる。この低下は目標が大休憩を終了するまで持続する。この効果によって最大ヒット・ポイントが0以下になった場合、目標は死亡する。

火のブレス(再チャージ5~6):ハウンドは15フィートの円錐状に火を噴射する。この範囲内すべてのクリーチャーは難易度12の【敏捷力】セーヴィング・スローを行ない、失敗したら21(6d6)[火]ダメージを、成功すれば半減ダメージを受ける。

結末

パーレルたちを追い払えれば、エディアの街の住民からはいたく感謝され、5000gpの礼金を得られる。税を低くしたなら、残念がられるが交渉の報酬として2000gpを得られる。

この記事はOpen Game Licenseに基づいて作成されている。Open Game Licenseに該当するのは、クリーチャーやアイテムの名前やステータスなどである。この記事の他の箇所は個人的な使用を除き、いかなる形式でも許可なく複製することはできない。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

§ かいうーす [イフリートの「パーレル」は『溶岩炉の侵略者』の黒幕の「エドゥフェナエディ」と関係あるのでしょうか?]

§ ぱらでぃん [今回は特に決めていないので、GMや遊ぶ人に任されているですぅ。]


2021年03月27日 [長年日記] 編集

§ [DnD][5e] アドベンチャー:大森林の遺跡(8~10レベル)

今週の小冒険はちょっと高レベルなウィルダネス+ダンジョンですぅ。

データ系はOGLを使ってるので、そちらの参考にもどうぞですぅ。

また、現在イエローサブマリンさんに第5版用のアドベンチャー集『駆け出し勇者の小冒険』を1650円(税込)にて依託中ですぅ。さくっと遊べるシナリオをお探しの方は是非ですぅ。

冒険の概要

この冒険は8~10レベル程度のキャラクター向けの短時間で終わるアドベンチャーである。

鬱蒼と茂る森林に建つタル・テルオルの遺跡。そこにはかつて栄えていた文明の未だ触れられぬ遺物が、大自然の驚異やかつて在ったものに仕えていたものに護られている。

キャラクターたちがタル・テルオルに挑み、財宝を手に入れれば冒険は成功となる。

冒険への導入

キャラクターたちは街でタル・テルオルの遺跡の噂を聞いたり、古文書にその名前を見つけることができる。「かつて強大な魔力で周辺を支配していた街」、「住人たちがある日忽然とその姿を消した」、「今はすっかり森に覆われている」など、さまざまな話があるが、そのどれもに共通しているのが「手つかずの財宝が眠っている」とあることだ。

キャラクターたちがタル・テルオルに向かう目的意識を補強したいなら、ドワーフの考古学者、ベルベルグがかの遺跡の調査を依頼してもいい。この場合、タル・テルオルの発見に500gpの報酬、内部から何らかの遺物を発見すればさらに1000gpの報酬がかけられる。

1.深い森の中へ

タル・テルオルがあると伝えられる森林は、陽光を覆い隠しそうなくらい木の枝葉が茂り、地面は腐食した落ち葉などで足が沈みこむ。このため、森の中は“薄暗い”明るさで、移動困難な地形として扱われる、

難易度20の【知力】〈歴史〉判定に成功すれば、タル・テルオルのおよその位置を特定できる。森の周辺域から30マイル奥に入ったところだ。噂話を聞いていれば判定に有利を得て、古文書や古地図があるなら+5の修正を受けられる。

位置を特定せずやみくもに移動するなら、1時間ごとに難易度15の【判断力】〈生存〉判定を行なうこと。成功すれば以後1時間はタル・テルオルに向かって進むことができる。

2.動く茂み

森の中で10マイル移動したらこの遭遇を行なう。

キャラクターたちの進路には泥水のたまった池があり、それを取り囲むように茂みがある。実はこの茂みは2体のシャンブリング・マウンドで、軽率に踏み込んだ動物を餌食にしようと待ち構えているのだ。

キャラクターたちは難易度11の【判断力】〈知覚〉判定に成功すれば、茂みが不自然なことに気づくことができる。

シャンブリング・マウンドは60フィート以内にクリーチャーが踏み込んできたら攻撃を行なう。

シャンブリング・マウンド

大型・植物、無属性


AC:15(外皮)

hp:136(16d10+48)

移動速度:20フィート、水泳20フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
18(+4) 8(-1) 16(+3) 5(-3) 10(+0) 5(-3)

技能:〈隠密〉+2

ダメージ抵抗:[火]、[冷気]

ダメージ完全耐性:[電撃]

状態完全耐性:消耗状態、聴覚喪失状態、盲目状態

感覚:疑似感覚60フィート(この半径から先は見えない)、受動〈知覚〉10

言語:-

脅威度:5(1800XP)


電撃吸収:シャンブリング・マウンドが[電撃]ダメージを受けるたび、それはダメージを受けずに与えられた[電撃]ダメージに等しい分のヒット・ポイントを回復する。

アクション

複数回攻撃:シャンブリング・マウンドは2回の叩きつけ攻撃を行なう。中型以下の目標に両方の攻撃がヒットした場合、目標はつかまれた状態(脱出難易度14)になり、シャンブリング・マウンドはそれに包み込みを行なう。

叩きつけ:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い5フィート、目標1体。ヒット:13(2d8+4)[殴打]ダメージ。

包み込み:シャンブリング・マウンドはそれがつかんでいる中型以下のクリーチャーを包み込む。包み込まれたターゲットは動けない状態、盲目状態および呼吸ができず、シャンブリング・マウンドのターン開始時に難易度14の【耐】セーヴィング・スローに成功しなければ13(2d8+4)[殴打]ダメージを受ける。シャンブリング・マウンドが移動すると、包み込まれた目標も一緒に移動する。シャンブリング・マウンドは同時に1体のクリーチャーしか包み込めない。

3.森の住民

森の中で20マイル移動したらこの遭遇を行なう。

キャラクターたちはダイア・ウルフを連れて森で狩りをするトロルのシャンチと遭遇する。彼に特段の敵意はないが、トロルは何でも食べるのでキャラクターたちも最初は獲物として認識され、狩りの対象になる。

シャンチは火をとても怖がり、キャラクターたちがたいまつを掲げていたり呪文で火を出すと、転がるように逃げていく。

彼はタル・テルオルという名前は知らないが、森の奥に巨大な石段(タル・テルオルの中心部にあるピラミッドのことだ)があり、その中にはカエルみたいな強い化け物がいることを知っている。

ダイア・ウルフ

大型・野獣、無属性


AC:14(外皮)

hp:37(5d10+10)

移動速度:50フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
17(+3) 15(+2) 15(+2) 3(-4) 12(+1) 7(-2)

技能:〈隠密〉+4、〈知覚〉+3

感覚:受動〈知覚〉13

言語:-

脅威度:1(200XP)


鋭敏聴覚・嗅覚:このウルフは聴覚および嗅覚に関する【判断力】〈知覚〉判定に有利を得る。

群狼戦術:少なくとも1体のウルフの味方がクリーチャーから5フィート以内にいて、その味方が無力状態でない限り、このウルフはそのクリーチャーに対する攻撃ロールに有利を得る。

アクション

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い5フィート、目標1体。ヒット:10(2d6+3)[刺突]ダメージ。目標のクリーチャーは難易度13の【筋力】セーヴィング・スローに成功しなければ伏せ状態になる。

トロル

大型・巨人、混沌にして悪


AC:15(外皮)

hp:84(8d10+40)

移動速度:30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
18(+4) 13(+1) 20(+5) 7(-2) 9(-1) 7(-2)

技能:〈知覚〉+2

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉12

言語:巨人語

脅威度:5(1800XP)


鋭敏嗅覚:トロルは嗅覚による【判断力】〈知覚〉判定に有利を得る。

再生:トロルはそのターン開始時に10hpを回復する。トロルが[酸]あるいは[火]ダメージを受けると、この利益はトロルの次のターン開始時まで作用しなくなる。トロルが死ぬのはそのターン開始時に0hpかつ再生が行なわれなかった時だけである。

アクション

複数回攻撃:トロルは3回の攻撃を行なう。1回は噛みつき、および2回は爪で。

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い5フィート、目標1体。ヒット:7(1d6+4)[刺突]ダメージ。

爪:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い5フィート、目標1体。ヒット:11(2d6+4)[斬撃]ダメージ。

4.タル・テルオルの街

森の中を正しい方向へ30マイル移動すれば、キャラクターたちはタル・テルオルに到着する。街に市壁はなくどこもかしこも石造りで、中央には石段を重ねて作られたピラミッドが見える。

建物の中はがらんどうで、石で舗装された道路なども植物に侵食されつつある。どこか寂しい雰囲気だ。

それでも注意深く探索するなら、数時間かけて9000cpと1000spを見つけることができる。

5.ピラミッドのふもと

ピラミッドは多くの彫刻で飾られており、南側には頂上に向かう階段がある。階段の登り口からしばらく進むと、巨大なカエルのような石像が動き出す。これはかつてこの地の魔法使いに召喚されて護衛を命じられたヘズロウだ。彼(?)はずるがしこいため、体に泥をまぶして石像に擬態している。これを見破るには難易度13の【判断力】〈知覚〉判定が必要で、失敗すると不意討ちされる。

ヘズロウは口笛を鳴らすと4体のガーゴイルを呼び覚まし、襲いかかってくる。

ガーゴイル

中型・エレメンタル、混沌にして悪


AC:15(外皮)

hp:52(7d8+21)

移動速度:30フィート、飛行60フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
15(+2) 11(+0) 16(+3) 6(-2) 11(+0) 7(-2)

ダメージ抵抗:アダマンティン以外の非魔法的な攻撃による[殴打]、[斬撃]、および[刺突]

ダメージ完全耐性:[毒]

状態完全耐性:消耗状態、石化状態、毒状態

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉10

言語:地界語

脅威度:2(450XP)


偽装:ガーゴイルは動かないかぎり、ただの像と見分けがつかない。

アクション

複数回攻撃:ガーゴイルは1回の噛みつきおよび1回の爪で、2回の攻撃を行なう。

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[刺突]ダメージ。

爪:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[斬撃]ダメージ。

ヘズロウ

大型・フィーンド(デーモン)、混沌にして悪


AC:16(外皮)

hp:136(13d10+65)

移動速度:30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
19(+4) 17(+3) 20(+5) 5(-3) 12(+1) 13(+1)

セーヴィング・スロー:【筋】+5、【耐】+8、【判】+4

ダメージ抵抗:[電撃]、[火]、[冷気];非魔法的な攻撃による[殴打]、[斬撃]、および[刺突]

ダメージ完全耐性:[毒]

状態完全耐性:

感覚:暗視120フィート、受動〈知覚〉11

言語:深淵語、テレパシー120フィート

脅威度:8(3900XP)


悪臭:ヘズロウから10フィート以内でターンを開始したクリーチャーは、難易度14の【耐久力】セーヴィング・スローに成功しなければ次のターンの開始時まで毒状態になる。セーヴィング・スローに成功した場合、そのクリーチャーは24時間ヘズロウの悪臭への完全耐性を得る。

魔法抵抗:ヘズロウは呪文およびその他の魔法効果へのセーヴィング・スローに有利を得る。

アクション

複数回攻撃:ヘズロウは1回の噛みつきおよび2回の鉤爪で、3回の攻撃を行なう。

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い5フィート、目標1体。ヒット:15(2d10+4)[刺突]ダメージ。

鉤爪:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い5フィート、目標1体。ヒット:11(2d6+3)[斬撃]ダメージ。

6.ピラミッドの頂上

ピラミッドの頂上には内部に空洞が見える大穴が開いている。キャラクターたちがその近くで何か行動するなら、穴の中から3体のヴロックが飛び出し、襲いかかってくる。

大穴は底までおよそ150フィートある。詳細は「7.ピラミッド内部」を参照せよ。

ヴロック

大型・フィーンド(デーモン)、混沌にして悪


AC:15(外皮)

hp:104(11d10+44)

移動速度:40フィート、飛行60フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
17(+3) 15(+2) 18(+4) 8(-1) 13(+1) 8(-1)

セーヴィング・スロー:【敏】+5、【判】+4、【魅】+2

ダメージ抵抗:[電撃]、[火]、[冷気];非魔法的な攻撃による[殴打]、[斬撃]、および[刺突]

ダメージ完全耐性:[毒]

状態完全耐性:毒状態

感覚:暗視120フィート、受動〈知覚〉11

言語:深淵語、テレパシー60フィート

脅威度:6(2300XP)


魔法抵抗:ヴロックは呪文およびその他の魔法効果へのセーヴィング・スローに有利を得る。

アクション

複数回攻撃:ヴロックは1回のくちばしおよび1回の鉤爪で、2回の攻撃を行なう。

くちばし:近接武器攻撃:攻撃+6、間合い5フィート、目標1体。ヒット:10(2d6+3)[刺突]ダメージ。

鉤爪:近接武器攻撃:攻撃+6、間合い5フィート、目標1体。ヒット:14(2d10+3)[斬撃]ダメージ。

胞子(再チャージ6):ヴロックは半径15フィートに有毒な胞子を放つ。胞子は角を曲がって広がる。範囲内のクリーチャーすべては難易度14の【耐久力】セーヴィング・スローに成功しなければ、毒状態になる。この毒状態にある間、目標はターンの開始時に5(1d10)[毒]ダメージを受ける。目標はターンの終了時にセーヴィング・スローを再び行なえ、成功すれば自身への効果を終了させる。聖水1本を飲み干しても、目標の効果は終了する。

6.ピラミッドの内部

ピラミッドの頂上に開いた穴から150フィートの下には、タル・テルオルの財貨と、それを集めさせ、街から住民を消した元凶のスピリット・ナーガ、スクラウが2体のグロックと2体のジャイアント・コンストリクター・スネークにかしづかれてとぐろを巻いている。

スクラウムはかつてこの地でデーモンを崇拝していた司祭である。彼はタル・テルオルの住民を捧げて不死と富を願いナーガへと変成し、街の財貨を独り占めにした。今の彼はそれを維持する執着に取り憑かれ、この地に辿りついたキャラクターたちも秘密を知った者として殺しにかかる。

ヴロック

大型・フィーンド(デーモン)、混沌にして悪


AC:15(外皮)

hp:104(11d10+44)

移動速度:40フィート、飛行60フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
17(+3) 15(+2) 18(+4) 8(-1) 13(+1) 8(-1)

セーヴィング・スロー:【敏】+5、【判】+4、【魅】+2

ダメージ抵抗:[電撃]、[火]、[冷気];非魔法的な攻撃による[殴打]、[斬撃]、および[刺突]

ダメージ完全耐性:[毒]

状態完全耐性:毒状態

感覚:暗視120フィート、受動〈知覚〉11

言語:深淵語、テレパシー60フィート

脅威度:6(2300XP)


魔法抵抗:ヴロックは呪文およびその他の魔法効果へのセーヴィング・スローに有利を得る。

アクション

複数回攻撃:ヴロックは1回のくちばしおよび1回の鉤爪で、2回の攻撃を行なう。

くちばし:近接武器攻撃:攻撃+6、間合い5フィート、目標1体。ヒット:10(2d6+3)[刺突]ダメージ。

鉤爪:近接武器攻撃:攻撃+6、間合い5フィート、目標1体。ヒット:14(2d10+3)[斬撃]ダメージ。

胞子(再チャージ6):ヴロックは半径15フィートに有毒な胞子を放つ。胞子は角を曲がって広がる。範囲内のクリーチャーすべては難易度14の【耐久力】セーヴィング・スローに成功しなければ、毒状態になる。この毒状態にある間、目標はターンの開始時に5(1d10)[毒]ダメージを受ける。目標はターンの終了時にセーヴィング・スローを再び行なえ、成功すれば自身への効果を終了させる。聖水1本を飲み干しても、目標の効果は終了する。

ジャイアント・コンストリクター・スネーク

超大型・野獣、無属性


AC:12

hp:60(8d12+8)

移動速度:30フィート、水泳30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
19(+4) 14(+2) 12(+1) 1(-5) 10(+0) 3(-4)

技能:〈知覚〉+2

感覚:疑似感覚10フィート、受動〈知覚〉12

言語:-

脅威度:2(450XP)


アクション

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+6、間合い10フィート、目標1体。ヒット:11(2d6+4)[刺突]ダメージ。

しめつけ:近接武器攻撃:攻撃+6、間合い5フィート、目標1体。ヒット:13(2d8+4)[殴打]ダメージ、および目標はつかまれた状態になる(脱出難易度16)。このつかまれた状態が終了するまで、そのクリーチャーは動けない状態になり、スネークは別の目標をしめつけられない。

スピリット・ナーガ

大型・魔獣、混沌にして悪


AC:15(外皮)

hp:75(10d10+20)

移動速度:40フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
18(+4) 17(+3) 14(+2) 16(+3) 15(+2) 16(+3)

セーヴィング・スロー:【敏】+6、【耐】+5、【判】+5、【魅】+6

ダメージ完全耐性:[毒]

状態完全耐性:毒状態、魅了状態

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉12

言語:共通語、深淵語

脅威度:8(3900XP)


呪文発動:ナーガは10レベルの術者である。この呪文発動能力値は【知力】で(呪文セーヴ難易度14、呪文攻撃+6)、呪文の発動は音声構成要素のみが必要である。これは以下のウィザード呪文を準備している。

初級呪文(無限回):マイナー・イリュージョンメイジ・ハンドレイ・オヴ・フロスト

1レベル(4スロット):スリープチャーム・パースンディテクト・マジック

2レベル(3スロット):ディテクト・ソウツホールド・パースン

3レベル(3スロット):ウォーター・ブリージングライトニング・ボルト

4レベル(3スロット):ディメンジョン・ドアーブライト

5レベル(2スロット):ドミネイト・パースン

復活:もしこれが死んでも、ナーガは1d6日で復活し、すべてのヒット・ポイントを取り戻す。この特徴を防ぐのはウィッシュの呪文のみである。

アクション

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い5フィート、目標1体。ヒット:7(1d6+4)[刺突]ダメージ、および目標は難易度13の【耐久力】セーヴィング・スローを行ない、セーヴに失敗したら31(7d8)[毒]ダメージを受け、成功しても半分のダメージを受ける。

結末

スクラウがいた空間には20000gpと1000pp、ヴェリー・レアの魔法のアイテムが3つ、レアの魔法のアイテムが5つある。

また、タル・テルオルの遺跡を発見したことも、それを公開すればキャラクターたちの名はより轟くことになるだろう。

スクラウはその富をかすめとったキャラクターたちのことを恨み、命ある限り狙い続けることになるだろうが、それはまた別の物語である。

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