ネコぶんこ

いやらしい本をばらまいた後パーティはそのまま副所長室で休憩し、所長室へ続くと思われるポータルはひとりしか入れないので、タイム・ストップでとっさの対応ができるサーシャが入る。

先のフロアにはオムニメンタル（『MM3』）と相変わらずのスチール・プレデター（『FF』）が門番をしており、ポータルの出口が一段低い上に壁が迫ってくる。

サーシャからの報告を聞いて突入の順番を決めてパーティは難なく最後に残ったオムニメンタルも屠る。が。
「オムニメンタル倒したんですか？　なら強引に融合させてた四大が分離します」
「でもこの配列だと穴に落ちるのもいるね」
「認めたくないがそれはプレス機の餌食になります」

新手も所詮このレベルでは雑魚。パーティはあまり打撃も受けずに掃討し、戦闘中にみつけたイリュージョナリィ・ウォールの中にある螺旋状に上昇する階段を昇る。

「警戒しながラ昇ル」
「やや昇ったところで魔法的な罠発見。エルダー・グリフ・オヴ・ウォーディング（『LoM』）、グリフ・オヴ・ウォーディングの最上位版で最大30d8のダメージが飛んできます。属性は［火］」
「解除しタ、警戒しながら昇ろウ」

結局、階段を昇りきるまでにそれぞれ属性が違う五つのエルダー・グリフ・オヴ・ウォーディングが設置されており、パーティが昇りきったところにはいかにもな大扉が待ち構えていた。
「部下同士疑心暗鬼にさせてたり偏執狂すぎる」
「この扉にも絶対何かやってるな」
「デカい剣の振り子が仕込んであル、しかシ罠解除には失敗」
「扉の中からは魔法装置が発しているのかハム音がします」
「壁に穴あけてみるか」
「ちょっと掘るとヴォイドストーンが露出しますね」
「徹底した変態だ」
「当たらなければどうということはない！」

リリシアが扉を蹴破り、罠にはかからなかったがフォービダンスを受けながら部屋に踏み込むと、そこは身体を機械化したビホルダー、そしてイリュージョナリィ・ウォールに隠れてシェイドスチール・ゴーレム（『MM3』）に護られた所長らしきアンフィビオス・アボレス（陸上に適応したアボレス、『LoM』）が。
「ビホルダーの閉じられた眼からはこの黒と白の世界に似つかわしくない鮮やかな緑の燐光が漏れている」
「開かせるかー！」
「ハーフ・マシンテンプレート（Dungeon #091）を舐めてもらっちゃ困りますよ。クリティカルに対する耐性もついている」
「デスストライク・ブレイサーズ発動、死ね」

緑の光はモルデンカイネン・ディスジャンクションが放つ光。それを感じたリリシアは一刀の下にビホルダーを大規模ダメージで切り伏せる。事実、このビホルダーは眼からの光線をモルデンカイネンズ・ディスジャンクションに変化させる《Disjunction Ray》（『LoM』）を持っていたため正解というほかない。

所長はその後ゴーレムと戦っているリリシアをウォール・オヴ・フォースで分断してグレーター・ミラー・イメージで延命を図るが、サーシャのスフィアー・オヴ・アルティメット・デストラクションで開放されたリリシアが《大旋風》で追い詰め、インドミタビリティで復活したところをイーグルオウルから止めをさされた。
「わ、私が死ぬとアレが開放される……本当に良いのか？」
「うっせえ死ネ」
「ならばその不明を死して悔いるがよい。黄泉還れ！　“原型鬼”アナシム！」
「ちょっと待てその名前！」

19レベルPCの経験点

4750点

19レベルPCの経験点

2375点

D&D Experienceで開かれたセミナーの様子がTwitterで実況されてたので、とりあえずロードマップ部分を訳したですぅ。

もとがTwitterなので文脈に手を入れたりしてるのでご了承くださいですぅ。

６月にもオルクスの“ミニチュア”が！　本当に限定されたこのオルクスは、我々がこれまで発売してきたミニチュアのどれよりもレアである。リチャード・ベイカー曰く、「彼は小さな車くらい大きいよ」。

ドラゴンボーンの本と同じ形式でティーフリングの本が6月に発売される。また、砂漠をテーマにしたタイルセット『Deserts of Athas』は、Dark Sunのために便利だろう。

『Demonomicon』は７月！　D&D世界におけるデーモンの設定について十分な情報が手に入る。――デーモン・ロードについての詳細な情報、アビスの歴史、“それを冒険にする”遭遇表。

また、ハードカヴァの10〜22レベル用アドベンチャーとして、Super Adventureシリーズ『Tomb of Horror』も発売される。――「『Tomb of Horror』どれくらい即死するの？」「まったく安全ですよ」

もうひとつの『Orcs of Stonefang Pass』はソフトカヴァの低レベル向けアドベンチャー。

Essentialシリーズの第一弾が発売される。『Dungeon Tiles Master Set』――基本的な印刷済みダンジョンタイルのセットである。このタイルを持っていれば簡単にユニークなタイルを広げることができる。

『Vor Rukoth』は伝説級向けの『Hammerfast』。遺跡と化したティーフリングの街で、ネンティア谷の東にあり、悪の来訪者がうろついている。

８月の『Psionic Power』は――すべてのサイオニック・クラスに新しい作成オプションがひとつ追加される。ミニチュアの新セット『Lords of Madness』は、超大型ミニチュアが入った中身の見えない6個入り――別々のサイズのベリー・レアが導入される。

復活した『Dark Sun Campaign Setting』はハードカヴァでキャラクターを作ってAthasでゲームを行うすべを提供している。『Dark Sun Creature Catalog』は144ページのAthasのモンスター――Dune Freaks、Dune Reapersなど――についての申し分ない本である。

我々はこのキャンペーン・セッティングのために少し違う分類を行った。プレイヤーが使う本は『Dark Sun Campaign Setting』、『Dark Sun Creature Catalog』は障害物、NPC、そして他のDMに有用なもの。我々は我々が戻りたいAthasの時と場についてじっくりと検討し……週ごとにTyrへ戻ることにした。Tyrは少々混沌とした自由都市である。我々ははじまりの物語へたちかえるとともに人々にDark Sunを始める機会を与えたい。

さらに８月の――『Marauders of the Dune』は、32ページの短編アドベンチャーである。Tyrに近い砂漠の荒野のポスター・マップが付属している。新しいダイスも発売される。

（Ravenloftのボードゲームが発表されるとどよめきがあがる）

『Castle Ravenloft』はそもそも――君が友人と一緒にいるが、４時間におよぶD&Dのセッションを始めたくない……そんな時のためのものだ。これは『スペースハルク』や『パンデミック』のようなゲームである。協力型のゲームで、プレイヤーは常に敗北と隣り合わせ――本当に緊張の中、アンデッドに包囲され、地下室へと向かって君の目的へ向かう。

『Castle Ravenloft』のゲームにかかる時間はおよそ１時間ほどである。ゲームごとに目的は違い、たとえばレイヴンロフトの聖印を取り戻す、敗北条件はStrahdがキャラクターとモンスターを含む42のミニチュアとともにやってくる、など。ミニチュアは未塗装である。ボードゲームで使うため組み合わせたタイルに置かれたモンスター、罠、イベントのカードをひっくり返すことで君は地下室や城を移動する。とてもペースが速く、とても忙しく、このボードゲームは恐怖を煽る。ミニチュアは現在のD&Dミニチュアから流用される。
「大きく重く素晴らしい箱――君はそこから多くを手に入れる」

９月――さらなるEssentialシリーズ。新しいベーシック・セット――君は“赤箱”を見る。“赤箱”にはひとりでプレイするための案内が入っていて、その経験から初めてプレイする人が自分のキャラクターを決めたり作成することの手助けをする。
「“赤箱”とEssentialシリーズの製品は新規プレイヤー向けの滑走路である」

『Rules Compendium』は今あるルールすべてを一冊にまとめる。我々は新しいルールを作らず、19.95ドルのソフトカヴァの中にエラッタを含める。

9月は“赤箱”から続き――ファイター、クレリック、ウィザード、ローグ、レンジャーという古典的なキャラクタークラス向けの『Player's Essentials: Heroes of the Fallen Lands』も発売される。これは『プレイヤーズ・ハンドブック』に代わるものではない――新しく作られるものである。

我々は新規プレイヤーのため、キャラクター・クラスと作成の理解をより易しくするための踏み台を作ろうとしている。『Player's Essentials』では特技の章をほぼ完全に書き下ろしている。『Player's Essentials』も19.95ドルで、これは『Rules Compendium』と“赤箱”も同じである。

『Dungeon Master's Kit』はDM向けのEssentialシリーズである。DM向けの『Player's Essentials』ともいえるもので――これには君がDMとしてゲームを始めるために必要なものである。この大きな箱にはす、べ、て詰められている。『Rules Compendium』、モンスター・トークン、ふたつのアドベンチャー……２枚のポスター・マップ。40〜45ドルになるだろう。リチャード・ベイカー曰く「アドベンチャーは僕が書いた、自信作だ」。君がプレイヤーで、だけどたまにDMをしたいならこれはこの上ない商品になる。他にはDungeon Tiles Master Setの『The City』がある。

10月は――『Gamma World』！そう、これは現実だ。このルールブックは160ページ。君が必要なすべてを含む。D&D第4版を基にしている。キャラクターの作成から――GMのやり方、BattersからYarnsまでの30種類のモンスター、10遭遇からなるアドベンチャー――２レベル分の財宝と経験点が得られる。我々はGamma Worldの大ファンで復活に夢中だった。Gamma Worldについての展望を語れば君のキャラクターはたぶんミュータント……一部がゴキブリだったり、一部がイエティだったりするような――他には発火能力を持っていたり……植物だったり。ゲームはカードを使うようになっている。40枚の技術カードと君が突然発現させるかもしれない40枚の変異カードが入った80枚のデッキ。何かの役に立ちそうな生命吸収能力やどこかこっけいな大きくてしまりのない足。Gamma Worldのブースター・パックにはより多くの変異や技術がランダムに入っている。これはコア・ストアで買える。Gamma Worldのためのゲームデイではいくつかのブースターから選び取り、君が手に入れたそれらを元にキャラクターを作成する。

『Heroes of Forgotten Kingdoms』は、パラディン、ドルイド、レンジャー、ドルイドそしてウォーロックに新しい作成オプションを提供するもうひとつのEssentialシリーズである。我々はこれでヒューマン、ドラゴンボーン、ティーフリング、ハーフオーク、ドラウ、ハーフエルフなどの失われた古代帝国に焦点を当てている。『Player's Essentials』とともに、新規プレイヤーに基礎を与える。ソフトカヴァで20ドル。

11月にはもうひとつのボードゲーム『Dungeons of Dragonfire Mountain』が発売される。基幹システムは『Castle Ravenloft』のボードゲームと同じ雰囲気。基本構造は共有しているが仕掛けが違う。動的でペースが速いダンジョン探索行は、異なる主題に異なる導入を持つ。両方のボードゲームは組み合わせ式のタイルなので、君は混ぜることもできる。

Essentialシリーズでは『Monster Vault』。ボックス・セットの中にはモンスターについてのブックレットとそのために使えるトークンが入っている。

12月は――ドラゴンボーンの本とティーフリングの本と同じように、ヒューマンの本。

『Gamma World』では――『Famine in Fargo』、アドベンチャーに焦点を当てたボックス・セットである。16の遭遇、トークン、ポスター・マップ。GMデッキ向けに10枚の追加カード。ミュータントはニワトリと野菜の小人である。

EssentialシリーズのDungeon Tiles Master Set第3弾として『The Wilderness』も発売される。Essentialシリーズを我々は――D&Dの入門者向け商品と位置づけている。“赤箱”、そして『Rules Compendium』、そして『Player's Essentials』、そして『Dungeon Master's Kit』、そこから『Monster Vault』や『Dungeon Tiles Master Set』へと。