ネコぶんこ

去年のあいだ君は私たちがレンジャーにいくつかの新しい取り組みをしていたのを見ただろうが、そのすべては高レベルになってこのクラスを使うプレイヤーの不満と、ランキングで大差をつけてD&D一弱いクラスとされたことに焦点をあてている。

それら2つの要素は、私たちがこの改訂版へと導くために組み合わさった。改訂版レンジャーは今までのクラスの要素を多く持っているが、多くは変化しており、純粋に新たな原稿を読み進め、どう感じるかが重要だ。また同時に、この改訂版の公開は私たちに改訂版クラスをD&Dのゲームの一部としてどのように実装するのが最善なのか――そしてゲームが将来どのように進化するのか――を話す機会を与えてくれる。

君たちはこのシリーズで発表される素材を第5版プレイテストの第一波と同じように考えることができる。これらのゲームの仕組みは草案の形式なので、君たちのキャンペーンで使用可能であるがプレイテストとデザインの繰り返しで完全に調節されたものではない。これらはとても気まぐれで、不安定なものかもしれない。もし君たちがこれらを使うなら、どんな問題が起こっても裁定を下せる準備をしてくれ。これらはインクではなく、鉛筆で書かれている。これらの理由もあり、このコラムで提示される素材はD&D組織化プレイのイベントで合法的なものではない。

Unearthed Arcanaで発表される素材は私たちがいつか出版されるサプリメントに収録したいものから、私たちの自宅でやっているキャンペーンのハウス・ルールのうち共有してみたいものまで多岐にわたり、コア・システムのオプションから特定のセッティングの素材まである。一度それを公開すれば、君たちはそれがどのようにうまくいき、それを改善するために私たちができることがあるかを知るために君たちは私たちに接触することができる。

UNEARTHED ARCANA: THE RANGER, REVISED

ついに来た改訂版レンジャーは、まるで1st時代のような特徴を持ち、Favored Enemyも直感的になった良改訂に見えるですぅ。

Sage AdviceはD&Dのルールの公式な解説を行なう月刊コラムだ。時に、それは君のD&Dゲームが円滑に進むのを助けるために参考文書を提供する。

今月、私はさまざまなD&Dの話題についての新たな質問の束に取り組んだ。

君がD&Dのルールについて質問があるなら、私のツイッター(@JeremyECrawford)に連絡してくれれば、私は毎週それに答えている(それがツイートできないくらい長いなら、sageadvice@wizards.comに質問を送ってほしい)。このコラムで私は、ツイートより多くの文字数が必要な回答を行なう。

こことツイッターで私が下したルール裁定は、ダンジョン・マスターの決定を無効化するものではない。私が提供する回答と情報はDMがゲームを審判するのを助けるものであってほしい。

バードはMagical Secretsを通して得た呪文を再訓練できる？　君がバードのクラスのレベルを得るとき、クラスの呪文発動能力は君にバードの呪文1つを他の適切なレベルのバードの呪文に交換させる。Magical Secretsの特徴によって修得した呪文はバード呪文として扱われるため、それはバードのレベルを得たなら変更することができる。しかし、呪文発動の特徴のルールに従い、それはバード呪文と交換しなければならない。

ドルイドのElemental Wild Shapeはリストにある4つのクリーチャーに制限される？　あるいはエレメンタルの種別が持つどんなクリーチャーにも変化できる？　Elemental Wild Shapeにリストされているクリーチャー――エア、アース、ファイア、ウォーター・エレメンタル――は、『Monster Manual』にある特定のクリーチャーで、クリーチャー種別や副種別のことではない。Elemental Wild Shapeはそれらのクリーチャーのうち1体に変身することができる。

モンクがDeflect Missilesで矢弾を掴んで投げ返したとき、その攻撃のダメージはどうなる？　Deflect Missilesで投げる矢弾はmonk weaponとみなす。それは通常のダメージかMartial Artsのダメージを与える(モンクが選ぶ)。

10フィート離れた味方が(間合いが10フィートの)竿状武器を持っている場合、急所攻撃の条件である5フィート離れていることの代わりになる？　また、急所攻撃を使うことはできる？　急所攻撃の5フィート制限は君の味方の武器の間合いから影響を受けない。持っている武器に関係なく、君の味方は隙を作ってくれる。

Pact of the Bladeのウォーロックは、他の誰かにpact weaponを使ってもらえる？　できる。武器が消える前なら、ウォーロック以外の誰かはpact weaponを使うことができる。

《Charger》特技を持っている場合、乗騎が疾走アクションを取るときに突撃攻撃できる？　《Charger》特技は君のもので、疾走アクションを取った君の乗騎のものではない。

《Great Weapon Master》特技では、即座にボーナス・アクションを取らなくてはならない？　あるいは同じターン内に移動してから使うことができる？　これの意図は、君は《Great Weapon Master》特技のボーナス・アクションを取る前に移動できるということだ。

待機アクションで移動中の何者かにダメージを与えたら、目標の残りの移動を止められる？　ダメージに移動を終了させる能力が付随しないかぎり、移動中の目標へのダメージがそれを止めることはできない。《Sentinel》特技などが君にその能力を与える。移動しているクリーチャーを0ヒット・ポイントにすることも、それを止める効果的な方法だ！

不可視状態で目標に矢を撃った後、もう一度隠れ身をすることはできる？　戦闘中に特殊能力なしで隠れ身をするには、隠れ身アクションが必要になる。

つかまれた状態のクリーチャーは、まだ攻撃や特殊能力の使用ができる？　つかまれた状態は移動を制限するもので、攻撃、呪文発動などはしない。ローパーのtendril attackなど、多くの組みつきの能力は拘束状態などの効果を与えるようになっている。

呪文使いはいちどに呪文を準備せず、1日のうち何度かに分けて呪文を準備できる？　君は大休憩の終了時にのみ呪文のリストを準備できる。君はいくつかの呪文を休憩の終了時に準備し、またいくつかをその後に準備することはできない。

呪文の効果を受けていることは、常にわかるもの？　それが知覚できる効果を持っているか、その文章に君が気づくと書いているなら、君は呪文の効果に気づくことができる(『PH』204ページの“Target”以下)。大部分の呪文は明白だ。たとえば、ファイアーボールは君を燃やし、キュア・ウーンズは君を癒やし、そしてコマンドは君が意図していなかった何かを突然させようとする。特定の呪文はもっとさりげないが、それでも君は呪文の説明で指定されたとき呪文に気づく。たとえば、チャーム・パーソンやディテクト・ソウツはこうした呪文だ。

若干の呪文は、君が決してその影響下にあったことがわからないかもしれないくらい、さりげない。そうした呪文の適例となるのがサジェスチョンだ。呪文使いが呪文を発動しているのに気づけないなら、君は術者の言葉を覚えているだけかもしれない。「君が探している財宝はここにはない。隣の塔の最上階にある部屋を探しに行ってくれ」君がセーヴィング・スローに失敗したなら、君は他の塔へ向かい、そこに行くことが自分の考えであると思っている。君と仲間たちは呪文の証拠を見つけたなら、君がだまされたと考えるかもしれない。君が目立たない呪文の存在を発見するかどうかは、最終的にDMの判断になる。それらの発見は〈魔法学〉、〈捜索〉、〈看破〉、そして〈知覚〉といった技能を使うか、ディテクト・マジックのような呪文を使うことで可能になる。

コンジュア・アニマルで召喚した野獣によるダメージは魔法的なものになる？　呪文に特記がない限り、召喚したクリーチャーのステータス・ブロックによってクリーチャーのダメージ種別は決定される。

ファインド・ファミリアーで召喚した使い魔は、攻撃ロールへの有利を与えるために援護アクションを使える？　使い魔は攻撃できないが、援護を含む攻撃以外のアクションは行なえる。援護アクションの文章が指示する(『PH』192ページ)ように、そのアクションは攻撃ができることを要求しない。君はある種の挑発の提供を求めることができる。

ファインド・ファミリアーの使い魔は、急所攻撃のための味方に含まれる？　使い魔は友好的クリーチャーだ。それが目標の近くにいれば、急所攻撃の特徴や他のあらゆる味方の存在を要求する特徴の条件を満たすことができる。

サジェスチョンの呪文にある提案の文章は音声構成要素？　それとも音声構成要素とは別物？　音声構成要素は神秘的な言葉(『PH』203ページ)で、通常の会話とは違う。サジェスチョンの呪文のわかりやすい言葉は音声構成要素とは別物だ。

アンシーン・サーヴァントは急所攻撃のようなクラス特徴の味方として使える？　アンシーン・サーヴァントは“不可視で、知性がなく、形のない力場”を作成する(『PH』284ページ)。先頭に置いて、それは敵味方問わず、クリーチャーとして扱われない。

ウィッシュを発動させたときは常に、二度とそれを使えなくなる33パーセントの確率がある？　君が0～8レベルの呪文を模倣するウィッシュを発動させたなら、その効果はない。しかし、0～8レベルの呪文を模倣すること以外の何かをするならば、君は呪文の最終段落にある負荷で苦しむことになる。その負荷で苦しむと、君は33パーセントの確率で二度とウィッシュを発動できなくなってしまう。

『Monster Manual』のMezzolothは毒の霧を吐き出してクリーチャーの群れを窒息死させると書かれている。しかし、これはInnate Spellcastingのリストにあるクラウドキルだ。だから、パラディンのAura of Wardingでそれに抵抗できる？　できる。クラウドキルは呪文なので、Aura of Wardingは君と10フィート以内の友好的クリーチャーに、それに対する抵抗を与えることができる。

私のファイターは魔法のロングボウで魔法的ではない矢を撃ってクリーチャーを攻撃する。この攻撃は魔法的？　たとえ矢弾が魔法的ではなくても、魔法の遠隔武器で行なわれた攻撃は魔法的だ。この点は『Dungeon Master's Guide』のエラッタで明確になった。

ハット・オヴ・ディスガイズを使うとき、私はどうやってディスガイズ・セルフの呪文のセーヴ難易度を決定する？　着用者は術者でなくてはならない？　難易度は君の呪文発動修正値を使う。君に呪文発動能力がないなら、それを決定するために君の習熟ボーナスを使う(これは『DMG』141ページの“Spells”以下のルールを元に決定している)。

Sage Advice CompendiumはSage Adviceの質問すべてを1つのPDFにまとめている。それは今月のコラムの内容も含んだものに更新された。

私たちがこのウェブサイトに投稿したその他D&Dについての参考文献がここにある。

Basic Rules for Dungeons & Dragons

D&D Spell List (version 1.01)

Monsters by Challenge Rating (version 1.0)

D&D Monsters by Type (version 1.0)

Magic Items by Rarity (version 1.0)

Conversions to 5th Edition D&D (version 1.0)

Character Sheet

ジェレミー・クロフォードはダンジョンズ&ドラゴンズ第5版の共同リード・デザイナである。彼は第5版『Player's Handbook』のリード・デザイナであり『Dungeon Master's Guide』にも関わっている。彼は2007年にウィザーズ・オブ・ザ・コーストに入社して以来、多くのD&D関連書籍に携わってきた。君は彼にツイッターで連絡することができる(@JeremyECrawford)。