2026年03月07日 [長年日記]
§ [DnD][5e] ソロアドベンチャー:夜光の杯(1レベル)
今週の小冒険はD&Dで1レベルのキャラクター1人用ですぅ。キャラクターを用意したらひとりで読み進めるソロアドベンチャーなので、GMをする人のための「冒険の概要」はいつもとは違って最後尾に置いているですぅ。
データまわりはCC4.0で公開されているSRD5から引用して独自に翻訳しているので、そちらのご参考にもですぅ。
このアドベンチャーを使ったリプレイの公開やプレイ配信などは好きに行なっていただいて構わないですぅ。その時はご一報いただけると嬉しいですぅ。
冒険への導入
君は村に住む無類の酒好きであるコルピ翁に、かつて討伐された邪悪な魔道士オジーの根城だった洞窟に残されていると噂される、夜光の杯の探索を依頼される。礼金は破格の50GPだ。
オジーが倒されて既に100年以上。落ち穂拾いの冒険者たちも何度か訪れている。そう大変なことではないだろう。だが、夜光の杯というものは月の下でのみ光るという。コルピ翁は杯の素材になる夜光石についての書き付けを渡してくれるが、それと突き合せて調べるのも一仕事になるだろう。
1.洞窟の入口
オジーが住んでいた洞窟は村からほんの3km(2マイル)ほどだ。この辺りは昔、彼の恐怖によって支配されていたから、その根城へも遠くはない。
洞窟は岩山に人足の手によって掘られた人工の構造物である。入口には塗装の剥げた踊る骸骨たちの浮き彫りが施されており、往時の壮麗さをしのばされる。
君が中に入るなら「2.通路」へ進むこと。
2.通路
回廊には松明を置くための穴はあるが、もはやただのくぼみでしかない。つまり“暗闇”の空間だ。明かりが無いなら困難を強いられるだろう。
この通路を進む時、難易度15の【判断力】〈知覚〉判定に成功すれば、君は床のタイルがひとつ盛り上がっているのを発見できる。
盛り上がっているタイルを発見したなら、難易度15の【知力】〈捜査〉判定に成功すれば、下に何かが埋まっていることに気づく。
タイルを取り除くと、そこにはバラバラに砕かれてはいるがまだ金にはなりそうな小粒のルビー(10GP)が5つ挟まっている。
通路は左右2つに分かれている。左には赤、右には青の塗料で塗られた木の扉がバラバラになって散らばっている。“暗視”を頼りに進んできた場合、何か塗られているのはわかるが、色はわからない。
左の通路に進むなら「3.赤の扉」、右の通路に進むなら「4.青の扉」へ進むこと。
「3.赤の扉」の先にあった部屋のレバーを下げ、「4.青の扉」の通路にあった棒を外していれば突き当たりに新たな通路ができている。入ってみるなら「5.酒杯の間」へ進むこと。
君がもし難易度20の【判断力】〈知覚〉判定に成功すれば、分かれ道の中央にわずかな石の隙間、隠し扉があることを発見できる。難易度20の盗賊道具を使用した【敏捷力】判定に成功すれば、これを開くことができる。入ってみるなら「5.酒杯の間」へ進むこと。
3.赤の扉
赤の扉を進んだ先で難易度12の【判断力】〈知覚〉判定に成功すれば、闇の中に3体のコウモリのような翼を持った小さい人型にも見える生命体、ホムンクルスが蠢いているのがわかる。
部屋の奥には3m四方の赤い液体で満たされた池のようなものがあり、ホムンクルスはその近くをうろうろしている。
壁にはレバーがあり、今は上にされている。ホムンクルスに気取られずこのレバーに接近するなら、難易度10の【敏捷力】〈隠密〉判定に成功しなければならない。
難易度15の【知力】〈捜査〉判定に成功すれば、少なくともこの近くにはレバーと連動している仕掛けはなさそうだとわかる。
レバーを倒すと「カチリ」と何かが噛み合ったような音がする。
池の近くには、かなり大粒のルビーが1つ転がっている。難易度10の【敏捷力】〈隠密〉判定に成功すれば、ホムンクルスに見つかることなくこれを手にすることができる。このルビーには100GPの価値がある。
判定に失敗したり、正面切って突撃したりするなどでホムンクルスと戦うことになったら、下のステータス・ブロックを参考にして、君との戦闘を行なうこと。
ホムンクルス
超小型・人造、真なる中立
AC:13(外皮)
hp:5(2d4)
移動速度:20フィート、飛行40フィート
| 【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
|---|---|---|---|---|---|
| 4(-3) | 15(+2) | 11(+0) | 10(+0) | 10(+0) | 7(−2) |
ダメージ完全耐性:[毒]
状態完全耐性:毒状態、魅了状態
感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉10
言語:作成者の使う言語を理解できるが話すことはできない
脅威度:0(10XP)
テレパシー接続:ホムンクルスがその主人と同じ次元界にいる間、それは知覚したものを魔法によって伝え、両者はテレパシーで通じ合える。
アクション
噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:1[刺突]ダメージ、目標は難易度10の【耐久力】セーヴィング・スローに成功しなければ、1分間毒状態になる。セーヴィング・スローに5以上の差で失敗した場合、目標は5(1d10)分間毒状態になり、この毒状態の間は気絶状態になる。
ここから先に通路は無い。「2.通路」へ戻ること。
4.青の扉
青の扉から先の通路は曲がりくねっており、60m(200フィート)進むと落盤で崩れて行き止まりになっている。かつてはここからオジーの迷宮へと入っていけるはずだったのだろう。そちらを目指していた冒険者には残念なことかもしれない。
通路から落盤の現場までの間で難易度10の【判断力】〈知覚〉判定に成功すれば、松明を入れる穴のひとつに木の棒が入っているのに気づける。
この棒には魔法がかかっていて、ディテクト・マジックでは力術の反応を示す。
この棒に手をかけると、松明と同様の明かりがぱっとつく。棒から手を放せば、明かりは消える。
もし君が1回の小休憩でこの棒を調べるなら、これが以下の魔法のアイテムであることがわかる。
グリッピング・ライト
Gripping Light/握りの光
この片手で持てる棒は、握っている間半径6m(20フィート)の範囲を“明るい”光で照らし、そこからさらに20フィートまでの範囲を“薄暗い”光で照らす。この光は魔法によるもので、熱さは感じられない。
難易度15の【知力】〈捜査〉判定を行なうなら、このくぼみには何らかの仕掛けがあるが、この周辺で何か起こるものではないとわかる。
君が棒を外すなら、「カチリ」と何かが噛み合ったような音がする。
ここにいてももう何も無い。「2.通路」へ戻ること。
5.酒杯の間
ここはかつてオジーの宝物庫の1つだったようだが、散々に荒らされており、壁には共通語で『悪いが俺たちが一番乗りだ!』と大書されている。
ここにあるめぼしいものはほんの9CPと、コルピ翁の言っていたような異国の造りをした酒杯が3つだ。
難易度15の【知力】〈歴史〉判定に成功すれば、夜光の杯がどれかを見抜くことができる。この判定にはコルピ翁の書き付けがあるため、有利を得られる。
夜光の杯は250GPの価値があり、他の酒杯も25GPになる。
目的の物は見つけた。帰ろう。
結末
コルピ翁は君が無事に帰還したことを大喜びし、夜になったら一杯やろうともちかける。この時、3つの酒杯の中からきちんと夜光の杯を渡せた場合、彼は大喜びで白金貨(1PP)を君によこしてくる。
君は良い酒は飲めただろうか?
冒険の概要
キャラクターは村に住む無類の酒好きであるコルピ翁に、かつて討伐された邪悪な魔道士オジーの根城だった洞窟に残されていると噂される、夜光の杯の探索を依頼される。
オジーの住んでいた洞窟には彼の研究室から逃げ出したホムンクルスや、発動していなかった罠など、さまざまな危険がある。
さらに、オジーの収集品にはいくつかの杯がある。この中から月のある夜にのみ光る夜光の杯の目利きをするのもキャラクターの大事な仕事だ。
This work includes material taken from the System Reference Document 5.1 (“SRD 5.1”) by Wizards of the Coast LLC and available at https://dnd.wizards.com/resources/systems-reference-document. The SRD 5.1 is licensed under the Creative Commons Attribution 4.0 International License available at https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/legalcode.