ネコぶんこ


2022年05月04日 [長年日記] 編集

§ [DnD][5e] 『冒険者夜話』電子版のお知らせ

四月末に某ゆうめいTRPG第5版の3レベル用アドベンチャー集『冒険者夜話』の電子版を配信開始したですぅ。遅ればせながらの告知ですぅ。

PDF版をBOOTHDLSiteで、画像版をBOOKWALKERに置いてますぅ。よろしくお願いしますぅ。

§ [Ludus] 『五月のメモ』HTML版

PDF版はウェブサイトだと見づらいかもしれないのでええいHTMLで出すから好きなように見るがよいですぅとばかりに小説のHTML版を作ったですぅ。


2022年05月05日 [長年日記] 編集

§ [Ludus] 『距離と時間』、『距離と時間』、『遊びにおいでよ』、『未成の沈思』、『袖合の六翮』、『ふたおもて』、『黄昏に発つ』HTML版

今日はこどもの日だし、ここのところ読んでいた『曼陀羅華X』を読了した勢いもあってか、デアデアウオウオと既存の小説をHTML化したですぅ。


2022年05月06日 [長年日記] 編集

§ [Ludus] 『一九九五年八月一八日』、『時に、西暦1995年』HTML版

去年の九州コミティア5で出した分までの小説のHTML版を公開したですぅ。

書籍版もよろしくお願いしますぅ。


2022年05月07日 [長年日記] 編集

§ [DnD][5e] アドベンチャー:ダントンの縦穴(5レベル)

今週の小冒険は5レベルのソロプレイ用ですぅ。

データ関係は一部にOGLを使ってるので、そちらの参考にもどうぞですぅ。

冒険の概要

この冒険は5レベルのキャラクター1人用の短時間で終わるアドベンチャーである。

キャラクターは茨森を縄張りにするグリーン・ハグのメリアーチから、ダントンの縦穴という遺跡で起こっている異変をなんとかするように頼まれる。

キャラクターたちがダントンの縦穴へ向かい、探索をすれば冒険は終了となる。

冒険への導入

君は茨森に住むグリーン・ハグのメリアーチに呼び出される。彼女は皮肉屋だが、この辺りの森を護っている魔女でもある。もっとも、彼女の言う“森のおきて”がヒューマンたちのそれと相容れないこともあるのだが……。

メリアーチは、ダントンの縦穴という古代の塚に不穏な輩が集まっているらしいと噂話をして、その真偽を調査するため君を呼び出したと言う。

もちろん、君1人で向かわせるのは何かと不安であるため、メリアーチは彼女の家に住んでいるアウルベアのホッグを連れて行くことを許可する。ホッグのデータは下記を参照すること。

メリアーチは君にそれなりの報酬を約束してくれる。魔女は約束を重んじるため、違えることはない。もっとも、何かひねくれたものを用意している可能性はあるのだが……。

アウルベア

大型・魔獣、無属性


AC:13(外皮)

hp:59(7d10+21)

移動速度:40フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
20(+5) 12(+1) 17(+3) 3(-4) 12(+1) 7(-2)

技能:〈知覚〉+3

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉13

言語:-

脅威度:3(200XP)


鋭敏視覚・嗅覚:アウルベアは視覚および嗅覚に関わる【判断力】〈知覚〉判定に有利を得る。

アクション

複数回攻撃:アウルベアは1回のくちばし、1回の爪で2回の攻撃を行なう。

くちばし:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い5フィート、目標1体。ヒット:10(1d10+5)[刺突]ダメージ。

爪:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い5フィート、目標1体。ヒット:14(2d8+5)[斬撃]ダメージ。

グリーン・ハグ

中型・フェイ、中立にして悪


AC:12(外皮)

hp:82(11d8+33)

移動速度:30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
18(+4) 12(+1) 16(+3) 13(+1) 14(+2) 14(+2)

技能:〈隠密〉+3、〈知覚〉+4、〈魔法学〉+3、〈ペテン〉+4

感覚:暗視120フィート、受動〈知覚〉14

言語:共通語、ドラゴン語、森語

脅威度:3(700XP)


生得呪文発動:ハグの生得呪文発動能力は【魅力】(呪文セーヴ難易度12)である。彼女は生まれつき、物質構成要素なしで以下の呪文を発動できる。

無限回:ヴィシャス・モッカリィ、ダンシング・ライツ、マイナー・イリュージョン

擬態:ハグは動物の鳴き声や人型生物の声を模倣できる。声を聞いたクリーチャーは難易度14の【判断力】〈看破〉判定に成功すると、それが模倣だと気づくことができる。

アクション

爪:近接武器攻撃:攻撃+6、間合い5フィート、目標1体。ヒット:13(2d8+4)[斬撃]ダメージ。

幻術の外見:ハグは彼女自身および身につけたり持ち運んでいるものすべてを魔法的な幻で覆って彼女を一般的なサイズで別の人型生物のように見せかける。ハグがそれを終わらせるためにボーナス・アクションを行なうか、彼女が死ねば幻は終わる。

この効果による変化は物理的な精査には耐えられない。例えば、ハグの肌はなめらかに見えるかもしれないが、誰かが彼女に触れるなら、彼女の肌はがさがさだとわかるだろう。それ以外の場合、クリーチャーは幻を視覚で調査し、難易度20の【知力】〈捜査〉判定にすればハグの変装を見破れる。

透明な道行き:ハグは攻撃をするか呪文を発動する、あるいは精神集中が終了(呪文の精神集中と同じように扱う)するまで魔法的に不可視状態になる。不可視の間、彼女は動いた物理的な証拠を残さないため、魔法によってのみ追跡することができる。ハグが身に着けていたり運んでいる物も透明になる。

1.道行き

ダントンの縦穴はメリアーチの家から12マイルほど歩いた森のへりにある。メリアーチに地図を渡されているので、普通なら迷わない。通常の速度で歩いて4時間ほどだ。君がゲーム・マスター(GM)とプレイしているなら、この間にランダムな遭遇を行なってもよい。

もっとも、GMがいなかったり、ランダムな遭遇を行なわなくても「2.黒い影」の遭遇は発生する。

2.黒い影

君とホッグが縦穴へ向かってあと小一時間というところに近づくと、獣道に硫黄のような香りの混じった腐臭がし、黒くべたべたした存在が人の形を取って這いずっている。

彼らの近くにはエルクの死体があり、次はお前だと言わんばかりに君たちへにじり寄ってくる。

これらはこの世ならぬ場所から染み出してくる悪の存在、デーモンの一種であるドレッチだ。彼らは3体いる。

この様子を見ながら隠れるなら難易度9の【敏捷力】〈隠密〉判定に成功すれば、ドレッチたちをやり過ごせる。もちろん、君とホッグの分を両方判定すること。

ドレッチ

小型・フィーンド(デーモン)、混沌にして悪


AC:11(外皮)

hp:18(4d6+4)

移動速度:20フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
11(+0) 11(+0) 12(+1) 5(-3) 8(-1) 3(-4)

ダメージ抵抗:[電撃]、[火]、[冷気]

ダメージ完全耐性:[毒]

状態完全耐性:

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉9

言語:深淵語、テレパシー60フィート(深淵語を理解できるクリーチャーのみ)

脅威度:1/4(50XP)


アクション

複数回攻撃:ドレッチは1回の噛みつきおよび1回の爪で、2回の攻撃を行なう。

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+2、間合い5フィート、目標1体。ヒット:3(1d6)[刺突]ダメージ。

爪:近接武器攻撃:攻撃+2、間合い5フィート、目標1体。ヒット:5(2d4)[斬撃]ダメージ。

悪臭の雲(1回/日):不快な緑色のガスがドレッチから半径10フィートに広がる。ガスは角の向こうまで広がり、その範囲は経度の隠蔽である。それは1分か強風で飛散するまで続く。範囲内でターンを開始するクリーチャーは、難易度11の【耐久力】セーヴィング・スローに成功しなければ、次のターン開始時まで毒状態になる。この毒状態の間、目標はそのターンにアクションあるいはボーナス・アクションのどちらかしか行なえず、リアクションを行なえない。

3.ダントンの縦穴

ダントンの縦穴は高さ10フィートほどの小高い丘のてっぺんに、石で壁面を固めた直径15フィートほどの大きな縦穴がある古代の遺跡だ。丘の周囲には高さ20フィートはある巨石がいくつか立てられているため、さながら神殿のようでもある。

さて、君たちはそのような丘が見える場所に来ているのだが、そこにはあからさまに怪しい、深い灰色のローブを着た者たちが何かの作業をしている。巨石に塗料でルーンのようなものを描いたり、丘の上にやぐらを組んだりだ。

事態はメリアーチが聞いたものよりも進んでいるようだ。調査を急がねばなるまい。

丘の周囲には狂信者が10人いる。君はこれを全員倒してしまってもいいし、1人で作業している者を見つくろって1ラウンド以内に無力化し、森の影に引きずり込んで尋問してもよい。1ラウンド以内に無力化できなかった場合、彼らは大声で助けを呼んで他の者たちも加勢に入る。

狂信者

中型・人型生物、善ではない好きな属性


AC:12(レザー・アーマー)

hp:9(2d8)

移動速度:30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
11(+0) 12(+1) 10(+0) 10(+0) 11(+0) 10(+0)

技能:〈宗教〉+2、〈ペテン〉+2

感覚:受動〈知覚〉10

言語:1つ(普通は共通語)

脅威度:1/8(25XP)


闇への献身:狂信者は恐怖状態および魅了状態へのセーヴィング・スローに有利を得る。

アクション

シミター:近接武器攻撃:攻撃+3、間合い5フィート、目標1体。ヒット:4(1d6+1)[斬撃]ダメージ。

4.狂信者たちの知ること

ここには狂信者たちの知ることを書いておく。地上で作業をしている者たちが知っていることはだいたい同じで、全員から訊いても適当に誰かを尋問しても変わりはない。

彼らが崇めているのは、デーモンのジェブハハという存在で、かつて異界への門として使われていたダントンの縦穴を使い、召喚を試みている。教団のお偉方は縦穴で作業をしている。

以上が狂信者たちの知っていることだ。さて、続きを始めよう。

5.縦穴へ向かえ

縦穴に向かうには、色々な手段がある。狂信者を全員倒していなければ、難易度10の【敏捷力】〈隠密〉判定(もちろん君とホッグ両方だ)を行なうなり、彼らのローブを着て侵入するなりだ。君がローブを着ているなら、狂信者たちはホッグを連れていても新しい護衛くらいにしか思わない。

6.縦穴

ダントンの縦穴にはやぐらが立てられ、滑車と籠を使った簡易エレベータが作られている。

ロープ伝いに降りるなら難易度10の【筋力】〈運動〉判定、岩壁を掴んで降りるなら難易度15の【筋力】〈運動〉判定である。能力値修正値が難易度から10を引いたもの以上だったなら、君とホッグはこの判定を省略できる。

ちなみにここから穴の底までは100フィートあるため、落下した場合10フィートごとに1d10[殴打]ダメージを受ける。

7.穴の中の空中戦

50フィートほど降りたところで、ブンブンとうなる羽音が聞こえる。穴の中に住んでいるスタージたちが餌を見つけたのだ。ここで君たちに襲いかかるスタージは5匹だ。ただし、ロープか岩を掴まないと落下するため、戦いには片手までしか使えない。

ここから落下した場合、5d10[殴打]ダメージを受ける。

スタージ

超小型・野獣、無属性


AC:14

hp:2(1d4)

移動速度:10フィート、飛行40フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
4(-3) 16(+3) 11(+0) 2(-4) 8(-1) 6(-2)

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉9

言語:-

脅威度:1/8(25XP)


アクション

吸血:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い5フィート、目標1体。ヒット:5(1d4+3)[刺突]ダメージ、およびスタージは目標に吸いつく。吸いついている間、スタージは攻撃しない。その代わり、スタージのターンが開始する毎に、目標は血を吸われて5(1d4+3)ヒット・ポイントを失う。

スタージは5フィートを移動したことにして離れることができる。目標が10ヒット・ポイントの血を吸われるか、目標が死ぬと離れる。目標を含むクリーチャーはアクションを消費することでスタージを引き離すことができる。

8.穴の底

穴の底はドーム状で、直径50フィートほどの広い空間になっている。床には半透明の黒いものがわだかまっており、熱狂的狂信者が床にダガーを突き刺すようにしてそれを攪拌している。

彼は君たちが降りてきても動じない。攪拌した闇が大きな人型を取り、翼を広げたデーモン、ヴロックへと変化して鳴き声をあげたからだ。

狂信者は「おお、ジェブハハの使徒よ! 我と共に戦いたまえ!」と歓喜の声を上げ、ヴロックと共に君たちを攻撃してくる。

熱狂的狂信者は勇敢に死ぬまで戦うが、ヴロックはhpが半分を切ると耳を裂きそうな哄笑をあげて穴の外へと逃げ出す。この世にひとつの悪が解き放たれるのだ。

ヴロック

大型・フィーンド(デーモン)、混沌にして悪


AC:15(外皮)

hp:104(11d10+44)

移動速度:40フィート、飛行60フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
17(+3) 15(+2) 18(+4) 8(-1) 13(+1) 8(-1)

セーヴィング・スロー:【敏】+5、【判】+4、【魅】+2

ダメージ抵抗:[電撃]、[火]、[冷気];非魔法的な攻撃による[殴打]、[斬撃]、および[刺突]

ダメージ完全耐性:[毒]

状態完全耐性:

感覚:暗視120フィート、受動〈知覚〉11

言語:深淵語、テレパシー60フィート

脅威度:6(2300XP)


魔法抵抗:ヴロックは呪文およびその他の魔法効果へのセーヴィング・スローに有利を得る。

アクション

複数回攻撃:ヴロックは1回のくちばしおよび1回の鉤爪で、2回の攻撃を行なう。

くちばし:近接武器攻撃:攻撃+6、間合い5フィート、目標1体。ヒット:10(2d6+3)[刺突]ダメージ。

鉤爪:近接武器攻撃:攻撃+6、間合い5フィート、目標1体。ヒット:14(2d10+3)[斬撃]ダメージ。

胞子(再チャージ6):ヴロックは半径15フィートに有毒な胞子を放つ。胞子は角を曲がって広がる。範囲内のクリーチャーすべては難易度14の【耐久力】セーヴィング・スローに成功しなければ、毒状態になる。この毒状態にある間、目標はターンの開始時に5(1d10)[毒]ダメージを受ける。目標はターンの終了時にセーヴィング・スローを再び行なえ、成功すれば自身への効果を終了させる。聖水1本を飲み干しても、目標の効果は終了する。

熱狂的狂信者

中型・人型生物(任意の種族)、任意の善ではない属性


AC:13(レザー・アーマー)

hp:33(6d8+6)

移動速度:30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
11(+0) 14(+2) 12(+1) 10(+0) 13(+1) 14(+2)

技能:〈宗教〉+2、〈説得〉+4、〈ペテン〉+4

感覚:受動〈知覚〉11

言語:1つ(普通は共通語)

脅威度:2(450XP)


闇への献身:熱狂的狂信者は恐怖状態および魅了状態へのセーヴィング・スローに有利を得る。

呪文発動:熱狂的狂信者は9レベルの術者である。この呪文発動能力値は【知力】である(呪文セーヴ難易度15、呪文攻撃+7)。アルラメリスは以下のウィザード呪文を準備している。

初級呪文(無限回):セイクリッド・フレイムソーマタージーライト

1レベル(4スロット):インフリクト・ウーンズコマンドシールド・オヴ・フェイス

2レベル(3スロット):スピリチュアル・ウェポンホールド・パースン

アクション

複数回攻撃:熱狂的狂信者は2回の近接攻撃を行なう。

ダガー:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィートあるいは射程20/60フィート、目標1体。ヒット:4(1d4+2)[刺突]ダメージ。

9.戦い終わって

穴の底で首領が倒されたことを知ると、狂信者たちは蜘蛛の子を散らすように逃げ出す。

縦穴で起こっている異変は、巨石のルーンを消すとやがて終わっていく。

以上で今回の異変は終了である。

結末

メリアーチの家へ戻ると彼女は報酬として中に水と黒い石が入っているため目玉のように見える水晶(500gp)と、エルヴン・チェインを君に与える。

エルヴン・チェイン

Elven Chain/エルフの鎖帷子

鎧(チェイン・シャツ)、レア

君はこの鎧を着ているとACに+1ボーナスを得る。

君は中装鎧に習熟していなくても、この鎧に習熟しているとみなされる。

この記事はOpen Game Licenseに基づいて作成されている。Open Game Licenseに該当するのは、クリーチャーやアイテムの名前やステータスなどである。この記事の他の箇所は個人的な使用を除き、いかなる形式でも許可なく複製することはできない。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

§ ナカノ [アウルベアを仲間にできるのが面白そうですね]

§ ぱらでぃん [ありがとうございますぅ。]


2022年05月14日 [長年日記] 編集

§ [DnD][5e] アドベンチャー:腐れた黄金(5レベル)

今週の小冒険は5レベルのソロプレイ用ですぅ。

データ関係は一部にOGLを使ってるので、そちらの参考にもどうぞですぅ。

冒険の概要

この冒険は5レベルのキャラクター1人用の短時間で終わるアドベンチャーである。

キャラクターは茨森を縄張りにするグリーン・ハグのメリアーチから、南の砂地にある洞窟で妙な黄金が採れたため、これを調査するよう頼まれる。

キャラクターが砂地の洞窟へ向かい、探索をすれば冒険は終了となる。

冒険への導入

君は茨森に住むグリーン・ハグのメリアーチに呼び出される。彼女は皮肉屋だが、この辺りの森を護っている魔女でもある。もっとも、彼女の言う“森のおきて”がヒューマンたちのそれと相容れないこともあるのだが……。

メリアーチは近ごろ盗賊から買い取った金塊が妙なものだと君に見せる。それはヒューマンの腕を彫刻にしたように見える塊だが、これが精巧な細工物ではなく、本当に腕だとしたらどうか。と彼女は言う。

それというのも、この広い世界には卑金属を金に変成させる賢者の石なるアーティファクトがあるからだ。そして、それがもし生物をも変成させるものなら大もうけ……。いや、欲にかられた者たちが何かしでかしてしまうかもしれない。というのが話の続きだ。

盗賊は南にある砂地の洞窟でくだんの金塊を手に入れたらしいので、メリアーチはそこに向かうよう君に告げる。

もちろん、君1人で向かわせるのは何かと不安であるため、メリアーチは彼女の家に住んでいるアウルベアのホッグを連れて行くことを許可する。ホッグのデータは下記を参照すること。

メリアーチは君にそれなりの報酬を約束してくれる。魔女は約束を重んじるため、違えることはない。それに、砂地の洞窟が金鉱なら、そこで何らかの宝が手に入るかもしれない。

アウルベア

大型・魔獣、無属性


AC:13(外皮)

hp:59(7d10+21)

移動速度:40フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
20(+5) 12(+1) 17(+3) 3(-4) 12(+1) 7(-2)

技能:〈知覚〉+3

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉13

言語:-

脅威度:3(200XP)


鋭敏視覚・嗅覚:アウルベアは視覚および嗅覚に関わる【判断力】〈知覚〉判定に有利を得る。

アクション

複数回攻撃:アウルベアは1回のくちばし、1回の爪で2回の攻撃を行なう。

くちばし:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い5フィート、目標1体。ヒット:10(1d10+5)[刺突]ダメージ。

爪:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い5フィート、目標1体。ヒット:14(2d8+5)[斬撃]ダメージ。

グリーン・ハグ

中型・フェイ、中立にして悪


AC:12(外皮)

hp:82(11d8+33)

移動速度:30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
18(+4) 12(+1) 16(+3) 13(+1) 14(+2) 14(+2)

技能:〈隠密〉+3、〈知覚〉+4、〈魔法学〉+3、〈ペテン〉+4

感覚:暗視120フィート、受動〈知覚〉14

言語:共通語、ドラゴン語、森語

脅威度:3(700XP)


生得呪文発動:ハグの生得呪文発動能力は【魅力】(呪文セーヴ難易度12)である。彼女は生まれつき、物質構成要素なしで以下の呪文を発動できる。

無限回:ヴィシャス・モッカリィ、ダンシング・ライツ、マイナー・イリュージョン

擬態:ハグは動物の鳴き声や人型生物の声を模倣できる。声を聞いたクリーチャーは難易度14の【判断力】〈看破〉判定に成功すると、それが模倣だと気づくことができる。

アクション

爪:近接武器攻撃:攻撃+6、間合い5フィート、目標1体。ヒット:13(2d8+4)[斬撃]ダメージ。

幻術の外見:ハグは彼女自身および身につけたり持ち運んでいるものすべてを魔法的な幻で覆って彼女を一般的なサイズで別の人型生物のように見せかける。ハグがそれを終わらせるためにボーナス・アクションを行なうか、彼女が死ねば幻は終わる。

この効果による変化は物理的な精査には耐えられない。例えば、ハグの肌はなめらかに見えるかもしれないが、誰かが彼女に触れるなら、彼女の肌はがさがさだとわかるだろう。それ以外の場合、クリーチャーは幻を視覚で調査し、難易度20の【知力】〈捜査〉判定にすればハグの変装を見破れる。

透明な道行き:ハグは攻撃をするか呪文を発動する、あるいは精神集中が終了(呪文の精神集中と同じように扱う)するまで魔法的に不可視状態になる。不可視の間、彼女は動いた物理的な証拠を残さないため、魔法によってのみ追跡することができる。ハグが身に着けていたり運んでいる物も透明になる。

1.森を抜けて

問題の洞窟はメリアーチの家から30マイルほど南の砂丘にある。メリアーチに地図を渡されているので、普通なら迷わない。通常の速度で歩いてまる1日と2時間ほどだ。君がゲーム・マスター(GM)とプレイしているなら、この間にランダムな遭遇を行なってもよい。

もっとも、GMがいなかったり、ランダムな遭遇を行なわなくても「2.砂地の狩猟者」の遭遇は発生する。

2.砂地の狩猟者

君とホッグが洞窟まであと小一時間というところに近づいたら、難易度11の【判断力】〈知覚〉判定を行なうこと。成功すれば、砂の中にジャイアント・スコーピオンが隠れていることを見破れる。

このサソリはここでじっと獲物を待ち構えているのだ。

これらはこの世ならぬ場所から染み出してくる悪の存在、デーモンの一種であるドレッチだ。彼らは3体いる。

判定に失敗していたら、君たちはジャイアント・スコーピオンに不意討ちを許してしまう。不意討ちできそうにない場合、ジャイアント・スコーピオンは無理な攻撃をしてこないので、君たちはそのままやり過ごせる。

逆に君たちがジャイアント・スコーピオンに不意討ちを仕掛ける場合、難易度9の【敏捷力】〈隠密〉判定を行なうこと。成功すれば不意討ちを行なえる。

ジャイアント・スコーピオン

大型・野獣、無属性


AC:15(外皮)

hp:52(7d10+14)

移動速度:40フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
15(+2) 13(+1) 15(+2) 1(-5) 9(-1) 3(-4)

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉9

言語:-

脅威度:3(700XP)


アクション

複数回攻撃:スコーピオンは2回の爪および1回の毒針で3回の攻撃を行なう。

爪:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:6(1d8+2)[殴打]ダメージ、および目標はつかみ状態(脱出難易度12)になる。スコーピオンは2つの爪を持ち、それぞれで1つの目標をつかめる。

毒針:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:7(1d10+2)[刺突]ダメージ、および目標は難易度12の【耐久力】セーヴィング・スローを行ない、失敗すれば22(4d10)[毒]ダメージを受け、成功すれば半分のダメージを受ける。

3.砂地の洞窟

問題の洞窟は砂地にある岩山が裂けた隙間のようなところである。

入口にはここを探検しに来た者たちが作ったとみられる野営の跡がある。5日分の保存食が封も切らずに野ざらしにされており、先客は随分急いで出立したようだと感じられる。

洞窟の中に明かりはなく、岩山を通る風がびゅうびゅうと音を立てている。

4.黄金の鎧

洞窟に入ってしばらくすると床が突き固められた土になり、人の手が入っていることがわかる。

その先も大きな分かれ道はなく洞窟は続くが、その先に打ち壊された鎧の群れが見えてくる。それらはみな、黄金に輝いて見える。

そして近づいた君たちを動き出した鎧と、飛行する剣が攻撃する。これらはアニメイテッド・アーマーとフライング・ソードである。

アニメイテッド・アーマー

中型・人造、無属性


AC:18(外皮)

hp:33(6d8+6)

移動速度:25フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
14(+2) 11(+0) 13(+1) 1(-5) 3(-4) 1(-5)

ダメージ完全耐性:[精神]、[毒]

状態完全耐性:恐怖状態、消耗状態、石化状態、聴覚喪失状態、毒状態、麻痺状態、魅了状態、盲目状態

感覚:暗視60フィート(この半径外は見えない)、受動〈知覚〉6

言語:-

脅威度:1(200XP)


外見偽装:アーマーは動かないでいる間、ただの鎧と区別がつかない。

魔法抑止が弱点:アーマーはアンティマジック・フィールドの範囲内で無力状態になる。ディスペル・マジックの対象となった場合、アーマーは術者の呪文セーヴ難易度に対する【耐久力】セーヴィング・スローに成功しなければ、1分間気絶状態になる。

アクション

複数回攻撃:アーマーは2回の近接攻撃を行なう。

叩きつけ:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[殴打]ダメージ。

フライング・ソード

小型・人造、無属性


AC:17(外皮)

hp:17(5d6)

移動速度:0フィート、飛行50フィート(ホバリング)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
12(+1) 15(+2) 11(+0) 1(-5) 5(-3) 1(-5)

セーヴィング・スロー:【敏】+4

ダメージ完全耐性:[精神]、[毒]

状態完全耐性:恐怖状態、消耗状態、石化状態、聴覚喪失状態、毒状態、麻痺状態、魅了状態、盲目状態

感覚:暗視60フィート(この半径外は見えない)、受動〈知覚〉7

言語:-

脅威度:1/4(50XP)


外見偽装:ソードは動かないでいる間、ただの剣と区別がつかない。

魔法抑止が弱点:ソードはアンティマジック・フィールドの範囲内で無力状態になる。ディスペル・マジックの対象となった場合、ソードは術者の呪文セーヴ難易度に対する【耐久力】セーヴィング・スローに成功しなければ、1分間気絶状態になる。

アクション

ロングソード:近接武器攻撃:攻撃+3、間合い5フィート、目標1体。ヒット:5(1d8+1)[斬撃]ダメージ。

5.鎧を倒して

アニメイテッド・アーマーとフライング・ソードを倒したなら、落ち着いてこの場を調べることができる。

ここにある鎧や剣はすべて無垢の金でできており、アニメイテッド・アーマー(65ポンド)は売れば3250gp、フライング・ソード(3ポンド)は売れば150gpになる。ここにある他の残骸も集めれば50ポンド、すなわち2500gpで売れる。

6.砂岩の天井

君たちが洞窟を進んでいるなら、難易度10の【判断力】〈知覚〉判定を行なうこと。成功したら、この先の天井が崩れかけているのを発見できる。これは避けて通ることが可能である。

崩れかけた天井を発見できなかったり、そのまま進むなら難易度15の【敏捷力】セーヴィング・スローを行ない、失敗したら22(4d10)[殴打]ダメージ、成功すれば半減ダメージを受ける。

7.黄金の精霊

洞窟の最深部には明らかに人の手で作られた壁と扉があり、その前では黄金色に輝く岩の塊が行く手を遮っている。

これは黄金と化したアース・エレメンタルである。このエレメンタルはこれまでの戦いで摩耗しており、現在のhpは63である。

この岩塊は君たちが扉に近づくと攻撃してくる。壁に鍵はないが、君たちが洞窟の方まで撤退しないなら、破壊されるまで侵入者を追跡する。

このゴールド・エレメンタルは6000ポンドの重量があり、金でできている。

アース・エレメンタル

大型・エレメンタル、真なる中立


AC:17(外皮)

hp:126(12d10+60)

移動速度:30フィート、穴掘り30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
20(+5) 8(-1) 20(+5) 5(-3) 10(+0) 5(-3)

ダメージ脆弱性:[雷鳴]

ダメージ抵抗:非魔法的な攻撃による[殴打]、[斬撃]、[刺突]

ダメージ完全耐性:[毒]

状態完全耐性:気絶状態、消耗状態、石化状態、毒状態、麻痺状態

感覚:暗視60フィート、振動感知60フィート、受動〈知覚〉10

言語:地界語

脅威度:5(1800XP)


土滑り:エレメンタルは魔法的ではなく、加工されていない土や石を穴掘りで進むことができる。その間、エレメンタルは通り抜けている物体に何も影響を及ぼさない。

攻城モンスター:エレメンタルは物体や建造物へのダメージが倍になる。

アクション

複数回攻撃:エレメンタルは2回の叩きつけ攻撃を行なう。

叩きつけ:近接武器攻撃:攻撃+8、間合い10フィート、目標1体。ヒット:14(2d8+5)[殴打]ダメージ。

8.黄金のプディング

扉の向こうは破壊され尽くした実験室のような部屋で、その中心には片腕のない魔法使いと、腰を抜かした戦士のような黄金の彫像があり、黄金の粘体がわだかまっている。

黄金の粘体はぶるぶると揺れながら、部屋に入ってきた君たちに向かってくる。

このゴールデン・プディングはブラック・プディングの変異種で、腐食性の体の効果で腐蝕しきったものは同量の金に姿を変えてしまう。黄金という腐敗を与える魔物である。

ブラック・プディング

大型・粘体、無属性


AC:7

hp:85(10d10+30)

移動速度:20フィート、登攀20フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
16(+3) 5(-3) 16(+3) 1(-5) 6(-2) 1(-5)

ダメージ完全耐性:[酸]、[斬撃]、[電撃]、[冷気]

状態完全耐性:恐怖状態、消耗状態、聴覚喪失状態、伏せ状態、魅了状態、盲目状態

感覚:暗視60フィート(この半径外は見えない)、受動〈知覚〉8

言語:-

脅威度:4(1100XP)


蜘蛛歩き:プディングは能力値判定の必要なく、天井での逆さ歩きを含む登攀が困難な表面を登攀することができる。

腐食性の体:プディングに触れたり5フィート以内から近接攻撃をヒットさせたクリーチャーは4 (1d8) [酸]ダメージを受ける。プディングに接触した金属製や木製の非魔法的な武器は腐食し、ダメージを与えた後、武器はダメージ・ロールに永続かつ累積する-1ペナルティを受ける。ペナルティが-5になると、武器は破壊される。プディングにヒットした非魔法的な矢弾はウーズにダメージを与えた後に破壊される。

プディングは1ラウンドに2インチの厚さの非魔法的金属を、浸蝕して食べることができる。

不定形:プディングは無理矢理入る必要なく、幅1インチ以上の狭い場所を通過できる。

アクション

足のようなもの:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い5フィート、目標1体。ヒット:6(1d6+3)[殴打]ダメージおよび18 (4d8) [酸]ダメージ。さらに目標が非魔法的な金属製の鎧を着ている場合、その鎧はACに永続かつ累積する-1ペナルティを受ける。ペナルティでACが10まで落ちた鎧は破壊される。

リアクション

分裂:中型あるいは大型以上のプディングが[斬撃]あるいは[電撃]ダメージを受け、10以上のヒット・ポイントがあるなら、2つの新たなプディングに分裂する。新たなプディングはそれぞれ元のプディングの半分(端数切り捨て)と同じヒット・ポイントを持つ。新たなプディングは元のプディングよりも1段階小さなサイズである。

9.後始末

部屋の中心にあった腕のない魔法使いはメリアーチが見せてくれた腕の彫像が繋がりそうだ。

また、ゴールデン・プディングを倒した跡には煤けた小石が落ちている。これは活性化を止めたフィロソファーズ・ストーンである。

以上で今回の異変は終了である。

フィロソファーズ・ストーン

Philosopher's Stone/賢者の石

その他の魔法のアイテム、レジェンダリー

この石の中には魔法の水銀が溜まっている。これは5000ポンドまでの銀を鉄に、1000ポンドまでの鉛を金に変成できる。

魔法の水銀はそのすべてを死者に飲ませることで、トゥルー・リザレクションの効果を働かせることもできる。

生きている者が魔法の水銀を飲むと、それは2d12歳若返る。

魔法の水銀は石を割ることで取り出せ、その効果は24時間で消滅する。

結末

メリアーチの家へ戻ると、あの洞窟にはかつて錬金術を志したウィザード、カイアッツという者が住んでいたが、いつしか外界との交流が途絶えていたことが古い文献で知れたと語る。

黄金やフィロソファーズ・ストーンを持って帰っているなら、メリアーチはそんなものはいらぬと扱いを君に任せる。

そして、君への報酬に取り寄せたと+2の武器(君が今使っているものと同じ種類だ)を渡す。

+2ウェポン

Weapon, +2/+2武器

武器(任意の武器)、レア

君はこの武器で行なう攻撃およびダメージ・ロールに、+2のボーナスを受ける。

この記事はOpen Game Licenseに基づいて作成されている。Open Game Licenseに該当するのは、クリーチャーやアイテムの名前やステータスなどである。この記事の他の箇所は個人的な使用を除き、いかなる形式でも許可なく複製することはできない。


2022年05月19日 [長年日記] 編集

§ [Ludus] 「木村屋いづみの『試験に出ない同人用語』95年5月号」転載

家にあったフロッピーをいじっていたら何やら出てきたので、ここで公開している小説の副読本にもなるだろう……と、木村屋いづみさん作の「木村屋いづみの『試験に出ない同人用語』95年5月号」を転載したですぅ。