2025年02月01日 [長年日記] 編集
§ [DnD][5e] アドベンチャー:偏屈な鍛冶屋(5レベル)
今週の小冒険はD&Dで5レベルのキャラクター4人用ですぅ。
データまわりはCC4.0で公開されているSRD5から引用して独自に翻訳しているので、そちらのご参考にもですぅ。
冒険の概要
鉄鉱山の町ゴルギンから発つ馬車が襲われ、鉄が略奪されている。これは近くの遺跡にあった鍛冶屋を己の工房と定めたサラマンダーのヴィローイオが行なわせていることで、キャラクターたちは野盗退治の依頼でより強大な存在を見つけてしまった駆け出し冒険者から仕事の引き継ぎを頼まれる。
ヴィローイオ一党が住みついた遺跡を見つけ、サラマンダーを倒せば冒険は終了である。
冒険への導入
鉄鉱山の町ゴルギンから他の都市へ向かう馬車が襲われ、鉄の地金が盗まれて続けている。キャラクターたちはこれを行なっている野盗の退治を依頼された駆け出しの冒険者たちを連れた領主から相談を受ける。
駆け出し冒険者たちが野盗を倒したのはいいが、彼らはより大きく強そうな集団に鉄を上納していた。ついては彼らを退治してほしいというのが領主の頼みだ。報酬は1000GPである。
駆け出し冒険者たちは野盗たちがあがりを上納している現場を確認するところまでは成功したが、明らかにヒューマンより大きな巨人がいたこと、炎に身を包んだ者がいたことなどから、なんとか身を隠して帰ってきたということを話し、取引現場まで案内してくれる。
1.取引現場
取引現場は街道から少し離れた広場にある。難易度15の【判断力】〈生存〉判定に成功すれば、ヒューマンの数倍はある巨人の足跡が1組、蛇のようなものが這ってその周辺が少し焦げている跡が1つある。
ここに何が来ていたかを推理したいなら、足跡は難易度15の【知力】〈歴史〉判定に成功すればトロルのものだとわかる。蛇のようなものの這い跡は難易度15の【知力】〈魔法学〉判定に成功すればサラマンダーのものだとわかる。
足跡、這い跡を追うなら「2.遺跡」へ進むこと
2.遺跡
何者かがやってきた痕跡を追っていくと、広場から3km(2マイル)の場所に石造りの町か村の遺跡があり、オークやオーガなどが住みついている。その片隅にはゴルギンから出た隊商の荷馬車がうち捨てられており、ここの者たちも野盗に関わっているようだとわかる。
この遺跡には20体のオークと、用心棒のオーガが4体いる。彼らはオーク5体、オーガ1体で隊を組み、1組は遺跡の中央にある少し大きな建物を守っている他、手の空いている3組はめいめいに自分の家と定めた建物を拠点に生活をしている。
もし何かあれば、彼らは大声で互いに異変を呼び知らせる。2ラウンドあれば別の組の仲間が互いの場所へ応援に行けるものとする。
オークたちはオーガがやられるかオークが3体やられるかすれば降伏し、1組の隊が降伏すれば全員それに習う。彼らは命ばかりはお助けと平伏し、遺跡の中央にある鍛冶屋で作業をしているサラマンダーに雇われていること、サラマンダーはトロルの兄弟をこき使っていることを話す。
鍛冶屋へ行くなら「3.玄関」へ進むこと。
3.玄関
鍛冶屋に入ったところには藁が敷かれノミだらけの毛布が何枚かあり、トロルの双子、ドコとドンのうちドコが休んでいる。彼の肌にはところどころに火傷の跡がある。
ドコは火傷にトードから取った脂を塗っている。キャラクターたちが鍛冶屋に入ってくると、彼はほとほと疲れた様子で戦意がないことを主張する。
ドコから話を訊くなら、自分たちは双子であること、サラマンダーに脅されて鍛冶仕事の下働きとして働かされていることを話し、相棒のドンを助けてやってくれと言う。
火を恐れるトロルなのでドコ自身はサラマンダーに逆らいたがらないが、難易度18の【魅力】〈威圧〉、【魅力】〈説得〉、【魅力】〈ペテン〉などの判定に成功すれば、ドンを助けるために勇気を出して同行することを決意する。
ここには2000GPに相当する鉄の地金がある。これらは野盗たちが略奪してきたものなので、ゴルギンに返せば同じだけの金貨が報奨金として支払われる。
工房は下り階段の前にある。向かうなら「4.工房への通路」へ進むこと。
トロル
大型・巨人、混沌にして悪
AC:15(外皮)
hp:84(8d10+40)
移動速度:9m(30フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
18(+4) | 13(+1) | 20(+5) | 7(-2) | 9(-1) | 7(-2) |
技能:〈知覚〉+2
感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉12
言語:巨人語
脅威度:5(1800XP)
鋭敏嗅覚:トロルは嗅覚による【判断力】〈知覚〉判定に有利を得る。
再生:トロルはそのターン開始時に10hpを回復する。トロルが[酸]あるいは[火]ダメージを受けると、この利益はトロルの次のターン開始時まで作用しなくなる。トロルが死ぬのはそのターン開始時に0hpかつ再生が行なわれなかった時だけである。
アクション
複数回攻撃:トロルは3回の攻撃を行なう。1回は噛みつき、および2回は爪で。
噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:7(1d6+4)[刺突]ダメージ。
爪:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:11(2d6+4)[斬撃]ダメージ。
4.工房へ続く通路
階段を降りると工房へ続く通路がしばらく続いており、工房へ近づくほどに暑くなってくる。工房の方からはゴルギンでも同じリズムを聞くが、とても陰気そうな節回しで唄われる鎚打ちの歌が響き、鍛冶が行なわれていることがうかがわれる。
工房へ行くなら「5.工房」へ進むこと。
5.工房
鍛冶屋の工房にはサラマンダーのヴィローイオが陣取っている。この偏屈なサラマンダーは、自分の火でトロルのドコとドンを脅し、オークとオーガを従えて鍛冶の下働きとして使っているのだ。
ヴィローイオは満足いく仕事ができるまでここを明け渡す気はなく、気を散らすキャラクターたちに八つ当たりで襲いかかってくる。
ここには3000GP相当の鉄がある。これもゴルギンに出入りする商人から略奪されたものである。
サラマンダー
大型・エレメンタル、中立にして悪
AC:15(外皮)
hp:90(12d10+24)
移動速度:9m(30フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
18(+4) | 14(+2) | 15(+2) | 11(+0) | 10(+0) | 12(+1) |
ダメージ脆弱性:[冷気]
ダメージ耐性:非魔法的攻撃による[殴打]、[刺突]、[斬撃]
ダメージ完全耐性:[火]
感覚:暗視18m(60フィート)、受動〈知覚〉10
言語:火界語
脅威度:5(1800XP)
熱された体:サラマンダーに触れたり、1.5m(5フィート)以内で近接攻撃をヒットさせたクリーチャーは7(2d6)[火]ダメージを受ける。
熱された武器:サラマンダーが使う金属製の近接武器はヒット時に追加で3(1d6)[火]ダメージを与える(計算済み)。
アクション
複数回攻撃:サラマンダーは1回のスピアおよび1回の尻尾で、2回の攻撃を行なう。
スピア:近接/遠隔武器攻撃:攻撃+7、間合い1.5m(5フィート)あるいは射程6/18m(20/60フィート)、目標1体。ヒット:11(2d6+4)[刺突]ダメージ、あるいは両手を使った近接攻撃の場合は13(2d8+4)[刺突]ダメージ、および3(1d6)[火]ダメージ。
尻尾:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い3m(10フィート)、目標1体。ヒット:11(2d6+4)[刺突]ダメージやよび7(2d6)[火]ダメージ、および目標はつかまれた状態(脱出難易度14)になる。つかみが終了するまで目標は動けない状態になり、サラマンダーの尻尾による攻撃は目標に自動的にヒットし、サラマンダーは他の目標に尻尾による攻撃を行なえなくなる。
トロル
大型・巨人、混沌にして悪
AC:15(外皮)
hp:84(8d10+40)
移動速度:9m(30フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
18(+4) | 13(+1) | 20(+5) | 7(-2) | 9(-1) | 7(-2) |
技能:〈知覚〉+2
感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉12
言語:巨人語
脅威度:5(1800XP)
鋭敏嗅覚:トロルは嗅覚による【判断力】〈知覚〉判定に有利を得る。
再生:トロルはそのターン開始時に10hpを回復する。トロルが[酸]あるいは[火]ダメージを受けると、この利益はトロルの次のターン開始時まで作用しなくなる。トロルが死ぬのはそのターン開始時に0hpかつ再生が行なわれなかった時だけである。
アクション
複数回攻撃:トロルは3回の攻撃を行なう。1回は噛みつき、および2回は爪で。
噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:7(1d6+4)[刺突]ダメージ。
爪:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:11(2d6+4)[斬撃]ダメージ。
結末
ヴィローイオを倒した時、ドコとドンが生きていれば彼らはキャラクターたちに礼を言って近くの山へ帰っていく。
ゴルギンの人々に鉄を返せばとても喜ばれ、追加で200GPの報酬が支払われる。
This work includes material taken from the System Reference Document 5.1 (“SRD 5.1”) by Wizards of the Coast LLC and available at https://dnd.wizards.com/resources/systems-reference-document. The SRD 5.1 is licensed under the Creative Commons Attribution 4.0 International License available at https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/legalcode.
2025年02月07日 [長年日記] 編集
§ [DnD][5e] ノンプレイヤー・キャラクター用種族テンプレート
NPCデータに種族的特徴をちょい足しするためのテンプレート集を作りましたぁ。とりあえずはプレイヤー種族までで、モンスター種族入りはFANBOXか有償の予定ですぅ。
データとして軽く、改めて清書しなくていいような形式にこだわりましたぁ。
2025年02月08日 [長年日記] 編集
§ [DnD][5e] アドベンチャー:穢れた古城(5レベル)
今週の小冒険はD&Dで5レベルのキャラクター4人用ですぅ。
データまわりはCC4.0で公開されているSRD5から引用して独自に翻訳しているので、そちらのご参考にもですぅ。
冒険の概要
キャラクターたちの拠点の近くには湿地があり、そこには古城が建っている。住む人が絶えて久しいこの城にはかつての住人が残した宝があるのではないかと噂されている。
古城にはじめじめとした庭に住みついたブラック・ドラゴンや、かつて住人が召喚したままこの地に残っているデーモンのヘズロウなどがいる。これらに対処しながらキャラクターたちが探索を終わらせれば冒険は終了である。
冒険への導入
キャラクターたちの拠点の近くには湿地があり、そこには古城が建っている。数百年前にこの辺りを支配していた領主が住んでいたとされるその城には、その時代の者たちが残した財宝が眠っているという。
拠点から城までは60km(40マイル)ある。GMは旅の間にランダムな遭遇などを行なってもよい。
1.門
城の壁は崩れ去り、門も両脇にあった塔がわずかに名残をとどめる程度にしか残っていない。門から建物までの道は残っているが、他の部分は水気でぐずぐずになっており、移動困難な地形である。
このあたりは仔細に調べても塔の残骸の中に4SPの銀貨しかない。
ここからは城の中に入って「2.1階」に行くか、足場の悪い場所伝いに建物を回り込んで「3.裏庭」に行くかを選べる。
2.1階
城の1階部分は広間を中心に台所と食堂、兵士たちの部屋、礼拝堂がある。
広間には「4.2階」に続く階段がある。
台所と食堂には壊れていないワインの瓶が5本残っており、難易度15の【知力】〈歴史〉判定に成功すれば、これが100年に一度と言われた当たり年に作られたワインだとわかる。これは1本100GPで売ることができる。
兵士たちの部屋には腐り落ちたベッドが並び、錆びたスピアが壁にかかっている。ここの床をよく調べれば、2CP、15SPの小銭が落ちている。この部屋からは「3.裏庭」に続く扉がある。
礼拝堂には崩れかけた石の祭壇がある。この辺りで信仰される豊穣の神に捧げたものだ。難易度18の【判断力】〈知覚〉判定に成功すれば、祭壇の後ろにある落とし戸と、そこから地下室に続く階段を発見できる。
ここからはこれらの他、入ってきた扉から「1.門」へ戻ることもできる。
3.裏庭
この辺りは足が沈み込むほどの沼地になっており、移動が困難な地形である。ここには腐敗したオーガ・ゾンビがのろのろと動いており、キャラクターを発見すると向かってくる。キャラクターが難易度15の【判断力】〈知覚〉判定に成功すれば、立ち枯れている植え込みの中にヤング・ブラック・ドラゴンのズグラートを発見できる。誰にも発見されなかった場合、ズグラートはキャラクターたちの不意を討つ。
ズグラートが潜んでいる茂みの中には、900CP、1400SP、5000GP、70PPと、100GPのガーネット7粒がある。
ここからは外を大回りして「1.門」か、城の中にある兵士たちの部屋に続く扉から「2.1階」に行くことができる。
オーガ・ゾンビ
大型・アンデッド、中立にして悪
AC:8
hp:85(9d10+36)
移動速度:9m(30フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
19(+4) | 6(-2) | 18(+4) | 3(-4) | 6(-2) | 5(-3) |
セーヴィング・スロー:【判】+0
ダメージ完全耐性:[毒]
状態完全耐性:毒状態
感覚:暗視18m(60フィート)、受動〈知覚〉8
言語:生前の言語を理解できるが話せない
脅威度:2(450XP)
アンデッドのしぶとさ:ゾンビは0ヒット・ポイント以下になるダメージを受けても、ダメージが[光輝]あるいはクリティカル・ヒットによるものでなければ、難易度5+受けたダメージの【耐久力】セーヴィング・スローを行なう。成功すればゾンビはその代わりに1ヒット・ポイントになる。
アクション
モーニングスター:近接武器攻撃:攻撃+6、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:13(2d8+4)[殴打]ダメージ。
ヤング・ブラック・ドラゴン
大型・ドラゴン、混沌にして悪
AC:18(外皮)
hp:127(15d10+45)
移動速度:12m(40フィート)、水泳12m(40フィート)、飛行24m(80フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
19(+4) | 14(+2) | 17(+3) | 12(+1) | 11(+0) | 15(+2) |
セーヴィング・スロー:【敏】+5、【耐】+6、【判】+3、【魅】+5
技能:〈隠れ身〉+5、〈知覚〉+6
ダメージ完全耐性:[酸]
感覚:疑似視覚9m(30フィート)、暗視36m(120フィート)、受動〈知覚〉16
言語:共通語、竜語
脅威度:7(2900XP)
水陸両生:ドラゴンは空気中と水中で呼吸できる。
アクション
複数回攻撃:ドラゴンは1回の噛みつきおよび2回の爪で、3回の攻撃を行なう。
噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い3m(10フィート)、目標1体。ヒット:15(2d10+4)[刺突]ダメージおよび4(1d8)酸]ダメージ。
爪:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:11(2d6+4)[斬撃]ダメージ。
酸のブレス(再チャージ5~6):ドラゴンは幅1.5m(5フィート)の長さ9m(30フィート)の直線上に酸を噴射する。範囲内のクリーチャーはそれぞれ難易度14の【敏捷力】セーヴィング・スローを行なわねばならず、失敗したら49(11d8)[酸]ダメージを受け、成功した場合は半分のダメージを受ける。
4.2階
2階はに領主夫妻の部屋を兼ねた執務室がある。ここにはかつての領主夫妻が変成したと思われる身なりの良い2体のワイトが徘徊している。男のワイトは100GPするサファイアのメダリオンを首からかけており、女のワイトは200GPするルビーの指輪をしている。
戸棚には腐蝕していない本が数冊残っており、それらはデーモン崇拝に関する物である。
ワイト
中型・アンデッド、中立にして悪
AC:14(スタデッド・レザー)
hp:45(6d8+18)
移動速度:9m(30フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
15(+2) | 14(+2) | 16(+3) | 10(+0) | 13(+1) | 15(+2) |
技能:〈隠密〉+4、〈知覚〉+3
ダメージ耐性:[死霊];銀の武器ではない非魔法的攻撃による[殴打]、[斬撃]、[刺突]
ダメージ完全耐性:[毒]
状態完全耐性:消耗状態、毒状態
感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉13
言語:生前に知っていた言語すべて
脅威度:3(700XP)
日光過敏:陽光の下で、ワイトは攻撃ロール、視覚による【判断力】〈知覚〉判定に不利を得る。
アクション
複数回攻撃:ワイトは2回のロングソードあるいは2回のロングボウで攻撃を行なう。1回のロングソードでの攻撃を生命力吸収にすることもできる。
生命力吸収:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)、目標1体のクリーチャー。ヒット:5(1d6+2)[死霊]ダメージ。目標は難易度13の【耐久力】セーヴィング・スローに成功しなければ、ヒット・ポイント最大値を受けたダメージと同じだけ低下させる。この低下は目標が大休憩を終了するまで持続する。この効果によって最大ヒット・ポイントが0以下になった場合、目標は死亡する。
人型生物がこの攻撃によって死亡したら、その人型生物が復活するか肉体を破壊されない限り、24時間後にワイトの支配するゾンビとして蘇る。ワイトは一度に12体を超えるゾンビを支配できない。
ロングソード:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:6(1d8+2)[斬撃]ダメージ、両手持ちの場合は7(1d10+2)[斬撃]ダメージ。
ロングボウ:遠隔武器攻撃:攻撃+4、射程45/180m(150/600フィート)、目標1体。ヒット:6(1d8+2)[刺突]ダメージ。
5.地下室
古城の地下にはかつて住人がデーモンを崇拝していた祭壇がある。ここには召喚された時に術者たちを殺し、そのまま居座っているヘズロウがいる。儀式に立ち会った者たちは3体のスケルトンとなり、死してなお生かされている。
ヘズロウはキャラクターたちを発見すると無条件に襲いかかってきて、死ぬまで戦う。スケルトンもそれに習う。
ここには600CP、7000SP、2200GP、110PPと、100GPのアメジストが14個あり、それらがヘズロウの座る祭壇の下に捧げられている。
スケルトン
中型・アンデッド、秩序にして悪
AC:13(ぼろぼろの鎧)
hp:13(2d8+4)
移動速度:9m(30フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
10(+0) | 14(+2) | 15(+2) | 6(-2) | 8(-1) | 5(-3) |
ダメージ脆弱性:[殴打]
ダメージ完全耐性:[毒]
状態完全耐性:消耗状態、毒状態
感覚:暗視9m(30フィート)、受動〈知覚〉9
言語:生前知っていた言語すべてを理解するが話せない
脅威度:1/4(50XP)
アクション
ショートソード:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[刺突]ダメージ。
ショートボウ:遠隔武器攻撃:攻撃+4、射程24/96m(80/320フィート)、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[刺突]ダメージ。
ヘズロウ
大型・フィーンド(デーモン)、混沌にして悪
AC:16(外皮)
hp:136(13d10+65)
移動速度:9m(30フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
19(+4) | 17(+3) | 20(+5) | 5(-3) | 12(+1) | 13(+1) |
セーヴィング・スロー:【筋】+5、【耐】+8、【判】+4
ダメージ抵抗:[電撃]、[火]、[冷気];非魔法的な攻撃による[殴打]、[斬撃]、[刺突]
ダメージ完全耐性:[毒]
状態完全耐性:毒状態
感覚:暗視36m(120フィート)、受動〈知覚〉11
言語:奈落語、テレパシー36m(120フィート)
脅威度:8(3900XP)
悪臭:ヘズロウから3m(10フィート)以内でターンを開始したクリーチャーは、難易度14の【耐久力】セーヴィング・スローに成功しなければ次のターンの開始時まで毒状態になる。セーヴィング・スローに成功した場合、そのクリーチャーは24時間ヘズロウの悪臭への完全耐性を得る。
魔法抵抗:ヘズロウは呪文およびその他の魔法効果へのセーヴィング・スローに有利を得る。
アクション
複数回攻撃:ヘズロウは1回の噛みつきおよび2回の鉤爪で、3回の攻撃を行なう。
噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:15(2d10+4)[刺突]ダメージ。
鉤爪:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:11(2d6+3)[斬撃]ダメージ。
結末
キャラクターたちが探索に満足すれば冒険は終了である。
This work includes material taken from the System Reference Document 5.1 (“SRD 5.1”) by Wizards of the Coast LLC and available at https://dnd.wizards.com/resources/systems-reference-document. The SRD 5.1 is licensed under the Creative Commons Attribution 4.0 International License available at https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/legalcode.
2025年02月15日 [長年日記] 編集
§ [DnD][5e] アドベンチャー:魔の難破船(5レベル)
今週の小冒険はD&Dで5レベルのキャラクター4人用ですぅ。
データまわりはCC4.0で公開されているSRD5から引用して独自に翻訳しているので、そちらのご参考にもですぅ。
冒険の概要
キャラクターたちの拠点の近くには岩礁があり、そこにはいつ流れ着いたのかもわからない難破船がある。
この難破船はオニのライガ率いるオーガたちの一党が占拠し、近くの住民をおびやかしている。
キャラクターたちがオニたちを倒し、難破船を満足いくまで探索すれば冒険は終了である。
冒険への導入
キャラクターたちの拠点の近くには岩礁があり、そこにはいつ流れ着いたのかもわからない難破船がある。近頃この難破船をオーガたちが占拠して根城とし、近くの住民を脅かし始めた。
キャラクターたちはオーガを退治してくれないかと相談を受ける。報酬は1000GPである。
拠点から難破船までは75km(50マイル)ある。GMは旅の間にランダムな遭遇などを行なってもよい。
1.海岸
難破船があるあたりの海岸は岩場になっている。難破船は岸からもよく見え、甲板へ渡り板がかけられている。
渡り板の近くには青白い人影が5人うろついている。難易度11の【知力】〈宗教〉判定に成功したキャラクターは、それらがグールであることを知っている。
渡り板の近くには朽ちた墓石も多い古い墓場がある。墓場の奥には黒い石で作られた霊廟がある。
ここからは一旦「2.墓場」に行くか、難破船に乗り込める「3.渡り板」に行くかを選べる。
2.墓場
墓場に近づけば霊廟の扉は開いていて、その中には王冠を被っているが衣服は腰巻きのアンデッド、ガストがもう2体のガスト、10体のグールを従えて石の棺に座っている。
ガストの王は名前をドウレデンと名乗り、臭い息を吐きながら「命ある者たちが何の用だ」と来訪の目的を訊ねる。
彼らは何者か訊ねるなら、ドウレデンは数百年前からここに住んでいる由緒正しいグールの一族であると答える。難破船の近くをグールが徘徊していることについて訊ねると、オーガの親玉が貢ぎ物を持ってきたので、彼らに見張りを貸しているのだと答える。
ドウレデンがオーガからもらった貢ぎ物は500GPになるルビーだ。これと同額かそれ以上の物をあげるなら、彼はこれを持っていけば見張りたちはお前を通すだろうと、紐で腰に巻き付けるようになっている黒曜石の円盤を渡す。
キャラクターたちが攻撃してくるなら、グールたちは攻撃されなくなるまで戦闘する。
ドウレデンが座っている棺の中には1800CP、1500SP、30GP、ルビー(500GP)が入っており、彼の王冠は500GPの価値がある。
ここからは「1.海岸」へ行くことができる。
ガスト
中型・アンデッド、混沌にして悪
AC:13
hp:36(8d8)
移動速度:9m(30フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
16(+3) | 17(+3) | 10(+0) | 11(+0) | 10(+0) | 8(-1) |
ダメージ抵抗:[死霊]
ダメージ完全抵抗:[毒]
状態完全抵抗:消耗状態、毒状態、魅了状態
感覚:暗視18m(60フィート)、受動〈知覚〉10
言語:共通語
脅威度:2(450XP)
悪臭:ガストから1.5m(5フィート)以内でターンを開始したクリーチャーは、難易度10の【耐久力】セーヴィング・スローに成功しなければ次のターンの開始時まで毒状態になる。セーヴィング・スローに成功した場合、そのクリーチャーは24時間ガストの悪臭への完全耐性を得る。
退散防御:ガストおよびその9m(30フィート)以内にいるグールは、アンデッド退散へのセーヴィング・スローに有利を得る。
アクション
噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+3、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:12(2d8+2)[刺突]ダメージ。
爪:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:10(2d6+3)[斬撃]ダメージ。目標がエルフあるいはアンデッド以外のクリーチャーの場合、目標は難易度10の【耐久力】セーヴィング・スローに失敗すると、1分間麻痺状態になる。目標は各ターンの終了時に再びセーヴィング・スローを行なえ、成功すれば効果を終了させる。
グール
中型・アンデッド、混沌にして悪
AC:12
hp:22(5d8)
移動速度:9m(30フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
13(+1) | 15(+2) | 10(+0) | 7(-2) | 10(+0) | 6(-2) |
ダメージ完全抵抗:[毒]
状態完全抵抗:消耗状態、毒状態、魅了状態
感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉10
言語:共通語
脅威度:1(200XP)
アクション
噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+2、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:9(2d6+2)[刺突]ダメージ。
爪:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:7(2d4+2)[斬撃]ダメージ。目標がエルフあるいはアンデッド以外のクリーチャーの場合、目標は難易度10の【耐久力】セーヴィング・スローに失敗すると、1分間麻痺状態になる。目標は各ターンの終了時に再びセーヴィング・スローを行なえ、成功すれば効果を終了させる。
3.渡り板
ここにはグールが5体とダイア・ウルフが1体おり、難破船に近寄る者はいないかと見張りをしている。彼らはキャラクターたちを見つけると、1体が難破船へ報告に行き、それ以外が足止めのために戦いを始める。戦闘に3ラウンド以上かかった場合、ここに「4.甲板」にいる5体のオーガと2体のダイア・ウルフが加勢にやってくる。
物陰に隠れてグールとダイア・ウルフの見張りをやりすごしたいなら、難易度18の【敏捷力】〈隠密〉判定に成功する必要がある。
ドウレデンから黒曜石の円盤をもらっているなら、それを見えるように掲げるとグールたちはそそくさと物陰に隠れ、キャラクターたちを見逃す。
ここからは「1.海岸」か、渡り板を渡って「4.甲板」へ行くことができる。
グール
中型・アンデッド、混沌にして悪
AC:12
hp:22(5d8)
移動速度:9m(30フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
13(+1) | 15(+2) | 10(+0) | 7(-2) | 10(+0) | 6(-2) |
ダメージ完全抵抗:[毒]
状態完全抵抗:消耗状態、毒状態、魅了状態
感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉10
言語:共通語
脅威度:1(200XP)
アクション
噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+2、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:9(2d6+2)[刺突]ダメージ。
爪:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:7(2d4+2)[斬撃]ダメージ。目標がエルフあるいはアンデッド以外のクリーチャーの場合、目標は難易度10の【耐久力】セーヴィング・スローに失敗すると、1分間麻痺状態になる。目標は各ターンの終了時に再びセーヴィング・スローを行なえ、成功すれば効果を終了させる。
ダイア・ウルフ
大型・野獣、無属性
AC:14(外皮)
hp:37(5d10+10)
移動速度:15m(50フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
17(+3) | 15(+2) | 15(+2) | 3(-4) | 12(+1) | 7(-2) |
技能:〈隠密〉+4、〈知覚〉+3
感覚:受動〈知覚〉13
言語:-
脅威度:1(200XP)
鋭敏聴覚・嗅覚:このウルフは聴覚および嗅覚に関する【判断力】〈知覚〉判定に有利を得る。
群れ戦術:少なくとも1体のウルフの味方がクリーチャーから1.5m(5フィート)以内にいて、その味方が無力状態でない限り、このウルフはそのクリーチャーに対する攻撃ロールに有利を得る。
アクション
噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:10(2d6+3)[刺突]ダメージ。目標のクリーチャーは難易度13の【筋力】セーヴィング・スローに成功しなければ伏せ状態になる。
4.甲板
甲板の上にはマストからロープが張られ、その間に布をかけたテントが作られている。ここには5体のオーガと2体のダイア・ウルフが休んでいる。奥には半開きになっている船室への扉がある。
オーガたちは石臼の上で燃える火に当たりながら、そこで焼いた肉を食べている。
キャラクターたちが踏み込んだなら、彼らは手に手に武器を持って戦いを挑んでくる。
ここには2100CP、1300SP、120GP、ヘマタイト(10GP)が10個ある。
ここからは「3.渡り板」で岸へ戻るか、半開きの扉から「4.船室」へ行くことができる。
オーガ
大型・巨人、混沌にして悪
AC:11(ハイド・アーマー)
hp:59(7d10+21)
移動速度:12m(40フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
19(+4) | 8(-1) | 16(+3) | 5(-3) | 7(-2) | 7(-2) |
感覚:暗視18m(60フィート)、受動〈知覚〉8
言語:共通語、巨人語
脅威度:2(450XP)
アクション
グレートクラブ:近接武器攻撃:攻撃+6、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:13(2d8+4)[殴打]ダメージ。
ジャヴェリン:近接/遠隔武器攻撃:攻撃+6、間合い1.5m(5フィート)または射程9/3m(30/120フィート)、目標1体。ヒット:11(2d6+4)[刺突]ダメージ。
ダイア・ウルフ
大型・野獣、無属性
AC:14(外皮)
hp:37(5d10+10)
移動速度:15m(50フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
17(+3) | 15(+2) | 15(+2) | 3(-4) | 12(+1) | 7(-2) |
技能:〈隠密〉+4、〈知覚〉+3
感覚:受動〈知覚〉13
言語:-
脅威度:1(200XP)
鋭敏聴覚・嗅覚:このウルフは聴覚および嗅覚に関する【判断力】〈知覚〉判定に有利を得る。
群れ戦術:少なくとも1体のウルフの味方がクリーチャーから1.5m(5フィート)以内にいて、その味方が無力状態でない限り、このウルフはそのクリーチャーに対する攻撃ロールに有利を得る。
アクション
噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:10(2d6+3)[刺突]ダメージ。目標のクリーチャーは難易度13の【筋力】セーヴィング・スローに成功しなければ伏せ状態になる。
5.船室
ここにはオーガたちを率いるオニのライガがいる。彼が盗賊団を束ねているのだ。ライガはバジリスクを従えており、キャラクターたちが入ってくるとペットにも戦闘を命じる。
ライガはヒット・ポイントが半分以下になると悪態をつきながら逃げだそうとする。
ここには船倉へのハシゴがあり、そこには700CP、3000SP、1800GP、110PPと、美しい風景画(150GP)がある。
オニ
大型・巨人、秩序にして悪
AC:16(チェイン・メイル)
hp:110(13d10+39)
移動速度:9m(30フィート)、飛行9m(30フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
19(+4) | 11(+0) | 16(+3) | 14(+2) | 12(+1) | 15(+2) |
セーヴィング・スロー:【敏】+3、【耐】+6、【判】+4、【魅】+5
技能:〈知覚〉+4、〈ペテン〉+8、〈魔法学〉+5
感覚:暗視18m(60フィート)、受動〈知覚〉14
言語:共通語、巨人語
脅威度:7(2900XP)
再生:オニは1ヒット・ポイント以上でそのターンを開始するとき、10ヒット・ポイントを回復する。
生得呪文発動:オニの生得呪文発動能力は【魅力】(呪文セーヴ難易度13)である。オニは生まれつき、物質構成要素なしに以下の呪文を発動できる。
無限回:インヴィジビリティ、ダークネス
各1回/日:ガシアス・フォーム、コーン・オヴ・コールド、スリープ、チャーム・パースン
魔法の武器:オニの武器攻撃は魔法的である。
アクション
複数回攻撃:オニは爪あるいはグレイヴで、2回の攻撃を行なう。
爪(オニ形態のみ):近接武器攻撃:攻撃+7、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:8(1d8+4)[斬撃]ダメージ。
グレイヴ:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い3m(10フィート)、目標1体。ヒット:15(2d10+4)[斬撃]ダメージ、あるいは小型あるいは中型形態時9(1d10+4)[斬撃]ダメージ。
変身:オニは魔法的に小型あるいは中型の人型生物へと、大型の巨人へと、あるいはその真の姿へと変身である。サイズを除き、そのステータスは変化しない。装備で変身するのはグレイヴのみで、人型生物の姿で使えるように小さくなる。オニが死んだなら、それは真の姿へ戻り、グレイヴも元のサイズに戻る。
バジリスク
中型・魔獣、無属性
AC:15(外皮)
hp:52(8d8+16)
移動速度:6m(20フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
16(+3) | 8(-1) | 15(+2) | 2(-4) | 8(-1) | 7(-2) |
感覚:暗視18m(60フィート)、受動〈知覚〉9
言語:-
脅威度:3(700XP)
石化のにらみ:クリーチャーがバジリスクから9m(30フィート)以内でそのターンを開始し、お互いが視認可能な場合、バジリスクが無力状態でないなら、バジリスクはそのクリーチャーに難易度12の【耐久力】セーヴィング・スローを行なわせることができる。セーヴに失敗すると、クリーチャーは魔法の力で石に変化し始め、拘束状態になる。それは次のターンの終わりにもセーヴィング・スローを行なわなければならない。成功すれば、この効果は終了する。失敗すれば、そのクリーチャーはグレーター・レストレーションの呪文かその他の魔法で解放されるまで石化状態になる。
不意討ちされていないクリーチャーは、ターンの開始時にセーヴィング・スローを行なわないために目をそらせる。そうした場合、次のターン開始時までバジリスクを見ることが出来ず、ふたたび目をそらすことができる。その間にバジリスクを見たなら、すぐにセーヴを行なう必要がある。
バジリスクが“明るい光”の下で9m(30フィート)以内から自らの姿が反射したものを見たなら、バジリスクは競争相手と間違え、その視線を向ける。
アクション
噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:10(2d6+3)[刺突]ダメージおよび7(2d6)[毒]ダメージ。
結末
キャラクターたちが探索に満足すれば冒険は終了である。オニたちを退治すれば、1000GPの報酬も得られる。
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2025年02月22日 [長年日記] 編集
§ [DnD][5e] アドベンチャー:邪竜の森(5レベル)
今週の小冒険はD&Dで5レベルのキャラクター4人用ですぅ。
データまわりはCC4.0で公開されているSRD5から引用して独自に翻訳しているので、そちらのご参考にもですぅ。
冒険の概要
キャラクターたちの拠点の近くには、ヤング・グリーン・ドラゴンのアヴァッドラックスが住んでいる森がある。この竜は近くの共同体をたびたび襲撃し、人々を悩ませている。キャラクターは人々に頼まれ、竜退治へ乗り出すことになる。
キャラクターたちが森を探索し、アヴァッドラックスを倒せば冒険は終了である。
冒険への導入
キャラクターたちの拠点の近くには、ヤング・グリーン・ドラゴンのアヴァッドラックスが住んでいる森がある。この竜は近隣の村や町などの共同体に飛来し、略奪を繰り返している。そこで、キャラクターたちに討伐の依頼が持ち込まれる。報酬は1人500GPである。
拠点から森までは60km(40マイル)ある。GMは旅の間にランダムな遭遇などを行なってもよい。
1.森の道沿い
キャラクターたちが街道に沿って森にやってきたら、山賊をやっているトロルとエティンが襲撃してくる。彼らはhpが半分になると「俺たちをこんなにしたらアヴァッドラックス様が黙っちゃいねえぞ」と捨て台詞を残して逃げ出そうとする。
襲撃者をとらえて事情を聞くなら、彼らはこの森に住むアヴァッドラックスに貢ぎ物をして、森に住む許可を得ていることを自慢げに話す。
彼らはアヴァッドラックスとは「2.巨木の広場」の巨木で会っており、ねぐらそのものに招かれたことはない。
ここからは見るからに巨大で目を引く巨木がある。そちらへ向かうなら、「2.巨木の広場」に行ける。
エティン
大型・巨人、混沌にして悪
AC:12(外皮)
hp:85(10d10+30)
移動速度:12m(40フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
21(+5) | 8(-1) | 17(+3) | 6(-2) | 10(+0) | 8(-1) |
技能:〈知覚〉+4
感覚:暗視18m(60フィート)、受動〈知覚〉14
言語:オーク語、巨人語
脅威度:4(1100XP)
双頭:エティンは【判断力】〈知覚〉判定および気絶状態、恐怖状態、聴覚喪失状態、魅了状態、盲目状態、および朦朧状態へのセーヴィング・スローに有利を得る。
常時覚醒:エティンの頭が片方寝ているとき、もう片方は起きている。
アクション
複数回攻撃:エティンは2回攻撃を行なう。1回はバトルアックス、もう1回はモーニングスター。
バトルアックス:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:14(2d8+5)[斬撃]ダメージ。
モーニングスター:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:14(2d8+5)[殴打]ダメージ。
トロル
大型・巨人、混沌にして悪
AC:15(外皮)
hp:84(8d10+40)
移動速度:9m(30フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
18(+4) | 13(+1) | 20(+5) | 7(-2) | 9(-1) | 7(-2) |
技能:〈知覚〉+2
感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉12
言語:巨人語
脅威度:5(1800XP)
鋭敏嗅覚:トロルは嗅覚による【判断力】〈知覚〉判定に有利を得る。
再生:トロルはそのターン開始時に10hpを回復する。トロルが[酸]あるいは[火]ダメージを受けると、この利益はトロルの次のターン開始時まで作用しなくなる。トロルが死ぬのはそのターン開始時に0hpかつ再生が行なわれなかった時だけである。
アクション
複数回攻撃:トロルは3回の攻撃を行なう。1回は噛みつき、および2回は爪で。
噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:7(1d6+4)[刺突]ダメージ。
爪:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:11(2d6+4)[斬撃]ダメージ。
2.巨木の広場
森の中をしばらく進むと、ヒューマンが10人くらいいないと周囲を囲めないくらい巨大な広葉樹があり、その周囲には高い木がなく広場のようになっている。
巨木の中にはヒューマンが入れそうなくらい大きなうろがある。
ここから先、森の中心にあるヤング・グリーン・ドラゴンのアヴァッドラックスのねぐらに行くには、難易度15の【判断力】〈生存〉判定に成功する必要がある。失敗すれば道に迷い、1時間を無駄にする。
ここからは「1.森の道沿い」か、巨木の中に入り「3.巨木のうろ穴」へ、【判断力】〈生存〉判定に成功すれば「4.つる草の生い茂る森」へ行くことができる。
3.巨木のうろ穴
巨木のうろの中にある穴はそのまま地中へ入り、岩盤の間にある岩の洞窟に繋がっている。
岩の洞窟には柱や石のつららに擬態した1体のローパーと6体のダークマントルが住んでおり、キャラクターが通ると久しぶりの餌に向かって襲いかかってくる。
ローパーたちの巣からさらに進むと、森のどこかにあるくぼ地の中ほどに出る。その下には泉がある。
ここからは「2.巨木の広場」へ戻るか、さらに奥へ進み「5.深き森の泉」へ行くことができる。
ダークマントル
小型・怪物、無属性
AC:11
hp:22(5d6+5)
移動速度:3m(10フィート)、飛行9m(30フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
16(+3) | 12(+1) | 13(+1) | 2(-4) | 10(+0) | 5(-3) |
技能:〈隠密〉+3
感覚:疑似感覚18m(60フィート)、受動〈知覚〉10
言語:-
脅威度:1/2(100XP)
偽装:ダークマントルは動かないかぎり、鍾乳石や石筍などの洞窟の地形と見分けがつかない。
反響感覚:ダークマントルは聴覚喪失状態では疑似感覚を使えない。
アクション
握りつぶし:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い1.5m(5フィート)、クリーチャー1体。ヒット:6(1d6+3)[殴打]ダメージ、およびダークマントルは目標にへばりつく。目標が中型以下でダークマントルが攻撃ロールに有利を得ているなら、目標の頭を呑み込んでへばりつき、ダークマントルがこのようにへばりついているなら、目標は盲目状態かつ呼吸ができない。
ダークマントルは目標にへばりついている間、目標以外のクリーチャーを攻撃できないが、その攻撃ロールに有利を得る。ダークマントルの移動速度は0になって移動速度へのボーナスも受けられず、目標と共に移動する。
難易度13の【筋力】判定に成功したクリーチャーはダークマントルを引き剥がせる。ダークマントルは自身のターンに1.5m(5フィート)移動することで目標から自分を外すことができる。
暗黒のオーラ(1回/日):ダークマントルから半径4.5m(15フィート)に魔法的な暗闇が発せられ、それと共に移動し、角を曲がって広がる。暗闇はダークマントルが(呪文への精神集中のように)精神集中を維持している限り、最大10分まで持続する。暗視はこの暗闇を見通せず、自然の光が暗闇を照らすこともできない。暗闇のどこかが2レベル以下の呪文で作られた光の区域と重なる場合、光を作成している呪文は打ち消される。
ローパー
大型・魔獣、中立にして悪
AC:20(外皮)
hp:93(11d10+33)
移動速度:3m(10フィート)、登攀3m(10フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
18(+4) | 8(-1) | 17(+3) | 7(-2) | 16(+3) | 6(-2) |
技能:〈隠密〉+5、〈知覚〉+6
感覚:暗視18m(60フィート)、受動〈知覚〉16
言語:-
脅威度:5(1800XP)
外見偽装:動かないままのローパーは、石筍など、通常の洞窟にあるものと見分けがつかない。
蜘蛛歩き:ローパーは能力値判定の必要なく、天井での逆さ歩きを含む登攀が困難な表面を登攀することができる。
触手でのつかみ:ローパーは6本までの触手を持っている。それぞれの触手には攻撃することができる(AC20;10ヒット・ポイント;[毒]および[精神]ダメージへの完全耐性)。触手を破壊してもローパーにダメージを与えることはなく、次のターンに新たな触手を生やすことができる。触手はクリーチャーがアクションとして難易度15の【筋力】判定に成功しても破壊される。
アクション
複数回攻撃:ローパーは4回の触手による攻撃、巻き取り、そして1回の噛みつき攻撃を行なう。
噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:22(4d8+4)[刺突]ダメージ。
触手:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い15m(50フィート)、クリーチャー1体。ヒット:目標はつかまれた状態(脱出難易度15)になる。このつかみが終了するまで、目標は動けない状態および【筋力】判定および【筋力】セーヴィング・スローへの不利を受け、ローパーはこの触手を他の目標に使えない。
巻き取り:ローパーはすべてのつかんでいるクリーチャーを最大7.5m(25フィート)までまっすぐ引き寄せる。
4.つる草の生い茂る森
森の中心へと向かう方向へ進むと、木々の間につる草までしげり始め、移動困難な地形が続く。ここには木々にまぎれて2体のシャンブリング・マウンドがうごめいており、キャラクターたちを餌だと思って攻撃してくる。彼らはそれぞれhpが半分を切ると森の奥へと逃げようとする。
シャンブリング・マウンドをやり過ごしてさらに奥へ行くと、そこにはすり鉢状のくぼ地がある。
ここからは「2.巨木の広場」か、「5.深き森の泉」へ行くことができる。
シャンブリング・マウンド
大型・植物、無属性
AC:15(外皮)
hp:136(16d10+48)
移動速度:6m(20フィート)、水泳6m(20フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
18(+4) | 8(-1) | 16(+3) | 5(-3) | 10(+0) | 5(-3) |
技能:〈隠密〉+2
ダメージ抵抗:[火]、[冷気]
ダメージ完全耐性:[電撃]
状態完全耐性:消耗状態、聴覚喪失状態、盲目状態
感覚:疑似感覚60フィート(この半径から先は見えない)、受動〈知覚〉10
言語:-
脅威度:5(1800XP)
電撃吸収:シャンブリング・マウンドが[電撃]ダメージを受けるたび、それはダメージを受けずに与えられた[電撃]ダメージに等しい分のヒット・ポイントを回復する。
アクション
複数回攻撃:シャンブリング・マウンドは2回の叩きつけ攻撃を行なう。中型以下の目標に両方の攻撃がヒットした場合、目標はつかまれた状態(脱出難易度14)になり、シャンブリング・マウンドはそれに包み込みを行なう。
叩きつけ:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:13(2d8+4)[殴打]ダメージ。
包み込み:シャンブリング・マウンドはそれがつかんでいる中型以下のクリーチャーを包み込む。包み込まれたターゲットは動けない状態、盲目状態および呼吸ができず、シャンブリング・マウンドのターン開始時に難易度14の【耐】セーヴィング・スローに成功しなければ13(2d8+4)[殴打]ダメージを受ける。シャンブリング・マウンドが移動すると、包み込まれた目標も一緒に移動する。シャンブリング・マウンドは同時に1体のクリーチャーしか包み込めない。
5.深き森の泉
森の一番深い場所はすり鉢状のくぼ地になっており、その一番下には泉がある。この辺りは下生えが生い茂っており、移動困難な地形である。泉の中にはアヴァッドラックスが財宝を腹の下に置いてまどろんでいる。
キャラクターたちがくぼ地に入ってくるとアヴァッドラックスは空へ舞い上がり、基本的に飛びながら戦う。
泉の中には200CP、11000SP、2200GP、90PP、金の指輪(125GP)がある。
ヤング・グリーン・ドラゴン
大型・ドラゴン、秩序にして悪
AC:18(外皮)
hp:136(16d10+48)
移動速度:12m(40フィート)、水泳12m(40フィート)、飛行24m(80フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
16(+4) | 12(+1) | 17(+3) | 16(+3) | 13(+1) | 15(+2) |
セーヴ:【敏】+4、【耐】+6、【判】+4、【魅】+5
技能:〈隠密〉+4、〈知覚〉+7、〈ペテン〉+5
ダメージ完全耐性:[毒]
状態完全耐性:毒状態
感覚:疑似視覚9m(30フィート)、暗視36m(120フィート)、受動〈知覚〉17
言語:共通語、竜語
脅威度:8(3900XP)
水陸両生:ドラゴンは空気中と水中で呼吸できる。
アクション
複数回攻撃:ドラゴンは1回の噛みつきおよび2回の爪で3回の攻撃を行なう。
噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い3m(10フィート)、目標1体。ヒット:15(2d10+4)[刺突]ダメージおよび7(2d6)[毒]ダメージ。
爪:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:11(2d6+4)[斬撃]ダメージ。
毒のブレス(再チャージ5~6):ドラゴンは9m(30フィート)の円錐状に毒を噴射する。範囲内のクリーチャーはそれぞれ難易度14の【耐久力】セーヴィング・スローを行なわねばならず、失敗したら42(12d6)[毒]ダメージを受け、成功した場合は半分のダメージを受ける。
結末
アヴァッドラックスを倒せば冒険は終了である。人々からも感謝される。
This work includes material taken from the System Reference Document 5.1 (“SRD 5.1”) by Wizards of the Coast LLC and available at https://dnd.wizards.com/resources/systems-reference-document. The SRD 5.1 is licensed under the Creative Commons Attribution 4.0 International License available at https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/legalcode.