ネコぶんこ


2014年09月01日 [長年日記] 編集

§ [TRR][Oni] リプレイ『鬼の話~ミドルフェイズ:シーン5』

ミドルフェイズ:シーン5・情報収集シーン1

さて、情報収集シーンである。このゲームでは、演出を行なわずに情報収集をひとつのシーンでまとめて行なう。その後で、必要ならば適宜演出するシーンを入れるのだ。

現在PCが調査できる情報項目は以下の通り。

  • 渡辺充
  • 拝み屋の丈
  • お倫
  • 毘沙門組

GM:情報収集ですが、【行動値】順に進めていきましょう。情報項目については、存在しなくても提案があれば考慮します

今回、情報項目は調査を行なうためのガイドラインとして設定している。プレイヤーが具体的に何を調査すると発言すれば、それを考慮して処理するということだ。

GM:使用する能力値は基本的に【理知】としますがこれも提案があれば変更が可能です。

足で稼ぐなら【体力】、現場を精査するなら【知覚】、一か八かの山勘に頼るなら【幸運】など、ちょっとした演出をプレイヤーが提案するなら、変更するということだ。

三日月:【拝み屋の丈】から。【お倫】は十五郎に任せた! “さる筋”ってのも気になるし。詮索しないと言ったが、詮索せん事には敵がわからん。

出目が4で達成値は8。難易度は12だったので、三日月は財産ポイントを全部つぎ込み、判定を成功にした。

三日月:ぬぅ。なけなしの路銀を全部出す。あいつ何隠してるんだ!

このセッションでは財産ポイントは判定後に消費して達成値を上昇させてもよいことにしている。

それはそうと、【拝み屋の丈】についての情報は以下の通り。

拝み屋の丈
  • 表の顔は無宿人の顔役だが、実は江戸に潜伏する鬼神衆の草。火盗与力、【中山昭孝】の下で差口奉公をしていたこともあり、侍や札付きの悪にも顔が利く。

GM:新たな情報項目【中山昭孝】が開示されました。差口奉公は犯罪者を現場の捜査員として使う制度ですね。だからたまに失踪するのは火盗との繋がりあるのではと噂されています。

三日月:丈……異能力者だったのか……道理で奴の持ってくる仕事は妖異の絡む気配が大きいと思っていたんだ。

GM:次は銀次郎です。

銀次郎:まずは裏社会から【毘沙門組】の情報を探ります。《仁義を切る》でシーンの達成値に+1、《渡世の作法》でさらに+2。賭場とかやくざ者から情報収集してるということで。

着実にボーナスを重ねた銀次郎は、出目が危険だったものの難易度が12ある毘沙門組の尻尾をとらえた。

毘沙門組
  • 羽振りの良い家へ押し込み家人を皆殺しにして金品を奪う凶賊の一味。頭の【金剛童子】が配下を強力に束ねている。
  • 何度か隠れ家に火付盗賊改方の与力、【中山昭孝】が踏み込んで頭を討ち取っているが、いつの間にか再興されている。
  • 何年か前に襲撃された商家の生き残りが、深川に住んでいる。居場所を入手。

いっぱしの渡世人である銀次郎が仁義を切れば、大抵のはみだし者は協力的になってくれる。これは裏社会に紛れることも多い妖異との戦いではとても役に立つことだ。

「くせぇな。プンプン匂いやがる」

江戸の闇で、狼の目がぎらりと光った。

GM:十五郎の番です。

十五郎:【お倫】の難易度は12か。【理知】が+2、財産ポイントつぎ込めば+4、これで目は出るのだけど……。

GM:コネクションがあるからさらに+2していいですよ。

十五郎:では、慣れないんでかなりムダな金を使ってそうな気がしますが、あちこちにお金ばらまいて話を聞きます。1点使って成功。

お倫
  • 十五郎の近所に住んでいる女義太夫。長屋に息子の新太郎とふたり暮らし。
  • かつては英傑として妖異と戦っており、新太郎もその頃に将来を誓った【渡辺充】との間に設けた息子。
  • 最近揉め事に巻き込まれたのか、無宿者につけ回されていた。

十五郎:英傑だったのか! とはいえ、十五郎には英傑がわからない可能性が……。これ、何か腕利きだったと言うことを知ってるかんじでしょうか? 「なんか、女だってのにヘンなものと戦ってた? 揉めてたらしいな」

GM:そうですね。昔は相当な……だったみたいだ。とかそんな感じで。

貞親:私は中山のコネクションがあるんだった。とりあえず【中山昭孝】を調べます。難易度は10か。

【理知】が+4でコネクションもある貞親は危なげなく成功。中山の正体に迫った。

中山昭孝
  • 火付盗賊改方の与力。武芸の他に蘭学にも通じた俊才。
  • 毘沙門組を二度壊滅させた実績もあり、火盗の次期長官へ推挙する声も多い。
  • 本人も自覚してか【幕閣への工作】を行なっているため、次の地位はほぼ内定している。

貞親:パワーエリートって感じですな。

GM:怪しくても実績を出してるから回りも文句をつけられないエリートですね。

ここで各人の行動が終わり、情報収集シーンを一度終了させることになった。プレイヤーは新たな情報などを元に、次に演出するシーンの方針を決めていく。


2014年09月02日 [長年日記] 編集

§ [TRR][Oni] リプレイ『鬼の話~ミドルフェイズ:シーン6』

ミドルフェイズ:シーン6・鬼の影(銀次郎)

丈からまた毘沙門組が動いているという情報を知らされた銀次郎は、懇意にしている親分衆や博徒たちに渡りをつけていた。

だが、彼らの返事は言葉は違えど同じ内容。すなわち、銀次郎の度胸や腕っ節は信じるが、悪いことは言わんと煮えきれないものだった。

銀次郎:「さすが江戸の外まで知れ渡る畜生働きの凶賊どもだ。たやすく尻尾は掴ませねぇか」そこで、遊び人を装って情報収集してたお奉行とバッタリとかどうでしょう?

貞親:おお。それでいきましょう。「……いかんなあ、人の口に戸は立てられんというが、ここまで話がだだ漏れじゃあさすがにやりづらい」ぶつぶつ言いながら、急に顔をつっこんできます。

銀次郎:「おや、おめぇさんなにやら訳知り顔だね?」周りを押しのける感じで平賀さんの前に。

貞親:「お見通しってわけじゃあないが、何、関係者みたいなもんだよ。あんたも何か絡んでるのかい?」

銀次郎:「どうやらおめぇさんとはとっくり話しあう必要があるみてぇですね」と、あごで外を差す。

貞親:「おっと、荒事は勘弁願うよ。見ての通りの痩せ男でね」と言いつつ先に立って表に出ましょうか。

銀次郎:「兄さんたちもありがとよ。これで一杯やっとくんな」と周りのやくざ者たちに酒代程度の金を握らせて外に出ます。

やくざ者たちの歓声を背に、ふたりは夜陰に紛れる。金色に変じた銀次郎の眼を誤魔化すには、灯明の光でも明るすぎた。


2014年09月03日 [長年日記] 編集

§ [DnD][5e] 『Monster Manual』よりゴーレム公開

WotC公式サイトの「Excerpt: Golems」で、『Monster Manual』より抜粋したゴーレムの紹介が公開されていたですぅ。

今回はクレイ・ゴーレムにスポットを当てて性質やアートワークの紹介、そしてこれまでの版でどういう変遷をたどってきたかが紹介され、『Monster Manual』の内容はないかわりに、『MM』で収録されるゴーレムはアイアン、クレイ、ストーン、そしてフレッシュの4種になることが発表されたですぅ。


2014年09月04日 [長年日記] 編集

§ [Ludus] 殺辻飢薙(『シノビガミ』)

殺辻飢薙あやつじかがち

年齢
28
性別
流派
ハグレモノ
表の顔
モデル
信念
背景
弱点:戦闘狂
特技
《絡繰術》、《遁走術》、《遁走術》、《隠形術》、《分身の術》、《見敵術》、《結界術》
忍法
【接近戦攻撃《結界術》】、【集団戦攻撃《遁走術》】、【痛打《絡繰術》】、【頑健】、【影分身《分身の術》】
設定

表の名は綾辻香薙。読みは同じ。表の顔はいわゆるロリィタ系ファッションのモデル。女装青年。普段もそういう姿をしている。身長はけっこう高い。

実は暗殺者の家系、綾辻家の中でも異能に長け、表の名を忌み字に取り替えた“禍つ名”を持つ者のひとり。笑いながら人を殺し、己が傷つくのも愉しんでいるようなふしがある。

得物は投げると相手に噛みついて戻ってくる熊のぬいぐるみ、ムサボリ。さまざまな暗器や毒が仕込まれている。

今回は『妖刀歓喜』に参加。

久々のRPGへのプレイヤ参加、『シノビガミ』プレイヤは初めてなので、趣味を詰め込んで作りましたぁ。ただ、凶の戦闘狂だったけどデータ構成が防御寄りなので、あまり斬りかかってざあくうざあくうするタイプではなく、そのへんでギャップがあったかもしれないですぅ。


2014年09月05日 [長年日記] 編集

§ [NOVA] ヴィル・ヌーヴ・ルテチアのアレ

ニューロエイジのヴィル・ヌーヴ・ルテチアに建つエッフェル塔は第三エッフェル塔だけど、あの世界でもやはり1890年にパリ円盤事件みたいな事件があって建て替えるようなことになり、その第二エッフェル塔も“災厄”で失われてしまって第三エッフェル塔へいたるような物語があったんじゃろうかと考えていたですぅ。


2014年09月06日 [長年日記] 編集

§ [Promiscuus] 『暴れん坊力士!!松太郎』のパワー

日曜の早朝にやってる 『暴れん坊力士!!松太郎』を撮りためていたので観ていたけど、このアニメは落ち込んでいても無理矢理励起させるような馬鹿馬鹿しいパワーがあると実感してしまったですぅ。

松太郎が暴れて周囲が大迷惑、でも松の字は別になんとも思っちゃいないあたりの神話的な暴れん坊なのが効いてるのかもしれないですぅ。


2014年09月07日 [長年日記] 編集

§ [NOVA] 神業を使わない助っ人ゲスト

N◎VAで神業は敵対ゲストとキャストの比率的に使えないけど助っ人ゲストの投入や戦力のテコ入れはやりたい場合、ゲストに救援を要請(アクションは不用)したら、ゲストがキャストのために戦っているシーンがカットインし、その舞台裏でキャストは手札交換できるようにすればよさそうだと思いついたですぅ。

たとえばリサーチフェイズで夜叉へ渡りをつけていると、好きなタイミングで彼のシーンを「一方その頃ストリートのどこか。キャストを消すために現場へ向かっていたミカヅチ部隊のトループたちは哀れその五体を切り刻まれていた。“闇の殺人者”夜叉だ!」とカットインし、その間にキャストは手札を回すですぅ。

こうすればキャストの油揚げをさらわずにゲストも立つし、神業を使わない助っ人だからといって能力値や技能を設定する必要もないですぅ。

それはそうと、ようやく『クローム・メモリーズ』が届いたですぅ。


2014年09月08日 [長年日記] 編集

§ [TRR][Oni] リプレイ『鬼の話~ミドルフェイズ:シーン7』

ミドルフェイズ:シーン7・英傑集結(貞親)

「お前さん……どうもただの遊び人ってわけじゃあなさそうだ。英傑の相がありなさる」

「へえ……鼻でかぎわけられるもんかい? 実際に臭いが違うもんなのかね?」

湿っぽく饐えた臭いのする裏路地で貞親と歩きながら銀次郎が鼻を鳴らしていると、突然その脇にこんな場所には似つかわしくない少女、三日月が歩み出てきた。

「あんたの言うとおり、その人はただの遊び人じゃないよ。下手に手を出すと…痛い目見るわよ、三度笠の兄さん」

これまで後ろを取られることのなかった銀次郎は狼狽する。 「姐さん、あんたらどっから出てきなすった!?」

見れば、彼女の半歩後にはさらに狒々のような巨漢。十五郎だ。何者であるか知っている貞親の姿を認め、声も出ていない。

「はは、三日月サンに十五郎くんも一緒かい。これは事が荒立つね」

そう言いながら“蘭学奉行”は、黙っているように視線で十五郎を制した。同じく彼の正体を知る三日月は、その様子を察して話を進める。

「ちょいと噂を集めようと思って、こんな所に踏み込んだんだけど。ここで旦那と出会うなんてねぇ…って、旦那、この狒々男と知り合い?」

何やら知った仲のような三人。彼らを観察すると、銀次郎は驚愕で目を見開いた。

「こいつは驚いた。あんたたちからも英傑の相が匂いなさる。これも天命……いや、宿星の思し召しか?」

十五郎はただならぬ気配を感じてその声に身構えるが、奉行が制しながら言葉を紡ぐ。

貞親:「ここまでくれば鼻の鈍い私でもわかる。こりゃ、何かあるね。それぞれが思っていた以上の何かが」

銀次郎:「どうやら追ってるヤマは同じってこってすかい?」

十五郎:(おかしい、ここは江戸の町中だ。いるのは無宿人に役人に、謎の女。なのに、山んなかで子持ちの熊に出くわした時みたいな、“氣”を感じる)

三日月:「ふうん、あんた、鼻が利くんだねぇ……ということはこの狒々男も……(ま、妖異でなきゃ英傑ってことか。いろいろ規格外な奴とは思ってたけども)」

貞親:「さっきの話は聞かせてもらったから、大体わかっている。まったくその通りで、いやあ、手元にない情報まで巷に溢れてるとは参った参った」

銀次郎「よければあっしもそっちのお仲間に加えてもらえませんかね。多少はお役に立てると思いますぜ?」

貞親:「いやあ……私もそれを頼まなければならない立場なんだが、どうかね? 三日月サン」上取ってるのは三日月だよなと勝手に見抜きます。

三日月:「…とりあえず、あっちが決着つけてからだねぇ」

貞親:「はは、十五郎くんは気が早いねえ」目を細めて見てます。

「……お前、人か?」

銀次郎に水を向けられた十五郎は、刀に手をかけたまま静かに訊ねる。

「おっと、それ以上はおよしなせぇ。大丈夫、取って食やぁしませんよ」

牙を剥いてにいと笑う銀次郎。

「前に、山んなかで似た気配に囲まれたことがある」

その笑みに、十五郎はかつて山の中で出遭った獣を想起した。

「そんな気配を持った奴が、なんで人里にいる」

間合いを詰めることも外すこともできないまま、対峙は続く。

「ちょいとこいつは、退屈しのぎってだけじゃ……」

「あんたもあっしらの方に近いお人だとお見受けしましたがね? どちらにせよ剣呑な気を送るのはよしにしましょうや」

対する銀次郎は鼻を鳴らしながら、努めて友好的に振舞う。彼が敵でないことを本能的に直感しているからこそできることだ。

「人だろうとそうでなかろうと、あっしらは手を組むことはできますよ。それこそ鬼とでもね」

重五郎:「馬鹿言え、御伽草子じゃあるまいし。怖いのは人や獣で十分だ」気を緩めます。

貞親:「いや何、簡単なことだよ。ちょっとばかりみんな人の尺度が違うだけさ……さ、もめててもしょうがない。落ち着いて話し合おうじゃないか」

銀次郎:三日月の方をちょっと見て肩をすくめます。あなたの正体には気づいてないの? という感じで。

三日月:「さぁ? と首をすくめて返します。

十五郎:だって、綺麗な女の人なんで気にしてないんですよ!

貞親:「……そうだねえ、そこにちょっといい小料理屋があるんだけどさ」とか言いつつ、勝手に歩き出してる。「……ほら、行こうよ。ずっと立ってると足痛くなってさあ。年かねえ?」


2014年09月09日 [長年日記] 編集

§ [Promiscuus] ゴジラの演出言語

2014年版の『GODZILLA』が日本版のBD、DVDをリリースするときは、それに合わせて1954年の『ゴジラ』単作にフォーカスするだけではなく、どう脚本や演出の文法が異なっていたのかというように、自分の中に強固な特撮の演出規範を持っている人になぜ合わなかったのかを言語化するような紹介や評論が出てくれないものかと考えているですぅ。

でも、あれだけ騒がれていたから当然そういうのも出てて見落としていただけなら赤っ恥ですぅ。


2014年09月10日 [長年日記] 編集

§ [DnD][5e] 『Monster Manual』よりインテレクト・ディヴァウラー公開

WotC公式サイトの「Excerpt: Umber Hulk」で、『Monster Manual』より抜粋したインテレクト・ディヴァウラーの紹介が公開されたですぅ。

今回もインテレクト・ディヴァウラーの性質とアートワークの紹介、そしてこれまでの版でどういう変遷をたどってきたかが紹介され、最後にインテレクト・ディヴァウラーのページを抜粋した見開きのPDFファイルをダウンロードできるようになってますぅ。

PDFの内容は解説が1/4イラスト1/4ページ、データ半ページですぅ。

イラストの上にある『泣かないでいい。我々は君の脳を食べるつもりはない。それどころか、君の脳は素晴らしい旅に出るのだから!』というマインド・フレイヤーのクォリック・エルスルーラックの台詞がそれっぽくていいですぅ。


2014年09月11日 [長年日記] 編集

§ [Promiscuus] 未来デバイスの呪い

Apple Watchの発表を見ていたら、腕時計型デバイスはガーンズバック連続体のようにあのへんの世代の考える近未来アイテムが行き着く先の呪いのようなものかもしれないという思いを新たにしたですぅ。

これがちょっと下の世代に行くとVR眼鏡に憑かれているけど、こういう理想未来デバイスの呪いが成長期の映画や小説での体験に直結してそうなのは、富野監督がいう人の嗜好は十代前半で決まる論に信憑性がありそうだと感じさせてくれるですぅ。


2014年09月12日 [長年日記] 編集

§ [NOVA] 鈴吹太郎/F.E.A.R.クローム・メモリーズ

サイズとレイアウトをX版と同じにした1st~2nd版とR~D版のニューロデッキが付属し、2ndに存在した簡易ルールであるクルードのX版と、さらに『BLAKK BOX』のシナリオを改訂再録したN◎VAの時代を振り返るサプリメントですぅ。

過去を舞台にアクトを行なうクロニクル・ルールは、以前『トーキョーN◎VAクロニクル』に収録されていたものを現在に合わせて改訂し、特に今回シナリオにもなっている1st~2ndの時代については、パーソナリティの紹介やライフパスが準備されているですぅ。特にライフパスは、その人が現在どうなっているかまで書かれていて、音羽南海子やオメガ、夕顔法師がXの今どこで何をやっているか(あるいは殺られたのか)を知ることができますぅ。

逆にいうと、今回掲載されている歴史情報はシナリオの背景になっている1st~2nd基本ルールブックまでの情報だけなので、それ以降Xまでのプレイをしたいなら、その時代のルールや『クロニクル』が必要になるですぅ。

X版のN◎VAクルードは、あの大雑把さを維持しながら、RLからキャストに判定を要求する能力判定、キャストからRLに判定を提案していくスタイル判定という二種類の判定で主導権の綱引きをさせる構図になっていたり、ダメージをかつてのクルードより大幅に簡略化してわかりやすくするなど、現代のクルードにアップデートされた実感がある逸品ですぅ。

付録のニューロデッキについては本文内でも説明があり、元になったゲストの名前なども紹介されてますぅ。

アウトフィットの再録もされ、限られた紙幅ではあるもののこれまでのサプリメントで漏れていた分野が補完されているのは助かるですぅ。

シナリオについて詳しく言及するのは避けるけど、丸くしても昔のエッジさがところどころに光る味のあるものだといっておくですぅ。

ニューロデッキふたつ分で1500円、シナリオ三本入りの本文で1500円とみてもお買い得だし、クルードがあるからこれ一冊でも遊べる(嘘)いいサプリメントになってるですぅ。


2014年09月13日 [長年日記] 編集

§ [TRR][Oni] リプレイ『鬼の話~ミドルフェイズ:シーン8』

ミドルフェイズ:シーン8・密談(特殊)

GM:現在開示されていない情報は【渡辺充】、【幕閣への工作】です。なので、シーンの提案がないなら二回目の情報収集シーンになります。項目数も少ないし、小料理屋の演出と並行させてもいいですね。

十五郎:あ、いいですね。

貞親:そですね。

かくして、英傑であることを確認しあった銀次郎、三日月、貞親。そしていまいちピンとこない十五郎の四人は貞親が懇意にしてる小料理屋へとやってきた。店の者も慣れたもの。貞親の連れを見てすべてを察し、奥の部屋へと案内してくれる。

銀次郎:では、毘沙門組に関して得た情報を洗いざらい話します。

三日月:こっちも、お倫さんとかの情報をば。

お倫の素性と渡辺との関係を知った銀次郎は目を剥いて驚いた。無理もない。彼にとって渡辺充という男は、浪人に身をやつし関八州の妖異を斬る鬼神衆。妖異を狩る同志の貌しか持っていなかったからだ。

貞親:毘沙門組の話がひとしきり済んだところで中山について調べておいたことを話す、という感じですね。「あんまり御上を疑いたくないんだけどねえ」

十五郎:「白い米をこんなに食えるなんて!」とおひつでご飯を食べつつ、キャラ的には、新太郎のこともあるのでここで銀二郎から渡辺充のことを聞いておきたいです。

銀次郎:「落ち着きなせぇ、獣でももうちっと上品に食いやすぜ」と呆れ顔しつつ、渡辺のことも話すでしょうね。大切な友人だったという感じで。とりあえず《渡世の作法》をまた使って【渡辺充】の情報収集判定してみます。

出目は4だが積み上げてきたボーナスで難易度10の判定に成功。

渡辺充
  • 元鬼神衆、故人。
  • 数年前に【毘沙門組】の首領【金剛童子】という裏の顔が暴かれ、隠れ家へ踏み込んだ火付盗賊改方の与力、【中山昭孝】との戦いで斬り死にした。
  • 当時、彼には【お倫】という妻がいたようだ。
  • 名目上死罪の上獄門とされたが、実際は踏み込まれた現場で死んでいたようだ。

十五郎:「この先、なにかあっても新太にはその渡辺充が、どう死んだかってことは聞かせたくねえな」

銀次郎:「確かに。あっしらの胸の内に留めておくのが一番ようござんすね」

三日月:「人の世ってのは、まっこと理不尽なもんだねぇ」

銀次郎:中山に関してはお奉行にお任せします!

貞親:ういす。では【幕閣への工作】にいきます。コネクションで+2して難易度12に成功。

幕閣への工作
  • 中山は火盗長官の座を狙って幕府の要人に賄賂を贈るなど熱心に活動している。
  • しかし、目立った財産は無いはずの中山家がどこから金を手に入れているかが謎である。

銀次郎:「打出の小槌があるわけでもあるまいに……匂いやすね、そのお武家」

貞親:「ま、これこそ悪臭紛々たる……って感じかねえ。ああやだやだ」

三日月:「あるのかもよ、血塗られた打ち出の小槌が……ね」金剛童子は私が調べよう。といっても、あたしゃ素寒貧なので、祈る他ない。

GM:ここでは全員集まってるから財産ポイントの貸し借りありでいいですよ。

三日月:【理知】で……難易度12を突破!

十五郎:出目11!

銀次郎:スゲエー!

金剛童子
  • 大江山四天王の末裔を名乗る、毘沙門組の頭目。
  • これまでに二度隠れ家を暴かれて火付盗賊改方に討ち取られ、梟首された。
  • いずれも首がいつの間にか消え、一年もすれば毘沙門組を再編している。
  • このため、不死身の鬼として大変恐れられている。

GM:以上です。

三日月:「不死身の鬼……ぞっとしないわねぇ。そんなのが頭目じゃぁ、人の世で裁くことなんて出来やしない……」

十五郎:「んなはずあるわけないだろ、何か仕掛けがあるに違いねえ。ぶった切って見りゃわかるさ」

三日月:「こいつは、普通の人の手には余りそうね…どう思う? 銀次郎の旦那」とりあえず、渡辺の行動の真意はともかく。中山が一番怪しいですな。

銀次郎:「あの渡辺が陰ではそんな悪党働きをしてたってのか? あっしにゃあどうにも信じられねぇ」フルフルとかぶりを振って、「この上はお倫さんとやらに、話を聞いてみてぇんですが……いいですかい、旦那?」平賀の方に。許可を得て皆で話を聞きに行くってのはどうでしょう?

十五郎:そうですね。お倫から話を聞く必要があるし、あとは親子の安全を確保するというのも。

貞親:「ま、こうなっちゃあそれしかないねえ……あ、私はほら、仕切役とかじゃないから。聞くのは十五郎くんのほうじゃないかい?」とか言って韜晦しておこう。

十五郎:「……平賀殿がそういうなら。約束もある」

三日月:「そうと決まれば急ぎましょう。お倫さんは何者かに狙われてる。宵の口はまだ安心だけど、夜が更けてきたら危ない」

重五郎:おひつを抱えてがらっと立ち上がります。「お倫と新太のところにもどらねえと……!」


2014年09月14日 [長年日記] 編集

§ [NOVA] 2014年09月14日『永遠の詩――The Song Remains The Same――』

御堂アキラ(28・♂・カブト●、クグツ◎、カブトワリ):千早重工後方処理課所属の工作員。鍛えられた肉体にサングラスをかけ、搭載兵器を担ぐタフガイ。社に絶対の〈忠誠〉を誓う根っからのクグツで、先のアクトで生まれつつあったメロディへの特別な感情を殺すため、全身義体化の手術を受けた。音楽はほとんど聴かないし興味もない。プレイヤはアシタカ氏。

クルス・和人(?・♂・バサラ、フェイト◎、クグツ●):N.I.K.本部づきの探偵で、表沙汰にできないような事態を処理するプロフェッショナルでもある。肉体をサイバーアップした〈実験体〉かつ、結果だけもたらすなら便利な〈通過〉使いの超能力者。どんな相手にも臆することなく飄然と立ち回る。音楽はあまり聴かないが、だからこそ音楽家である佐村和也の良き友人。プレイヤは隠者氏。

ニコライ・葛木(?・♂・カゲ、レッガー●、イヌ◎):北米産まれの警察企業、Lone Star N◎VA所属の警官。自らの悪徳を満たせるチャンスでは躊躇しないが、それが警官としての実績に結びつくタイプのイヌ。ゆえに今回は北米連合大統領の懐刀、MIDの“ミスター・ジョンソン”に目をつけられた。音楽は警邏中にラジオで流行歌を聴き、意外なことにアイドル関係にも造詣が深い。プレイヤは森聖氏。

セフィロス(15・♂・カブキ◎、ミストレス、ニューロ●):『DtoX』事件で毒気が抜け、マンデインの平凡な生活にも身を入れ始めた矢先、前回のやらかしが元でセーフハウスが暴かれ、“メルトダウン”から刃を向けられることになる。メロディには微妙なライバル意識を持っていたが、現在は彼女の“物語”をプロデュースすることに楽しさを覚えている。プレイヤは荒原の賢者氏。

というわけで、『Artificial Romance』に続く『アウターエッジ』のミニキャンペーン二本目だったですぅ。

前回セフィロスが暗躍してメロディが伝説の中に消えたおかげで、傷心のアキラは義体化して前にも増して仕事人間になり、セフィロスはそのことを突き止めた千早雅之、もといオフの“メルトダウン”から刃を向けられて状況の釈明をする羽目になっていたですぅ。

それはそうと、ここのくだりで状況と自分の持っている交渉カードを冷静に判断し、少しでも自分が有利な方に話を持っていこうとするセフィロスはいいカブキだったですぅ。普段は超人プレイが板についているけど、要所で“負け”られるのも、凄いと感じましたぁ。

一方、N◎VAでは日本軍から戒厳令が布かれる中、クルスは佐村からの依頼でメロディのために立ち上がり、ニコライは北米の情報機関MIDのN◎VAアンカーマン“ミスター・ジョンソン”から日本の弱みを握るように依頼されていたですぅ。

道中は劇場のポップコーン消費指数、ピーナッツ消費指数、氷ばっかりのコーク消費指数がワイプで表示されながらも、次々と発生する問題と解決をジェットコースターで解決し、だいたいそのままコンバートしたあのゲストたちもセフィロスのより磨きがかかったニューロビート(〈芸術:電子芸術〉〈電脳〉〈†オンステージ〉〈†ジャンヌ・ダルク〉〈†ターボブースト〉)で倒しきり、キャストたちはに大団円を迎えたですぅ。

しかし、クルスの《天変地異》が〈通過〉を暴走させて敵を床と融合させてしまうのはWizardryめいていたですぅ。

今回はXになる直前のクロニクルプレイを行なったけど、後のことを知っているからこそできる日本軍で美作が出世した理由、メモリアイドル化計画、北米の新エージェント誕生など、N◎VA-X Beginsなアクトに仕上がったですぅ。

しかし、物語はまだ終わらず『クロス・ザ・ライン』の「Cross The Line」へと続いていくですぅ。


2014年09月15日 [長年日記] 編集

§ [Promiscuus] Ah/うん

“Like!/いいね!”ボタンよりはるかに曖昧な“Ah/うん”ボタンを作ったら、結構便利そうな気がする今日この頃ですぅ。


2014年09月16日 [長年日記] 編集

§ [NOVA] 『Welcome 2 Newro Age』(TNX世界設定解説)公開

トーキョーN◎VA THE AXLERATION』の世界設定解説文書、『Welcome 2 Newro Age』を公開したですぅ。

『ルーンクエスト』の『グローランサの神々』に収録されている「司祭たちはこう言った」みたいな語り口を目指したけど、どれくらいなのかは皆様の判断にお任せですぅ。

§ [DnD][5e][LnL] 『「DMG」の発売日(DMG Release Date)』

伝説と伝承

マイク・ミアルス――2014年09月15日

今週の『伝説と伝承』で、マイクはDungeon Master's Guideのことを話す。

第5版の作成作業を始めたときにまず、私たちはいいものができるまでちゃんと時間を取ることをきちんと約束した。発売日を発表しても、私たちは自分たちの設定していた〆切を越えてしまう危険があることを理解していた。

数ヶ月かけてコア・ルールブックを発売していく素晴らしさのひとつに、私たちが後の製品を仕上げていく助けとして既に出したある本へのフィードバックを使う機会ができることがある。私たちはPlayer's Handbookへの大きな反響とMonster Manualを先取りで見た人たちが見せた興奮にとても満足している。私たちがそれらの本につぎ込んだ追加の時間が明確になるのは、君が本文と組版で光っているものに気がつくときだ。

どちらの本の本文も新たなD&Dの標準となるべく品質検査と監督を受けた。私たちは書籍の作成に人事を尽くせるべく、デザインと編集のすべてに新たな工程を加えた。組版や視覚デザインは本を作るうえで慎重に時間を費やしただけ結果になる。その追加の時間は、デザイナそれぞれの本のページすべてが完全に調和していることを確認するための機会を与え、巨大な利益になることが判明した。

残念ながら、この追加労働はその代償をDungeon Master's Guideの開発スケジュールで支払うことになった。

私たちはみんながコア・ルールブック3冊を手に入れたがっていることを知っているが、このときに仕上がりの判断を危うくすることはできない。私たちはどうにかできないかと計算したが、DMGの内容か品質を犠牲にしないためには、さらなる時間を与えることしかできなかった。したがって、私たちに残された道は発売日を3週間延期することだけだった。

Dungeon Master's Guideの新たな発売日は12月9日だ。私たちの早売りプログラムに参加している店舗の場合、その本は11月28日に発売される。

私を信じてほしいが、私たちは軽い気持ちでこの決定を行なっていない。しかし、私たちはあと数週間の仕上げ作業受け入れてもらい、君たちが待ってくれれば、Player's HandbookMonster Manualの先例にならい、数年間を楽しめる巌のように堅牢なDungeon Master's Guideを提供できると信じている。

君たちの忍耐に感謝する。私たちは君がDMGを手に取ればそれだけの価値があると感じると、心から信じている。(そして最後になるが、私たちはDMGから以下の先取りイラストを提供しよう。ジャスティン・ジェラードによるモドロンの大行進だ。)


2014年09月17日 [長年日記] 編集

§ [TRR][Oni] リプレイ『鬼の話~ミドルフェイズ:シーン9』

ミドルフェイズ:シーン9・星をつかみ取る者(十五郎)

GM:さて、これからどう動くかですが、十五郎はお倫の家に向かうんですね。 十五郎:はい。

三日月:私もお倫の家ですね。

銀次郎:あっしもそれについて行く感じで。

貞親:行きすがら話を聞いておきましょう。「で、お倫さんってのは美人なのか?」

十五郎:「ああ、良い女だ。ちぃとばかり影があると思ってたが」

GM:では、シーンプレイヤーは十五郎としましょう。

英傑たちはお倫の家へ夜の街を駆ける。

すると、木戸も閉じた刻限だというのにそちらから駆けてくる人影。

「新太郎、何があった!」

「た、たいへんだ。母ちゃんが」

泣きながら裸足で来たその姿で察し、十五郎は新太郎を担ぎ上げて長屋へと疾駆した。

GM:長屋の近くにある木戸が破られ、明らかにただならぬ気配を感じます。その筋のものなら妖気とでも表現する、人ならぬ気配。

十五郎:他の住人の姿は?

GM:何者かが《妖異結界》を使っています。人の気配はありません。

三日月:「……宵の口だと思って甘く見ていた…あたしの失態だ……!」

銀次郎:「どうにも嫌な匂いがしてきやがった。皆さん、気をつけなせぇ!」

十五郎:「な、なんだ? ごろつきや、そんなもんじゃないのか!?」

貞親:「良くないねえ……」 背中に隠していたエレキテルの取っ手を懐から引き出してみたり。

「……狒々男! ……こっから先に踏み込んだら、あんたまともな道歩けなくなるよ……これから相手にするのは、そういう連中なんだ……」

未来から過去へ。常に妖異との戦いを背負い続けてきた三日月は、只人としての十五郎に最後の忠告を行なう。

「覚悟があるなら、止めないけどね」

だが、彼女には分かっていた。ここで退く者は、α粒子の観測者として“宿星”から選定など受けるはずがないことを。

「そんなこと知るか! お倫さんが、新太郎のおっかさんが中にいるんだぞ!」

妖異の気配に圧されることなく、三日月の声を掻き消すように、まさに狒々のような咆哮が響く。

「姐さん、どうやらもう遅い。ここいらはヤツらの手の内ですぜ」

銀次郎も既に狼の相を出し、対妖異戦闘の構えを取っている。

向こうからぬるり、と流れ出してくる体を絡め取る気配の中へ足を進めながら、彼女は少し理解した気がした。

考えてはいけないのだ。先に動いた者プロメテウスの選択は常に後知恵エピメテウスの思慮よりも結果を残してきた。

だからこそ、より望ましい選択者のあらんことを。

それが“宿星”を創造した者たちの遺志だったのだろう。

三日月:「……止めても無駄なようだね。じゃ、こっから先、何を見ても驚かないどくれよ」

十五郎:軽口で返そうとするが、三日月の表情に思わず気圧される。新太郎を降ろして、刀を手にしましょう。

貞親:「おい、坊主をこっちに渡しておきな。あんたつっこむ気だろう」

十五郎:「有難い、平賀殿。……あんたはこの先に何があるかご存じなんだな」

貞親:「ああ、大体ね。たまにあることだが……あって欲しくはなかったな」

十五郎:エキストラの新太郎はシーン外ということでいいのかな?

GM:そうですね。《妖異結界》で無力化されてるので敵も積極的に危害を加えようとはしません。

十五郎:了解です。


2014年09月18日 [長年日記] 編集

§ [NOVA] 『Beyond the N◎VA』公開

トーキョーN◎VA THE AXLERATION』に存在するN◎VA以外のメガプレックスや国家の様子を解説した文書、『Beyond the N◎VA』を公開したですぅ。

今回も「司祭たちはこう言った」風だけど、いろいろやってたら紙幅が足りなくなって南米や東南アジアを抜かしてしまい、要約スキルのなさを痛感しましたぁ。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

§ ししゃも [はじめましてTRPGゲーマーのししゃもと申します   今度N◎VAのルーラーをするのですが、公開されていたサマリー等..]

§ ぱらでぃん [こちらをメンテナンスするのが久しぶりでお返事が非常に遅れて申し訳ないけど、ここで公開した分は内々に使うならお好きにし..]


2014年09月19日 [長年日記] 編集

§ [DnD][5e] 『Monster Manual』よりコボルド公開

WotC公式サイトの「Excerpt: Kobold」で、『Monster Manual』より抜粋したコボルドの紹介が公開されていたですぅ。

今回もコボルドの性質とアートワークの紹介、そしてこれまでの版でどういう変遷をたどってきたかが紹介され、最後にコボルドのページを抜粋した見開きのPDFファイルと、Dragon #127からの再録記事をダウンロードできるようになってますぅ。

PDFの内容は解説が1/4イラスト1/4ページ、データ半ページで、翼を持ったWinged Koboldも紹介されているですぅ。


2014年09月20日 [長年日記] 編集

§ [TRR][Oni] リプレイ『鬼の話~ミドルフェイズ:シーン10』

ミドルフェイズ:シーン10・鬼面の男(十五郎)

さて、時は少し遡る。

十五郎、お倫が棲んでいる裏店を鬼面の男たちが取り囲んでいた。 包囲が済んだのを確認すると、闇の中へ手振りで合図をする。そこから出てきたのは、身の丈六尺をゆうに超える鬼面の巨漢。まさに“鬼”にふさわしい容貌だ。

“鬼”が木戸に当て身を食らわすと、戸は襖のように破れ男たちは中へなだれ込む。

しかし。

「待っていたよゥ」

彼らがそうするのを待っていたように、通り過ぎたはずの後ろから声がかかる。

「お倫さんも随分舐められたもんじゃないのさ。だけど、もう好き勝手はさせないよ」

啖呵を切りながら、懐から金山大明神の札をばら撒いて印を結ぶ。鉄火場を離れて数年。勘が鈍っているのは自分でも判るが、数打ちの面で形だけ変じたにわか相手には充分な呪だった。

札に触れた鬼たちは悲鳴をあげながらのたうち、その場に倒れる。

だが、“鬼”には効かないだろう。そういう諦観も彼女にはあった。

同志たちと修羅場をくぐり続けるうちに、いつしか自分の生死も含め、冷静に頭を働かせるようになってしまった。

そして、生き残った者ゆえの計算高さをあの男も持っていた。

それがゆえに充はあの日死に行くしんがりを務め、彼女は生き残り、新太郎を産んだのだ。

「やるな。女」

倒れた鬼たちを踏み越え、“鬼”の声が近づく。

「流石にアンタは殺れなかったか」

それなら次はアタシの番だ。

凍りついた息子の背を押して式を憑かせ、駆け出すよう命じる。できるだけ速く遠くに。

「そろそろアンタのとこに行けそうだよ。充」

GM:お倫は《五行呪:金行》に《広大無辺》を宣言。エキストラの毘沙門組を全滅させました。そして《至誠如神》を宣言し、新太郎がこのシーンから退場するための判定をクリティカルで成功させています。そして、PCが登場可能になります。

十五郎:「お倫さん!」と言って飛び込む。

銀次郎:「待ちねぇ、お侍! ひとりでツッコんじゃいけねぇ!」と突撃する十五郎に追いすがりながら登場。

“鬼”/GM:「お前を片付けたら餓鬼も纏めて送ってやるさ。女ァ!」“鬼”は背中から野太刀のような剣を抜き放つと、地面に叩きつける。

十五郎:“鬼”を見て戦闘態勢に。初めて見る妖異ですが、明らかに人じゃないんでしょうか?

GM:その気配は人というより獣に近く、野太刀のように見えた得物は奇っ怪にも蛇のように折れ、宙を這いながらお倫の方へと迫る。

十五郎:柄に手をかけたまま、一瞬気圧されます。「ば、化けものッ!!」

GM:“鬼”は《疾風怒涛》を宣言します。マイナーアクションで鬼甲自在刀を装備し、メジャーでエキストラのお倫を殺す。

銀次郎:《不惜身命》でダメージの対象をこちらに変更。一撃を身体で受け止め、ニヤリと牙を剥いて笑います。瞳は黄金色にランランと輝く。「させねぇよ」

GM:ダメージは〈斬〉の26点です。

銀次郎:〈斬〉だと9点止めて17点通るか。《どこ吹く風》でさらに7点減らして10点のダメージいただきます。

十五郎:「こっちも化け物!?」と打撃に耐えた姿と金色の瞳を見て、思わず口にする。

三日月:「狒々男! 三度笠の!」そこに一足遅く駆け込もう。「……わかったかい、狒々男。あんた、もう引き返せないよ。それでも先に行くかい?」

“鬼”/GM:「これはとんだ邪魔が入ったなァ」剽げた調子で鬼は呟く。

十五郎:「三日月の、ひとつだけ教えてくれ」震えを抑えて尋ねる。「こいつら、刀で切れるのか?」

三日月:「やってみりゃわかるさ。ただ、銀次郎の鼻が本物なら、あんたならこいつを斬れるさ。だから、覚悟を問うたのさ」

十五郎:震えが止まる。「……そうか。切れるのか。なら、なんにも問題ねえ」

銀次郎:「お侍、覚悟をお決めなせぇ。アンタさえその気ならきっと鬼でも妖かしでも斬れますぜ」《妖怪変化》を解除して白銀の人狼に変化。

三日月:「覚悟は決まったようだね。なら、あたしも本来の姿に戻るとしますか!」と言って、タイムレシーバーを掲げて《天狗変》します。

貞親:「……あー、みんな鼻息荒いねえ……荒事は苦手なんだけど」

“鬼”/GM:「おお、おお。怖ェ。まさに多勢に無勢だ」

十五郎:「妖怪だが化け物だか知らないが……、素ッ首叩き落とされて、まだ動けるなら動いてみやがれ!」

“鬼”/GM:「頭に血が上った奴らの相手をするほど俺ァ身の程知らずじゃねェよ」そう英傑たちに吐き棄てる。「使えねえ手下どももくたばっちまったしな」

貞親:「お、退く気かい? そいつはありがたいが、ちょっと困るねえ」

三日月「…引くつもりなの?」

銀次郎:「待ちな外道。おめぇさんなにもんだ?」グルルルと唸りながら詰問します。

“鬼”/GM:ふっと嗤い「八刃破りのォ。お前さん、鼻ァ利くようだが甘ェなァ」と銀次郎に言います。

銀次郎:「なんだと?」

GM:銀次郎と三日月は【知覚】難易度10で判定を行なってください。

銀次郎:こちらは成功しました。

三日月:失敗ですね。

GM:銀次郎は面の隙間からのぞく目元や口調で判断できましたが、この“鬼”、金剛童子の中にいるのは拝み屋の丈です。

銀次郎:「てめぇ……冗談じゃねぇぞ……!」と咆哮します

丈/GM:その咆哮で面の左目あたりが割れ、丈の顔が覗きます。「いやぁ残念だ。手下が殺られてなけりゃ旦那も今頃は首ッ玉になって八方丸く収まってたんですがねェ」

銀次郎:「はなっから何もかもてめぇのイカサマ芝居だったってことか!」

丈/GM:「何をおっしゃる。俺ァ旦那には本当の事しか言ってませんぜ。“毘沙門組が蘇った”のも“金剛童子が生きてた”のも全部本当のことですヨ。俺ァ嘘をつくのが苦手でね」鮫のように笑う。

三日月:「まぁ、「金剛童子が全部同一人物」とは言ってないからねぇ。嘘をつかない代わりに肝心なことは言わない。詐欺師のよく使う手さ」

丈/GM:「さすが三日月の姐さんは話が早ぇや。しかし、八丁堀まで動いてるとなりゃあまた図面の引きなおしだ」

銀次郎:「さすが口先三寸の拝み屋丈だ。褒美にその舌引っこ抜いてやるから覚悟しな」怒りに燃えた瞳で睨み返します。

丈/GM:「しかし残念だが、ここは退かせてもらいやすぜ」《神出鬼没》を宣言。屋根に飛び移るという演出でシーンから退場します。

十五郎:青龍の剣客には何もできないので、唸ってよう。

銀次郎:奥義を使われては追うのも詮なきこと。お倫さんの確保が先なので追跡は諦めます。

十五郎:「お倫さん、しっかり!」

三日月:じゃぁ、三日月の姿に戻ります。「逃げられちまったね……丈のやつにまんまと一杯食わされたよ!」


2014年09月21日 [長年日記] 編集

§ [Promiscuus] 取ったドメイン名どう使う

いずれも個人的な記念日の八月十九日に取得し、九月十五日に火を入れたtoybox.clubをさてどうしようかと悩む今日この頃ですぅ。


2014年09月22日 [長年日記] 編集

§ [TRR][Oni] リプレイ『鬼の話~ミドルフェイズ:シーン11』

ミドルフェイズ:シーン11・真実の破片(銀次郎)

友の仇、そして裏切り者を取り逃がし、口惜しい狼の咆哮が月夜に響く。

お倫/GM:「無様なところを見られてしまいましたね。旦那方」

貞親:「……ええと、あいつは知り合いかい?」 とか一応聞いておきつつ、みんなをお倫さんのとこに集める感じで。

十五郎:「……あんたのおかげで助かった。死地にあって何も俺にはできなかった」と銀次郎へ悔しそうに。

銀次郎:「なに、初めて妖異に出くわして正気を保ってただけでも上等ですよ。ねぇ、姐さん」

三日月:「……え、ええ。そうね。銀次郎、あんたの鼻は確かだったようだね」

お倫/GM:「あんたが銀次郎さんですか。死んだ充から話は聞いてましたよ」

銀次郎:「面目ねぇ。アイツがこんなことになってたとは……あっしゃあ今の今まで気付けなかった」

お倫/GM:「いいのさ、お陰で奴らのからくりにも綻びができた。本当は、あたしひとりで終わらせたかったんだけどねえ」

銀次郎:「お倫さん、あんたの知ってることをあっしらに教えちゃくれやせんか?」

お倫/GM:「銀次郎さんと別れて江戸に来た充とあたしは、仲間たちと毘沙門組の探索をしていたンだ」

その手引きをしていたのが丈だった。今思えば、その時点で嵌められていたのかもしれないとお倫は述懐する。

「そうこう調べを進めるうちに、鬼神衆が拠点にしてる寺へ火盗が手入れに入ったンですよ」

余人に存在を知られてはならぬ鬼神衆。古き時代、あるいは山里では鬼への畏れを隠れ蓑にできたのだろうが、この街は夜陰を歩く住人には明るすぎる。素性が知れぬ夜の住民は皆、無宿人という人の法で絡め取られる。

「そこで与力中山何某によって毘沙門組は一網打尽にされ、抵抗激しい金剛童子は斬り死に。って話さ」

貞親:「なるほど、中山もよく考えたもんだな」内心はともかく感心顔。

三日月:「……感心してる場合か、旦那。人の皮かぶった、妖異にも劣る外道のやり口だよ!」

貞親:「感心できる程度の相手と戦いたいものさ。その方が手口が読みやすい。私は頭が良い奴の考えることしかわからんからな」

銀次郎:「なにもかも外道どもの筋書き通りだったってわけかい」と歯噛みします。

十五郎:「新太の親父は、アイツにやられたんだ……」

銀次郎:「図面を引いたのは中山って二本差しかそれとも丈か……どちらにせよ妖異の手先、羅刹の仕業なのは間違いねぇでしょう」

十五郎:刀つかんで立ち上がり。「平賀殿、中山というやつの場所、教えてくれねえか」

貞親:「待て待て。頭の良い奴のすることはタチが悪い。やっとう持ってかけこめばこの件に関係ない火盗の連中まで相手にすることになる。」

銀次郎:「何かお考えがあるんで?」

貞親:「ま、少しはね。そうだな、お倫さんに協力してもらうか……それとも何かちょうどいい落とし物でもあればいいんだが」

お倫/GM:「あたしでよければ」協力的です。

貞親:ありていに言うと中山に丈、つまり毘沙門組との繋がりを示唆するものを持っているぞ、という名目で呼び出して、火盗のいないとこで叩こうぜ! という案。

銀次郎:ああ、なるほど!

三日月:なるほど、『ようやく毘沙門組の首魁を割り出しました』と。

十五郎:「……平賀殿、あんたおとなしく何か考え事してたと思ったら、そんな悪巧みを!」

貞親:「無論私たちもその条件を満たしちゃいるが、お倫さんがいるなら来る確率は上がるだろ?」

GM:そうくるなら、このシナリオのスポットルールを説明します。中山の罪を白日の下に晒し、渡辺の無実を証明するには、条件があります。

貞親:ほほう。

GM:それは、《一件落着》をエンディングまで温存しておくことです。今のところ中山は幕府の要人にとって利用価値のある人物です。そのため《一件落着》を使うと、千代田の城から《一件落着》が打ち消し扱いで飛んできます。

銀次郎:なんたる幕府の威光。

GM:クライマックスまでに擁護できないボロを中山が出せば使われなくなります。

貞親:なるほどなるほど。

十五郎:『千代田の城から《一件落着》が飛んできて……』てのもすごい言霊だなぁ。

三日月:「平賀の旦那……中山を相当追い込まないときつそうだねこいつは……」

貞親:「ふぅん……それなら、こっちの土俵に来てもらおうじゃないか」スマイルが下手なおじさんの笑顔でにたっと笑う。


2014年09月23日 [長年日記] 編集

§ [TRR][Oni] リプレイ『鬼の話~ミドルフェイズ:シーン12』

ミドルフェイズ:シーン12・船上の密談(貞親)

GM:次はお奉行主導のシーンになりそうですね。

三日月:銀次郎は休んで、回復させるといいかもしれん。私も回復したいしなぁ。

銀次郎:ですね。

貞親:「色々知ってるっつーお倫さんて人と知り合ったよ。○○で会う予定だけどあんたさんも来るかい?」って中山に伝えて、中山だけ来たら御の字でとっつかまえる。金剛童子が来たら戦闘する、でいいかもしれません。

GM:では、そんな方針でシーンを演出していきましょう。舞台は夜も更けた頃の船宿ということで。

貞親:はい。では手酌で酒を飲んでる……振りをして、お茶です。

中山/GM:そこに強面の部下を伴って中山昭孝がやって来ます。「ここで宜しいのですか」

貞親:やだなあ、やる気満々だよこの人とか思いつつ、「ええ、こちらで」とすまし顔で答えます。

中山/GM:「それで、捜査に進展があったそうですが?」

貞親:「ええ、毘沙門組の頭目と知り合いだっていう人と知り合いましてね」

中山/GM:「ほう」見た感じ平静な様子です。

貞親:「話を聞いてみると、なかなかこの事件込み入った背景があったようで。いやはや、荒事にせずよかったよかった」わざと話を先送りにしたり。

中山/GM:「それはよろしゅうございました。で、その証人というのは?」

貞親:「拝み屋の丈……」とだけまず言って反応を見ます。

中山/GM:「ほう。無宿人の大物でしたか? 彼が関わっているのですか。確かに彼なら顔も広いですからねえ」

貞親:「ええ……そう、彼なら火盗の与力であるあなたと繋がりがあってもおかしくない。顔の広い男です」

中山/GM:「いかにも。一時期は差口奉公で当家に置いていました。それがどうかしましたか?」

貞親:「ええ、彼から買い取った情報では、毘沙門組の頭領は既に死んでいるというのですよ。それを今動かしているのが……あなただと」

中山/GM:中山は顔色を一瞬変えますが、すぐ戻ります。「ハハハ、それは随分突飛ですね。しかしいらぬ誹謗は聞き捨てなりませんよ」

貞親:「いや何、そう信用したものではありませんよ、金で買った情報ですからね。金ほしさに吹いたものかもしれません。ええ、誹謗に聞こえたならば、これは御免」

しばしの沈黙を置き、船が橋に差し掛かったところで中山が言葉を切り出す。

「そういえば、私も探索を進めて情報を手に入れたのです」

「ほう、それは」

「平賀殿こそ、毘沙門組の頭目に便宜をはかる黒幕だと。奇遇ですが、拝み屋の丈から聞きましてね」

「ほほう、それもまた随分な中傷ですな」

「いえいえ。中傷ではございません」

「おや、それは如何に」

どん。どん。と何かが落ちてくる音がし、船が大きく揺れる。

橋の上からか。貞親は顔色ひとつ変えず、中山が紡ぐ次の言葉を待つ。

「これから本当になるのですから」

それを待っていた。

「左様ですか。それは残念だ」

中山は油断なく間合いを開け、奉行との間に強面が割って入り、外からは障子を蹴破り賊が踏み込んでくる。

その一切に動じず、蘭学奉行は続けた。

「あなたの袖の下から出る金子の話など、まだ聞くことはありましたのに」

十五郎:登場判定に成功したので登場します。刀を振りかぶる敵の後から、櫂で殴り倒します。

GM:そのまま河に落ち、水柱が立ちます。船も揺れる。

十五郎:「ここできた奴は、運が良い! 話して貰うことがあるから、殺しはしないからな!」とひとりふたりは気絶させるか、腕の骨を砕くに留めます。

中山/GM:「おお、厭だ厭だ。これだから田舎侍は」

貞親:エレキテル・ショックで切りかかってきたヤツを痺れさせておきましょう。「ハハハ、醜い傲りがはみ出ていますぞ中山殿」バリバリっと追い討ちして気絶させる。

GM:中山たちとは逆方向からも、強い殺気を感じます。

十五郎:「平賀殿! 中山だけではない!」と叫んで振返る。

GM:船体に脇差を刺し、そこから鬼の面をつけた男たちが斬り込んできます。

貞親:「……だろうな、そうだろうと思ったよ」

GM:そして橋の上から見得を切るような動作でひときわ大きな“鬼”、金剛童子が。

十五郎:「……来たか」

金剛童子/GM:旦那方が早く動いてくれて助かりましたや。こっちから出る手間が省けた」

貞親:「はは、それは重畳。君たちが一緒に動いてくれて、こちらも都合が良かったよ。一網打尽というヤツだ」

中山/GM:「それはこちらも同じこと。毘沙門組の頭と屋形船で談合していた蘭学奉行殿は火盗が討ち取るのですからね」そう嘯く中山の手には二挺拳銃が光っています。

貞親:「ふん、殺すことしか出来ない二流の蘭学もどきにデカイ口叩かれたくないわ」急に口調が雑になったところでシーンが切れる感じで。


2014年09月24日 [長年日記] 編集

§ [Promiscuus] Windowsタブレット買おうか買うまいか音頭

ここのところは円安がアレする前にWindowsタブレットを買おうか、それとも九月末のMSの発表やCore Mで動きがあるから買うまいかと買おうか買うまいか音頭を踊っていたですぅ。

とりあえずマルチウィンドウができないのがストレスになるのでWindows、B5程度の書籍を読みたいので10インチ程度を考えているけど、なんともはやままならないですぅ。


2014年09月25日 [長年日記] 編集

§ [NOVA] 『シーン演出表』公開

トーキョーN◎VA THE AXLERATION』のシーンカードに対応したシーン導入用の短文をつけた、『シーン演出表』を公開しましたぁ。

とっさにシーンが必要になったときなどのおともになれば幸いですぅ。


2014年09月26日 [長年日記] 編集

§ [DnD][5e] PC作成中

縁あって5eのセッションに参加できることになってPCを作成しているけど、今回のhumanは唯一1レベルからfeatを修得できるうえにfeatの効果も強烈なので、カスタマイズ好きの人には好ましい種族に感じたですぅ。

他にはやはり、前に立つにうってつけなMountain Dwarfの圧倒的な力強さに目を引かれるですぅ。


2014年09月27日 [長年日記] 編集

§ [Promiscuus] クリックするだけでお使いのbashを最新版に

数日前にbashのセキュリティホールが発見されたけど、“クリックするだけでお使いのbashを最新版に”なスクリプトも多数編まれてそうですぅ。


2014年09月28日 [長年日記] 編集

§ [Liber] G・パスカル・ザカリー闘うプログラマー

Microsoft Windows NTの開発に関わったデヴィッド・カトラー氏たちを描いたルポ作品の『闘うプログラマー』は、プロジェクトに結集してくるチームのひとりひとりにフォーカスを当てながらその来歴や人物像、凄さを挿入してから発生した問題との戦いを描き、全体の状況を描写して次の人物へ移るバトルもの小説のような構成で、専門外の人にも読みやすいように書かれているお勧めのコンピュータ・エンジニアを扱った作品ですぅ。

この作品でもっとも優先されて描かれているのは技術の内容や状況の変化ではなく、それを実現させるエンジニアの来歴、性格、行動など、人物描写なのでNTがどう先進的だったかはピンと来ない人がいるかもしれないけど、だからこそ二十年経った今でも読み継がれているといえるですぅ。


2014年09月29日 [長年日記] 編集

§ [DnD][5e] Monk作成中

5eのPCは結局オリエンタルの重力に魂を引かれてmonkを作ることにして、quarterstaffの圧倒的な優秀さにこれは今年本当の意味での棒術ブームが来るとかファーザーっぽく目を剥いていたですぅ。


2014年09月30日 [長年日記] 編集

§ [Promiscuus] ちょっと涼しくなってきた

このところちょっと涼しくなってきて、いろいろと昔のことを思い出すトリガが引かれているですぅ(いつも)。