ネコぶんこ


2014年09月13日 [長年日記]

§ [TRR][Oni] リプレイ『鬼の話~ミドルフェイズ:シーン8』

ミドルフェイズ:シーン8・密談(特殊)

GM:現在開示されていない情報は【渡辺充】、【幕閣への工作】です。なので、シーンの提案がないなら二回目の情報収集シーンになります。項目数も少ないし、小料理屋の演出と並行させてもいいですね。

十五郎:あ、いいですね。

貞親:そですね。

かくして、英傑であることを確認しあった銀次郎、三日月、貞親。そしていまいちピンとこない十五郎の四人は貞親が懇意にしてる小料理屋へとやってきた。店の者も慣れたもの。貞親の連れを見てすべてを察し、奥の部屋へと案内してくれる。

銀次郎:では、毘沙門組に関して得た情報を洗いざらい話します。

三日月:こっちも、お倫さんとかの情報をば。

お倫の素性と渡辺との関係を知った銀次郎は目を剥いて驚いた。無理もない。彼にとって渡辺充という男は、浪人に身をやつし関八州の妖異を斬る鬼神衆。妖異を狩る同志の貌しか持っていなかったからだ。

貞親:毘沙門組の話がひとしきり済んだところで中山について調べておいたことを話す、という感じですね。「あんまり御上を疑いたくないんだけどねえ」

十五郎:「白い米をこんなに食えるなんて!」とおひつでご飯を食べつつ、キャラ的には、新太郎のこともあるのでここで銀二郎から渡辺充のことを聞いておきたいです。

銀次郎:「落ち着きなせぇ、獣でももうちっと上品に食いやすぜ」と呆れ顔しつつ、渡辺のことも話すでしょうね。大切な友人だったという感じで。とりあえず《渡世の作法》をまた使って【渡辺充】の情報収集判定してみます。

出目は4だが積み上げてきたボーナスで難易度10の判定に成功。

渡辺充
  • 元鬼神衆、故人。
  • 数年前に【毘沙門組】の首領【金剛童子】という裏の顔が暴かれ、隠れ家へ踏み込んだ火付盗賊改方の与力、【中山昭孝】との戦いで斬り死にした。
  • 当時、彼には【お倫】という妻がいたようだ。
  • 名目上死罪の上獄門とされたが、実際は踏み込まれた現場で死んでいたようだ。

十五郎:「この先、なにかあっても新太にはその渡辺充が、どう死んだかってことは聞かせたくねえな」

銀次郎:「確かに。あっしらの胸の内に留めておくのが一番ようござんすね」

三日月:「人の世ってのは、まっこと理不尽なもんだねぇ」

銀次郎:中山に関してはお奉行にお任せします!

貞親:ういす。では【幕閣への工作】にいきます。コネクションで+2して難易度12に成功。

幕閣への工作
  • 中山は火盗長官の座を狙って幕府の要人に賄賂を贈るなど熱心に活動している。
  • しかし、目立った財産は無いはずの中山家がどこから金を手に入れているかが謎である。

銀次郎:「打出の小槌があるわけでもあるまいに……匂いやすね、そのお武家」

貞親:「ま、これこそ悪臭紛々たる……って感じかねえ。ああやだやだ」

三日月:「あるのかもよ、血塗られた打ち出の小槌が……ね」金剛童子は私が調べよう。といっても、あたしゃ素寒貧なので、祈る他ない。

GM:ここでは全員集まってるから財産ポイントの貸し借りありでいいですよ。

三日月:【理知】で……難易度12を突破!

十五郎:出目11!

銀次郎:スゲエー!

金剛童子
  • 大江山四天王の末裔を名乗る、毘沙門組の頭目。
  • これまでに二度隠れ家を暴かれて火付盗賊改方に討ち取られ、梟首された。
  • いずれも首がいつの間にか消え、一年もすれば毘沙門組を再編している。
  • このため、不死身の鬼として大変恐れられている。

GM:以上です。

三日月:「不死身の鬼……ぞっとしないわねぇ。そんなのが頭目じゃぁ、人の世で裁くことなんて出来やしない……」

十五郎:「んなはずあるわけないだろ、何か仕掛けがあるに違いねえ。ぶった切って見りゃわかるさ」

三日月:「こいつは、普通の人の手には余りそうね…どう思う? 銀次郎の旦那」とりあえず、渡辺の行動の真意はともかく。中山が一番怪しいですな。

銀次郎:「あの渡辺が陰ではそんな悪党働きをしてたってのか? あっしにゃあどうにも信じられねぇ」フルフルとかぶりを振って、「この上はお倫さんとやらに、話を聞いてみてぇんですが……いいですかい、旦那?」平賀の方に。許可を得て皆で話を聞きに行くってのはどうでしょう?

十五郎:そうですね。お倫から話を聞く必要があるし、あとは親子の安全を確保するというのも。

貞親:「ま、こうなっちゃあそれしかないねえ……あ、私はほら、仕切役とかじゃないから。聞くのは十五郎くんのほうじゃないかい?」とか言って韜晦しておこう。

十五郎:「……平賀殿がそういうなら。約束もある」

三日月:「そうと決まれば急ぎましょう。お倫さんは何者かに狙われてる。宵の口はまだ安心だけど、夜が更けてきたら危ない」

重五郎:おひつを抱えてがらっと立ち上がります。「お倫と新太のところにもどらねえと……!」