ネコぶんこ


2014年09月23日 [長年日記]

§ [TRR][Oni] リプレイ『鬼の話~ミドルフェイズ:シーン12』

ミドルフェイズ:シーン12・船上の密談(貞親)

GM:次はお奉行主導のシーンになりそうですね。

三日月:銀次郎は休んで、回復させるといいかもしれん。私も回復したいしなぁ。

銀次郎:ですね。

貞親:「色々知ってるっつーお倫さんて人と知り合ったよ。○○で会う予定だけどあんたさんも来るかい?」って中山に伝えて、中山だけ来たら御の字でとっつかまえる。金剛童子が来たら戦闘する、でいいかもしれません。

GM:では、そんな方針でシーンを演出していきましょう。舞台は夜も更けた頃の船宿ということで。

貞親:はい。では手酌で酒を飲んでる……振りをして、お茶です。

中山/GM:そこに強面の部下を伴って中山昭孝がやって来ます。「ここで宜しいのですか」

貞親:やだなあ、やる気満々だよこの人とか思いつつ、「ええ、こちらで」とすまし顔で答えます。

中山/GM:「それで、捜査に進展があったそうですが?」

貞親:「ええ、毘沙門組の頭目と知り合いだっていう人と知り合いましてね」

中山/GM:「ほう」見た感じ平静な様子です。

貞親:「話を聞いてみると、なかなかこの事件込み入った背景があったようで。いやはや、荒事にせずよかったよかった」わざと話を先送りにしたり。

中山/GM:「それはよろしゅうございました。で、その証人というのは?」

貞親:「拝み屋の丈……」とだけまず言って反応を見ます。

中山/GM:「ほう。無宿人の大物でしたか? 彼が関わっているのですか。確かに彼なら顔も広いですからねえ」

貞親:「ええ……そう、彼なら火盗の与力であるあなたと繋がりがあってもおかしくない。顔の広い男です」

中山/GM:「いかにも。一時期は差口奉公で当家に置いていました。それがどうかしましたか?」

貞親:「ええ、彼から買い取った情報では、毘沙門組の頭領は既に死んでいるというのですよ。それを今動かしているのが……あなただと」

中山/GM:中山は顔色を一瞬変えますが、すぐ戻ります。「ハハハ、それは随分突飛ですね。しかしいらぬ誹謗は聞き捨てなりませんよ」

貞親:「いや何、そう信用したものではありませんよ、金で買った情報ですからね。金ほしさに吹いたものかもしれません。ええ、誹謗に聞こえたならば、これは御免」

しばしの沈黙を置き、船が橋に差し掛かったところで中山が言葉を切り出す。

「そういえば、私も探索を進めて情報を手に入れたのです」

「ほう、それは」

「平賀殿こそ、毘沙門組の頭目に便宜をはかる黒幕だと。奇遇ですが、拝み屋の丈から聞きましてね」

「ほほう、それもまた随分な中傷ですな」

「いえいえ。中傷ではございません」

「おや、それは如何に」

どん。どん。と何かが落ちてくる音がし、船が大きく揺れる。

橋の上からか。貞親は顔色ひとつ変えず、中山が紡ぐ次の言葉を待つ。

「これから本当になるのですから」

それを待っていた。

「左様ですか。それは残念だ」

中山は油断なく間合いを開け、奉行との間に強面が割って入り、外からは障子を蹴破り賊が踏み込んでくる。

その一切に動じず、蘭学奉行は続けた。

「あなたの袖の下から出る金子の話など、まだ聞くことはありましたのに」

十五郎:登場判定に成功したので登場します。刀を振りかぶる敵の後から、櫂で殴り倒します。

GM:そのまま河に落ち、水柱が立ちます。船も揺れる。

十五郎:「ここできた奴は、運が良い! 話して貰うことがあるから、殺しはしないからな!」とひとりふたりは気絶させるか、腕の骨を砕くに留めます。

中山/GM:「おお、厭だ厭だ。これだから田舎侍は」

貞親:エレキテル・ショックで切りかかってきたヤツを痺れさせておきましょう。「ハハハ、醜い傲りがはみ出ていますぞ中山殿」バリバリっと追い討ちして気絶させる。

GM:中山たちとは逆方向からも、強い殺気を感じます。

十五郎:「平賀殿! 中山だけではない!」と叫んで振返る。

GM:船体に脇差を刺し、そこから鬼の面をつけた男たちが斬り込んできます。

貞親:「……だろうな、そうだろうと思ったよ」

GM:そして橋の上から見得を切るような動作でひときわ大きな“鬼”、金剛童子が。

十五郎:「……来たか」

金剛童子/GM:旦那方が早く動いてくれて助かりましたや。こっちから出る手間が省けた」

貞親:「はは、それは重畳。君たちが一緒に動いてくれて、こちらも都合が良かったよ。一網打尽というヤツだ」

中山/GM:「それはこちらも同じこと。毘沙門組の頭と屋形船で談合していた蘭学奉行殿は火盗が討ち取るのですからね」そう嘯く中山の手には二挺拳銃が光っています。

貞親:「ふん、殺すことしか出来ない二流の蘭学もどきにデカイ口叩かれたくないわ」急に口調が雑になったところでシーンが切れる感じで。