ネコぶんこ


2011年08月10日 システムを壊すわけでもなく、実際に資材を使うわけでもなく、しかもやっていることをだれにも見つからないのだったら、いったいどんな具体的な損害を与えたことになるんだ? 編集

§ [DnD][4e] Gen Con 2011: D&D新製品セミナ(Gen Con 2011: D&D New Products Seminar)

As usual, speculation was rampant on what Wizards of the Coast would announce at Gen Con. Given the departure of some high-profile names and based on statements made via the D&D website, the default prediction seemed to be the announcement of D&D 5th edition, or some kind of Basic/Advanced split forked off the current edition of D&D. As it turned out, none of that happened. Sources told me that while that certainly can’t be ruled out for the future (of course), any kind of announcement of that scope will have plenty of advance warning and won’t be conducted in secret (i.e., avoiding the way that D&D 4e was announced.)

Gen Con 2011: D&D New Products Seminar : Critical Hits

例年通り、ウィザーズ・オブ・ザ・コーストがGen Conで何を発表するかの憶測は盛り上がった。いくつかの注目されている有名なD&Dのウェブサイトが行なった予想を元に、ありがちな止そうはD&D第5版の発表、あるいはBasic/AdvancedというD&D現行版の分離だった。しかし、それらは起こらなかった。関係筋が筆者に語ったところによると、(もちろん)将来的に起こらないとは断言できないが、そういう事を発表するときは事前に多くの告知を行なって秘密にはしないそうだ(すなわち、D&D第4版を発表した時の方法を避ける)。

その時、彼はGen Conで開かれるD&D Nwe Products Seminarの最後で大きな発表があると言い、それはゲーマが長い間求めていたものだった。実際、それはD&Dを飛び越えていくつかのロールプレイング・ゲームに影響があるものだったが、それをこの記事のハイライトにする。

このパネルはマイク・ミアルス(D&DのR&D責任者、あるいはボスとして公式に発表された)、ジェームズ・ワイアット、そしてロドニー・トンプソンが司会を行なっていた。

D&D小説

ジェームズ・ワイアットはD&D小説の近刊について話した。ネヴァーウィンターで起こっている事件は、ドリッズトが登場するNeverwinterと関係し、『Charon's Claw』に続いていく。さらに関係する作品のBrimstone Angelsも11月に発売される。

汎世界クロスオーバのAbyssal Plagueも、既にoriginの2作、the plague strikeの3作が既刊で、plague spreadingの3作も近々刊行される。

D&D小説は出版の面でも、電子書籍だけの“おまけ”をつけた小説のパックという挑戦を『Shadowbane』などで行なう。また、毎週3作の定番D&D小説を発売しているが、これはD&D小説の広大な世界が電子書籍時代に入ったことを意味する。

D&Dボードゲーム

Conquest of Nerathは、同じゲーム・システムを使った別のゲームを作れないか議論された(これはBitrhrightの復活だろうか? これは筆者の純粋な推測である)。

Adventure systemの3作(キャッスル・レイヴンロフトラス・オブ・アシャーダロン、そしてレジェンド・オブ・ドリッズト)も同様で、レジェンド・オブ・ドリッズトはこれらのシステムを使ったゲームで一番見事に調整された版だった。このシステムのゲームについてそれ以上の言葉は得られなかった。

ウィザーズ・オブ・ザ・コーストのカタログに現われた『Dungeon of Dread』のボードゲームは、主に要求された品質基準に満たないため中止になった。これは今日のRule-of-Threeで詳しく語られたが、マイク・ミアルズは、彼らが品質基準を満たさないまま発売して、再び悲劇を繰り返さないようにしたと、第4版のエラッタを例に出して説明した。

しかし、フォーゴトン・レルムの有名な都市を舞台とした『Lords of Waterdeep』という、“ヨーロッパ風(訳註:いわゆるドイツのボードゲーム)”の新作ゲームもロドニー・トンプソンから発表された。冒険者を雇い、計画を立て、他の君主たちに後ろから一撃を加えて勝利する。彼らは第2版のフォーゴトン・レルムの資料を調べ、実際にウォーターディープの貨幣に似たものを作るなどの着想を得た。

Neverwinter Campaign Settingはこのショウで販売され(実際、筆者はそれを手に入れた)以前のキャンペーン・セッティングを超えるためにどんな挑戦をしているのかが話された。本はプレイヤ用とDM用の2部構成になっており、ふたつが連動するようになっている。キャラクタが選んだテーマ(やその他のキャラクタ作成オプション)は、DMに多くの物語についてのフックを与えてキャンペーンのプレイに影響を与える。

近日発売のMadness of Gardmore Abbeyは、ポスターマップ、ダンジョン・タイル、すべてのモンスターのトークン、そしてデック・オヴ・メニー・シングスが入った“豪華な”シナリオである。また、新書式で書かれたMadnessは4冊に分割され、シナリオの中にはこれまでの見開き形式だけではなく、物語のフック、土地、NPCの紹介だけの部分もある。シナリオの制約が少ないため、この本には主要な事件の間を生めるための素材も多く含まれている。多くの遭遇で戦闘以外の解決方法を取れるようにするか、戦闘が損だと思わせるようになっている。

以前にも述べたように『Mordenkainen's Magnificent Emporium』は、ホビーショップ専売品として予定表に復活した(しかし、それはオンラインのそうした店でも購入できる)。良い製品を発売する事に対する新しい試みとして、それは差し戻されてより多くのプレイテストを行ない、正しい形で出せるようになった。この本にはレアリティのルールに対応したより多くのアイテム、同様にキャラクター・オプション、部下(follower)と雇い人(henchmen)のルール、鎧の新種別、ようするに、君がD&Dで買いたい物はこの本に入っている。

D&D Lair Assaultは9月の『Forge of the Dawn Titan』から始まるオーガナイズド・プレイ・プログラムである。このプログラムでは戦闘、パズルを好むプレイヤに焦点を絞り、Encounters(特にこれ以降の)ではより物語に焦点を絞る。Lair AssaultではDMに勝ちたい“訓練された”パワーゲーマ向けである。いつも同じことにならず遭遇のデザインにDMの個性を出せるように、DMにはダンジョンに棲むものの一覧を受け取ることができる。

『Dragon's Collector's Set』Beholder Collector's Setのようにクロマティック・ドラゴン5体がパックに入っている。

11月にはHeroes of the Feywildで、フェイのキャラクタは多くのオプションを得る。新しいクラスの作成オプションはバードから放浪するスカルド(skald)、新しいドルイド、そして防衛役が激怒すると撃破役になるふたつの役割を持ったバーバリアン。新種族はハマドライアド(hamadryad)、サテュロス、そしてピクシー(彼らは最初から飛行能力を持つ)である。かつてのBeyond the Crystal Caveモジュールを元にしたEncountersのseasonはこの発売にあわせられる。

12月、Book of Vile Darknessをクリスマスには間に合わせる。悪属性キャラクタへの新オプションもだが、もっとも重要なのは、多くのキャンペーンで使えるアンチヒーローのような善良ではないキャラクタがどう冒険のパーティとつきあうかという、悪を使う方法のアドバイスである。

新しいダンジョン・タイルは幽霊屋敷のShadowghast Manorと、斜めや四角くないレイアウトが多い『Cathedrals of Chaos』が準備されている。

来年には『Player's Option: Power of the Plane Below』が出る(以前は『Heroes of the Elemental Chaos』という名前で予定表に出ていた)。それには元素使いのモンク作成オプション、“Essentials化”したソーサラー、ウィザードの作成オプションSha'ir、さらに元素の力を利用したいあらゆるキャラクタに対するオプションが含まれている。新種族はこの本で追加されない。Encountersのseasonもこれにちなんだ(Encountersの序盤で)旧き元素の目を調査することに焦点があてられている。マイク・ミアルズはそれがまだクトゥルフ神話TRPGほどではないと言っているが、それは今までのEncounters seasonとは異質なものになる。

また来年はポスターマップ、多くの遭遇エリア、シナリオ、そして設定を含む『Undermounten』が“製品化”(それが1冊の本になるか、ボックス・セットになるかは未定)される。アンダーマウンテンすべてをマップに描き起こすのは無駄な努力であり、無限に探検を続けられるようにするためにも、PCがマップのどこへ向かうかではランダム・ダンジョン・ジェネレータも活躍する。

大ニュース:帰ってきたミニチュア

話は前後するが、筆者がその前に得た大きな製品についての発表はこれだった。ウィザーズ・オブ・ザ・コーストによるミニチュアの復活……しかも、今度はランダム封入ではない。「私はゲームのためにオークを1箱買いたい」と言っていたゲーマにとって、これは福音だ。

ウィザーズはテーマが決められたランダムではない箱入りのミニチュア(オーク、ドラウ、ゴブリン、エルフなどのような)を発売し、それぞれの箱に色々なミニチュアを入れてくる。それだけではなく、そのミニチュアでは新しいミニチュアのために作られたスカーミッシュ・ゲームにも使うことができる。それぞれの箱には君が買った箱でプレイするのに必要なステータスと、試合ごとに繋げて面白い戦場を作るための地形(それはRPGでもきちんと使える)が入っている。さらに、数セットが発売されれば、君は自分の軍隊を作るためにそれらを混ぜて使うこともでき、君が買ったセットそれぞれに束縛されることはない。

新しいミニチュアのスカーミッシュ・ゲームはふたつの面が特徴的だ。ひとつめは、ダイスを使わない。それはより戦略的で運の要素を削り(少しはまだ存在する)、アクション・カードを使うところ。ふたつめは、スカーミッシュ・ゲームそのものを9月からD&Dのウェブサイトで始まる大規模な公開プレイテストで作るというものである。こうして、ゲームはより多くのテストを経て最高の状態で発売される。

Q&Aを少々

  • 今年は予定表をこなすよりは良質な本だけを出すため、製品の数をあえてしぼった。
  • 新たなキャンペーン・スタイル(それには色々な意味がある)の本は次の8月に発売されるが、彼らはそれについて話す準備ができていない。それはドラゴンランス(かれらはそれについてのアイデアもあるようだったが)や新しいセッティングではないという一方、既存のセッティングかあるいはまったく新しいセッティングであるという答えをしなかったため、これまでに無かった何かがD&Dに現われるのかもしれない。
  • Virtual Tableはまだベータで、テストの段階である。もう一度言う、それらが完璧になるまでリリースしたくない。
  • DDIはより速く、よりニッチな要求に対応するために使われる。10月のDDIはカラ=トゥア月間で、ルーンプリースト(このゲームでもっともプレイされていないクラス)はカラ=トゥアの雰囲気を持つ新しい作成オプションが追加される。Al Qadimは将来DDIのテーマとなりうる可能性のひとつである。
  • クラスをサポートするさい、彼らはパワーばかり(それらは既にあまりにも多くがある)の追加ではなく、物語と組み合わせた新しいオプションを公開したがっている。
  • マイクのLegends and Loreのコラムで、彼はD&Dの歴史を掘り下げ、話をすることで押しつけることなくD&Dのファンに原点を知らせようとしている。彼はすべての版をプレイする事ですべての角度からゲームを検証する彼はこの仕事を得た時、彼は1つ星から5つ星まで『PHB』の批評すべてを読んだ。
  • Conquest of Nerathのシステムでもうひとつのゲームが作られるかもしれないが、それはD&Dの大規模戦闘シミュレータではない。だが、彼らはそのためにいくつかのオプションを考えている。
  • D&Dの電子書籍(新版と旧版)は、まだ何も発表する準備ができていないが、彼らはそれを動かすため本当に懸命な努力をしている。パネリストは年会費を払えばエベロンの資料すべてへアクセスできる購読権についての話を挟んだ。
  • アタリは多くのD&Dテレビゲームに取り込んでいて、これはRPG関係にも多くの可能性が開かれている。Neverwinterはこの好例である。

これらはすべてが大きなものだった。第5版はないが、いくつかの大ニュースがあり、そして筆者はマイク・ミアルズがD&DのR&D部の責任者を引き継いだことが最近のD&Dにあった良い出来事のひとつであると主張したい。

Gen Conのセミナで発表された、DnDの今年下半期から来年の新製品情報を訳しましたぁ。

DragonDungeonの動きを『Blog of Holding』さんの「live from gencon: ask design & development seminar」で補完すると、以下のようになるですぅ。

  • 9〜10月のカラ=トゥア月間に“オリエンタルな”テーマ、Assassin(Ninja)、Kanji Runepriest、Honor ruleの公開。
  • 11〜12月はHeroes of the Feywildのサポートでフェイのテーマ、ムーンシェイのケルト風なアイテム類やユニコーンなど、シナリオ『Baba Yaga's Dancing Hut』、呪文による決闘のルールを公開。
  • 1〜2月はフォーゴトン・レルム月間でパープル・ドラゴン・ナイトなどコアミアについて、フェイルーンの神格に合わせたチャネル・ディヴィニティのオプション、元素のテーマ、1stのFiend Folioからのモンスタ。

今年になってからの製品展開は、ウェブの記事は紙の出版より読者の声や現場の裁量で動き易いという特性を送り手と受け手の両方が理解しつつあり、両者で同じ物を出すのではなくうまい棲み分けの間合いを計っている雰囲気があるですぅ。

ともあれカラ=トゥアとオリエンタルのサポートは楽しみですぅ。

Thanks for Dave "The Game" Chalker.


2012年08月10日 即座に、中庭は野生に還りはじめた。 編集

§ [Promiscuus] 『ソニー・アニメーションとスマーフのプロデューサがアルフの映画を模索している(独占報道)('ALF' Movie Lands at Sony Animation With 'Smurfs' Producer (Exclusive))』

昨年『スマーフ』をプロデュースしたジョーダン・カーナーは、実写とCGを融合させながら、ふわふわした地球外生命体の声優としてポール・フスコを続投させる予定だ。

2012年8月8日、太平洋標準夏時間午後4時7分、ボリス・キット

1980年代のシットコムを代表するアルフの権利を取得する取り引きを完了させたソニー・ピクチャーズ・アニメーション(SPA)は、番組をCGと実写が組み合わさったものに発展させるかもしれない。

ジョーダン・カーナーは、SPAが権利を取得した1980年代の土曜の朝になくてはならないアニメスマーフを複合型のブロックバスター作品としてプロデュースし、このプロジェクトを番組制作者である1970年代コメディのベテラン、トム・パチェットと人形遣いのポール・フスコとともにプロデュースするかもしれない。

アルフとはエイリアン・ライフ・フォームの略であり、地球に不時着して郊外に住むタナー家に転がり込んだ馴れ馴れしい毛むくじゃらの生命体(人形)で、80年代を代表する親しみやすいシットコムの主役である。アルフ、後に明かされた本名ゴードン・シャムウェイは皮肉屋で猫が大好物だ。彼は管理しようとする権力に背を向けて騒動を巻き起こす。番組は1986~90年に102回放送された。

フスコは番組のタイトルになっている人物の名前と彼が映画で期待される役割をを口にした。5月にThe Hollywood Reporterが行なった長いインタビュウの最後に、彼は『アルフ』の映画について期待を語った

脚本家や監督には触れられなかった。

カーナー・エンタテインメント社のベン・ハーバーケニス・コーフマンがエグゼクティヴ・プロデューサを務める。

コーフマンはパチェットとフスコと共同でエイリアン・プロダクションの運営に関わっており(この3人組がアルフの権利を保有している)、かつてカーナーとテレビ映画を共同でプロデュースしたこともある。この縁が今回の計画への筋道を立てた。

カーナーはマイティ・ダックスからGO! GO! ガジェットシャーロットのおくりものも手がけた熟練のプロデューサだ。彼が手がけた中で一番新しい映画は昨年のスマーフだが、それも全世界興行収入5億6300万ドルに達した。カーナーとSPAは現在2013年7月31日に公開される予定の『スマーフ2』の制作に集中している。

電子メール:Borys.Kit@thr.com
ツイッター:@Borys_Kit

日本でもおなじみのアルフが映画化されるかも? という報道があったですぅ。公式発表がまだなのでなんともいえず公開するのは心苦しいけど、思い入れが勝ってしまったので公開してしまうですぅ。

今日はお祝いの猫ジュースですぅ。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

§ rusty hearts power leveling [they have been not described right but i like rusty heart..]

§ powerlevel world of tanks [Enjoy this program which is the perfect powerlevel world ..]


2013年08月10日 男を取らんとては女に変じ、女を取らんとては男に変じて人を取る。 編集

§ [CoC] 『Call of Cthulhu 7th Edition Quick-Start Rules』出来

『Call of Cthulhu 7th Edition Quick-Start Rules』の完成が『The Quickstart Rules are Available!(出資者専用)』で告知されたですぅ。

ぱっと読んだところの大きな変更は以下のような感じですぅ。

  • 能力値は以前開示された通りパーセント制に変更。
  • 探索者作成が〈幸運〉以外は能力値と技能のいずれも規定値割り振り制になった。
  • 〈信用〉で浮浪者から大金持ちまで、基本的な生活レベルが決定される。
  • 判定に成功度が導入され、失敗(Fail)、通常成功(Regular Success)、大成功(Hard Success、技能や能力値の1/2以下の出目)、素晴らしい成功(Extreme Success、技能や能力値の1/5以下の出目)に。
  • ボーナスとペナルティは十の位にあたるd10が判定に追加され、ボーナスなら低い出目、ペナルティなら高い出目を採用する。重なると相殺。
  • 正気度ロールに失敗した場合、狂気に駆られた行動はキーパーが演出する。

簡易ルールに加えて『悪霊の家』が附属シナリオになっているので、これがあればプレイ可能な体裁になっているですぅ。しかし、Quick-Startでは〈幸運〉ロールやコネクション周りがオミットされているので、これらの評価はルールブック待ちですぅ。

技能をどう扱うかについての記述はシナリオ内の解説以外存在しないので、初めてCoCに触れるなら既存のユーザがキーパーをするか、『悪霊の家』のプレイ以外にはおすすめできないけど、シナリオつき体験版としてはなかなか割り切ったパッケージングですぅ。


2014年08月10日 編集

§ [TRR][Oni] リプレイ『鬼の話~プリプレイ:三日月』

三日月(mash)

PC4用ハンドアウト

コネクション:拝み屋のジョー 関係:取引

キミのもとに、裏の世界にちょっと名の通った拝み屋の丈が仕事を持ってきた。とある裏店に住むお倫という女の動向を見張り、もし何らかの異変があれば報告して欲しいというものだ。丈が言うには、どうやら彼女の周辺で怪しい動きがあり、普段依頼している無宿人には荷が勝ちすぎているので助けて欲しいのだという。

世界は、死に瀕していた。

始めは、些細なことだった。ちょっとした災害や、夕方のニュースを賑わせるほどの事故。だが、気がついた頃には星が落ち、大地は燃え尽き、あるいは海中へと没し、多くの人が死に絶えた。

連鎖して拡大する災厄ハザードの前に、文明はあまりにも無力だった。

残された世界最高の頭脳たちが叡智を結集した結果判明したのは、事象の過堆積による次元乱流の発生。その四次元時空における表出が一連の災厄だということだった。

その発生源は化政時代と呼ばれている時空間領域。過堆積を生じさせているのは閻羅王と呼ばれる高次元の存在。彼らが四次元領域を同じ座標へ重ね合わせることによる負荷で、それに連なる時空連続体すべてが異常をきたしている。それが結論だった。

その解決には高次元領域に干渉して閻羅王を破壊、あるいは放逐するための“何か”が必要である。その探索も兼ねた決死の探索者として、ひとりの少女が選ばれた。

その名は三日月。かつての社会からは人間の側からも天狗の側からも放逐された変異種ミュータント、魔縁の少女である。

わずかな装備を与えられた彼女は、寄る辺ない異境で“それ”を探し、討つべき閻羅王を探す。

すなわち、高次元領域に干渉できる存在の四次元時空における断面。この地の英傑たちはそれを、村雨丸と呼ぶ。

それこそが、死にゆく世界最後の希望なのだ。

GM:朱雀1/未来人1/天狗1のタイムトラベラーですね。丈という男は股旅姿の小男で、無宿人たちに仕事を世話するいわばフィクサーです。

三日月:なるほど。この時代で生活するためには、彼の存在は必要ですね。

GM:無宿人に小遣いと衣装を渡して、娘が死んで悲しんでる豪商のところへ高徳の行者として説法に行かせ、その上前をはねるようないかさまや、ゆすりたかりまで幅広くやる小悪党です。

三日月:取引しかしないだろうなぁ、そりゃ。

銀次郎:小股潜りの又市さんだ!

GM:アニメ版のような外見を想起していただければ。


2017年08月10日 編集

§ [Ludus] コミケへ

旅だったですぅ。今年はどうやら涼しいようでよきかなですぅ。


2022年08月10日 編集

§ [Ludus] コミケ100欠席のこと

色々思案をし続けたものの、その間に状況が劇的に好転することは当然なかったし、私が感染症のリスクが高い個体なこともあり、今回のコミケは残念ながら欠席することにしましたぁ。

新刊の『Mansions & Monsters』はイエローサブマリンさんなどに依託する予定なので、そちらでお求めいただければ幸いですぅ。

では、欠席のショックでしばらく虚脱してくるですぅ。


2024年08月10日 編集

§ [DnD][5e] アドベンチャー:村人を救出せよ(3レベル)

今週の小冒険はいよいよ明日リリースな夏コミの新刊ソード・ワールドRの3レベルのキャラクター4人用ですぅ。

ソード・ワールドからゲスト出演しているデータ以外、データまわりはCC4.0のSRDを引用しているので、そちらの参考にもどうぞですぅ。

冒険の概要

キャラクターたちが立ち寄った村で、森から帰ってこない木こりのタッドを探してくれと依頼される。

タッドは繁殖期を迎えたグリズリーの雄と雌に追われている。グリズリーを倒してタッドを救出すれば冒険は成功である。

冒険への導入

キャラクターたちがある村を訪れると、昨日森へ入ったまま帰ってこない木こりのダットを探してほしいと依頼をされる。依頼料は村で出し合った銀貨で1人あたり200ガメルである。

ダットは昔悪い連中の仲間で腕っ節自慢なため、ゴブリン程度ならなんとか戦える。そんな彼が戻ってこないなら、より強い者に襲われたかもしれないと村人たちは心配している。

1.森へ

ダットが向かった森は村のすぐそばにあり、村人たちはここで採集や狩りをしている。

難易度13の【判断力】〈生存〉判定に成功すれば、森の奥を目指すダットの足跡がある。

ここで成功までに行なった判定の回数は今後の展開に関わる。GMは記録しておくこと。

2.不穏な足跡

ダットの足跡をしばらく追跡すると、森の少し開けた場所で他の足跡に踏み荒らされたようになっている場所がある。

ここで別の足跡の主が何か調べるには、難易度11の【知力】〈自然〉判定が必要になる。成功すれば、この足跡がグリズリーのものとわかる。

ダットと別の足跡を追跡するなら、難易度7の【判断力】〈生存〉判定が必要になる。成功すれば、何かの足跡は2組あり、それがダットを追ってさらに森の奥へ進んでいることがわかる。

ここで成功までに行なった判定の回数は今後の展開に関わる。GMは記録しておくこと。

3.木の上の木こり

さらに森を進むと、2体のグリズリーが大木を倒そうと体当たりをしている現場に出くわす。木の上には1人の男がいる。彼こそが木こりのダットだ。

ダットの足跡を辿る判定に5回以上かかった場合、大木は倒されあわれダットは熊に殺されている。

キャラクターたちがグリズリーを攻撃するなら、つがいは攻撃対象をキャラクターたちに定め、襲いかかってくる。

グリズリー

大型・野獣(動物)、無属性


AC:11(外皮)

hp:34(4d10+12)

移動速度:9m(30フィート)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
19(+4) 10(+0) 16(+3) 2(-4) 13(+1) 7(-2)

技能:〈知覚〉+3

感覚:受動〈知覚〉13

言語:-

脅威度:1(200XP)


鋭敏嗅覚:グリズリーは嗅覚による【判断力】〈知覚〉判定に有利を得る。

アクション

複数回攻撃:グリズリーは1回の噛みつきおよび1回の爪で2回の攻撃を行なう。

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い1.5m(5フィート)、目標1つ。ヒット:8(1d8+4)[刺突]ダメージ。

爪:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い1.5m(5フィート)、目標1つ。ヒット:11(2d6+4)[斬撃]ダメージ、目標はつかまれた状態になる(脱出難易度14)。つかみが終了するまで目標は動けない状態で、グリズリーはつかんでいる目標以外を攻撃することはできない。。

結末

ダットの生死に関わらず、村人たちは礼を払ってくれる。グリズリーを倒した証拠を持ってくれば、1体あたり200ガメルを追加報酬として受け取れる。

This work includes material taken from the System Reference Document 5.1 (“SRD 5.1”) by Wizards of the Coast LLC and available at https://dnd.wizards.com/resources/systems-reference-document. The SRD 5.1 is licensed under the Creative Commons Attribution 4.0 International License available at https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/legalcode.

本作は、「著:水野良/グループ SNE」が権利を有する『ソード・ワールド RPG』の二次創作作品です。

© 水野良/グループ SNE「ソード・ワールドRPG」