ネコぶんこ


2014年08月10日 [長年日記]

§ [TRR][Oni] リプレイ『鬼の話~プリプレイ:三日月』

三日月(mash)

PC4用ハンドアウト

コネクション:拝み屋のジョー 関係:取引

キミのもとに、裏の世界にちょっと名の通った拝み屋の丈が仕事を持ってきた。とある裏店に住むお倫という女の動向を見張り、もし何らかの異変があれば報告して欲しいというものだ。丈が言うには、どうやら彼女の周辺で怪しい動きがあり、普段依頼している無宿人には荷が勝ちすぎているので助けて欲しいのだという。

世界は、死に瀕していた。

始めは、些細なことだった。ちょっとした災害や、夕方のニュースを賑わせるほどの事故。だが、気がついた頃には星が落ち、大地は燃え尽き、あるいは海中へと没し、多くの人が死に絶えた。

連鎖して拡大する災厄ハザードの前に、文明はあまりにも無力だった。

残された世界最高の頭脳たちが叡智を結集した結果判明したのは、事象の過堆積による次元乱流の発生。その四次元時空における表出が一連の災厄だということだった。

その発生源は化政時代と呼ばれている時空間領域。過堆積を生じさせているのは閻羅王と呼ばれる高次元の存在。彼らが四次元領域を同じ座標へ重ね合わせることによる負荷で、それに連なる時空連続体すべてが異常をきたしている。それが結論だった。

その解決には高次元領域に干渉して閻羅王を破壊、あるいは放逐するための“何か”が必要である。その探索も兼ねた決死の探索者として、ひとりの少女が選ばれた。

その名は三日月。かつての社会からは人間の側からも天狗の側からも放逐された変異種ミュータント、魔縁の少女である。

わずかな装備を与えられた彼女は、寄る辺ない異境で“それ”を探し、討つべき閻羅王を探す。

すなわち、高次元領域に干渉できる存在の四次元時空における断面。この地の英傑たちはそれを、村雨丸と呼ぶ。

それこそが、死にゆく世界最後の希望なのだ。

GM:朱雀1/未来人1/天狗1のタイムトラベラーですね。丈という男は股旅姿の小男で、無宿人たちに仕事を世話するいわばフィクサーです。

三日月:なるほど。この時代で生活するためには、彼の存在は必要ですね。

GM:無宿人に小遣いと衣装を渡して、娘が死んで悲しんでる豪商のところへ高徳の行者として説法に行かせ、その上前をはねるようないかさまや、ゆすりたかりまで幅広くやる小悪党です。

三日月:取引しかしないだろうなぁ、そりゃ。

銀次郎:小股潜りの又市さんだ!

GM:アニメ版のような外見を想起していただければ。