2014年08月09日 [長年日記]
§ [TRR][Oni] リプレイ『鬼の話~プリプレイ:“蘭学奉行”平賀貞親』
“蘭学奉行”平賀貞親 (古河切夏)
PC3用ハンドアウト
コネクション:
現在江戸の街は凶賊、毘沙門組に脅かされている。不死身の鬼と恐れられる首領、金剛童子を筆頭に荒くれ者たちが大店を襲い、殺し奪い燃やす悪行三昧。今日もまた血腥い現場へ検分へ出てみると、火盗の与力、中山昭孝がキミに嫌味な言葉を投げかけてきた。お優しい町方ではこの事件、手に余りましょうと。
化政時代の北町奉行で特筆すべきは、平賀貞親であろう。旗本平賀家の次男として産まれ、医学を学び単身長崎へと遊学。出島の外国人とも学問から国際情勢まで広汎に議論を交わした碩学で、当時最先端の思想であるフランス人権宣言にも理解を示していたことが知られている。
遊学後は経験を買われて長崎奉行に任命されたが、その職の途上で才知を惜しまれ江戸に戻され、即座に北町奉行に就任した。この決定は本人にとって大いに不服だったようで、オランダ語で書かれた彼の日記には愚痴とおぼしき文面が綴られている。
その任期中は法の下の平等に従ったためか評定所から叱責し、奉行所の与力が狼狽するような決定を下したことも度々だったが、江戸市民からは大いに慕われており“蘭学奉行”の異名で親しまれていた。
このような進取の人として知られる彼だが、しばしば公務を抜け出して市井に紛れることが趣味のひとつだった。前述の日記には寄席で大岡政談を楽しんでいた様子も綴られており、彼の理想主義に過ぎるともいえる思想の原点をうかがうことができる。
GM:玄武1/天下人1/蘭学者1。《蘭学医術》を持つ支援タイプですね。
貞親:コネクションはそのまま好敵手でいきましょう。こっちはあんまり気にしてないそぶりですが、部下が気にするので対処はしないとなあ、と思ってる感じで。
GM:中山は火盗といっても荒くれではなく官僚肌の神経質そうな細面です。時代が時代なら細い眼鏡をかけているような。
貞親:食ってかかってくるけど暴力的な感じではないんですね。冷戦になりそうです。