ネコぶんこ


2014年08月08日 [長年日記]

§ [TRR][Oni] リプレイ『鬼の話~プリプレイ:明星十五郎』

明星十五郎あけぼしじゅうごろう(D16)

PC2用ハンドアウト

コネクション:お倫おりん 関係:好感

近頃キミの家の近くへ越してきたお倫という女は、かすかに纏う陰もまた魅力的な女義太夫だ。母ひとり子ひとりで何かと大変な様子であるため、キミをはじめとした近所の者たちも何かと手伝いをしている。ある日、息子の新太郎が心配そうにキミへ相談してきた。母が何者かに付け回されているというのだ。

羽前国、霞城藩きりじょうはん。近くにある海坂藩うなさかはんがそうであるようにこの地も尚武の気風が強く、独自の流派を持つ家系も少なくない。

明星十五郎もそのような御留流“天獄流”を代々伝える家に生を享けた。

しかしこの男、なんとも運が悪い。戦国乱世ならば大成したであろうと親戚一同に嘆かれるほどの天真爛漫、無法無頼の漢。しかも剣術修行の相手は彼にも勝る鬼のような師匠、そして山に棲む熊というのだから、立ち合いでの加減というものを知らない。

結局、仕官に箔をつけるため出場した御前試合で大いにやらかし、そのまま出奔。江戸へ流れ着いた次第である。

江戸では腕っ節を頼りに日銭を稼ぎ、酒色に耽った。しかし、江戸に迷い込んできた山賊といった風体のこの男、外見通り粋やいなせにゃどうにも馴染まず、今では長屋をうろつく野良猫の蚤取りをするのが日課の毎日である。

明星十五郎、悪いやつではないのだが、とことん運がない。

十五郎:データはサンプル(流浪の剣客)をそのまま使っております。

GM:わかりました。ハンドアウトは先ほど渡した通りです。

十五郎:はい。お倫さんは独り身だったりしますでしょうか? 誰か通ってきたりしてるかどうかという意味で。

GM:いい人はいないようです。

十五郎:あとひとつ。特に問題がないなら、今回のセッションで初めて妖異に関わることになるキャラクターにしたいです。で、「こんなおもしろいことがあるなんて! まぜろまぜろ、俺にもあいつぶった切らせろ!」という感じで。

GM:わかりました。妖異と関係してない導入なので、最初は知らないプレイで行きましょう。