ネコぶんこ


2010年10月17日 「そう、これこそが洗脳だ。最近まま耳にする洗脳には強制的な印象があるが、強制感や義務感が完全に滅却し、あくまで自発的に行動するようにならないと洗脳とは云えない。蜘蛛は体得している」 [長年日記]

§ [DnD][4e][ChaosScar] Robert J. Schwalb『奴隷商の舞台(The Slaver's Stone)』Dungeon #181(5レベル)

数日前、ワーボアの奴隷商人マグラク・アイアンジョー(Magrak Ironjaw)はクレド(Cled)というへんぴな村を襲って奴隷狩りをした。マグラクと彼の手下は捕虜を引き立てて王の長城(King's Wall)を越えて“痕”(scar)へと入り、谷の入り口に近い奴隷商の舞台(Slaver's Stone)へとやってきた。そこで、彼は捕虜を上客のオークの族長に奴隷として売りさばく腹づもりである。しかし、クレドの村長と戦士長を兼ねるクラッフ・マクリール(Cluff Maclire)が、ワーボアの後を追っている。彼は君たちに助けを求め、時間もある。時間が経過するごとに、捕虜の救出は難しくなる。『奴隷商の舞台』は5レベル・キャラクター5人向けの混沌の痕用シナリオである。

それぞれ20フィートの高さを持った8枚の一枚岩が、“痕”に通じる道の周りにそそり立っている。石は垂直ではなく、まるでそれらが今にも倒れそうなくらい傾いている。それらの上空できいきいと鳴く鳥女たちの仕業か、岩は苔と汚物まみれだ。「通行料を払えば俺たちはお前らを無事に通してやる!」と、何者かが大声を上げる。まさにその時、君たちが8つめの石の上からすすり泣く声に気づくと、そこではおびえた若い女性が降りる方法を探しているではないか。