2014年05月16日 [長年日記]
§ [DnD][4e][BoVD][Liber] ロバート・J・シュワルブ『不浄なる暗黒の書』、「Player's Book」
「Player's Book」には、悪のプレイを行なうときの注意、悪の冒険者の作成とパワー源ごとの例、テーマ、伝説の道、神話の運命、特技が収録されているですぅ。今回はプレイエイドとデータに分け、ざっと解説しますぅ。
プレイエイド
悪のプレイを行なうときの注意は、悪のプレイが挑戦的な行為であることに触れた上で、多くの人はクソったれた現実から離れて楽しむためにゲームをプレイするので、DMや他のプレイヤと何をされたら不快なのかよく話し合い、我慢の限界を試すような行為は行なわず尊重し合おうなど、通常のゲームにも通じるいいことが書いてあるですぅ。
DnDがチームプレイのゲームであることにも触れ、PC同士が対立しすぎて疑心暗鬼にならないようにパーティとしての目的を作っておくというのも重要なガイダンスだったですぅ。
悪の冒険者の作成とパワー源ごとの例は、悪のPCをどう魅力的にするかをその行動指針とパワー源ごとの例示で提案してますぅ。
データ
この本で追加されるテーマは以下の五種類で、いずれも説明文や挿絵からして真っ向から悪という感じに揃えられているですぅ。
- カルティスト(悪の教団に所属して暗躍する者)
- ディスグレイスド・ノーブル(悪徳に耽る貴族)
- インファーナル・スレイヴ(アークデヴィルの下僕である)
- リーヴァー(血に飢えた殺戮者)
- ヴァイル・スカラー(邪悪な知識を探求し実践する学者)
伝説の道も五種類が追加されていてこれもまたいずれ劣らぬ悪揃いですぅ(前提条件が悪だから)。
- ブラッドクレイジード・バーサーカー(悪のファイター用。攻撃力と継戦能力強化。血に飢えた狂戦士)
- コントラクト・キラー(〈隠密〉訓練済みの悪属性用。隠れ身や戦術的優位を活用する。職業的殺人者)
- デモノロジスト(秘術クラス用。デーモン由来のパワーを操り相棒にクアシトを得る。デーモン使い)
- アイドル・オヴ・ダークネス(悪のパラディンかクレリック用。自己強化と敵の妨害が得意。暗黒の聖者)
- ヴァーミン・ロード(悪のドルイド用。味方と精神を共有したり飛行移動速度を得たりする。蟲使い)
神話の運命はエグザンプラー・オヴ・イーヴルで、殺戮を行なえばその場は穢され、倒されたと思ったら変な汁が飛び散って復活し、味方ごと敵を殺すという、悪をなすための悪であり悪そのものの存在になってしまうですぅ。
特技は、『ヒーローズ・オヴ・ザ・フォールン・ランズ』でもおなじみの能力値13を満たせば修得できる《Disciple of ~》シリーズと悪の神格を信仰するPC用のチャネル・ディヴィニティ用パワー特技がメインになっているですぅ。味方に不利益をなすりつけて云々するものが多く、一定の行動で挙動がおかしくなるようなものもままあるけど、そこは悪のPCでもDMの裁定を尊重しないといけないですぅ。