2014年12月26日 [長年日記]
§ [Promiscuus] スタンプと統制される言語
LINEなどで見られるスタンプを使った会話というやつは、企業が言葉を作りユーザは支払わなければ語彙を与えられず、語彙は金銭と等価で、どれだけ語彙を増やしても企業によってフィルタリングされた範囲内でしか表現する方法が存在しないよくありがちなディストピアっぽさがあるですぅ。
だけど、そんなことをいってみれば日本語や英語のような言語もまた、それが育まれた環境要因、そして人間という種や脳というアーキテクチャが持つ枷からは逃れえないのであって、これらの枷が十重二十重に巻きついた限定的環境の中でしか既存の言語は言語たりえないことを心すべきですぅ。また、一方で言語はそういう枷の中にいても、輪郭を描くことで語りえないものを示す程度のことはできるので、もっといいツールがあればそれを使うべきだろうけど、言語も使いよう次第ではそういう仕事をさせられるなどと考えた今日この頃ですぅ。