2025年01月25日 [長年日記]
§ [DnD][5e] アドベンチャー:迷宮の宝物庫(3レベル)
今週の小冒険はD&Dで3レベルのキャラクター4人用ですぅ。
データまわりはCC4.0で公開されているSRD5から引用して独自に翻訳しているので、そちらのご参考にもですぅ。
冒険の概要
とある場所の迷宮には財宝が眠っているという。キャラクターたちがこの迷宮を踏破し、財宝を手に入れれば冒険は終了である。
冒険への導入
キャラクターたちの拠点近くにある迷宮には財宝が眠っているという噂がある。
洞窟のある場所は近くに住む者なら皆知っているため、特に判定などはなくたどり着ける。距離は30km(20マイル)だ。GMは望むならランダムな遭遇などを行なってもよい。
1.迷宮の入口
迷宮は人工の洞窟であり、床と壁、天井は石でできたタイルに覆われている。洞窟はしばらく先に行くと通路は左右2つに分かれている。
迷宮の中は特記ないかぎり“暗闇”で、通路の幅、天井の高さは3m(10フィート)である。
ここからは「2.左の通路~牢獄」か、「4.右の通路~オークたち」に向かうことができる。
2.左の通路~牢獄
この場所には通路の脇に人が数人入れる程度の小部屋が3つづつある。それぞれの入口には木の扉があり、鍵はかかっていない。そのうちの1つの部屋には、スケルトンがおり、キャラクターたちが入ってくると襲いかかってくる。このスケルトンの脚には鉄の輪がつけられており、それには金メッキの鍵がぶら下がっている。
この通路にはさらに奥があり、「3.左の通路~ごみ捨て場」に進むことができる。また、ここからは「1.迷宮の入口」へ戻ることができる。
スケルトン
中型・アンデッド、秩序にして悪
AC:13(ぼろぼろの鎧)
hp:13(2d8+4)
移動速度:9m(30フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
10(+0) | 14(+2) | 15(+2) | 6(-2) | 8(-1) | 5(-3) |
ダメージ脆弱性:[殴打]
ダメージ完全耐性:[毒]
状態完全耐性:消耗状態、毒状態
感覚:暗視9m(30フィート)、受動〈知覚〉9
言語:生前知っていた言語すべてを理解するが話せない
脅威度:1/4(50XP)
アクション
ショートソード:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[刺突]ダメージ。
ショートボウ:遠隔武器攻撃:攻撃+4、射程24/96m(80/320フィート)、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[刺突]ダメージ。
3.左の通路~ごみ捨て場
牢獄の先にはがらんどうの広い部屋になっており、そこには1体のアティアグがいる。アティアグはかつてここで住人たちのゴミを食べて生きていたが、数十年前からはそれがなくなり、すっかり腹ぺこになっている。アティアグはキャラクターたちに気づくと「メシ、クレ」とテレパシーを送る。キャラクターたちが何か食べるものをあげると「オレイ」とテレパシーを送り、50gpの価値がある水晶を吐き出す。アティアグはこれを5個持っており、食事を与えるたびに吐き出すが、5個目を吐き出すと「モウ、ナイ」とテレパシーをする。
ここからは「2.左の通路~牢獄」に行ける。
アティアグ
大型・異形、真なる中立
AC:14(外皮)
hp:114(12d10+48)
移動速度:9m(30フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
16(+3) | 11(+0) | 19(+4) | 6(-2) | 13(+1) | 6(-2) |
セーヴ:【耐】+7
感覚:暗視36m(120フィート)、受動〈知覚〉11
言語:アティアグ語
脅威度:5(1800XP)
限定的テレパシー:アティアグは何らかの言語を理解可能な36m(120フィート)以内のクリーチャーに簡単なメッセージやイメージを魔法的に送信できる。このテレパシーは受け取ったクリーチャーがテレパシーで返答することはできない。
アクション
複数回攻撃:アティアグは1回の噛みつきおよび2回の触手で、3回の攻撃を行なう。
噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+6、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:12(2d8+3)[刺突]ダメージ。目標がクリーチャーなら、病気か毒状態に対する難易度15の【耐久力】セーヴィング・スローに成功しなければ、病気が治癒するまで毒状態になる。24時間ごとに目標はセーヴィング・スローを再び行ない、失敗するとヒット・ポイントの最大値が5 (1d10)減少する。この病気でヒット・ポイントの最大値が0になると、目標は志望する。目標のヒット・ポイントの最大値の減少は病気が治癒するまで続く。
触手:近接武器攻撃:攻撃+6、間合い3m(10フィート)、目標1体。ヒット:7(1d8+3)[殴打]ダメージおよび4(1d8)[刺突]ダメージ。目標が中型以下なら、それはつかまれた状態(脱出難易度13)になりつかみが終了するまで動けない状態になる。アティアグは2本の触手を持ち、それぞれが1体の目標をつかめる。
叩きつける触手:アティアグはつかまれた状態のクリーチャーを別のものや硬い地面に叩きつける。クリーチャーは難易度14の【耐久力】セーヴィング・スローに成功しなければ10(2d6+3) [殴打]ダメージを受け、アティアグの次のターン終了時まで朦朧状態になる。セーヴに成功すれば、目標は半減の[殴打]ダメージを受け、朦朧状態にはならない。
4.右の通路~広間のオークたち
右の通路をしばらく行くと天井までの高さが6m(20フィート)ある広間があり、そこには10体のオークたちがテントを張り、生活をしている。彼らはキャラクターたちが入ってくると身構えるが、積極的に交戦したいわけではない。ただし、奥の扉から先へ行きたいならみかじめとして100GPを要求する。
ここのオークたちは手頃な住み家としてこの迷宮を選んだ家族で、左の通路の牢獄より奥、この部屋にある大きな扉より奥は触らぬ神に祟りなしで探索していない。
この部屋の奥には鍵がかかっている石造りの大きな扉があり、この鍵は盗賊道具を使った難易度20の【敏捷力】判定か、「2.左の通路~牢獄」のスケルトンにつけられた金メッキの鍵で開けることができる。
この部屋の奥の扉からは「5.右の通路~宝物庫」に進むことができる。また、ここからは「1.迷宮の入口」へ戻ることができる。
オーク
中型・人型生物(オーク)、混沌にして悪
AC:13(ハイド・アーマー)
hp:15(2d8+6)
移動速度:9m(30フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
16(+3) | 12(+1) | 16(+3) | 7(-2) | 11(+0) | 10(+0) |
技能:〈威圧〉+2
感覚:暗視18m(60フィート)、受動〈知覚〉10
言語:共通語、オーク語
脅威度:1/2(100XP)
猛進:ボーナス・アクションで、オークはそれの見ることができる敵対しているクリーチャーに近づくように、自分の移動速度まで移動することができる。
アクション
グレートアックス:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:9(1d12+3)[斬撃]ダメージ。
ジャヴェリン:近接/遠隔武器攻撃:攻撃+5、間合い1.5m(5フィート)または9/36m(30/120フィート)、目標1体。ヒット:6(1d6+3)[刺突]ダメージ。
5.右の通路~宝物庫
扉を開けた先には体のところどころが金色に輝くミノタウロスの骸骨が3体、斧を構えて立っている。キャラクターたちが部屋の中に入るとこれらは動き出し、ミノタウロス・スケルトンとしての正体をあらわにする。
このミノタウロス・スケルトンは体の一部が金と取り替えられており、1体あたり1000GP分の金を採取できる。
ミノタウロス・スケルトン
大型・アンデッド、秩序にして悪
AC:12(外皮)
hp:67(9d10+18)
移動速度:12m(40フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
18(+4) | 11(+0) | 15(+2) | 6(-2) | 8(-1) | 5(-3) |
ダメージ脆弱性:[殴打]
ダメージ完全耐性:[毒]
状態完全耐性:消耗状態、毒状態
感覚:暗視9m(30フィート)、受動〈知覚〉9
言語:奈落語を理解するが話せない
脅威度:2(450XP)
突撃:スケルトンが目標に向かって最低3m(10フィート)直進し、同じターンに角の突き刺しによる攻撃がヒットした場合、目標はさらに9(2d8)[刺突]ダメージを受ける。目標がクリーチャーの場合、難易度14の【筋力】セーヴィング・スローに成功しなければ、最大3m(10フィート)押しやられて伏せ状態になる。
アクション
グレートアックス:近接武器攻撃:攻撃+6、間合い1.5m(5フィート)、目標1つ。ヒット:17(2d12+4)[斬撃]ダメージ。
角の突き刺し:近接武器攻撃:攻撃+6、間合い1.5m(5フィート)、目標1つ。ヒット:13(2d8+4)[刺突]ダメージ。
結末
キャラクターたちは迷宮を攻略して財宝を得られただろうか。満足すれば冒険は終了である。
This work includes material taken from the System Reference Document 5.1 (“SRD 5.1”) by Wizards of the Coast LLC and available at https://dnd.wizards.com/resources/systems-reference-document. The SRD 5.1 is licensed under the Creative Commons Attribution 4.0 International License available at https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/legalcode.