ネコぶんこ


2025年01月18日 [長年日記]

§ [DnD][5e] アドベンチャー:断崖の塔(3レベル)

今週の小冒険はD&Dで3レベルのキャラクター4人用ですぅ。

データまわりはCC4.0で公開されているSRD5から引用して独自に翻訳しているので、そちらのご参考にもですぅ。

冒険の概要

磯辺に多くのモンスターたちが住み家にしている塔がある。この塔には建造した魔法使いの遺した財宝があるという噂だ。

モンスターたちを倒し、財宝を手に入れれば冒険は終了である。

冒険への導入

キャラクターたちの拠点近くにある岩礁にそびえる塔にはモンスターが巣食っているが、そこに財宝が眠っていると噂されている。

塔のある場所は近くに住む者なら皆知っているため、特に判定などはなくたどり着ける。距離は15km(10マイル)だ。GMは望むならランダムな遭遇などを行なってもよい。

1.塔の前

塔は眼下に岩礁を望む崖の上にあり、土台は石を積み上げて地面より少し高くしてある。塔の横には下の岩礁へ降りる細い階段もある。

扉の前で聞き耳をするなら、難易度15の【判断力】〈知覚〉判定で、中で何事か喋り合っている複数の声が聞こえる。

ここからは「2.階段~岩礁」か、「3.塔の1階」に向かうことができる。

2.階段~岩礁

崖にうがたれた階段を降りていくと、波が白く砕ける岩礁がある。ここにはメロウが2体(おそらく夫婦だ)棲んでおり、近づいてきた者にまず銛を投げ、次に生身で攻撃してくる。彼らは自分たちが不利になると沖へと逃げていく。

岩場の隙間には壺が挟んであり、その中には2500CP、700SP、6GP、50GPの真珠6個がある。

ここからは「1.塔の前」へ戻ることができる。

メロウ

大型・怪物、混沌にして悪


AC:13(外皮)

hp:45(6d10+12)

移動速度:3m(10フィート)、水泳12m(40フィート)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
18(+4) 10(+0) 15(+2) 8(-1) 10(+0) 9(-1)

感覚:暗視18m(60フィート)、受動〈知覚〉10

言語:深淵語、水界語

脅威度:2(450XP)


水陸両棲:メロウは空気中でも水中でも呼吸できる。

アクション

複数回攻撃:メロウは2回の攻撃を行なう。噛みつきで1回、および爪、あるいは銛で1回。

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+6、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:8(1d8+4)[刺突]ダメージ。

爪:近接武器攻撃:攻撃+6、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:9(2d4+4)[殴打]ダメージ。

銛:近接/遠隔武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィートまたは6/18m(20/60フィート)、目標1体。ヒット:11(2d6+4)[刺突]ダメージ。目標が超大型以下のクリーチャーなら、メロウとの【筋力】の対抗判定に失敗した場合、メロウに向かって6m(20フィート)まで引き寄せられる。

3.塔の1階~2階

塔の中は広い一部屋で、2階の天井が抜けて吹き抜けのようになっている。壁際には上への階段がある。天井までの高さは4.5m(15フィート)だ。1階部分には2体のオークと2体のオーガ、2階部分には2体のオークがいる。

彼らはここを根城にしている盗賊団で、キャラクターたちが入ってくると新たな獲物とばかりに舌なめずりをして襲いかかってくる。

2階のオークたちはキャラクターたちにジャヴェリンを投げてから近接戦闘に向かってくる。

戦闘終了後、盗賊たちを尋問するなら、彼らは上の階にいる“奥方”のために働いていると言う。

3階部分の天井を見るなら、抜けた天井にかけられた帆布がたわんでいるのがわかる。

ここからは「1.塔の前」か「4.3階」に行ける。

オーク

中型・人型生物(オーク)、混沌にして悪


AC:13(ハイド・アーマー)

hp:15(2d8+6)

移動速度:9m(30フィート)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
16(+3) 12(+1) 16(+3) 7(-2) 11(+0) 10(+0)

技能:〈威圧〉+2

感覚:暗視18m(60フィート)、受動〈知覚〉10

言語:共通語、オーク語

脅威度:1/2(100XP)


猛進:ボーナス・アクションで、オークはそれの見ることができる敵対しているクリーチャーに近づくように、自分の移動速度まで移動することができる。

アクション

グレートアックス:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:9(1d12+3)[斬撃]ダメージ。

ジャヴェリン:近接/遠隔武器攻撃:攻撃+5、間合い1.5m(5フィート)または9/36m(30/120フィート)、目標1体。ヒット:6(1d6+3)[刺突]ダメージ。

オーガ

大型・巨人、混沌にして悪


AC:11(ハイド・アーマー)

hp:59(7d10+21)

移動速度:12m(40フィート)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
19(+4) 8(-1) 16(+3) 5(-3) 7(-2) 7(-2)

感覚:暗視18m(60フィート)、受動〈知覚〉8

言語:共通語、巨人語

脅威度:2(450XP)


アクション

グレートクラブ:近接武器攻撃:攻撃+6、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:13(2d8+4)[殴打]ダメージ。

ジャヴェリン:近接/遠隔武器攻撃:攻撃+6、間合い1.5m(5フィート)または射程9/3m(30/120フィート)、目標1体。ヒット:11(2d6+4)[刺突]ダメージ。

4.3階

ここの床は砂が撒かれており、その上に盗賊団の分捕り品が置かれている。壁際には500CP、9000SP、2000GP、110PPがあり、床の真ん中には宝石で飾られた杓(900GP)がある。

ただし、床の中央部分は帆布がかけられた上に砂が撒かれた落とし穴で、見破るには難易度12の【判断力】〈知覚〉判定に成功せねばならない。踏み込むと1階まで落とされて3d6の[殴打]ダメージを受けてしまう。

ここからは「3.1~2階」か「5.4階」に行ける。

5.4階

ここには盗賊団の長である“奥方”、ラミアがいる。彼女の望みは富を積み上げることなので、キャラクターたちに分け前をやるので自分の部下になるよう誘ってくる。決裂した場合、彼女は容赦なく攻撃を加えてくる。

ラミアは白金と金のネックレス(500GP)、ルビーが嵌まった金の腕輪(1000GP)、トパーズの髪飾り(250GP)を身につけている。

ラミア

大型・怪物、混沌にして悪


AC:13(外皮)

hp:97(13d10+26)

移動速度:9m(30フィート)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
16(+3) 13(+1) 15(+2) 14(+2) 15(+2) 16(+3)

技能:〈隠密〉+3、〈看破〉+4、〈ペテン〉+7

感覚:暗視18m(60フィート)、受動〈知覚〉12

言語:共通語、奈落語

脅威度:4(1100XP)


生得呪文発動:ラミアの生得呪文発動能力は【魅力】(呪文セーヴ難易度13)である。これは生まれつき以下の呪文を、物質構成要素なしに発動できる:

無限回:ディスガイズ・セルフ(任意の人型生物形態)、メジャー・イメージ

各3回/日:サジェスチョンスクライイングチャーム・パースンミラー・イメージ

1回/日:ギアス

アクション

複数回攻撃:ラミアは1回の爪および1回のダガーあるいは酩酊の接触で、2回の攻撃を行なう。

爪:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:14(2d10+3)[斬撃]ダメージ。

ダガー:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:5(1d4+3)[刺突]ダメージ。

酩酊の接触:近接呪文攻撃:攻撃+5、間合い1.5m(5フィート)、クリーチャー1体。ヒット:目標は1時間魔法的に呪われる。呪いが終了するまで、目標は【判断力】セーヴィング・スローおよびすべての能力値判定に不利を受ける。

結末

キャラクターたちは塔を攻略して財宝を得られただろうか。満足すれば冒険は終了である。

This work includes material taken from the System Reference Document 5.1 (“SRD 5.1”) by Wizards of the Coast LLC and available at https://dnd.wizards.com/resources/systems-reference-document. The SRD 5.1 is licensed under the Creative Commons Attribution 4.0 International License available at https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/legalcode.