ネコぶんこ


2012年01月16日 「高解像度で表現された一〇種類のモンスターと完璧な立体感、そして果てしない何層ものダンジョンが織り成すアカラベスの世界」 編集

§ [DnD][4e][LnL] 『過去と未来を見つめ(Looking at the Past and the Future)』

伝説と伝承

モンテ・クック

君がまだ読んでいないなら、マイク・ミアルスの発表を読んで欲しい。

そして今回、君は私が何をやっているのかより詳しく知ることができる。君たちの多くが疑っていたことは、きちんと発表された。いずれにせよ、私たちは君にこの計画を離陸させるまでがどれだけ刺激的で挑戦的で――そのスリルが私たちを前進させ続けた――かを話すことはできない。

もちろん、私はひとりでこうしているわけではない。私は現在の段階でもこの仕事にウィザーズ・オブ・ザ・コーストの大勢の素晴らしい人々から助けを借り、特に2人の卓越したデザイナ、ブルース・コーデルにロブ・シュワルブと多くの時間を共有している。それはまさしく集団作業で、私たちには多くの有能なデザイナ、開発者、そして編集者がいる。

数週間か数ヶ月の後、私はマイクが発表して出した目標のいくつかについて詳しく説明したい。だが、今週、私はこのゲームの次世代でとりわけ刺激的だと考えているところに着目したい。

最初にマイクが説明したようにもっとも重要なことだが、これはいわゆる版同士の争いに投下される火種ではない。これは君に新しい『ダンジョンズ&ドラゴンズ』をプレイさせようとする試みではない。このゲームは君がどんな版やバージョンを好んでいたとしても、今まで君がプレイしてきたゲームだ。この目標はD&Dのあらゆる遊び方を内包し、何も除外しないということである。D&Dの中心になる楽しみを非常に単純な形へと凝縮しているが、楽しくプレイできるゲームを想像して欲しい。そのゲームはダンジョン・マスターが彼や彼女の運営したいゲームを準備している間に、君がプレイしたいキャラクターを作成することができる外付けオプションのモジュールを提供している。君が物語ることで進行するゲームのように単純なルールがいい? アリだ。戦術的な戦闘と複雑な遭遇がいい? それもアリだ。恐ろしく作りこまれたキャラクター作成? もちろん。

このゲームで、君は望むプレイができる。君がそうするための道具を準備するのが、私たちの目標だ。

この新しい方法はある着想から出てきた。そのこころは、D&Dはルールがすべてではない。それは刺激的なファンタジーの冒険への参加だ。ルールはそれを行なわしめる手段でしかない。それらは自己完結したものではない。私たちがプレイするほとんどの理由は、私たちのゲームで語られる物語のためだ。私たちは『Tomb of Horrors』にある緑の悪魔の口について語る。レイヴンロフトのストラーダの悪魔的計画を。『地底の城砦』にいた気弱なコボルドのミーポを。これらの物語が私たちを繋げるのだ。D&Dプレイヤーとして、私たちはルールの好みで分裂させられるわけにはいかない。結局、私たちは古典的なベーシックD&Dの単純にヒャッハーな楽しみ方や第4版の繊細な美しいバランス――あるいはその中間――のどれが好みでも、違いよりは共通点を多く持っている。

では、ゲームに君の好きな旧版があるなら、なぜこの新しい作業をするのだろうか? 第1は、私たちは君たちに、D&Dというゲームで私たちが愛するものをひとつに凝縮し、君が望む追加オプションを好きに導入できる能力を持った統一パッケージを楽しんでもらいたいからだ。

第2に――これは君がにわかに信じられないおかしなことに聞こえるかもしれないが――私たちはゲームをすべてのプレイヤーが同じオプションのセットを選ばなくてもいいようにデザインしている。もういちど、あるプレイヤーは単純なキャラクター・シートで少しのものを記録し、彼の隣に座るプレイヤーは技能、特技、そして特殊能力と色々なものを扱うゲームを想像して欲しい。しかし彼らは一緒にゲームをプレイでき、すべては許容できる範囲のバランスが取られている。第1版を愛する君の友人は彼や彼女が望まなかったり必要としないオプションを導入しなくても、君の第3版風のゲームをプレイできる。逆もまたしかり。これらのすべては君が決めることだ。

最後に、私たちはどこへ向かえばいいのかを教えてくれる君の反響を求めている。君はD&Dが向かう道を決める役割を果たせる。私はこれを十分に力説できない。私たちは広範囲なプレイテストや、このD&Dの世代について私たちが考えていることを公開の場で討論している。私たちはすべてのD&Dプレイヤーがプレイしたくなるゲームを開発するのが目標であるから、プレイヤーからの反響を本当に求めていて、それは多種多様なD&Dプレイヤーから話を聞かなければそうなることはない。だから、君の友人に伝えて欲しい。まだOD&Dをプレイしてるやつと道端で出逢ったら伝えて欲しい。ゲーム店でD&Dを離れて他のシステムをプレイするようになった女の子に逢ったら伝えて欲しい。私たちは彼らからも話を聞きたいのだから。言葉を伝えてくれ!

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2013年01月16日 あざけり先制 編集

§ [Promiscuus] スキャン停滞中

自室に置けないので納戸っぽく使ってる別の部屋に本の裁断機置いてたら、その上に荷物置かれてここ数ヶ月本のスキャンが停滞してるですぅ。


2014年01月16日 編集

§ [Promiscuus] セットアーップ

HTC J Oneの強化パーツ(ケースのこと)が届いたですぅ。


2021年01月16日 編集

§ [DnD][5e] アドベンチャー:ともしび塔の探察(2~4レベル)

今週の小冒険は小規模なダンジョン探検ですぅ。

データ系はOGLを使ってるので、そちらの参考にもどうぞですぅ。

冒険の概要

この冒険は2~4レベル程度のキャラクター向けの短時間で終わるアドベンチャーである。

ともしび塔はかつて街道を行く者たちの目印になるよう、火を焚いていた塔である。だが、それを行なわせていた者たちは歴史の中に消え、今ではその遺構だけが残り、危険な存在がねぐらにしている。

キャラクターたちは主に財宝を求めてこの遺跡に挑むことになるだろう。危険な遺跡に挑み、財宝を見つけ出せば冒険は成功となる。

冒険への導入

キャラクターたちは近くの街で、かつて大商人が夜でも街の方角がわかるように作らせ、火を焚いていたというともしび塔と、そこに今も眠る財宝の噂を聞いてここにやってきた。

あるいは、冒険に憧れた街の領主の娘、レイカが仲間たちと塔に挑んで戻ってこないため、領主から救出を依頼されたとしてもいい。この場合、報酬は100gpとなる。

1.入口の岩窟

ともしび塔は岩山の中腹に作られており、そこへ行くにはふもとから掘られた人工の洞窟を通ることになる。洞窟の入口は倉庫としても作られており、上へ行く道の他、奥には貯蔵庫らしきものもある。奥へ行ってみるなら「2.貯蔵庫」へ、上へ登るなら、「3.塔への道」に進むこと。

この入口を調べるなら、旅人が作ったらしいたき火をするための石積みなどが見られる。天候が荒れた時などの避難所として使われた痕跡だ。難易度20の【知力】〈捜査〉判定で、何かを引きずったような跡が貯蔵庫へ続いているのがわかる。

2.貯蔵庫

ともしび塔の番人が食料や飲み物を貯蔵していた倉庫だ。壊れた樽や木箱が至るところにあり、その奥にはこの場所をねぐらと決めて久しい、触手の先にくちばしのついた異形、グリックが1体とぐろを巻いている。グリックはキャラクターたちが近づくと、飢えを満たすために襲いかかってくる。

グリックがいた場所には犠牲者の白骨死体がいくつか転がっており、そこを探せば1sp、3gpが見つかる。さらにキャラクターたちがグリックの腹を調べたなら、そこには50gpの価値があるルビーと、8sp、2gpが入っている。

グリック

中型・魔獣、真なる中立


AC:14(外皮)

hp:27(6d8)

移動速度:30フィート、登攀30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
14(+2) 14(+2) 11(+0) 3(-4) 14(+2) 5(-3)

ダメージ耐性:非魔法的な攻撃による[殴打]、[斬撃]、および[刺突]

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉12

言語:-

脅威度:2(450XP)


石への擬態:グリックは岩がちな地形での【敏捷力】〈隠密〉判定に有利を得る。

アクション

複数回攻撃:グリックは触手で1回の攻撃を行なう。それがヒットしたなら、グリックは同じ目標にくちばしで1回の攻撃を行なえる。

触手:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:9(2d6+2)[斬撃]ダメージ。

くちばし:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:9(2d6+2)[刺突]ダメージ。

3.塔への道

ともしび塔への通路は岩山を掘った洞窟で、ところどころに階段がある。この洞窟にはここを家と定めたコボルドの分かれ尾一家が、侵入者に脅えながら住んでいる。

分かれ尾尾一家は洞窟の途中にがれき落としの罠を作っている。この罠は通路に細い紐を張ったものが仕掛けになっており、これを発見するための難易度は10で、解除するためには盗賊道具を使った難易度15の【敏捷力】判定が必要である。罠が作動した場合、上からがれきが雨あられと降り注ぎ、難易度15の【敏捷力】セーヴィング・スローに失敗したキャラクターは22(4d10)[殴打]ダメージを受け、成功したら半減ダメージを受ける。

分かれ尾一家は罠が発動すると、勇気を奮い起こして侵入者と戦おうとする。ここで戦えるのは大人のコボルド8体、そして彼らの押しかけ用心棒であるバグベアのナグリである。2体以上の仲間がやられた、あるいはナグリが倒れた場合、コボルドたちは降伏する。

コボルドたちから何か情報を聞き出すなら、最近塔に新しい怪物がやってきたので、怖くて上の木の実を取りに行けなくなったことなどを話す。

コボルドたちに宝を要求するなら、彼らは100spと50gpの宝石1つを差し出す。

レイカの救出依頼を受けていた場合、ここに彼女と仲間たちが捕らえられていることにするとよいだろう。

コボルド

小型・人型生物(コボルド)、秩序にして悪


AC:12(外皮)

hp:5(2d6-2)

移動速度:30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
7(-2) 15(+2) 9(-1) 8(-1) 7(-2) 8(-1)

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉8

言語:共通語、竜語

脅威度:1/8(25XP)


陽光過敏:コボルドは陽光の中では攻撃ロール、そして視覚を利用した【判断力】〈知覚〉判定に不利を受ける。

群狼戦術:少なくとも1体のコボルドの味方がクリーチャーから5フィート以内にいて、その味方が無力状態でない限り、コボルドはそのクリーチャーに対する攻撃ロールに有利を得る。

アクション

ダガー:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:4(1d4+2)[刺突]ダメージ。

スリング:遠隔武器攻撃:攻撃+4、射程30/120フィート、目標1体。ヒット:4(1d4+2)[殴打]ダメージ。

バグベア

中型・人型生物(ゴブリン類)、混沌にして悪


AC:16(ハイド・アーマー、シールド)

hp:27(5d8+5)

移動速度:30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
15(+2) 14(+2) 13(+1) 8(-1) 11(+0) 9(-1)

技能:〈隠密〉+6、〈生存〉+2

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉10

言語:共通語、ゴブリン語

脅威度:1(200XP)


獰猛:バグベアが近接武器攻撃をヒットさせたら、そのダメージにダイスを1つ追加する(攻撃には計算済み)。

不意討ち攻撃:バグベアが戦闘の最初のラウンドにクリーチャーを不意討ちして攻撃したなら、目標は追加で7(2d6)ダメージを受ける。

アクション

モーニングスター:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:11(2d8+2)[刺突]ダメージ。

ジャヴェリン:近接/遠隔武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィートまたは射程30/120フィート、目標1体。ヒット:9(2d6+2)[刺突]ダメージ、遠隔の場合は5(1d6+2)[刺突]ダメージ。

4.前庭から塔の中

上り坂だった洞窟を登り切ると、塔の前庭に出る。地面には草が茂り、まばらに木が生えている放棄された庭のような場所だ。塔の入口にあった扉は腐れて崩れ、中には屋上への階段があることがわかる。

塔の中は崩れたベッドや戸棚などがある。難易度20の【知力】〈捜査〉判定に成功すれば、ベッドの枕元に石壁に偽装した隠し戸があり、その中に200gpの金の腕輪、50gpの宝石5つが見つかる。

5.ともしび塔の主

ともしび塔の屋上には、かがり火を焚くための台があるが、今その上に寝そべっているのは老人の顔を持ち、コウモリの翼を持つ魔物、マンティコアである。昼寝を邪魔された彼は怒りに震えて攻撃を仕掛けてくる。マンティコアはhpが1/4を切ると戦闘からの離脱を試みる。

マンティコアが寝ていた場所には10gp、900sp、2000cpのコインが敷き詰められている。

マンティコア

大型・魔獣、秩序にして悪


AC:14(外皮)

hp:68(8d10+24)

移動速度:30フィート、飛行50フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
17(+3) 16(+3) 17(+3) 7(-2) 12(+1) 8(-1)

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉11

言語:共通語

脅威度:3(700XP)


棘の再成長:マンティコアは尻尾に24本の棘を持つ。発射した棘はマンティコアが大休憩を終了した時に再成長する。

アクション

複数回攻撃:マンティコアは1回の噛みつき、2回の爪、あるいは3回の尻尾の棘で3回の攻撃を行なう。

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い5フィート、目標1体。ヒット:7(1d8+3)[刺突]ダメージ。

爪:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い5フィート、目標1体。ヒット:6(1d8+3)[斬撃]ダメージ。

尻尾の棘:遠隔武器攻撃:攻撃+5、射程100/200フィート、目標1体。ヒット:7(1d8+3)[刺突]ダメージ。

結末

マンティコアを倒せばともしび塔の冒険はひとまず終了となる。大商人の財宝とは隠し戸の中にあったものだけなのだろうか? あるいは、腕輪に何かさらなる情報があるのだろうか? ここから新たな冒険を作るのもいいだろう。

この記事はOpen Game Licenseに基づいて作成されている。Open Game Licenseに該当するのは、クリーチャーやアイテムの名前やステータスなどである。この記事の他の箇所は個人的な使用を除き、いかなる形式でも許可なく複製することはできない。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

§ かいうーす [[2.貯蔵庫]の箇所で、「グリックがいた場所には犠牲者の白骨死体がいくつか転がっており、」で止まっています。おそらく..]

§ ぱらでぃん [修正しましたぁ。コインがいくつか落ちてるとしたですぅ。]