2024年10月26日 [長年日記] 編集
§ [DnD][5e] アドベンチャー:恋人たち(3レベル)
今週の小冒険は夏コミの新刊ソード・ワールドRの3レベル・キャラクター4人用ですぅ。
D&Dの標準的なモンスターを混ぜて冒険を作ることのサンプルも兼ねてますぅ。
ソード・ワールドRのデータ以外、データまわりはCC4.0のSRDを引用しているので、そちらの参考にもどうぞですぅ。
冒険の概要
キャラクターたちはオランの“古代王国への扉”亭の店主ラウダから、街外れの広場に出る魔物退治を依頼される。問題の広場は逢い引きの名所で、そこを訪れる恋人たちが次々と襲われているのだそうだ。
騒ぎを起こしているのはエターキャップと呼ばれる魔獣で、光る物を好むために恋人たちが持っている指輪などの宝飾品を狙っているのだ。
エターキャップの存在を暴き、討伐すれば冒険は成功である。
冒険への導入
キャラクターたちが“古代王国への扉”亭にいると店主のラウダが、オランの街外れにある、恋人たちが逢い引きに使うことで有名な広場に魔物が出没しているので、それを退治するように騎士団から依頼が出ていると話してくる。
今回は一般人にも怪我人が多数出ている。できるだけ早くけりをつけてほしいとのことで、報酬は1人600ガメルである。
1.恋人たちの広場
魔物による被害が頻発している場所は、オランの住民から“恋人たちの広場”と呼ばれている場所だ。広場を取り巻くように木が生えており、遠くから見ればちょっとした森のようにも見える。
騒ぎになっているとはいうが、訪れたのが昼間なら今日も数組の恋人たちが逢瀬を楽しんでいる。彼らを重点的に調査するなら「2.逢瀬を楽しむ恋人たち」へ進むこと。
周囲の木立は人くらいの大きさの生き物なら隠れられそうなので、そちらを調べに行ってみるなら「3.広場の外れで」へ進むこと。
2.逢瀬を楽しむ恋人たち
広場にキャラクターたちが入ってきても、数組の恋人たちは特にいぶかしむ様子もない。
彼らに聞き込みをすると、「婚約の指輪をあげるつもりだったが怪物に盗られた男」や「恋人に貰ったばかりの首飾りを盗られた娘」がいたらしいと話を聞ける。
そうこうしていると、恋人たちの1組のもとに蜘蛛の頭を持った人型の魔物、エターキャップが現われ悲鳴があがる。魔物は彼らから指輪を奪うと、その場から逃げ去ろうとする。
これにキャラクターたちが割って入ろうとするなら、魔物は冒険者たちに抵抗して戦闘になる。
エターキャップはhpが半分を切ったら逃走しようとする。18m(60フィート)先にある木陰まで逃げられると、キャラクターたちは怪物を見失う。それまでに倒されたなら、エターキャップは恋人たちから奪った指輪を握った手を森の方に向けてこときれる。
エターキャップが逃げ出した方へ行くなら、「5.恋人たち」へ進むこと。
エターキャップ
中型・怪物、中立にして悪
AC:13(外皮)
hp:44(8d8+8)
移動速度:9m(30フィート)、登攀9m(30フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
14(+2) | 15(+2) | 13(+1) | 7(-2) | 12(+1) | 8(-1) |
技能:〈隠密〉+4、〈生存〉+3、〈知覚〉+3
感覚:暗視18m(60フィート)、受動〈知覚〉13
言語:-
脅威度:2(450XP)
蜘蛛歩き:エターキャップは能力値判定の必要なく、天井での逆さ歩きを含む登攀が困難な表面を登攀することができる。
蜘蛛の巣の振動感知:エターキャップは蜘蛛の巣と接触している間、同じ蜘蛛の巣に接触している他のクリーチャーすべての正確な位置がわかる。
蜘蛛の巣渡り:エターキャップは蜘蛛糸での動きの制限を無視する。
アクション
複数回攻撃:エターキャップは2回攻撃する。噛みつきで1回、爪で1回。
噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:6(1d8+2)[刺突]ダメージ、および目標は難易度11の【耐久力】セーヴィング・スローに成功しなければ、4(1d8)[毒]ダメージを受け、成功したら半減ダメージを受ける。[毒]ダメージによって目標のhpが0になった場合、目標は容態安定化するが1分間の間毒状態になり、hpを回復した後もこれは持続し、この毒状態の間は麻痺状態でもある。
爪:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)、目標1つ。ヒット:7(2d4+2)[斬撃]ダメージ。
蜘蛛糸:遠隔武器攻撃:攻撃+4、射程9/18m(30/60フィート)、目標1つ。ヒット:目標は蜘蛛糸で拘束状態になる。拘束状態の目標はアクションとして、難易度12の【筋力】判定を行ない、成功すれば蜘蛛糸を引きちぎることができる。蜘蛛糸を攻撃で破壊することもできる(AC10;hp5;[火]ダメージへの脆弱性;[殴打]、[精神]、[毒]ダメージへの完全耐性)。
3.広場の外れで
恋人たちの広場の外れで難易度12の【判断力】〈知覚〉判定に成功すれば、白っぽい糸のようなものが密集している場所を発見できる。難易度10の【知力】〈自然〉に成功すれば、これが蜘蛛の糸だとわかる。
この場所には大量の蜘蛛の巣が密集ており、キャラクターたちを見つけたジャイアント・スパイダー4体が襲いかかってくる。蜘蛛たちを撃退したら「4.巣を守る者」に進むこと。
ジャイアント・スパイダー
小型・野獣(動物)、無属性
AC:13(外皮)
hp:8(2d6+2)
移動速度:9m(30フィート)、登攀9m(30フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
12(+1) | 16(+3) | 13(+1) | 3(-4) | 12(+1) | 4(-3) |
技能:〈隠密〉+7、〈知覚〉+3
感覚:疑似視覚3m(10フィート)、受動〈知覚〉13
言語:-
脅威度:1/8(25XP)
蜘蛛歩き:スパイダーは能力値判定の必要なく、天井での逆さ歩きを含む登攀が困難な表面を登攀することができる。
蜘蛛の巣渡り:スパイダーは蜘蛛糸での動きの制限を無視する。
アクション
噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+3、間合い1.5m(5フィート)、目標1つ。ヒット:3(1d4+2)[刺突]ダメージ。
蜘蛛糸:遠隔武器攻撃:攻撃+3、射程9/18m(30/60フィート)、目標1つ。ヒット:目標は蜘蛛糸で拘束状態になる。拘束状態の目標はアクションとして、難易度12の【筋力】判定を行ない、成功すれば蜘蛛糸を引きちぎることができる。蜘蛛糸を攻撃で破壊することもできる(AC10;hp5;[火]ダメージへの脆弱性;[殴打]、[精神]、[毒]ダメージへの完全耐性)。
4.巣を守る者
キャラクターたちがジャイアント・スパイダーと戦っている間に、蜘蛛の頭を持つ人型の怪物、エターキャップが向こうからやってきて、襲いかかってくる。このエターキャップはいくつもの首飾りをつけ、指には指輪をはめた“ゴージャス”なエターキャップである。
このエターキャップはhpが半分を切るとここを逃げ出そうとする。18m(60フィート)先にある木陰まで逃げられると、キャラクターたちは怪物を見失う。それまでに倒されたなら、エターキャップは手を広場の方へ向けてこときれる。
エターキャップが逃げ出した(あるいは逃げようとした)方へ行くなら、「5.恋人たち」へ進むこと。
エターキャップ
中型・怪物、中立にして悪
AC:13(外皮)
hp:44(8d8+8)
移動速度:9m(30フィート)、登攀9m(30フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
14(+2) | 15(+2) | 13(+1) | 7(-2) | 12(+1) | 8(-1) |
技能:〈隠密〉+4、〈生存〉+3、〈知覚〉+3
感覚:暗視18m(60フィート)、受動〈知覚〉13
言語:-
脅威度:2(450XP)
蜘蛛歩き:エターキャップは能力値判定の必要なく、天井での逆さ歩きを含む登攀が困難な表面を登攀することができる。
蜘蛛の巣の振動感知:エターキャップは蜘蛛の巣と接触している間、同じ蜘蛛の巣に接触している他のクリーチャーすべての正確な位置がわかる。
蜘蛛の巣渡り:エターキャップは蜘蛛糸での動きの制限を無視する。
アクション
複数回攻撃:エターキャップは2回攻撃する。噛みつきで1回、爪で1回。
噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)、目標1つ。ヒット:6(1d8+2)[刺突]ダメージ、および目標は難易度11の【耐久力】セーヴィング・スローに成功しなければ、4(1d8)[毒]ダメージを受け、成功したら半減ダメージを受ける。[毒]ダメージによって目標のhpが0になった場合、目標は容態安定化するが1分間の間毒状態になり、hpを回復した後もこれは持続し、この毒状態の間は麻痺状態でもある。
爪:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)、目標1つ。ヒット:7(2d4+2)[斬撃]ダメージ。
蜘蛛糸:遠隔武器攻撃:攻撃+4、射程9/18m(30/60フィート)、目標1体。ヒット:目標は蜘蛛糸で拘束状態になる。拘束状態の目標はアクションとして、難易度12の【筋力】判定を行ない、成功すれば蜘蛛糸を引きちぎることができる。蜘蛛糸を攻撃で破壊することもできる(AC10;hp5;[火]ダメージへの脆弱性;[殴打]、[精神]、[毒]ダメージへの完全耐性)。
5.恋人たち
エターキャップが逃げた方に行くと、そこにはもう1体エターキャップがいる。キャラクターたちがエターキャップを逃がしていたなら、彼らは親密そうに手を取り合っている。キャラクターたちが割って入るなら、2体のエターキャップは連携して襲いかかってくる。
そうでない場合、エターキャップはキャラクターたちを見て何かを察し、猛然と攻撃してくる。この場合、エターキャップは死ぬまで戦いをやめない。
エターキャップ
中型・怪物、中立にして悪
AC:13(外皮)
hp:44(8d8+8)
移動速度:9m(30フィート)、登攀9m(30フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
14(+2) | 15(+2) | 13(+1) | 7(-2) | 12(+1) | 8(-1) |
技能:〈隠密〉+4、〈生存〉+3、〈知覚〉+3
感覚:暗視18m(60フィート)、受動〈知覚〉13
言語:-
脅威度:2(450XP)
蜘蛛歩き:エターキャップは能力値判定の必要なく、天井での逆さ歩きを含む登攀が困難な表面を登攀することができる。
蜘蛛の巣の振動感知:エターキャップは蜘蛛の巣と接触している間、同じ蜘蛛の巣に接触している他のクリーチャーすべての正確な位置がわかる。
蜘蛛の巣渡り:エターキャップは蜘蛛糸での動きの制限を無視する。
アクション
複数回攻撃:エターキャップは2回攻撃する。噛みつきで1回、爪で1回。
噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:6(1d8+2)[刺突]ダメージ、および目標は難易度11の【耐久力】セーヴィング・スローに成功しなければ、4(1d8)[毒]ダメージを受け、成功したら半減ダメージを受ける。[毒]ダメージによって目標のhpが0になった場合、目標は容態安定化するが1分間の間毒状態になり、hpを回復した後もこれは持続し、この毒状態の間は麻痺状態でもある。
爪:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)、目標1つ。ヒット:7(2d4+2)[斬撃]ダメージ。
蜘蛛糸:遠隔武器攻撃:攻撃+4、射程9/18m(30/60フィート)、目標1つ。ヒット:目標は蜘蛛糸で拘束状態になる。拘束状態の目標はアクションとして、難易度12の【筋力】判定を行ない、成功すれば蜘蛛糸を引きちぎることができる。蜘蛛糸を攻撃で破壊することもできる(AC10;hp5;[火]ダメージへの脆弱性;[殴打]、[精神]、[毒]ダメージへの完全耐性)。
結末
恋人たちの広場を荒らしていたエターキャップの恋人たちを倒せば依頼は完了である。
蜘蛛の巣の中には50000ガメル分の宝飾品が隠されている。気長に持ち主を探してもいいし、故買屋に売ってもいいし、衛士に届ければ金一封として5000ガメルをもらえる。
This work includes material taken from the System Reference Document 5.1 (“SRD 5.1”) by Wizards of the Coast LLC and available at https://dnd.wizards.com/resources/systems-reference-document. The SRD 5.1 is licensed under the Creative Commons Attribution 4.0 International License available at https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/legalcode.
本作は、「著:水野良/グループ SNE」が権利を有する『ソード・ワールド RPG』の二次創作作品です。
© 水野良/グループ SNE「ソード・ワールドRPG」
2024年10月19日 [長年日記] 編集
§ [DnD][5e] アドベンチャー:逃げ行くゴブリン(3レベル)
今週の小冒険は夏コミの新刊ソード・ワールドRの3レベル・キャラクター4人用ですぅ。
D&Dの標準的なモンスターを混ぜて冒険を作ることのサンプルも兼ねてますぅ。
ソード・ワールドRのデータ以外、データまわりはCC4.0のSRDを引用しているので、そちらの参考にもどうぞですぅ。
冒険の概要
キャラクターたちはパダの“遺跡の番人”亭の店主サイモから、遺跡に住み人里の近くまで降りてきては略奪を働くゴブリンを退治してくれないかと依頼される。
はたしてキャラクターたちが遺跡に行くと、半狂乱になったゴブリンたちが我先にと出入口に殺到してきて、そこで一度戦闘になる。
実はゴブリンたちは古代王国の魔法装置を誤って起動し、その中に封じられていたジャイアント・スコーピオンを眠りから覚ましたのだ。この怪物に恐れをなして逃げたのが、冒頭の戦いである。
洞窟の中でジャイアント・スコーピオンを倒せば、魔法装置の中にあったささやかな財宝も手に入る。もちろん、ゴブリンの討伐だけをして帰ってもいい。
冒険への導入
キャラクターたちが“古代王国への扉”亭にいると店主のラウダが、パダにある“遺跡の番人”亭が人を欲しがっていたので、そちらで仕事をする気はないかと訊ねられる。内容はゴブリン退治。報酬は1人300ガメルである。
1.パダの街
パダの街はオランのように城壁で覆われて石造りの建物と道路が美しい中心部と、その周辺にあふれ出たスラムで形成されている。“遺跡の番人”亭はスラムにある方の冒険者の店で、そこでは店主のサイモがキャラクターたちを待っている。
サイモはやってきたキャラクターたちに、街から1日ほど行った場所にある遺跡に住みついたゴブリン討伐の依頼について話す。報酬は1人300ガメルで、ゴブリンのいる遺跡に何かあればすべてキャラクターたちが持って帰って構わないというのが条件だ。サイモはこの街にいる冒険者たちは遺跡の発掘を商売にしている者たちが多く、こうした皆のためになる安い仕事をしない者が多くて困ると裏の事情も説明してくれる。
2.いざ討伐へ
問題の遺跡はパダから1日行った農場の多い地域にあり、近くにはゴブリンたちの祭儀に使われているのであろう、動物の骨を掲げた丸太などが立てられている。
冒険者たちが遺跡に近づくなら、難易度15の【判断力】〈知覚〉判定を行なうこと。成功すれば、向こうの方から近づいてくる複数の急ぎ足を聞き取れる。この場合、難易度10の【敏捷力】〈隠密〉判定を行なうなら、そのキャラクターは後から来るゴブリンに気づかれない。
向こうから来るのはゴブリン・ロードが1体、ゴブリンが10体である。彼らは狂乱しており、反対側からやってきたキャラクターを発見すると遮二無二襲いかかる。
一度殴り倒して大人しくさせたゴブリンを尋問するなら、「マヌケがヘマをやらかした」、「箱の中から怪物が出てきた」などとわめく。
ゴブリン
小型・人型生物(ゴブリン類)、中立にして悪
AC:13(パデッド)
hp:7(2d6)
移動速度:9m(30フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
8(-1) | 14(+2) | 10(+0) | 10(+0) | 8(-1) | 8(−1) |
技能:〈隠密〉+6
感覚:暗視18m(60フィート)、受動〈知覚〉9
言語:ゴブリン語
脅威度:1/4(50XP)
器用な脱出:ゴブリンはそのターンにボーナス・アクションとして離脱あるいは隠れ身アクションを行なえる。
アクション
ダガー:近接/遠隔武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)あるいは射程6/18m(20/60フィート)、目標1つ。ヒット:4(1d4+2)[刺突]ダメージ。
ゴブリン・ロード
中型・人型生物(ゴブリン類)、中立にして悪
AC:15(レザー、シールド)
hp:33(6d8+6)
移動速度:9m(30フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
12(+1) | 14(+2) | 12(+1) | 10(+0) | 10(+0) | 11(+0) |
技能:〈隠密〉+6
感覚:暗視18m(60フィート)、受動〈知覚〉10
言語:ゴブリン語
脅威度:1/4(50XP)
アクション
複数回攻撃:2回のシミター攻撃を行なう
シミター:近接器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)、目標1つ。ヒット:5(1d6+2)[刺突]ダメージ。
3.遺跡の入口
ゴブリンたちをやり過ごすと、遺跡の入口がある。ゴブリンたちが出てきた足跡が乱雑に残っているだけで、残っている者の様子はない。
難易度12の【知力】〈捜査〉判定に成功すればぼろぼろの金属板を発見できる。ここには下位古代語で“巨大化実験室”と書かれている。
4.ゴブリンの集落跡
遺跡の中にはゴブリンの集落になっていた広間があり、そこには食い散らかされた兎や鹿の肉の他、彼らが追い剥ぎや野盗で盗んだ宝飾品が5000ガメル分散らばっている他、革袋に入った現金が3000ガメルある。
この集落の奥にはさらに奥へと続く通路があり、その先には高さと横幅が3m(10フィート)ほどの両開きの扉があり、近くでゴブリンが体の色を変色させて死んでいる。この扉の先はがらんどうで、とても涼しい。
ゴブリンの死因は難易度15の【知力】〈自然〉か【判断力】〈医術〉で、毒物によるものだとわかる。
5.カサカサと這い寄るもの
キャラクターたちがゴブリンの集落跡を一通り探索したところで、古代遺跡から開放されたモンスターであるジャイアント・スコーピオンが新しい獲物を見つけ、隠れ場所から襲いかかってくる。
難易度11の【判断力】〈知覚〉判定を行なわせること。失敗したキャラクターはジャイアント・スコーピオンに不意討ちされてしまう。
ジャイアント・スコーピオン
大型・野獣、無属性
AC:15(外皮)
hp:52(7d10+14)
移動速度:12m(40フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
15(+2) | 13(+1) | 15(+2) | 1(-5) | 9(-1) | 3(-4) |
感覚:暗視18m(60フィート)、受動〈知覚〉9
言語:-
脅威度:3(700XP)
アクション
複数回攻撃:スコーピオンは2回の爪および1回の毒針で3回の攻撃を行なう。
爪:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)、目標1つ。ヒット:6(1d8+2)[殴打]ダメージ、および目標はつかみ状態(脱出難易度12)になる。スコーピオンは2つの爪を持ち、それぞれで1つの目標をつかめる。
毒針:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)、目標1つ。ヒット:7(1d10+2)[刺突]ダメージ、および目標は難易度12の【耐久力】セーヴィング・スローを行ない、失敗すれば22(4d10)[毒]ダメージを受け、成功すれば半分のダメージを受ける。
結末
ゴブリンたちのいた遺跡を掃討したなら冒険は成功である。
逃げるゴブリンたちを見逃したなら、彼らはしばらく後にまたどこかで悪さをするだろうが、それはまた別の話である。
This work includes material taken from the System Reference Document 5.1 (“SRD 5.1”) by Wizards of the Coast LLC and available at https://dnd.wizards.com/resources/systems-reference-document. The SRD 5.1 is licensed under the Creative Commons Attribution 4.0 International License available at https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/legalcode.
本作は、「著:水野良/グループ SNE」が権利を有する『ソード・ワールド RPG』の二次創作作品です。
© 水野良/グループ SNE「ソード・ワールドRPG」
2024年10月14日 [長年日記] 編集
§ [DnD][5e] Gears & Gigantes公式サイト更新
先日アーマード・コア6TRPGの発表に便乗して宣伝したら在庫が完売したD&D第5版をロボゲーにするサプリメント、Gears & Gigantesを電子化したので(とはいっても発売は10月1日)、それに合わせて公式サイトの誘導も更新しましたぁ。
電子版はBOOTHとDLsiteで、手数料分があるのでBOOTHの方が若干お安くなってますぅ。
また、『G&G』ではキャラクターの能力値をそのまま使っていたギアの操作を少し変更し、そのまま大きくしたキャラクター……ではなく、ロボに乗ってる感じが出るようにルールの再検討をしたウェブコンテンツ『ギア操縦の再検討』も掲載したですぅ。
これでギアでは有能だが生身の戦闘はそんなにうまくないとかができるはずですぅ。