ネコぶんこ


2025年06月28日 [長年日記] 編集

§ [DnD][5e] アドベンチャー:隧道(1レベル)

今週の小冒険はD&Dで1レベルのキャラクター1人用ですぅ。作りたてのキャラクターで遊べるソロジャーナルですぅ。

冒険で起こったことをメモ帳にでも記録していけば、ひとつの物語になる……はずですぅ。

データまわりはCC4.0で公開されているSRD5から引用して独自に翻訳しているので、そちらのご参考にもしていただければ幸いですぅ。

冒険の概要

旅をしている“あなた”はかつて地底の民の王国が栄えていた大洞窟網を通っている。

広大なトンネルで見られるさまざまなものを日記に残していこう。

冒険への導入

旅をしている“あなた”は、かつて地底の民の王国が栄えていた大洞窟網に踏み込んだ。山地を突っ切る街道の一部として整備はされているが、少し外れれば怪物も多く棲んでいる魔境だ。

ところどころにともされている灯火の他にも、かつての民の遺産だろうか? 光るコケやキノコがところどころで明かりになっている通路を旅人たちが歩き馬車が往来する様子は、もの珍しさもあって旅情を感じる。

1.直進する洞窟

さて、道路になっている洞窟が大きく蛇行する部分を通りがかったあなたは、整備されていない洞窟網の近くでちらちらと様子をうかがうハーフリングの少年を見つけた。

「あっ。あんた冒険者かい? こっちは近道なんだ、一緒にどうだい?」

難易度12の【判断力】〈看破〉判定に成功すれば、少年の顔には若干の焦りがあるのがわかる。ソロジャーナリングとして遊んでいる場合、ダイスをロールして奇数なら少年の表情を読めたとしてもよい。

少年はあなたの気をひこうとしているのか、ミッケと名乗り身の上話を始めた。その内容は……『ミッケの身の上話』表をロールするか好きな物を選び、感想と合わせて日記に記そう。

1d6 ミッケの身の上話
1 病気の親がいるので一刻も早く山の向こうまで行きたい
2 人買いから逃げてきたので少しでも相手から離れたい
3 山の向こうまで使いを頼まれているがもう時間がない
4 洞窟を近道してでも故郷に残してきた恋人に早く逢いたい
5 悪事を働いてしまったので早く山の向こうに逃げたい
6 ここからの近道を探検したいが道連れがいないと不安だ

2.説得か流されるか

ミッケの身の上話を聞いたあなたはどう思ったか、日記に書きながら、彼を説き伏せるか、それとも街道として整備されている洞窟を離れて近道を行くか考えよう。

危ないからそういうことをやめようと説得するなら、難易度12の【魅力】〈威圧〉や【魅力】〈説得〉判定など、相手に訴えかける判定を行なうこと。ソロジャーナリングとして遊んでいる場合、ダイスをロールして奇数ならミッケを説得できたとしてよい。

さて、ミッケと一緒に近道の洞窟を行くなら「3.近道」へ、安全な道を通るよう説得したなら「4.蛇行する洞窟」へ進むこと。

3.近道

近道になっている洞窟は、明かりもなくしんと静かだ。明かりをつけて持っていても、広大な闇の中を行く心細さがある。

ミッケはすがるように君の服のすそを掴む。さて、この先には何が待ち構えているだろうか、出くわしたものについて『闇の中から……』表をロールするか好きな物を選び、日記に書くこと。

1d6 闇の中から……
1 片側が断崖になっている空間の向こう側に、たくさんの青白い灯火に照らされた大都市を見た
2 ふわふわした黒い塊が降ってきて、あなたたちを包み込んだかと思ったら泡のように消えた
3 足音が聞こえ、徐々に大きくなってきたと思ったら、反対側から向かって来た旅人だった
4 硫黄のような臭いがし、熱い風が深みから上がってきたと思ったら、ときの声と咆吼が激突した
5 広間のような場所があり、そこには青白い光をまとったきらびやかで古風な鎧の戦士たちがいた
6 特に何事もなく近道を通り抜けたと思ったら、妖精の悪戯だろうか、ふたりとも顔が真っ黒だ

4.蛇行する洞窟

ミッケを説得した君は、ふたりで山を大回りする太い洞窟をそのまま進むことにした。彼は先を急ごうと小走りになっている。

この洞窟街道であなたたちはどんな者と行き合っただろうか。『旅人』表をロールするか好きな物を選び、日記に書くこと。

1d6 旅人
1 鳥のような二本の足で歩くからくり仕掛けの装置に乗ったノームの老婆
2 酒瓶を片手に千鳥足だがとらえどころのない動きをする若いドワーフ
3 年季の入った鎧やローブから凄腕の冒険者とうかがえる一団
4 足を挫いた老人に薬草を取りだし手当てをしている無精髭のヒューマン男性
5 司祭や聖遺物を持つ者や旗持ちまでいる大所帯の巡礼者たち
6 次はどこでお茶をしようかと相談している賑やかなドワーフの戦士たち

5.洞窟の外へ

洞窟網を抜けたら、あなたはミッケと別れて別の道を進むことになるだろう。その気持ちを日記に書こう。

結末

洞窟の外に出ると、まだ昼間で日の光が眩しい。さて、君はどこに行く?

This work includes material taken from the System Reference Document 5.1 (“SRD 5.1”) by Wizards of the Coast LLC and available at https://dnd.wizards.com/resources/systems-reference-document. The SRD 5.1 is licensed under the Creative Commons Attribution 4.0 International License available at https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/legalcode.


2025年06月26日 [長年日記] 編集

§ [DnD][5e] ペライチアドベンチャー vol.04

今月もD&D用のシナリオをA4ペラ1枚にしたペライチアドベンチャーを明日から一ヶ月間ローソン、ファミリーマート、ミニストップのコピー機で買えるようにしたですぅ。プリント番号はXQHVXJDですぅ。

FANBOX支援者の方には同内容のPDFファイルを提供中ですぅ。


2025年06月21日 [長年日記] 編集

§ [DnD][5e] アドベンチャー:野営地にて(1レベル)

今週の小冒険はD&Dで1レベルのキャラクター1人用ですぅ。作りたてのキャラクターで遊べるソロジャーナルですぅ。

冒険で起こったことをメモ帳にでも記録していけば、ひとつの物語になる……はずですぅ。

データまわりはCC4.0で公開されているSRD5から引用して独自に翻訳しているので、そちらのご参考にもしていただければ幸いですぅ。

冒険の概要

旅をしている“あなた”は街道沿いの野営地で夜を過ごすことになった。

野営地にはさまざまな人たちが魔物や野盗を恐れて集まっている。この一夜のことを日記に記していこう。

冒険への導入

旅をしている“あなた”は、日が落ちる前に宿場町にたどりつけなかったので、街道沿いにある野営地に立ち寄った。

野営地は街道沿いにある平らにならした土地で、風をよける石積みの壁と、たき火をするための穴、わずかばかりの焚き木などが近隣の者や旅人によって整備されており、街道を行く者なら誰でも使えるようになっている。

魔物や野盗の徘徊する文明の外では、これだけでもありがたい場所だ。何よりこれを目指して人が集まるので、集団になって外敵から身を守ることができるのがありがたい。

1.場所取り

さて、野営地に入ったあなたは場所を取らねばならない。こういうところでは人々はひとつの場所に集まって雨風や外敵に対処する。さて、どのあたりが空いているか……。『近くにいた旅人』表をロールするか、あなた自身でどういう場所を選んだのか決め、日記に書こう。

1d6 近くにいた旅人
1 馬に牽かせた荷車を整理している商人風のヒューマンの男性
2 剣の手入れをしている赤い鱗のドラゴンボーンの女性
3 黒豹を連れてクロークを風よけにしているドラウ(ダーク・エルフ)の男性
4 乗っている大きなマスティフの世話をしているハーフリングの女性
5 歯車や針金の詰まった金属の小箱をいじっているノームの男性
6 大きな斧を使って器用に焚きつけを作っているハーフオークの女性

2.たき火を囲んで

寝る場所を確保してしばらくしたら、誰ともなしにたき火に使う焚き木を積み上げ、火をおこす。明日の朝までこれを守るのが、ここに集った者たちの義務だ。

たき火の近くでは湯を沸かしたり食べ物に火を通している者たち、暖を取る者たちで人垣ができている。

さて、君はどうしたか。冷えたまま、乾いたままの保存食を食べたのだろうか? それとも、湯を沸かして暖かい飲み物など準備しただろうか? どう行動したのか、日記に書こう。

3.夜の雑談

満腹感と暖かさ、そして夜の闇は人を饒舌にさせる。人々はこれまで見聞したものごとや、これからの予定などを、近くの者と話している。君も、近くに座っている者(「1.場所取り」で決めた者だ)と話をした。

君たちはどんな話をしただろうか……。『雑談』表をロールするか、あなた自身で決め、日記に書くこと。

1d6 近くにいた旅人
1 空に浮いた島や、そこから落ちる滝など、珍しい土地の話
2 追いかけている仇や、捕獲を依頼された珍獣など、獲物の話
3 ここから先の土地では何が安い、今年の収穫など、商売の話
4 雪山での雪崩や、洞窟で転がってきた巨大な鉄球など、出くわした危険の話
5 真紅の竜や、冷気をまとう死者の王など、危険な怪物の話
6 これからの冒険や、目指している大望など、未来の話

4.火の番

野営地では皆が順番に火の番をするのが習わしだ。すっかり暗闇が支配している時間帯、君もなんとなく火の番に回った。どこかからホウホウと鳥の鳴き声のような音が聞こえてくる。

この火のそばを離れると溶けて無くなりそうな闇の中、君の神経は研ぎ澄まされる。

しばらくすると、たき火の光が届かない場所をひたひたと歩く“何か”に君は気づく。それは数を増やすわけでもなく、近づくでもなく、ただずっと、闇の中をひたひたと歩いている。

難易度15の【判断力】セーヴィング・スローに成功すれば、あなたはそれが眠気と不安さが見せる虚妄だと判断する。もっとも、本当のところはわからないが……。ソロジャーナリングとしてプレイしている場合、このセーヴィング・スローは成功、失敗、任意の結果を選んでよい。

夜の闇に君は何を感じたか、日記に書くこと。

5.夜明け前

少しうつらうつらしてしまったがあなたは無事に火の番を近くの者と代わり、横になる。色々なことがあった夜だが、あなたにとってはどんな夜だっただろうか? 日記に結びを書こう。

結末

夜が明けた。野営地の朝は早く、既に発った者たちも多い。あなたも目的地へ向かうために旅を再開する。

さて、今日は普通の宿に泊まれればよいのだが……。

This work includes material taken from the System Reference Document 5.1 (“SRD 5.1”) by Wizards of the Coast LLC and available at https://dnd.wizards.com/resources/systems-reference-document. The SRD 5.1 is licensed under the Creative Commons Attribution 4.0 International License available at https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/legalcode.