ネコぶんこ


2012年10月21日 痛ましポニーテール [長年日記]

§ [DnD][4e] 2012年9月16日(無題)

アゼリ・アダナ(ロングトゥース・シフターのガーディアン/ウォーデン/ホーンド・チャンピオン/エグゾールテッド・エンジェル21):。嵐や吹雪などいろいろな現象を起こして周囲の味方を護る自然の戦士。ケモ要員。プレイヤはアシタカ氏。

エスペランザ(エラドリンのスカラー/メイジ/スペルストーム・メイジ/エルフ・ハイ・メイジ21):冷気も好きだけど手広く属性を使えるようになった秘術使い。トリガーハッピー。プレイヤは荒原の賢者氏。

グスタフ・トラップ(ヒューマンのグルームロート・エミッサリー/シーフ/パラゴン・シーフ/レジェンダリィ・シーフ21):速くて痛い弓使いから転向した二刀流剣士。装甲は心許ない。バックスタブ人生。プレイヤは森聖氏。

セヴン(ドワーフのマーセナリー/ウォーロード/キャプテン・オヴ・フォーチュン/ウォーマスター21):斧を偏愛するドワーフ。飛び込んできた敵はひどい目にあう。キャプテンにしてジェネラルにしてマスター。プレイヤは隠者氏。

冒険者たちのもとへやってきた使者が携えていたのは、多元宇宙の秩序を護るための軍が集う星幽界の要塞“万軍殿”のあるじ、ブロート神からの召命だった。

グスタフところには“五本腕”から宝探しの誘いも来ていたが、彼はそれを座っていれば勝手に持ち込まれる財宝は見飽きたと断わって召令に応じた。ほかの者たちも神々へのコネ作りや世界の保守点検が使命、おいしそうな仕事の依頼は断らないなど、さまざまな思惑はあったが、四人は星幽界に集結した。

召命した者たちを前にブロートが話したのは、別の多元宇宙から漂着したアナシムを解析してウォーフォージドを創造したウィザードの工匠、ハビールがウォーフォージドの前に試作していた人造生命の存在だった。

その試作品の中でも巨大な外殻に複数の魂を融合させて封入し、単機で敵軍を制圧するために創造された蜂のような姿をした人造であるウォーウィングは、かつて多元宇宙を襲った危機に対抗するため少数の実用機が生産された。しかし、戦いが終わればそのような力は不要になる。そのためにブロートはそれらを封印し、監視の兵をつけていたのだ。

しかしその監視施設から連絡が途絶えた。冒険者たちに求められたのは、現状の確認と対処である。彼らは早速“名無し”の船で星幽界の辺境、かつて世界に皹が入った折に砕かれた次元界によって形成される多島海へと向かった。

道中、パーティは以前グスタフのギルドで世話をしたアストラル・ジャイアントが用心棒を勤める荒くれ者たちが集う辺境の酒場で情報収集を行ない、監視の砦にスラードたちを引き連れた堕ちたデーヴァ、ファルスが向かったという情報を手に入れた。

彼はかつて死の運命を執行する任についていたが、いつしか死そのものに魅入られ、趣味と実益を兼ねて職業的に破壊活動を行なうようになった、少女のような姿をしているデーヴァである。

敵の目的はウォーウィングだと踏んだ四人は逆にウォーウィングの発進口から逆行することを企むと、気取られぬように船を離れて生身で星幽海を泳いで巨大な門に取りつき、力ずくでこじ開けて内部へ踏み込んだ

するとそこには起動準備を行なっているウォーウィングとその子機、そしてファルスと彼に力を貸しているブラック・スラードの学者がいた。

扉が解き放たれたことで外へ飛び出そうとするウォーウィングをエスペランザとセヴンが引き戻しながらグスタフが執拗な突撃で破壊すると、ファルスはその場を逃げだした。

一方、ブラック・スラードは「実にィ興味深い! 皆様は果より来たりて因へ達した。なれば死という果が確定すればこそ不尽の因を無尽に歩む理不尽な彼らもお相手しよう!」などとおめき叫びながらスラード・スポーンをばらまくものの、彼らは自爆攻撃をする間もなくエスペランザに殲滅され、ブラック・スラードもまた倒れた。

昇降機を使って上層へ逃げたファルスを小休憩返上で追いかけたパーティは、襲撃で壊滅した砦の中庭から船が飛び立とうとしているのを発見し、フォールン・エンジェル・オヴ・デスとゴールデン・スラード、ピュートリッド・スラードの迎撃をかいくぐって船を破壊。見事に賞金首たちを生け捕りにした。

帰り道の途中でファルスを尋問した結果、超大型サイズのウォーウィングもまた子機に過ぎないことが判った。全長数マイルで、次元界規模の戦闘となった時に単機で戦場を制圧する自律兵器群の母艦こそ、真のウォーウィングである。

そして彼はウォーウィングの端末に仕込まれた帰還機能を利用して真のウォーウィングへ向かうことを、高位のデーモン、デヴィル、そしてアンデッドの三者から依頼され、報酬三倍取りを目当てに動いていたらしい。

万軍殿へと帰還した四人は賞金首たちをブロートの配下に引き渡して処遇を任せると、ふたたび彼らの本業へと戻っていった。