ネコぶんこ


2014年04月10日 [長年日記]

§ [DnD][4e] 旧版シナリオをベースにしたシナリオ自作

4eの展開もまとめに入っている今日この頃だけど、だからこそノウハウとして旧版シナリオをベースにシナリオを自作するとき私が行なったり考えていることを文書化するですぅ。

この方法は旧版シナリオをベースにするとはいっても、あらすじやマップといった骨組みを流用してデルヴ形式を発展させた事前の情報収集+3回程度の戦闘遭遇+2回程度の非戦闘遭遇にまとめるものなので、旧版シナリオの難易度や適正レベルをそのままに4eのシナリオにするコンヴァージョンとは違うことをおことわりしておくですぅ。

あらすじは参考程度

物語や情報収集の内容が既にできているならこの部分はすっ飛ばすけど、そのへんがない場合、シナリオをざっと読んでおいしそうな場所だけつまんでシナリオ開始時の背景や情報収集の項目をでっちあげるですぅ。

Classic用のシナリオ『キングズ・フェスティバル(King's Festival)』を例に挙げると、王の祭り直前になってスタランフォードの街からクレリックが誘拐された、誘拐犯はオークである、オークの洞窟の住民などを、シナリオ導入時に説明することや情報収集の項目として準備していくですぅ。

マップの流用

現行版や旧版の区別なく市販シナリオにはだいたいマップがついているので、自作シナリオを準備するさいはこれを流用すると作業が楽になるですぅ。

4eでこれを行なうときのポイントは、部屋ひとつだけを使わずに100×50フィート(20×10マス)くらいの分量をひとつのマップに収め、防衛役がいち早く部屋の奥に飛び込んで次の部屋から来る敵を止める、角の向こうから敵の増援がやって来るなど、キャラクタが大きく動ける場所を作ってやることですぅ。

キングズ・フェスティバル(King's Festival)』から「Dungeon Level I」を例に挙げると、ダンジョンに飛び込んですぐある1の部屋だけではなく、おくの2、8の部屋までをひとつのマップにして、9、10の部屋はマップでは省くが数ラウンド後に増援がやってくることにする、といった具合でひとつのエリア全体をひとつのマップにするですぅ。

敵の配置はあくまで参考

元になるシナリオの敵配置はどういう種類の敵と遭遇するのかの参考程度にして、シナリオが想定するレベルや4eの遭遇として適正なものにどんどん変更していくですぅ。

前項でマップを切り出した『キングズ・フェスティバル(King's Festival)』の「Dungeon Level I」を使うと、数体のオークとコボルドが第一波として出てきて、その奥からもオーク、マップ外からの増援で隊長たちが出てくるというような感じでイメージをもらい、それを4eのモンスタに変換していくですぅ。

1セッションでの戦闘遭遇は3つ程度

ここでいう1セッションは長くとも6時間(休憩込み)程度のものを想定しているですぅ。これで3遭遇は初対面のメンバだと完遂できるかどうか怪しいので、1遭遇目は様子見でとりあえず通しでやる(敵の撤退や降伏条件があればなおよし)、2遭遇目は1遭遇目の所要時間を見て、3遭遇目をやれるか怪しいようなら技能チャレンジの回復力消耗イベントなどにしてすっ飛ばす、3遭遇目は勝利条件を達成したら遭遇が終了するクライマックス、程度の見通しをつけておくといいですぅ。

キングズ・フェスティバル(King's Festival)』の「Dungeon Level I」の例示を続けると、2遭遇目は3、4、5、6、7くらいまでを第2遭遇、11、12、13、14あたりを技能チャレンジでしくじったら第3遭遇に増援が入るなどの非戦闘遭遇で処理し、15、16、17、18、19までを第3遭遇にしてしまうといった具合ですぅ。

非常に大雑把だけど、私は以上のような方法で旧版シナリオをシナリオ作成のイメージソースに使ってるですぅ。