ネコぶんこ


2021年09月25日 [長年日記]

§ [DnD][5e] アドベンチャー:獰猛なる狩りを狩る話(4レベル)

今週の小冒険はアーサー王と円卓の騎士の物語を下敷きにした『円卓騎士異伝』のアドベンチャーで、奇妙な騎士志願の挑戦を受けるアドベンチャーですぅ。

『円卓騎士異伝』はまだ書いている途中で申し訳ないけど、ルールは変えてないのでアーサー王ものがわかるならプレイできる……はずですぅ。

データ系はOGLを使ってるので、そちらの参考にもどうぞですぅ。

冒険の概要

この冒険は4レベルのキャラクター2~4人用の短時間で終わるアドベンチャーである。

ダートムーアのドロゴ城に、獰猛なる狩り(ワイルドハント)の前兆、死を告げる黒犬が現われた。

キャラクターたちはこれを凶兆と見たマーリンに召喚され、ドロゴ城へと派遣される。キャラクターたちが狩りの一団を率いるオーディンの化身を倒せば、アドベンチャーは終了となる。

冒険への導入

冬と夏を分かつ五月の祭りを前にして、ダートムーアのドロゴ城に死を喰らう黒い犬が現われた。マーリンはこれを事件の前兆だと予見し、それを聞いたアーサー王はキャラクターたちを呼びつける。

1.マーリンの忠告

ドロゴ城へ向かう前、マーリンはキャラクターたちを呼び止め、古き地上の神々の使いがドロゴ城に目をつけ、先触れとして黒い犬を遣わしたのだと話す。

彼は続けて、五月の祭りの前夜、ヴァルプルギスの夜には城門に鉄の刃物を埋めてしっかりと閉ざし、城の中庭で煌々とかがり火を焚くこと。それでも地上の神々の使いは押し入ってくるだろうから、城の人々を守るのだと騎士であるキャラクターたちに命じる。

古き地上の神々について訊ねられれば、マーリンは強き者の名をみだりに口にしたくはないのだがともったいをつけ、東の海を隔てたノース人たちが崇めるオーディンだと言う。

2.ドロゴ城

ドロゴ城ではアーサー王に遣わされた騎士であるキャラクターたちを歓待してくれ、これで魔物が来ても安泰だと城主たちはすっかり安心する。

キャラクターたちがマーリンの忠告に従って鉄の刃物を埋めようとするなら、城の住民は鉄のナイフを出してくれる。

3.ヴァルプルギスの夜

果たして、ヴァルプルギスの夜になるとかがり火で照らされた城の中庭に犬の遠吠えが響く。そこにはいつのまにか双頭の黒犬、デス・ドッグがおり、城の者たちに襲いかかる。

ここでキャラクターたちが止めに入れば、デス・ドッグはキャラクターたちへと狙いを変え、戦闘になる。

デス・ドッグ

中型・野獣、無属性


AC:12

hp:39(6d8+12)

移動速度:40フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
15(+2) 14(+2) 14(+2) 3(-4) 13(+1) 6(-2)

技能:〈隠密〉+4、〈知覚〉+5

感覚:暗視12フィート、受動〈知覚〉15

言語:-

脅威度:1(200XP)


双頭:ドッグは【判断力】〈知覚〉判定に有利を得て、気絶状態、恐怖状態、聴覚喪失状態、魅了状態、盲目状態、あるいは朦朧状態に対するセーヴィング・スローに有利を得る。

アクション

複数回攻撃:ドッグは2回の噛みつき攻撃を行なう。

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[刺突]ダメージ。目標がクリーチャーの場合、難易度12の病気に対する【耐久力】セーヴィング・スローに成功しなければ、毒状態となる。24時間毎にそのクリーチャーはセーヴィング・スローを再び行ない、失敗する度に最大ヒット・ポイントが5(1d10)減少する。この減少は病気が治癒されれば終了する。この病気でヒット・ポイントの最大値が0になったなら、そのクリーチャーは死亡する。

4.獰猛なる狩り

デス・ドッグを倒すとにわかに風が起こり、かがり火は柱のように高く高く燃える。

その風に乗って黒いぼろの鎧を着た男と、彼に率いられた死者たちが現われる。

城の外にはもっと多くの死者の気配がするが、マーリンの言った通りにしておけば死者たちは周囲を徘徊するだけにとどまる。

男はヴィズリルとノース風の名を名乗り、名高きアーサー王の勇士たちと一戦交えに来たと剣を抜く。ヴィズリルはワイト、死者の群れはスケルトン2体とゾンビ4体である。

スケルトン

中型・アンデッド、秩序にして悪


AC:13(ぼろぼろの鎧)

hp:13(2d8+4)

移動速度:30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
10(+0) 14(+2) 15(+2) 6(-2) 8(-1) 5(-3)

ダメージ脆弱性:[殴打]

ダメージ完全耐性:[毒]

状態完全耐性:消耗状態、毒状態

感覚:暗視30フィート、受動〈知覚〉9

言語:生前知っていた言語すべてを理解するが話せない

脅威度:1/4(50XP)


アクション

ショートソード:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[刺突]ダメージ。

ショートボウ:遠隔武器攻撃:攻撃+4、射程80/320フィート、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[刺突]ダメージ。

ゾンビ

中型・アンデッド、中立にして悪


AC:8

hp:22(3d8+9)

移動速度:20フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
13(+1) 6(-2) 16(+3) 3(-4) 6(-2) 5(-3)

セーヴィング・スロー:【判】+0

ダメージ完全耐性:[毒]

状態完全耐性:毒状態

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉9

言語:生前に知っていた言語を理解できるが話せない

脅威度:1/4(50XP)


アンデッドの頑健さ:[光輝]あるいはクリティカル・ヒット以外のダメージでゾンビのヒット・ポイントが0になった時、難易度5+受けたダメージの【耐久力】セーヴィング・スローを行なう。成功すれば、ゾンビはその代わりにヒット・ポイントを1まで減少させる。

アクション

叩きつけ:近接武器攻撃:攻撃+3、間合い5フィート、目標1体。ヒット:4(1d6+1)[殴打]ダメージ。

ワイト

中型・アンデッド、中立にして悪


AC:14(スタデッド・レザー)

hp:45(6d8+18)

移動速度:30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
15(+2) 14(+2) 16(+3) 10(+0) 13(+1) 15(+2)

技能:〈隠密〉+4、〈知覚〉+3

ダメージ耐性:[死霊];銀の武器ではない非魔法的攻撃による[殴打]、[斬撃]、および[刺突]

ダメージ完全耐性:[毒]

状態完全耐性:消耗状態、毒状態

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉13

言語:生前に知っていた言語すべて

脅威度:3(700XP)


陽光過敏:陽光の下で、ワイトは攻撃ロール、視覚による【判断力】〈知覚〉判定に不利を得る。

アクション

複数回攻撃:ワイトは2回のロングソードあるいは2回のロングボウで攻撃を行なう。1回のロングソードでの攻撃を生命力吸収にすることもできる。

生命力吸収:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体のクリーチャー。ヒット:5(1d6+2)[死霊]ダメージ。目標は難易度13の【耐久力】セーヴィング・スローに成功しなければ、ヒット・ポイント最大値を受けたダメージと同じだけ低下させる。この低下は目標が大休憩を終了するまで持続する。この効果によって最大ヒット・ポイントが0以下になった場合、目標は死亡する。

人型生物がこの攻撃によって死亡したら、その人型生物が復活するか肉体を破壊されない限り、24時間後にワイトの支配するゾンビとして蘇る。ワイトは一度に12体を超えるゾンビを支配できない。

ロングソード:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:6(1d8+2)[斬撃]ダメージ、両手持ちの場合は7(1d10+2)[斬撃]ダメージ。

ロングボウ:遠隔武器攻撃:攻撃+4、射程150/600フィート、目標1体。ヒット:6(1d8+2)[刺突]ダメージ。

結末

ヴィズリルを倒せば、彼は雷鳴が轟くような声をあげて此度は退くことを宣言し、自らが装備していたロングソードを置いて消滅する。このロングソードは綺麗な細工がしてあり、1000gpの価値がある。

城の人々は死者から守ってくれたことをキャラクターたちに感謝し、夜明けを迎えると盛大に五月の祭りが行なわれる。

この記事はOpen Game Licenseに基づいて作成されている。Open Game Licenseに該当するのは、クリーチャーやアイテムの名前やステータスなどである。この記事の他の箇所は個人的な使用を除き、いかなる形式でも許可なく複製することはできない。