2011年09月16日 「深い霧に覆われたグルーミー湖の沼地に、ブラザーズ・オブ・スワンプの住む町がある……」と彼が切り出し、それが冒険のはじまりとなる。 [長年日記]
§ [DnD][4e] 技能チャレンジのtips
ほとんどはサプリメントやウェブの記事、先達のblogで読めることですぅが、私が技能チャレンジを作ったりプレイする上で心がけていることを、自分の中での整理ついでに書き出しておくですぅ。
状況や活躍をイメージする
技能チャレンジを作るときは、パーティがどういう状況でどう活躍をするかをイメージすることが大事だとですぅ。
たとえば“貴族の屋敷に忍び込む”という技能チャレンジを作る時も漫然と技能を並べるだけではなく、屋敷の近くにある木から塀の向こうの木まで〈運動〉で伝って忍び込む、権力者に取り入りたい門番は〈はったり〉で言いくるめられるし、街の情勢を知る〈事情通〉を副次技能にでき、庭にいる番犬は〈自然〉で懐柔できる……というふうに、技能を使うときどう使われるか、舞台はどういう場所かを少し細かく考えるといいですぅ。
こうすると、舞台はどんなところなのか明確になって情景描写を行いやすくなるですぅ。また、イメージを作って情景描写をすることで、「塀の中に木があるならツリー・ストライド(『PHB2』)使いたい」というようなプレイヤ側のアイデアを引き出す助けにもなるですぅ。
登場人物や舞台に個性を作ることにはまだ利点があり、“知られざる知識を探す”というような知識系技能ばかりになりそうな技能チャレンジに、「〈持久力〉でタイタンの賢者と腕相撲をする」など肉体派PCが活躍できる技能を差し込むこともできるですぅ。
既成のシナリオでDMをする時も、事前に自分はどう回していくか考えながら読むのは描写を膨らませる助けになるですぅ。
情景を描写する
DMがイメージした情景を伝えられるように、走り書き程度のメモを準備しておくのも役立つですぅ。
とはいっても構えた文章というわけではなく「〈隠密〉で物陰にひそみ、兵士をやりすごす」というような、“何をして”、“どうなる”がわかる程度のもので充分ですぅ。
細かいことだけど、あらかじめ準備しておけばセッション中につまることも少なくなって、盛り上がったテンションを維持する効果もあるですぅ。
加点法で考える
これは“技能チャレンジに失敗したら次の遭遇で不意討ちを受ける”より、“技能チャレンジに成功したら次の遭遇で不意討ちを受けない”にしたほうがモチベーションを引き出しやすいと感じたことで使っているやり方ですぅ。
レトリックの領域だけど、何事もものはいいようだと思うですぅ。
提案を拾う
技能チャレンジの利点のひとつに、さまざまな状況の解決を“xレベルの判定をy回成功させる”の形式で単純化できることがあるですぅ。
だから、プレイヤが他の技能や儀式、パワーなどで解決できないか提案してきた時はダメ出しをするより、できる限りそれを通したり拾うことでお互い幸せになれると感じたですぅ。何らかの提案をしてくれるというのは、DMが用意した状況をプレイヤ側が共有してくれているわけで、それに対してDMも誠意を持ちたいものですぅ。
私はパワー、儀式の扱いは無限回パワー、遭遇毎パワーが+2ボーナス、一日毎パワーで成功1、儀式は成功1かクリティカルに効果を及ぼすものだったら技能チャレンジそのものの成功くらいで裁定しているですぅ。
目標を明確にする
『DMG2』に書かれていることには反するかもしれないけど、私はよく「今の目的は遺跡を探すこと、複雑度は1ですぅ」というふうに目的と複雑度などを開示し、参加者全体で目的を共有しているですぅ。
こうして目的と必要な成功の数、現状使える技能などをある程度開示するのは、それらを簡単にしたり自分たちの得意な分野で判定するための意見を出すとっかかりにしてもらうという意図があるですぅ。