2012年03月31日 一方、「ウルティマ・オンライン(Ultima Online, UO)」は、永続的な世界だ。 [長年日記]
§ [DnD][DnDNext] 『死死生死終(Life after Death after Death after Death)』
2012年03月30日、金曜日、午前09時57分
投稿者:MonteCook私が以前書いた死にやすさについてのブログやマイクのセーヴか死のメカニクスについてのコラムなど、最近のD&Dでの死について多くの話をした。私たちが受け取ったフィードバックによると、君たちのほとんどがゲームの中で死を現実的に存在しうる脅威として必要としている。
しかし死は永続的なものでなければならないだろうか? ゲームには常に何らかの死者を蘇生するメカニクスが存在していたが、これはD&D世界の物語やゲームプレイそのものに多くの問題を投げかけていた。
物語の面ではちょっと考えただけでもわかる。死者を蘇えらせることができるなら、なぜ富豪や貴族はそういう世界で死ぬのだろう? それが出せる資金の問題であるなら、王にはきっとその余裕があるだろう。(そしてそれへの答えが否、であるなら、冒険者は王が手にすることのできない財産を常備する余裕があるということで、おそらくそれは世界の経済に都合が悪いことだろう。)そして問題はこうなる。死者を蘇生できる魔法が存在するなら、それはどれくらい気軽なものだろうか? なぜ誰もそれを使わないのだろう? 価格? 希少性? 影響?
他の物語的な問題は死者蘇生の効果が私たちにこの質問をしてくるということだ。D&Dの世界に死後の世界は存在する? 復活したキャラクターは彼らの友に、死んでいる間に何を見たか話すことはできるだろうか? 神々は定命の者が死者の世界を行き来する人間を関知しているのだろうか?
ゲームプレイへの影響は死者蘇生によって死亡は終わりではなくなるが、それは意味があるのだろうか? 勝利のスリルを感じるためには、敗北する可能性が存在する必要がある。この考えは以前の版のゲームだとキャラクターに彼や彼女が死んで蘇生することに重大なペナルティを与えることで担保していた――能力値が奪われレベルが失われるなど。多くのプレイヤーはこれがあまりに厳しいと知り、彼らはその代わりに新しいキャラクターを作りたがった。ゲーム最初期の日々、プレイヤーは常に1レベルでキャラクターを作成していたので、キャラクターの死はキャラクターを作成と別の方向へ繋がっていた。君が10レベルのファイターを持っているなら9レベルのファイターで戻ってきたほうが、1レベルのファイターを作成してゲームに参加するより好ましかった。しかしDMが1レベル以上のキャラクターの作成を許可するとすぐ、“新しい10レベルのファイターを新規作成するか、今持っている9レベルのキャラクターを続けてプレイする。”を選択するようになった。これは割に合わない選択だ。どうやってゲームは死という棘を多すぎないようにしなければならないだろうか?
ひとつの方法は死者の蘇生をふたつの異なるものとして切り分けることだ。そのひとつを、私は“生命還元”と呼ぶ。これは中~高レベルのPCクレリックが使えるような魔法で、その概要といえば術者はすぐに倒れた友のもとに駆けつけて魔法を使うと、そのキャラクターはまだ完全に死んでいないため、即座に混乱することなく蘇生する。それは蘇生をより多くできる。“死亡した”キャラクターの魂はまだ肉体から離れてはいない。彼や彼女は“死の門”の上におり、魔法が放射するその強い力だけがキャラクターを踏みとどまらせる。これはキャラクターが本当には死んでいないから、物語とゲームプレイの問題を避けられる。
別種の死者蘇生だが、彼らが死んでいるうちに行なわれるシナリオによってキャラクターは蘇える。この手のものは過去のD&Dのゲームでは――君は死んだ友の遺骸を運んでダンジョンから町へと戻ることで君は冒険を終えることができた――ように一般的だった。そして蘇生手段はゲームに何らかの形で存在し、この種の魔法は非常に高いレベルとして存在し、いくつかのとても効果で珍しい構成要素を必要とすることがある。王ですら確実にそれを手に入れることはできないそれらは、6年にいちど落死山の頂上でしか咲かない花から花びらを6枚取り、それらをエンシェント・レッド・ドラゴンの血へと浸し、20レベルの高司祭にしか生成できないという特殊な工程が必要になるかもしれない。この種の工程は誰もが簡単に実行できるというわけではない。
そして、ここでおそらくもっとも重要なのは、後者のような魔法はまったくのオプションとして存在しうる。それらを呪文リストのようなものに当てはめるより、私たちはDMだけにすべてを語っておくことができ、彼や彼女がそれをどうするか選ぶことすらできる。死者の蘇生が比較的楽なキャンペーンをしたいDMのために、私たちは効果をひとまとめにすることすらできる。特にDMが論理的な助言でセッティングとゲームプレイの手綱を握れているなら、それはとても素晴らしいことだ。
死者蘇生はD&Dのゲームでどういう役割にあるべきだろうか(1つ選ぶこと)?
- 初期の版のように、死者蘇生がかなり普通なゲーム。
- 生命還元はかなり普通だが死者蘇生の効果は珍しく高価。
- 死者蘇生はゲームのコアに存在するが、単純に非常に珍しくて高くつく。
- それがゾンビ、レイス、リッチなどを作成する以外に、死者蘇生は必要ではない。
- 上記のどれでもない