ネコぶんこ


2012年04月13日 もはや「ウルティマ」はリチャードだけのものではなく、彼が住民を支配しようというのは筋違いな話だったのである。 [長年日記]

§ [DnD][4e] 2011年03月20日『「レンドを越えた!!」って何のこと?』

エスペランザ(エラドリンのメイジ6):力術をよくする秘術使いのエラドリン。ついにファイアーボールを修得した。

グスタフ・トラップ(ヒューマンのシーフ6):幼いころから黒竜から盗賊としての訓練を受け、そろそろ独り立ちするように言いつけられて旅立った青年。

セヴン(ドワーフのウォーロード6):斧を偏愛するドワーフ。兜の飾りに取り外し可能な仕込み斧をつけている。

イド(ハーフエルフのパラディン6):遍歴の騎士。たぶん三人につけられたブレーキ兼companion。

盗賊団を退治しカーレリアへ帰還してから二十六日。冒険者たちはエルフが住む災厄の森でキノコが異常発生している問題の調査に出発した。三日かけて現場に到着し、森で胞子を吸わずに調査を行なう技能チャレンジにぎりぎりで成功すると、胞子を噴いている竪穴が見つかった。

念のため火のついた棒切れを投げ入れてからパーティが中に入ると、穴に落ちたエルフを苗床に繁殖したマイコニドが新たな榾木に向かってじりじりと迫ってきた。エスペランザは範囲呪文で掃除しようとするが、菌糸で並列化しているマイコニドはルーツ・オヴ・ザ・コロニーでダメージを一体に集中させるため、うまくいかない。

結局、範囲攻撃のダメージはマイコニドからコントロールされることを許し、グスタフの急所攻撃も交えて地道にダメージが溢れた順に倒すこととなった。

小休憩のついでに苗床化していたエルフのため手短に祈ってから洞窟を進むと、また少し広くなっているところに生物が積み上げられ、それを養分にマイコニドが生えていた。彼らは成長が進んでいるようで、キノコの生えた棒切れを振り回す指導者らしき個体がおり、さらにはどこで拾ったかラスト・モンスターを従えていた。
「魔法のアイテム喰わせたらレシディウム出すのか。欲しい」

エスペランザがそう言ったので、マイコニドと戦いながらラスト・モンスターを手懐ける技能チャレンジを並行して行ない、パーティは見事にラスト・モンスターをペットとすることに成功した。

いい財布を手に入れ、パーティとしては消化試合をしているような感覚でさらに進むと、異臭を発している穴の前で全身からキノコを生やし、それをちぎっては食べながら呂律の回らない口で「マタンゴ! マタンゴ! お前もキノコ人間にしてやろうか!」と叫びながらマイコニドと輪になって踊り狂うダーク・クリーパーがいた。

「イニシアチブ、振ろうか」
「この菌術師Fungomancerを説得したり何か話しておきたくならないDEATHゥ?」
「いいよこんな変態」
「これ話せる状況じゃないでしょう」

問答無用で戦端を開くパーティに、菌糸を植えつけられ操られた犠牲者の四肢や苗床ごと動く巨大なマイコニドが襲い掛かる。特にマイコニドは大群であるためになかなか攻撃が通らず菌術師Fungomancerを倒したあとも動いていたため、エスペランザのビガイリング・ストランズで培養槽になっていた穴に突き飛ばした。
「一度これをやってみたかったんだ」

そう言うとエスペランザはあらかじめ調達していたアルケミカル・ファイアをそこに投げ込む。すると、巨大な火柱が上がって洞窟の菌糸を燃やし始めた。

「燃やし尽くせば消えるだろう」

こうしてエルフたちを悩ませていた菌類騒動は終わり、一行はラスト・モンスターを連れて街に戻るのだった。

この回との関係を言及するのはよしておくけど、後に『天下繚乱ギャラクシー』を読んだ時、以下のやりとりはたいへん身につまされたですぅ。

卍丸 八狼士は調べなくていいんじゃないの? きっと、頭のおかしい変態だよ(笑)
GM (悲痛な声で)そんな! 調べようよ!